ハイデガー『存在と時間(一)』/マレイ・ペライアBOX

晴。
うどん「恵那」にて昼食。連休の谷間なのにも拘らず、とても混んでいた。近くの人気ラーメン屋などでは、一時を過ぎてもまだ一〇人くらい外に並んでいた。やはり休みの人が多いのだろうな。

ハイデガー存在と時間(一)』読了。岩波文庫で全四冊の予定。全部揃ってから読むか迷ったが、そうすると結局億劫になるかもと思って、読み始めた。言うまでもなく、二〇世紀哲学の最重要文献のひとつであり、非常に難解でもあるし、最強エンターテイメントでもある。岩波文庫の旧訳は読めたものではなかったし、ちくま学芸文庫版(細谷貞雄訳)はそれに比べれば遥かによくなってはいたものの、不正確との指摘もあったので、本熊野純彦訳は待望だった。これはなめらかな訳文である。続巻が楽しみ。


マレイ・ペライアBOX落手。全68CD+DVD5枚組。最近ペライアはどれも素晴らしいので、最近の録音だけでもいいやと思って注文したのだが、昔のもよかった! シューベルト即興曲集op.90(D.899)、シューマン:ピアノ協奏曲(新盤)、モーツァルト:ピアノ・ソナタ第八番、第十五番、シューマンダヴィッド同盟舞曲集 op.6等々、聴いてみたが、どれも満足。最近買ったBOXセットの中では、一番気に入った。ペライアは基本的にドイツ音楽がレパートリーで、いい曲をたくさん録音しているのもポイントが高い。本当にどれもいいから、どういうことかと思ってしまうくらいだ。若い頃からこんなにいい音楽をやっていたとは。どれも清潔で、中庸を極めた演奏。技術も高く、安心して聴ける。
 しかし、ダヴィッド同盟舞曲集がデヴュー盤だとは、レコード会社も偉かったなあ。個人的にはシューマンの中でも最も好きな曲のひとつだが、あまりポピュラーでなく、なかなか演奏もされない曲だからね。
Murray Perahia-the First 40 Years
↓何故か表示されない。はてなに聞いてみたらはてなの不具合らしいが、特殊なケースでよくわからないという。
MURRAY PERAHIA THE FIRST 40 YEARS

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