ヒックス『経済史の理論』/大栗裕のヴァイオリン協奏曲

晴。
J・R・ヒックス『経済史の理論』読了。原著1969年。経済の発生(贈与、交換、貨幣)についてなど、素人目にも古びたと思われるところもあるが、依然読むに値するだろう。マルクス主義を意図的に遠ざけて書かれた経済史。著者はノーベル賞受賞者であるが、本書に対して賞が与えられたならよかったのにと自ら云うほどの、自信作らしい。

経済史の理論 (講談社学術文庫)

経済史の理論 (講談社学術文庫)

大栗裕を聴く。ナクソスの「日本作曲家選輯」シリーズ。下野竜也指揮大阪フィルハーモニー交響楽団。ヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリンは高木和弘)は傑作じゃない? 管弦楽曲も土俗的で元気があって、面白い面白い。
アマゾンのレヴューでは演奏が酷評されている。そんなにひどいか?

大栗裕 : 大阪俗謡による幻想曲、ヴァイオリン協奏曲 他

大栗裕 : 大阪俗謡による幻想曲、ヴァイオリン協奏曲 他


谷沢永一さん死去。享年八十一。