アンケートをとってみました。
question:1122792506(〜30代)
question:1122792629(40代〜)
結果と作品解説(自分もそんなに詳しくないので調べた範囲内で)
冒険ダン吉 (文庫版) [マーケットプレイス コミックセット]
「漫画読本」傑作選―劇画よ、さらば!帰ってきた’60年代の爆笑 (文春文庫―ビジュアル版)
今回のアンケートでは便宜上40歳未満の層と40歳以上の層の2つに分けたのですが、ひとつでも作品を知っている割合は若年層で44%、年長層で61%でした。
このラインナップで若い人の4割以上がどれかを知っているというのは健闘だと思いますが、年長者の約4割が「ひとつも知っている作品はない」としているのは意外でした。「轟先生」なんかは1960年ぐらいまで続いた人気作なので少し上の層には「サザエさん」なみの知名度があると思っていたのですが。
あとは、若い人は知っている作品とそうでない作品がはっきり分かれたのですが、年長層では20%前後の知名度で横並びの作品が多かったようです。
このアンケートで何がどうこうというわけではないんですが、ぼんやりと考えているのは、日本の「漫画の歴史」は2つのルートがあって、1つは「カルチャー(文化)」としてのルート、もう1つは「サブカルチャー(副・文化)としてのルートで、前者は
「鳥獣戯画」→「北斎漫画」→ポンチ絵(岡本一平)→新聞連載4コマ/1コマ漫画、あるいは「漫画読本」・・・と続く道であり、後者は
手塚治虫「新宝島」がスタート地点で、→トキワ荘→貸本漫画→劇画→おたく→・・・と続く道。
「大人が読む『文化風俗』としての漫画」と「子供が読む『メディア』としての漫画」というふうに言ってもいいかも。
日本の漫画を語る上では、前者だけについて語ったもの、後者だけを扱ったもの、両方を並列に扱ったもの、錯綜しているもの、といろいろありますが、個人的にはこの2つのルートを同列に語るのは混乱の元になるような気がしています。また、その2つの道の隘路に挟まってしまっている作品もけっこうあったりして、今回のアンケート以外にも「漫画を語る上で頻出なんだけど実際はほとんど誰も知らない」作品や「大ヒット作なんだど漫画評論では無視されている」作品はけっこうあって*1、そこらへんはもっときちんと掬い上げて紹介されないと・・・と半可通の自分は思ったりします。
*1:まあ「評論」につきものの現象と言えばそれまでなんですが