置いてきぼりの Merkur 34c HD

土曜になって,ようやく発表スライドを作る時間がとれたので,急ぎ作り始めていたが,夜12時になって,出張準備をしていないことを思い出した.それで必要な物を慌てて詰めていたら,髭剃りを実家に忘れているのに気がついた.さらに,コンセントアダプタも大学に忘れている(前回の出張時に使ったカバンを大学に置きっぱなしにしていたため.パスポートは取り出していたのになんということ).珈琲器具を準備することで頭が一杯で,それ以外の携行品のことが完全に意識の範囲外だったようだ.幸いコンセントアダプタは代替になるものがあったが,髭剃りはナイ.これは困った.
髭剃りはここ10年ばかりT字カミソリ派で,最近は両刃T字カミソリ Merkur 34c HD を使っている.T字カミソリは機内持ち込み ok のはずだけど,Merkur の替刃は刃が露出しているデザイン(スケバンが使っていたあれ)なので,ダメそうな感じもする.幸い Merkur の替刃は国際規格なので,とりあえず通れるか試してみて,ダメなら刃だけ捨てて現地調達してもよいかと考えていた.1時間余分に時間を作れば,実家に取りに寄ることも可能だけど,わざわざ取りに行って歯を捨てるというのも相当な間抜けだな.どうしたものか.
とりあえず,これ以上ものを忘れないように,今回の出張の携行品をメモしておく.パスポート,チケット,財布,iPhone (本体,コネクタ),MacBook Air (本体,カバー,電源アダプタ,コネクタ類),着替え二日分,髭剃り,歯ブラシ,珈琲用品(ミル,バネット,フィルタ,カップ,珈琲豆; 学会出張でコーヒーを自挽 - ny23の日記),筆記具(モレスキン,ペン)以上(機内持ち込み荷物のみ).
[追記] やはり(刃が用意に取り外せる)Merkur は機内持ち込みダメっぽい(カートリッジタイプや使い捨てのT字カミソリは ok).

まあそうだよな.仕方がない,使い捨てのT字カミソリにするか・・・.
折角の機会なので,Merkur の紹介をしておくと,まず一枚両刃のカミソリなので,現在主流のカートリッジ方式の複数歯T字カミソリに比べると替刃の値段が安く,ランニングコストが良い.言い換えると,替刃を頻繁に交換でき,安価で良い切れ味を維持できる.Merkur を使う前は,T字カミソリは歯を増やせば増やすほど剃り味が良いというイメージがあったが(逆に言うと,一枚刃はよく剃れないという印象があったが),実際使ってみるとむしろ一枚刃の方が剃り味が良かった.複数歯カミソリのように剃りカスが蓄積することもなく綺麗に洗えるし,糸切れに煩わされることもない.シンプルイズベストの好例で,デザインとして完成している.
Merkur 34c HD はステンレス製の両刃カミソリで,柄にほど良い重量感があり,耐久性が高い(と期待できる).少し値が張るが,シックの安っぽいプラのカミソリが壊れたのを機にカミソリ行脚に止めを刺すつもりで購入した.ドイツ(ゾーリンゲン)製なので,

辺りで海外通販すると,円高の加減でだいぶ安く買える(はず).