ジョゼと虎と魚たち

「あのっ、だしまき美味いっす」
「…………」
「…………」
「…………あたりまえや」

凄い、満員だ。結構笑いの起こる映画だったんだなあ。
2度目なので、背景とか脇役を注視してみました。
「月刊極道」って凄い雑誌だなあ。実在するのでしょうか?
終盤に近付くにつれ、ジョゼが仏頂面ではなく笑顔を見せるようになるのが
辛い所なんだろなあ、と思いつつ。
最終カットは「魚」だと今更気付いてみたり。


前回見たとき、とても面白く感じて不思議だったのだけれど、
多分、オチに驚いたからだと思いました。フムフム。


で、晩御飯のおかずが「だしまきたまご」と「きゅうりの漬物」な自分自身に驚く。
買ってから気付いたよ…。影響されやすい奴だなあ。

TRPGサプリ  第5号

深淵の記事、火龍面舞*1の続きだ〜。
裁判と聞いてどんな記事かと思ったら、しっかり作ってあって読み応えもあり大満足。
あああ…ゼノスケープの連載無くなってる(涙)
どうでもいいですが、editor's noteは泣けますね。

*1:深淵小説。プランニングハウス ファンタジーの森とかいうレーベルから出てました。絶版

西風の皇子

「で、僕の目的は君を滅ぼすことなんだ。
あと、ついでにこの地上世界も滅ぼすことになると思う」

喜多みどり・著。角川ビーンズ文庫
ミュドラネ帝国の皇子“ディディウス”は、男に告げられる。
世界を滅ぼす力を持つ種を植え付けられていることを。
混乱する“ディディウス”の前に現れるのは、
自称大魔法使い“ダークロア“と自称旅の琴弾き“ミューシカ”。
謎の少女“メイヴェーラ”を伴い、皇子の戦いが始まる…
というストーリーで。


うわーい、此度は正統派ヒロイック・ファンタジーですよ。
少年の成長、葛藤、淡い恋。…王道だ。面白かったよ、うん。
前作と共通の登場人物には、新しい秘密などあるわけもなく、すんなり読めて。
続編の強みかのう。


前作「天空の剣」での、酸の海の被害は当然世界に爪痕を残し。
「天空の剣」の物語の終わりは、世界の物語とは関係なく。
その“世界の物語”を書こうとする著者の視点は、好きです。
ま、これは「西風の皇子」の物語なんですが。


前作から延々「世界一の魔法使い様」を自称する“ダークロア“が、
本当に世界一に見えました。…世界って半島ですよね。ローカル勇者ってカッコいいなあ。
力を使う度に体を磨り減らす羽妖精を一押ししてみよう。
“ディディウス”と“メイヴェーラ”の微妙な三角関係の行方を気にしつつ。
これって、まだまだ続くんだろなあ…

西風の皇子世界観メモ

以下、個人的メモ。天空の剣世界観メモに追加する形で。


・地理
半島西北部(?)、帝都ミュドラネから徒歩二ヶ月程の所に四季の森が存在する。
この森には、神が流した涙により出来たとされる涙の城があると言われている。


四季の森付近の山岳地に氷の森が確認された。
ここは雪原に覆われた森林地帯で、木々が氷に閉じ込められ立っている。


・植生/気候
半島西北部(?)、四季の森周辺では高木層にミズナラ、ブナ、
中・低木層に柳、ハンノキ、ヒースなどが確認されていることから
温帯〜亜寒帯気候ではないかと推測。
また、半島には林檎、桃などの果実が存在(?)


・宗教
多神教であり、海界、天空、地上、それぞれに属する神々が存在する。
天空に属する“霧の神”。
地上に属する“西風を司る女神”“四季の神々““滅びの女神“の存在が示唆。
しかし地上では神々の食物であり力の源である“果実”のなる気が根づかないため、
神々は力を失い死に行く定めにあるとされる。


女神ヴェルペイアについて追補。
清らかなる水辺の母と呼ばれる妖精(?)らしい。


・雑感
とりあえずヒーロウォーズでのセッションを先輩にお願いしてみたり。