晴。気温はまだ高いが、爽やかな陽気。
県営プール。久しぶりに泳いだので、腕が筋肉痛だ。
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ジョセフ・ギース/フランシス・ギース『中世ヨーロッパの家族』読了。十五世紀イギリスのジェントリーであるという、パストン家の人々の書簡を題材に、当時のジェントリーの生活を描いてみせる本である。ここで引用されている書簡の中の話題は、半分以上が領地や財産についてであって、それらを守りぬくのは大変だったことが、本書から読み取れる。ちょうど百年戦争の終わりからバラ戦争にかけての時代で、パストン家もその中を懸命に切り抜けねばならなかった。現代はそれから五百年後であるが、パストン家の往時を偲ばせる遺物は、城も一族が埋葬された教会もすべて現存しておらず、ただこの書簡集だけが残ったのだった。パストン家自体が、今では途絶えているようである。ちなみにこの書簡集の原本は、いわゆる中英語で書かれていると云う。
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