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2017-06-23

Mike Gancarz『UNIX という考え方』

| 03:46 | Mike Gancarz『UNIX という考え方』 - オベリスク備忘録(跡地) を含むブックマーク

晴。暑い
昨晩は夕食後に寝てしまい、1時くらいに起きる。

外部に出ないと停滞する。

ベートーヴェンの 32の変奏曲ハ短調 WoO 80 で、ピアノグレン・グールドCD版とは明らかに別テイクだが、基本的に同じでどちらもすばらしい。この前に色んなピアニストを試したのだがすべて合わず、結局あまり聴かないことにしているグールド聴くことになってしまった。ここでのグールドベートーヴェンは、全然エキセントリックではない、というか、もっともベートーヴェンらしい演奏のひとつであるといっていいだろう。まさしく天才的である。

シューマンピアノ五重奏曲 op.44 で、ピアノマルタ・アルゲリッチヴァイオリンはドーラ・シュヴァルツベルグ、ルチア・ホール、ヴィオラ今井信子チェロはミッシャ・マイスキー。これは白熱のライブ録音だ。アルゲリッチはこの曲が好きらしく、You Tube に上がっている CD化されていない音源も含めれば、相当の数の録音があるのではないかと思う。曲はもちろんロマン派室内楽代表する傑作のひとつで、僕も昔から大好きだ。また、演奏される機会も多いのではないかと思う。まだこの曲を聴いたことがない方は、この名曲まっさら状態で聴けるなんて、うらやましいくらい。

ショパンピアノソナタ第二番 op.35 で、ピアノユジャ・ワン

昼から県図書館。何か怏々として楽しまない。しばらく我慢するしかない。

夕方、樋の掃除。ウチには檜があるので、樋が檜の落ち葉で詰まるのである。

Mike Gancarz『UNIX という考え方』読了

UNIXという考え方―その設計思想と哲学

UNIXという考え方―その設計思想と哲学

2017-06-15

Haskell のお勉強

| 11:12 | Haskell のお勉強 - オベリスク備忘録(跡地) を含むブックマーク

晴。

ベートーヴェン交響曲第七番 op.92 で、指揮はパーヴォ・ヤルヴィ。これはめったにない、すばらしい演奏パーヴォ・ヤルヴィにはしたたかに感心させられた。そもそも僕はこの曲は、特に終楽章が無内容な感じがしてあまり聴く気になれないのだが、ヤルヴィはじつに音楽的。とにかく変なことをまったくしていない。いや、すべての楽章をアタッカで繋ぐのはちょっと変っているが、あとはいちいち納得できる。自分の苦手な終楽章もじつにクリア。それなのに、ベートーヴェン特有の生命力、爆発力にも欠けていないという見事さで、はっきりいって最後は盛り上がりますよ。父親ネーメ・ヤルヴィは高名な指揮者だが、パーヴォ・ヤルヴィはもっと聴いてみたいな。幸い、パーヴォ・ヤルヴィベートーヴェンはまだまだ他に You Tube に上がっているようだ。いやー You Tube、すごいですね。

Haskell 事始めノート - Marginalia
半日 Haskell のお勉強。最初のあたりではパターンマッチがおもしろい。途中までの知識で「エラトステネスの篩」を実装してみようとしたが、きれいに書けない。関数型言語というのはオブジェクト指向言語とまったくちがうので、なかなか頭に発想が浮かんでこないのだ。つい変数が使いたくなってしまう。

すごいHaskellたのしく学ぼう!

すごいHaskellたのしく学ぼう!

2017-06-13

Ruby 遊びが藪に

| 08:01 | Ruby 遊びが藪に - オベリスク備忘録(跡地) を含むブックマーク

晴。
気持ちよく晴れた朝だな。

モーツァルトセレナーデ第十二番 K.388。いい演奏だな。これはセレナーデではあるが短調の聴き応えのある曲で、ときどき無性に聴きたくなる。モーツァルトも気に入っていたのだろう、のちに弦楽五重奏編曲したのは御存知のとおり。でも、最後長調に転調して、とってつけたように終っているのは何なのだろうね。

モーツァルト幻想曲ニ短調 K.397 で、ピアノヴィルヘルム・ケンプ東京でのライブ録音らしい。ケンプはかつて日本で人気の高かったピアニストであるが、いまでは聴かれることはあまり多くないような気がする。自分には謎めいたピアニストで、非常に大きな射程をもった音楽家であるが、標準的演奏家からは少しズレているような感じを受ける。ケンプというとドイツ音楽ということであろうが、標準的解釈者ではないところが謎な印象を与えるのだろう。これこそがケンプにぴったりな音楽というのがない感じ。むずかしい。

