おめが?日記

2014-06-04

[日記] 3Dプリンタ買って2週間ぐらいたった 03:08

3DプリンタUp!Plus2を買いました。いわゆる「流行りのFDM式3Dプリンタ」です。某所でもアメリカMakers誌でも一押しされているAfiniaシリーズの、国内代理店バージョンのようです。購入したUp!Plus2はAfinia H480と同じっぽいようですね(オートキャリブ、PLA対応のスペックから見て)

f:id:o_mega:20140520114556j:imagef:id:o_mega:20140520232039j:image

カタログスペックを見ると最小厚み0.15mmや出力サイズ12cm四方と、他の同世代や後継世代と比べても突出しておらずカタログ性能が低く見えますが、そんなところより全然優れているプリンタでした。自分が触った3Dプリンタは、SCOOVO C170と、このUp!Plus2の2機種しかありませんが、使い心地は段違いでした。


そもそも、箱出し後に一発出力成功するあたりから違いを感じるのですが、チューニング後でも段違いの性能差です。特にソフトウエアのスライサの出来が良いようで、非常にはがしやすいサポート材を形成します。入り組んでいる場所のサポート材がまったく取れなかったSCOOVOに慣れていただけに、これは本当に驚いた。

f:id:o_mega:20140521030742j:imagef:id:o_mega:20140521031310j:image

おなじみのrook.stlを吐いたところ。ABS時は外周にもう一周サポートを生成しやすいっぽい?熱収縮対策かな?みかんの皮程度の力でべりべり剥がせます

f:id:o_mega:20140522020043j:imagef:id:o_mega:20140522022731j:image

オレオレ性能チェックモデルのABS出力。SCOOVO(slic3r)のときには絶対不可能だった逆テーパーオブジェクトの生成や、下向き凹部のサポート材がバリバリ取れたのはUp!Plus2だけでした。同一のモデルはSCOOVOだけでなく、XYZPrintingのダヴィンチ1.0*1でも検証しましたが、それらではサポートは取れません

SCOOVOは公式的に明記はしておりませんが、Reprap系3DプリンタのMarlinファームウエアに、スライサはSlic3r、ホストにRepitier-Hostのカスタム版を利用しています。特にSlic3rは設定項目が多く、いろいろチューニングしがいと使いやすさがありましたが、正直言ってUp!Plus2標準設定の吐くGcodeにはまだまだ勝てないっぽい印象を受けましたね。汎用スライスソフトのslic3rを責めるわけではありませんが、設定せずともちゃんとモノが出る専用ソフトはさすがとしか言いようがありません

f:id:o_mega:20140525012837j:imagef:id:o_mega:20140525014159j:imagef:id:o_mega:20140525021105j:image

こんなチェーンも一応可能。一発成形でつながった状態での出力ができます。とはいえ1,2mm程度の隙間に生成されたサポートやラフトを取り除くのは、本当に大変だったので、作業量的にオススメしません!写真のチェーンにはサポート材はがしに2時間程度かかりました

f:id:o_mega:20140531130127j:imagef:id:o_mega:20140531130958j:image

サツバツとしたベッドにようかんマン!上の写真、グレーのABSは精度があって剛性がある一方で、大きくなると熱収縮による歪みが目立つ感じ。上蓋の下辺が弓なりになっているのがわかる。一方で緑のPLAは低コストで収縮が少なく大きいモノも綺麗だが、精度はイマイチ。あと、PLAは剛性が低くて硬い材質なので、ABSと比べると"脆い"感触もありました。使い分けな感じですねえ。積層方向次第ではABSで板バネとかもできそう。できる。

f:id:o_mega:20140522223231j:image

非純正フィラメント使う場合のスプールホルダーを出力したところ。国内代理店が扱ってる、やや安価なフィラメントは純正のスプールホルダーに取り付けることができないため、代理店側が公開しているモデルを自分で出力して使います。ここ10年ぐらいはPCドライバをメーカーページからDLするスタイルが標準的になってますが、そのノリを物理パーツでやってるのが面白い。

なお、Up!Plus2のボディパーツの一部(エクストルーダーカバーや、後述のキャリブレーションパーツ、購入時に付いている輸送用固定パーツの一部)も、実はUpのホストソフトと同じディレクトリに入っているので、自分で出力して交換部品を手配することが可能になってます。


Up!Plus2は旧Up!Plusからキャリブレーション機能(オートレベルとノズル高さ検出)を追加しています。が、そのキャリブレーションは追加パーツ(外枠は3Dプリント品!)で行うため、一々取り付けが必要です。オートレベルについては、ソフトウエア側で設定高さが表示されないことがあって難航します。ノズル高さ検出は1操作で完了するため簡単ですが、ベッド側のキャリブ判定のパーツが変形しやすいため、あまりあてにはし辛いと思いました。ノズル高さ検出のあと、テストプリントをしつつ、手打ちで調整する*2と良い結果が得られました。

なお、キャリブレーション用追加パーツと本体との接続に、汎用のピンジャックを使用するのですが、このピンジャックは指し方によっては内部がショートした状態で繋げてしまうようです。ショート状態でキャリブ操作をすると、本来停止するべき場所で停止しないために、エクストルーダパーツでキャリブレーションパーツを強く押し付けてしまいます。うちのUp!plus2は、これでノズル高さ検出パーツを曲げてしまいました。まあ金属パーツなので多少こじってやれば治せるんですが、ミリ以下の精度を要求されるパーツにこれはちょっと残念な仕様でしたね


あと、オープン型な3Dプリンタの都合、四方を囲まれた空気が澱んだ場所では精度があがるようで、設置位置変更したらまた特性が変わったり。

まだまだ特性はつかみ切れてませんが、3Dプリンタチューニング大好き君でなければ、かっちりとモノを生成してくれるUp!Plus2はおすすめできるプリンタです。

*1:中野の3Dプリンタ屋の時間貸しで検証

*2:サポートが剥がれにくい場合は、0.1mm単位で高くしてみる等

ばーちゃわーるどばーちゃわーるど 2014/06/05 17:08 Up!Plus2って専用スライサがあるんですか?

試してみたいですねぇ〜

o_megao_mega 2014/06/05 22:05 ばーちゃわーるどさん、slic3r設定をいじるときにサイト情報を参考にさせてもらいました。ありがとうございました

さて、ここではgcodeと書いてしまいましたけど、Up!Plusは独自フォーマットでプリンタを制御してます。スライサとホストアプリは一つになっていて不可分でした。

ゆうこゆうこ 2014/06/10 19:15 あの塔ですが、サポートなし、angleを10度に設定すれば、完全にサポートなしで綺麗に作れますよ。

o_megao_mega 2014/06/13 16:46 ゆうこさん、情報ありがとうございます。今度試してみます

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/o_mega/20140604/1401905314