抱擁のかけら

obbliga2010-02-12


ペドロ・アルモドヴァル×ペネロペ・クルスの新作です。
めずらしくペネロペはこの作品では何だかとってもキュートで、オードリーのように可憐でした。だけれどもしかしそこはさすがペネロペさん、もちろんそれだけのはずはありません。やりまっせこの女は、という善意にも悪意にも満ちたアルモドバルが描くペネロペはやっぱり素晴らしい。
勝手に時間軸を頭の中でいじくってしまっていた私は衝撃のラストを待ち構えていたのですが、わりとハートウォーミングに終わりました。私の頭はやはり基本アメリカナイズド(ハリウッデッド)されているのかもしれません。
それにしてもアルモドヴァルはドロドロしたシリアスなものをユーモラスにさらっと乗り切ってしまうのがホントうまいです。だって読唇術なんか使わんでもほかに方法あると思うでしょ?普通。いやいや、さすがです。

★★★★

かいじゅうたちのいるところ

obbliga2010-02-11


うってかわってファンタジー
かしゆかかしゆかを好きな友人が観に行ったと聞いたので、じゃあ私も行っておこうと思いました。スパイク・リーだったんですね。そうなんですね。
展開がグーニーズばりに急といいますか、ちょっと今日は遠めのスーパーへ買い物してみようかなくらいの冒険心で行けちゃいます。えっ近所にそんなとこが?あるかもね。とはいえグーニーズよりは命を落としかねないような船旅の模様ではございましたが。
かいじゅうダンス的な何かが取り込まれた場面が今後あるとしたならば、それに自分が気づけたらいいなと思うばかりです。
感想?

★★★☆

板尾創路の脱獄王

obbliga2010-02-10


平日の昼だというのに新宿ピカデリーはアホみたいに混んでいるわけだけど、こちらはガラガラ…。
確かに女子供受けもしなさそうなジメジメ感。
とにかく暗い。そして黒い。画面が黒々。ブラックってのはそのまんまの意味のブラックで、ダークもまた然り。
浮いていた(いろんな意味で)エンディングが野宮“おしゃれ手帖”真貴の声っぽいと思ったらやはりそうでした。そしてチェキラッチョおしゃれ手帖していたかつてはヤングだった私たちはその夜、YOU THE ROCK★の逮捕に腰を抜かしたりすることになるわけです。
もはや感想でもなんでもないか。

★★☆