バッハピアノ協奏曲第二番 BWV1053 で、ピアノアナスタシア・インジュシナ、指揮はラルフゴトーニ。聴き始めて直ちに洒落演奏だと思った。インジュシナピアノは繊細なタッチで、バッハキーボードコンチェルトは切れ味が必要なので多少物足りないし、音が少し小さいが、それでも印象的である。特に第二楽章は聴かせる演奏で、琴線に触れた。指揮者も好サポート。このコンビでキーボードコンチェルトCD があるらしい。なかなか微妙なところだな。

ベートーヴェン弦楽四重奏曲第八番 op.59-2 で、演奏はドーヴァーQ。これはすばらしい演奏。聴衆の熱狂賛同したい。この曲はクラシック音楽を聴き始めた頃から好きなのだが、好みというものは変わらないものだと思う。今でも同じように感動させられるのだ。

夕方、カルコス。いい天気で暑いくらい。

軽く Ruby で遊ぶつもりが藪に入ってしまった。半日パーって、何をやっているのだか。
Ruby インタラクティブ・グラフィック TODO - Marginalia

ドラゴン曲線を描いてみたり。

ドラゴン曲線を描く(Ruby) - Camera Obscura

2017-06-08

コッホ曲線とマンデルブロ集合

| 06:42 | コッホ曲線とマンデルブロ集合 - オベリスク備忘録(跡地) を含むブックマーク

雨。

マーラーの交響曲第四番で、指揮はクラウディオ・アバド。アバドは安定しているな。オケも見事。全体的に、平均的なクオリティが高い。

大垣。ミスタードーナツ大垣ショップ。Linux 本を読む。

Ruby と Python でコッホ曲線を描いてみました。

コッホ曲線を描く(Python, Ruby) - Camera Obscura

マンデルブロ集合も描いてみました。

マンデルブロ集合を描いてみる(Ruby) - Camera Obscura

2017-06-05

尾崎一雄『暢気眼鏡・虫のいろいろ 他十三篇』

| 09:30 | 尾崎一雄『暢気眼鏡・虫のいろいろ 他十三篇』 - オベリスク備忘録(跡地) を含むブックマーク

晴。
昨晩は寝る前にちょっとアルゴリズム・パズルを考えだしたら大変にむずかしく、どうやっても上手くいかない。で考え続けていたらあっという間に明け方に。5時くらいにいい加減にして寝て、4時間くらいで起きる。またあとで寝るだろう。

睡眠の後始末。

昼からひさしぶりに県営プール。清掃期間が終ったのである。面倒な気分だったが、行ってみれば気持ちよかった。人も少なくて、ちんたら泳いでいるのにいい。まだ温水期間で、ちょっと水温が高めの感じなのですけれど。でも、まだ涼しい日もあるだろうからな。

Ruby でローレンツアトラクタを描いてみました。

Ruby でローレンツアトラクタを描画する - Camera Obscura

Ruby には標準的な描画ツールがないのだよね。数値計算のグラフ化には gnuplot などを使うことになる。そのあたりも Python に敵わない理由のひとつだ。そもそも自分Gem ’oekaki’ なんてツールを作ったのも、自分で簡便に oekaki して遊びたいのに、なかなかいいのがなかったからだし。

シューマンの幻想小曲集 op.12 で、ピアノはソン・ヨルム。耽美的な部分はすばらしいが、全体的に迫力不足は否めない。でも半分ウトウトしながら聴いていたので、いいかげんです。あんまり寝ていないので眠い。

シューベルトの三つのピアノ曲 D946 で、ピアノはアルフレッド・ブレンデル。やはり第二曲だな。

ブラームスのピアノ・トリオ第一番 op.8 で、ピアノはジュリアス・カッチェン、ヴァイオリンはヨゼフ・スーク、チェロはヤーノシュ・シュタルケル。

図書館から借りてきた、尾崎一雄『暢気眼鏡・虫のいろいろ 他十三篇』読了。尾崎一雄は初めて読む。どうして読む気になったか不明だが、ひさしぶりの発見だった。いわゆる「私小説」である。文庫の惹句に「尾崎一雄の作品には一貫して、…洒脱で爽やかな明るさがある」とあるが、このあたりが標準的な評価なのであろうか。また「ユーモア貧乏小説」という語も見える。僕はそれらを否定するつもりはないが、尾崎一雄の小説には確実に「凄み」があると思われる。これがわからなければ、尾崎一雄を読む意味はない、そんな大袈裟なことを言ってみたくなるくらいだ。それは、何事にも真剣にならない、呑気であると同時に、何事にもじつは真剣でもある男が醸し出す雰囲気であろう。この人は真剣であるがおちゃらけているし、おちゃらけているけれど真剣である。人生など放擲しているようで、一方でまともな夫・父親だったようにすら見える。小説家ではあり、人気作家ですらあったくらいだが、どことなく無名の生涯だったように見えてくる。つまりは、すごい私小説家だったのだ。僕はこれまで私小説はいまひとつよくわからなかったが、初めて手応えのある私小説家にぶつかった感じがする。いや、いい読書でした。

