ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

A touch of sin (Tian Zhu Ding 天注定) 観ました

出だしが面白かったので期待したのですが、何だかフニャッと終ってしまいました。最初の話が次の話と繋がるのかと思ったのですが、特に関係ない話がオムニバス風に4つほど繋がっているだけでした。

最初の一話は役者の顔付きもよく面白かったです。最後の話はあまり努力したくない若者がフニャッと人生を終わらせます。この最後に持ってきたフニャリとした話を最初に持っていき、最初の話を最後に持ってくればスカッとした気持で観終わったと思います。

政府役人の腐敗をモックしているこの作品を上映許可するとは中国の政府も寛容になったものです。一部の役人の批判であって政府全体を批判しているのではないとしたのでしょうか?それとも中国の共産主義体制が崩れていく方向に向かっているのでしょうか?

米国にいる中国人を私が見る限りでは、経済観念が強く努力家で家族の絆が強いように見えます。そんな気質の国民がなぜ政府に絞られる共産体制をいつまでも許しているのかと思います。共産主義の世界では政府の役人たちが腐敗するのは火を見るより明らかなことで、この映画のように個人的にでもトコトンやっつけたくなる気持はよーく分かります(笑)。真面目な映画なのですが、なぜか全体に漫画を見ているような気にさせる作品でした。

Captain Phillips 観ました

今年夏に観たデンマーク作品 “A Hijacking” が、同じソマリア海賊のハイジャックをテーマにしたかなりの佳作でしたので、ハリウッドが対抗して似たような作品を作ったのかと疑った私は「ハリウッドの陳腐さを指摘してやろう」という魂胆で観てみました(笑)。

ところが、デンマーク作品が身代金のネゴに焦点を当てているのに対して、こちらは実際にあったハイジャック事件における船の乗組員の対処とキャプテンを救助する米軍の対策に焦点を当てており、同じテーマでも内容の違う作品となっていました。デンマーク作品では政府の関与が全くなく、この作品では政府(というより軍)の救助があります。ハリウッド予算タップリですから、これぐらい見せてくれて当たり前という出来になっていました。

デンマーク作品はフィクションでありながら、実際にあったハイジャック事件数件を参考にしたストーリーで、現実的で臨場感があり、最後の捻りも効果的な佳作でした。こちらの方は、実際に起こった事件ですので捻りはありませんが、一方はライフルを持ったギャングのようなハイジャッカー、一方は銃を持たない一般人の船員、勝ち目のない場で船員たちがどのように行動したか興味深かったです。

この作品はフィリップス船長自身が書いた本を基にしているため、同船長がヒーローのように描かれていますが、実際にはエンジン技師の活躍の方が大きかったようです。映画を作る際、事実を曲げて興味深く心を打つように描くのは仕方がないことなので、事件の真相を知りたい人はドラマでなくドキュメンタリーをみることだと思います。

頼もしい赤ちゃん

なんと説明してよいか分からないのですが、私にとってはなんだか不思議なビデオなんです。赤ちゃんの可能性って私の想像以上のものがあります。

ヨチヨチ歩き、というよりヨッタヨッタとおぼつかない足取りの2歳の男の子がプール室のドアを開けて入ってきます。小さな手でちゃんとドアを閉めます。そして段を這って上りプールサイドにヨタヨタと歩み寄るやいなや洋服のまま水に飛び込みます。最初、水に落ちたのかと思いました。

男の子は水に顔をつけて泳ぎ(浮かび?)ながら仰向けになって息継ぎし、また水に顔をつけて泳ぎます。仰向けになった時「ママ」と言っているのは「ママ、見て見て」と言っているようです。泳いで戻ってくると自分で梯子を上りプールサイドに乗りあがります。何とも頼もしい赤ちゃん。こういう訓練をしておけばプールで溺れる心配が減りますね
http://www.youtube.com/watch?v=lAWa_JZQT3k

ピチ Pici

4年前にイタリアのトスカニー地方を訪れた時、ルッカという町でピチ(Pici)というパスタを見つけました。スパゲティより太くてコシがありモチッとしていて食べ応えのあるパスタ。ニューヨークに戻ってからパスタ専門店やイタリア系食料品店で探してみたのですが見つかりませんでした。マンハッタンのイタリアンレストランでピチを出す店は、私が知る限り2軒です。まだそのどちらの店でも食べていません。

数ヶ月前のある日、相棒がオシャレなショッピングバッグを持って帰ってきました。中を見ると高価なオリーブオイルのボトルとピチが入っていました。「グランドセントラル駅の中にあるオリーブオイルの店でピチを売ってたから早速買ったんだよ」と嬉しそうな顔で言いました。「NYでピチは手に入らないと思った」と相棒が店員さんに言うと「多分、ここでしか販売してないでしょう」と言ったそうです。相棒は時々グラセンを通りかかることがあるとピチを買って帰ってきます。

私は普段ホールウィートのパスタを使っていますが、ピチだけはこの精製したものしか手に入りません。マリネラソースに絡ませると、とても美味しそうな色に仕上がります。普通のパスタよりさらに10〜20分ほど長く茹でて、それでやっと中に芯のあるアルデンテになるほどしっかりしたパスタです。

今日の相棒の夕食は、ピチのマリネラソース和え、ポートベロマッシュルーム・ステーキ風オリーブオイル炒めと添えにホウレン草炒め、キュウリとトマトのサラダ (キュウリはピクルス用の小ぶりのカービー、トマトはクメイトー)。

写真でも分かると思いますが、この夕食セット、小柄な日本人だと二人前の分量ですが、相棒はさらにピチのお替りしました(笑)。私はというと、早めに一人で食べたので、相棒の夕食を作りながらフラットベーグルにフムスとシラントロを挟んだサンドイッチを食べてお終いにしました(笑)。相棒が7時ごろまでに帰ってくれば一緒に同じものを食べるんですけど、そうなると3人前作らないとならなくなる...。

自家製 ハロウィン バスケット

もうすぐハロウィンなので、家でその辺にあるものをかき集めてバスケットに入れてみました。
左の奇妙な黒フッドの顔は、残り布やボタンで私が作ったものです(笑)。おととしのハロウィンに義母の病室に持っていってカボチャと一緒に飾ったもので、今みると何となく哀れな気持になります。義母は目が見えなくなっていたので飾りには気が付かなかったと思います。

若い頃の私は祭日の飾りなどしませんでしたが、今は気分転換に飾ってみたくなっています。