秘密猫団

土 February 11, 2017

[]アンコウ

「ねえ、ファックしようよ」

店中の男の視線が泳ぐ。

「何ですか、あれ」

「見るな見るな」

「あ」縒れたスーツの男が動いた。

「三下の営業か、持て余しやがって…」

二言三言、死んだ目の即席カップルは連れ立って店を出る。

「今日はツイてるわぁ また遊ばせてね」ひらひらと踊る指先。

 

小一時間もせず、胡乱な女は再び店に現れた。

「今日は早いじゃねえか」

「あいつ冴えない顔していいモノ持ってンのよ。つい夢中で頬張っちゃって」

「へいへい」

「あら!こちら見ない顔ね、味見させてよ」

「駄目。俺の貴重な丁稚」

 

「え、駄目って何ですか…」違和感と劣情が口を滑らせた。

「お前っ!馬鹿野郎」拳を貰ってしまった。

「ッてえ!何ですか!」

女が吹き出す。

「よッぽど大事なお弟子さんなのねえ。いいわ、大事なとこ見せたげる」

コートの前をはだける。

 

肉付きの良い腹のくびれに、大小様々な、…陰茎…?

「こいつな、アンコウ女ってんだ。お前ほんとに食われるぞ。」

右脇から中々の逸物(俺のにゃ劣るがね)をもぎって突き出してくる。如何臭いソレは少し充血してみえるが…

「なかなか素敵でしょ?お口でされるの好きみたい、さっきは凄かったのよ、ほら」

「店でサカるのはやめろ。酒が不味くなる」

「ですって!残念ねぇトニー!」先端に囁き、口づけをする女。

先端…人の頭だ…見覚えが…これはさっきの…男……

日 February 5, 2017

いまだにシノレから見られているというのはちょっと不思議な感じもする

土 February 4, 2017

[]俺とあの子と腕だけはいい板前

「じゃあ次ハマチくださーい」

「ハマチあれ!そうして地にハマチが満ちた…」

しょうもない繰り言をしながら、男にしては華奢な手指がひらめく。

「二貫じゃねーか!満ちてねーよ!」

「そりゃお前、いっぱい出したら満ちすぎちまう。ひとカン300メートルってな」

「エナジーフィッシュかよ!」

「それブリじゃない?…まあいいのか。ん!美味し!」

まあ、腕はいいんだ。

「アホなのに美味しいの、不思議なんだよねー。」

「寿司の神様に知性を捧げたんだ」

「貴様何故それを!」

「いや乗ってくるなよ!」

「ほんとアホね」

「タマゴで一息入れるか…」

あっしまった。いやな笑みだ。何かのスイッチを踏んだか…

「ターマゴ〜ターマゴ〜たーっぷりータ」

「何でも替え歌にするな!」

「ウケるー」

「ウケるな!」

こいつは本当に朗々と歌うから、毎度びびり上がってしまう。コレに慣らされるのってどうなんだろう、とも思うけど。

「んまいよ?食べないの?」

「おれのタマゴ返して」

 

「今日もごちでした!…そういやさ、板さんとどういう関係なの?」

「ああ、あれな、実は俺の初恋の人」

「えっ」

「昔はおかっぱの美人さんだったんよ…線もあの通り細いだろ?完全に女だったもんね」

「…ふうん」

 

「今でも好きなんだー」

「馬鹿言うなよ」

「あんなに美味しいのに、握ってるとこばっか見ちゃってさ」

よく見てますこと。

「負けそーだわ」

「ない、ない」

「ほんとかなあ」

突然何かとお思いでしょうが

カクヨムってとこにスペース借りて変な事始めたのでその写しです。

また見てねー。