暢気眼鏡・虫のいろいろ―他十三篇 (岩波文庫)

暢気眼鏡・虫のいろいろ―他十三篇 (岩波文庫)

シューベルトの三つのピアノ曲 D946 で、ピアノはマウリツィオ・ポリーニ。数時間前にブレンデルの演奏で聴いた曲であるが、どうにも我慢できなくてもう一度聴いた。色いろなピアニスト演奏で聴き始めたが、どれもいまの心境にぴったりでなく、つい CD で散々聴いてきたポリーニの演奏を聴き始めてしまった。いや、ポリーニは思い入れが強すぎるので最近は聴かないようにしていたが、聴いてみると何とも複雑な気分だ。とにかくすべての音が意味づけられ、明快な構築性(もともとシューベルトに欠けているものであるが)が浮き彫りにされてくる演奏である。きわめて美しく明晰でもある。しかしそれ以上に、第二曲の底なしの深さへ平然と降りていくポリーニは恐ろしい。やはりポリーニはあまり聴かない方がいいので、危険な領域に近すぎるのだ。

2017-05-31

こともなし

| 10:20 | こともなし - オベリスク備忘録(跡地) を含むブックマーク

曇。
また寝過ぎ。今日は 12時間くらい寝た。夜中の 3時とか明け方の 5時とかに一旦目覚めるのだけれど、またうとうと寝てしまう。アホですね。途中からずっと夢を見ていて、起きてもかなり覚えているのがまあおもしろい。いままで見たことのない夢ばかりである。起きてからも 2時間くらいは睡眠の後始末で、何をやっているのかという感じ。まあいいのだけれど。呑気なヤツだなあと思われるかも知れないが、そんなにラクなことでもないのですよ。さて、ね。

シェーンベルクのピアノ組曲 op.25 で、ピアノはフローラン・ボファール。これ、楽譜つきなのでそれを見ながら聴いていたが、楽譜が思っていたよりはるかにシンプルなので驚いた。まるでバッハみたいというのは言い過ぎかも知れないが、スクリャービンなどよりはよほど見やすい。これはわからないなりに楽譜つきで聴くと、いままで以上におもしろいということがわかった。上でバッハを引き合いに出したのは、曲がバッハも好んだ(舞曲の)組曲形式で書かれているからで、なるほど、これを見ると納得させられる。ピアニストはまるで知らない人だが、いまの人らしく、正確ではあるが曲の流れを自然に表現もしている演奏で、この「現代音楽」の出発点が既に完全に消化されていることに時代を感じる。そして、この曲が「12音技法音楽」の中でももっともよく出来た古典のひとつであるという評価は正しいだろう。いやしくも現代においてピアニストを名乗るなら、是非勉強しておくべき曲のひとつなのである。しかしこの曲においてすら、シェーンベルクにはまだロマン派の残照が見られように思われる。それは感情過多なそれではまったくないけれども。

このところアクチュアルな Python 本がガンガン出ているな。Rubyist としては Ruby 本が出ないのがちょっとさみしい。まあ Python はいい言語だけどね。科学技術計算と機械学習で、いま hot なのはまちがいない。ヨーロッパでデファクト・スタンダードになっていて、便利なライブラリが揃っているのが決め手かな。Google や NASA でメインに使われているしね。これから科学技術系で言語を学ぶ人は Python が主流になるだろう。スクレイピングなんかは Ruby は強いけれど、こういうのも Python 化しているし。

それとは別に、Ruby をやる人もまだまだ出てくると思う。遊びでやるのにはホント楽しい言語だから。僕なんか、プログラミング言語でこれをやりたいというのは特になくて、ただ Ruby で遊びたいから色いろ題材を探している感じ。まあ何でも自分の好きな言語があるってのはいいことだ。楽しいから。

