(マウスピースをはめて眠るということ その1の続きです)
1泊の検査入院は保険が適用できます。適用できるけど1泊約3万円。
決して安くはないけれど、ナルコレプシーにはほとほと困っていたし、本当にSAS(睡眠時無呼吸症候群)なら命にかかわる場合もあるらしいので、お願いすることにしました。
そして検査入院当日。
早めの夕食をすませて、19時にクリニック入り。
まずは採血。その後備え付けのパジャマに着替えて待ちます。
部屋にはアメニティーグッズもありました。
しばらくすると看護士の方が来て、一通り入院の内容について説明を受けた後、ベッドに横になり、体中に電極のようなものをつけていきます。特に頭・顔にたくさんの電極がつくので、ちょっとむずむずする。
全身に機器を取り付けると、電気が消されて就寝。
体は拘束されているわけではなく、寝返りをうつことも可能なのですが、それでもやっぱり体や顔からコードが延びている違和感は強くて、緊張してなかなか眠れない。
全く眠れない人は睡眠薬を出してもらえますが、自分はそこまでではなかったものの、うつらうつら程度にしか眠れませんでした。
翌日は朝6時前に起床。
機器を取り外してもらい、シャワー室でシャワーを浴びて、寝巻きを着替えてから先生から昨夜の検査について簡単な概要を説明してもらいます。
「昨日はあまりぐっすり眠れなかったみたいですね。」と最初に言われました。多分脳波とかでわかるのでしょう。
詳細な結果はまた後ほどということでしたが、とりあえず無呼吸状態は確認できたとの事。
ああ、やっぱり。
東陽町の藪医者は呪われろ。
数日後、詳しい結果を聞きにクリニックを訪れると、先生から検査結果の紙をいただきました。
全睡眠時間=436.5min
呼吸解析
呼吸 平均持続時間(秒) 時間(分) 回数 指数(回/時) 閉塞型無呼吸 44.0 46.2 63 8.7 混合型無呼吸 40.2 1.3 2 0.3 無呼吸 43.9 47.6 65 8.9 低呼吸 58.2 102.8 106 14.6 無呼吸+低呼吸 52.8 150.4 171 23.5
覚醒時の平均SpO2=96%
平均最低SpO2=95%
SpO2最低値=84%
平均SpO2低下値=6%
最長無呼吸持続時間=95sec
最長低呼吸持続時間=160sec
・・・数字ばっかりでよくわからなかったのですが、説明によると
約7時間の睡眠中
- 呼吸が止まっていた(無呼吸)状態が65回あって、その状態の平均時間は43.9秒、最長時には95秒息が止まっていた
- 呼吸が止まっていないけれど非常に弱くなっている状態は106回あって平均時間は58.2秒、最長時が160秒
ということらしいです。
また、この睡眠時無呼吸症候群の状態をはかる目安として、1時間あたりの無呼吸+低呼吸の回数が物差しとなるらしく、この指数が5〜20が軽度のSAS、20〜30が中程度、30以上が重度のSASなんだそう。
自分はこの指数が23.5だったので、まあ中程度のやや軽めのSASということになるようです。
と、自分の状態がわかったところで、この状態を改善するためにどうすればいいのか、ということなのですが、
SASは基本的には「完治する」という類のものではなくて、減量や生活習慣の改善で良い方向に向くことはあるのですが基本的には矯正器具をつけて寝るということになります。まあ目の悪い人にとっての眼鏡のようなものです。
矯正器具には2種類あって
- マウスピースを装着する(マウスピース製作費用がかかるけど一度作ればメンテナンスは楽。軽度〜中程度の人はこの方法でいく場合が多いそう)
- シーパップ(CPAP)という器具を装着する(お、CPAPちゃんとキーワードになっている!なので詳しい説明はキーワードを参照してください)
シーパップはちょっと大層な機器になるので慣れるまではいろいろ大変だし、病院からレンタルするんだけどその費用が月7,000円程度かかるということで、基本的には中程度〜重度の患者さんが使用するようです。
まあ、自分はそれほど重篤なわけでもないし、まずはマウスピースで対応してみましょうということになりました。
そこで、先生から腕のいいお医者さんを紹介してもらって今度はそこに通うことに。
(マウスピースをはめて眠るということ その3に続きます)