前回までのおさらい
o-sumi.hatenablog.com
先日静岡県の修善寺の家は竣工写真撮影がありました。
全ての現場が撮れる訳ではないのですが
写真家の方の都合と竣工時期が美味く重なれば
年に数件ですが、撮影を施主の方にお願いしています。
全ての現場で感じる事ですが
本当に施主の方から、住まうことへの真剣な眼差しや知恵を
教えられ、建築に対する想いを自分も一緒に深めるコトが出来ます。
そんな施主さん達は決まって、素敵な暮らしをされています。
肩肘張らず、でもスッキリした姿勢で。
「ただ住まう」ではなく「佇まう」。
らしさは、誰にもあるものですが、
佇まいは滲み出る良さの事。
目に見えるだけではないものです。
無理に取ってつけたモノやデザインでは佇まいは出ません。
住まいと施主が上手くとけあうと本当に美しい「佇まい」になります。
家を見ると、なんとなく、人となりが想像できるモノです。
だから、僕はこの家の佇まいが本当に好きなのです。
写真には写りづらい、そんな施主らしさ、設計者らしさがとけあった
佇まいが撮れているといいなと思ってます。
いいものってのは、なんていうか「佇まい」が違います。
抽象的ですが、気が出ているっていうか。
そう、それはさながら
とんかつ大和の「うなぎカツ」のように。
うなぎを捌いて、蒲焼きしてから、カツにしているから
最高です。手間が違います。
カツの外側に滲み出る何か。
テレビ、ぶらり途中下車の旅で
舞の海関もぱくりとたいらげた名作です。
ゆあさ