しかし田舎の初心者に何かやることないですかねえ。Rails はいまひとつやる気がしないのだけれど、やっぱりやるべきかなあ。

人気言語かどうかってのは、結局ツールなのだよなあ。Ruby が一気にメジャーになったのも Rails のおかげだし。でも正直言って、自分はツールがあるから Ruby が好きというわけではないのだよね。科学技術計算で使うなら Python を選択せざるを得ないかも知れない。それと、初心者とか素人もプログラミングで遊びたいのだけれど、なかなかそういう感じの情報はないのだよねえ。勉強して達人プログラマになれやというのが多くて、でも中年になってからプログラミングを覚えたおっさんには無理だろう。困った困った。

何か同じことばかり何回も書いていますね。また書くかも。

夜、仕事。

高校生の機嫌をとるというとイヤな感じだが、いまの高校生は本当に幼稚なので、気分を乗せるためにこちらも技術が要る。まあ奴らはじつに単純なのでそんなにむずかしいことではないが、真摯に対応すれば通ずるというのは殆ど幻想(いや、真摯なんですけれどね)。そうさな、きれいだとかかわいいとか言われていい気分にならない女の子はいないみたいなのと似ているのだが(言い方にもよるだろうけれど)、とにかくもう半年やったらこの仕事はおしまい。もうここまでにしたいという気分が強い。長年やったが、能力以外に、本質的に自分に向いていない気がする。

しかし、いまの子供たちは何であんなに学校の先生を好きだとか嫌いだとかいうのかな。先生をクソとかババアとか平気で言う。生徒は生意気だし、親はうるさいし、部活はやらないといけないし、遅くまで帰れないし、外からは能力のない先生はやめろとか言われるし、いまの学校の先生たちはよくやっていると思う。自分には到底無理だ。学校教育なんて、富国強兵のためにあるに過ぎないのにな。勉強なんぞ、自分でやりたまえ。

いや、皆んないい子たちなんですよ。それは認める。でも、もういいという感じ。僕はいい先生でない。

言葉は本当に大事。家族の間ですら、ありがとうが言えるかどうかでまったくちがってくるくらいだから。そんな単純なことでですよ。

つまらないことを書いたな。

2017-05-26

こともなし

| 14:03 | こともなし - オベリスク備忘録(跡地) を含むブックマーク

曇。
何だか調子が悪い。ネットの何でも破壊パワーか。

アルゴリズム・パズルを解いてみる。昨日寝る前にデータ構造は考えておいた。自分のコーディング力だと半日はかかるかなと予想していたが、それほどでもなかった。よくわからないバグが出るなと思っていたら、二次元行列を shallow copy するという初歩的な誤りでした。
http://obelisk.hatenablog.com/entry/2017/05/26/124424

もう一問解いてみた。
http://obelisk.hatenablog.com/entry/2017/05/26/162601

はてなブログだと自分のブログに誘導するためにスターをつける奴が結構いるようだ。色いろ考えるなあ。はてなダイアリーの方ではあまりそういう目にあったことがないが、たまたま自分の経験がないだけかも知れない。

さらにもう一問。
http://obelisk.hatenablog.com/entry/2017/05/26/203031

いい加減にしておいた方がいいね。

陳腐化。

SHADESHADE 2017/05/27 03:45 よーし!ゆたさんがスターつけちゃうぞ〜♪更新して3分でスターつきますからね。しかも色んな所につけている人多いし、そういう人のブログって似たり寄ったりだし...

obelisk2obelisk2 2017/05/27 09:03 言ったら悪いのだけれど、じつにつまらんブログなんですよね。こんなのに誘導しても仕方ないだろうという…。まあホント、好きにしたらいいんですが。

2017-05-17

柄谷行人の講演集成を読む

| 11:07 | 柄谷行人の講演集成を読む - オベリスク備忘録(跡地) を含むブックマーク

曇。

シューベルトの「さすらい人」幻想曲 D760 で、演奏はスヴャトスラフ・リヒテル。おそらく普通に CD で入手できるリヒテルのスタジオ録音である。自分はこの曲が大好きなのだが、どういうわけだかポリーニの録音と、リヒテルのこの録音でしか満足したことがない。これは、それほど演奏者を選り好みしない自分としてはめずらしいことだが、どれだけ聴いてもそうなのである。この曲は圧倒的な技巧とリリシズムを兼ね備えた、ストイックなヴィルトゥオーゾにしか弾けない曲で、そういうピアニストとなるとポリーニとリヒテルというわけだ。若い人ではエレーヌ・グリモーさんあたりに期待しているが、どうであろうか。ちなみに、リヒテルはいちばん好きな曲はこの「さすらい人」幻想曲だと言っていて、なるほどと思ったことがあった。

