電気料金、国際的にはすでに割高・・・?

1ドル80円なら欧州並みじゃん。

電気料金、国際的にはすでに割高 産業空洞化に拍車も
2011/6/27 日本経済新聞

 日本の電気料金はすでに国際的に割高な水準にある。産業用電気料金の調査(2009年)では、1キロワット時の単価は15.8円(1ドル=100円で換算)。イタリアの27.6円より安いが、米国の6.8円に比べると2倍以上であり、韓国の5.8円の3倍近い。

 電気料金は、自国内で資源を確保できるか、火力や原子力など電源別の依存度がどの程度かなどで変わる。割高な電気料金は生産コストの上昇を招き、企業の国際競争力を損なう。特に産業用電力の7割を消費するとされる素材産業への影響が大きい。

 例えばスクラップを溶かす電炉などで大量の電気を使う鉄鋼業。日本鉄鋼連盟の試算では、再生エネルギー全量買い取り制度の導入だけで最大1260億円のコスト増につながる。

 海外に比べて日本では停電が少ないなどの利点があるが、電気料金が大幅に上昇すれば生産コストは高くなる。製造業が生産拠点をアジアなどに移す「国内の産業空洞化」に拍車をかける結果になりかねない。