晴。
音楽を聴く。■テレマン:ターフェルムジークI(I. 二つのフルート、弦楽合奏と通奏低音のための序曲、II. フルート、オーボエ、ヴァイオリンと通奏低音のためのクヮトゥオル)(ムジカ・アンフィオン)。ブリリアント・クラシックスの怒濤の格安BOX。29枚組で5000円弱です。テレマンは従来は二流の作曲家扱いで、例えば吉田秀和さんなどにも殆ど言及がないと思うが、それは良質の録音がなかったせいでもあろう。今では古楽器での演奏が当り前になり、演奏の質がものすごく上った。だいたいテレマンは大バッハと同時代(長生きしたのでハイドンの活躍とも重なっている)の人であるが、大バッハより遥かに人気があったのだ。この「ターフェルムジーク」を聴いていても、その耳への心地よさは大変なもので、それだけで尋常でない。イージーリスニングに使っても、最高級品なのではないか。さて、気の向くまま少しずつ聴いていきましょうか。
- アーティスト: G.P. Telemann
- 出版社/メーカー: Brilliant Classics
- 発売日: 2011/05/31
- メディア: CD
- クリック: 1回
- この商品を含むブログを見る
散髪。
#
図書館から借りてきた、『大岡信詩集 自選』読了。大岡信の詩を読んだのは恥ずかしながら初めてだが、大岡信、なかなかいいではないか。古典から現代までの詩その他を、詩中に織り込んだり暗示させたりするのが上手いという印象。具象と抽象のバランスもいい。嫌味のない程度に技巧も優れている。何となく「いかにも詩らしい詩」という感じを受ける。気に入りました。
- 作者: 大岡信
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2004/11/25
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログを見る
- 作者: 堤未果
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/11/14
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (27件) を見る
それから、これからはどんどん「システム」の力が大きくなって、人をあらゆる形で縛るだろう。二十世紀とはちがった形で、全体主義的な支配が強まると思う。それらの隙間を探すことが、重要になってくるにちがいない。
もうちょっと蛇足を。ネット時代になって、「言論」ということから見てもっとも良かったことは何か。それは、自分とちがう意見に簡単に遭遇できることである。これは非常に修行になる。その反応としては、腹をたてる、そして怒りの罵倒をする、無視する、馬鹿にする、などと色々あるが、それではせっかくのネットの意味がない。そうした反応はむしろ有害になるのであって、大切な修行の機会なのです。そうしてからなら、反論・批判するのもいいでしょう。反論・批判というのは、むずかしいですけれどね。自分などはレヴェルが低いので、まだ良くしない。ただ、現象学的還元というのは、無視とはちがいます。これは大切。