中山康樹『ロックの歴史』

曇。
音楽を聴く。■モーツァルト:ピアノ・ソナタ第八番K.310(リヒテル1989、参照)。小さなキズが結構あるが、それにもかかわらずほぼ理想的な演奏。リヒテルは最晩年でも、素晴らしい演奏を残したな。■モーツァルト:弦楽五重奏曲第二番K.406(オルランドQ、今井信子)。これは繰り返し聴くべき、いい演奏だ。弦のくすんだ感じがいい。

Mozart: Quintets

Mozart: Quintets

バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第一番(チョン・キョンファショルティ)。バルトーク、面白すぎるな。中毒になりそう。もっと聴こう。
Bartok: The Piano Concertos / The Violin Concertos

Bartok: The Piano Concertos / The Violin Concertos


また今日から早朝出勤。
中山康樹『ロックの歴史』読了。ふーん。この本、ロックに詳しい人から見るとどうなのだろう。少なくとも、ディスク・ガイドにはならないな。パーフェクトJavaScript (PERFECT SERIES 4)』を精読。だいぶ分ってきた。

音楽を聴く。■シベリウス交響詩フィンランディア」op.26、ヴァイオリン協奏曲op.47(フェラス、カラヤン1964)。前聴いたのと殆ど同じ感想を抱いたので、評はそちらをどうぞ(参照)。フェラスの楽器は相当甘い音がするが、それにフェラスがノイズを上手く乗せるので、自分にはほぼ理想的な響きがするように感じる。シベリウスのヴァイオリン協奏曲は、ただヴァイオリンが鳴っているのを楽しむためだけにも聴けるが(事実そうした聴き方をしていた知人がいた)、恐ろしくシリアスな面も持つ複雑な曲で、曲のすべての魅力を充分に引き出すのは、極めてむずかしい(特に第一楽章の最終部と、終楽章全体)。フェラスはだいたいにおいて成功しているように感じる。一言で言うなら、「苦み走った大人の演奏」とでも云うか。カラヤンは出しゃばらないが、単なる伴奏でもない。全体として、最高級の「芸術」というものがあるとすれば、こうしたものであろうか。聴いていて「魂がふるえる」というようなことは、滅多にあるものではない。