こともなし

日曜日。雨。のち晴。
音楽を聴く。■バッハ:フランス組曲第二番 BWV813(ルセ、参照)。美しい。センスのない装飾音だけ残念。■バッハ:カンタータ第108番「わが去るは汝らの益なり」 (カール・リヒター参照)。■ショスタコーヴィチ交響曲第十四番 op.135「死者の歌」 (バーンスタイン NYPO 1976)。■ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調 op.104 (ロストロポーヴィチジュリーニ参照)。修行になる。
ベルクソンを読む。
平凡に平凡に。心が狭いのはいけない。

もうあまり言いたくないのだけれど。日銀のリフレ政策にせよ今回のマイナス金利にせよ、よくわかっていない方が多いのではないか。自分の勝手な理解を書くが、あれらは比喩で言うと、医療行為における衛生管理のようなものである。それで癌が治せるわけではないが、それを適切にやっておかないと、死ななくてもいい人たちが無益に死なねばならぬ可能性が高い(これだけは比喩でなくて、いい加減なことを言っている人たちは人殺しに加担しているも同然である)。そのことは「失われた二十年」において散々日本経済が体験してきたのに、まだ過去から学ばないのであろうか。実際、バブルから適切に処置をしてきておれば、こんなに日本の企業がダメになってしまってはいなかった筈である。僕は日本が経済的に没落しても諦めてしまうだけであるが、それで困る方たちはマジメにやって欲しいと思う。
じつのところ、マイナス金利なんて大して効果が期待できるとは僕にも思えないので、ただ間違った対応ではないというだけである(市場への貨幣の供給量を増やしてインフレを呼び込もうという政策である)。しかし、マイナス金利を不況の元凶のように捉えて、株価が下がると鬼の首でもとったかのように騒いでいるバカどもには悲しくなってくる。まあホント、僕などがここでこんなことを書いても仕方がないのだが。