夕方、久しぶりにカルコス。久しぶりなので結構買った。外は爽やかな好天。

Ruby で描いてみました(参照)。

柄谷行人の講演集成を読んでいる。既読のものであるが、新たに文庫化されたので読み直しているわけだ。非常におもしろい。柄谷行人はどこか間違っている。柄谷は本書の最初の方の講演で、「それは構造にすぎない」という否定的な言い回しを使うが、それは正しいとしていいだろう。すると、本書の中に「構造にすぎない」論理が頻出することに気がつく。自分などが若い頃かぶれた、「共同体の間に立て」というのも、構造にすぎないであろう。というか、柄谷は共同体に属さないことは不可能であるから、不断にそこから脱出しつづけるというような言い方を好んでするが、それが構造にすぎないのは誰でも気がつくと思う。そして何が柄谷をそうさせるかだが、それに関係があるかわからないけれども、柄谷には隠された「仏教への強い生理的嫌悪」のようなものがあるのではないかと気づいた。例えば柄谷は本書で禅に対し数多い発言をしているが、その一箇所も肯定的に禅をとらえたものはない。「悟り」の理解についても、慎重にではあるが、結局はそれを実体化させてしまっている。禅の実体的理解は方便的にはあり得るが、本質的には不可能なことである。というか、逆にそれこそが「悟り」であろう。まあそれはよい。どうも柄谷の仏教嫌悪は骨絡みのようだ。
 などというから自分は柄谷をバカにしていると受け取られたら、それは正反対であると返そう。柄谷行人はじつにおもしろい。この人は哲学について語るが、自分は哲学者であるとは思わない。哲学者というのは例えば永井均のような人のことをいうので、自分にはあまり興味のもてない人種である。柄谷はまぎれもない思想家であり、思想家は現在はほぼ払底してしまった。柄谷以後、いまの日本人で大思想家といえるのは、わずかに中沢さんくらいのものであろう(というようなアナクロなことをいうから、自分はあんまり(というか全然)相手にしてもらえないのだが(笑))。柄谷のどこが間違っているのかなどと真剣に考えるのは最高の愉悦のひとつだ。自分が何者であってもである。

とまあ、まだ読んでいる途中なのですが、あんまりおもしろいので。

2017-05-16

こともなし

| 09:25 | こともなし - オベリスク備忘録(跡地) を含むブックマーク

晴。
起きて声の出処を破壊する。

夕方、県図書館

Chrome Extension 遊び。

2017-05-15

冨田恭彦『カント入門講義』

| 04:09 | 冨田恭彦『カント入門講義』 - オベリスク備忘録(跡地) を含むブックマーク

曇。
早く寝てしまったので真夜中に起きる。読書。

バッハの管弦楽組曲第三番 BWV1068 で、指揮はトン・コープマン。オリジナル楽器による現代的な演奏であるが、どうも現代オーケストラによる昔の厚化粧な悪趣味ともいわれそうな演奏がなつかしい気もする。

バッハピアノ協奏曲第一番 BWV1052 で、ピアノは牛窪レイ。これ、悪くないですよ。ピアニストについては何も知らないが、将来を嘱望される若き日本ピアニストのようである。このカッコいい曲を、なかなかカッコよく弾いている。ホールの残響はもっとあった方が好みなのだが、このデッドな響きだと粗がよくわかってしまう筈なので、それでこれは大したものだと思う。ピアノはカワイかな? それからようやく気づいたのだが、この曲ってオケは弦楽のみなのですね。いままで気にしたこともなかった。

キーシンのピアノでシューベルトの「さすらい人」幻想曲を聴いていたのだが(参照)、我慢できなくなって中断。パワー系のピアニストであるキーシンとは相性のよい曲だと思ったのだが、完全なるミスマッチとしか聴こえなかった。シューベルトをまるでショパンのように弾いていて、音楽的なのかも知れないが、自分には意味不明。

シベリウスの弦楽四重奏曲ニ短調「内なる声」op.56 で、演奏はコペンハーゲンSQ。シベリウスの音楽自分にはかなり難解である。でも惹かれる。

午前中しばらく寝る。

昼から県営プール。何だか一日中寝ていたい気分なのだが、面倒だけれども出かけたところ、すごく身体が軽かった。いつもの一二割増しくらいのペースで泳いでも全然疲れない。あとからドッと疲れてくるのかも知れないが、楽に泳いで終った。まったく何のかよくわからない。

ウチの庭に夏みかんの花のいい匂いが立ち込めている。ナチュラルな薄い匂い。

とても古い PC に bunsenlabs をインストールする - Marginalia
まったくこんなことばかりしていますね。本でも読めよといわれそう。

冨田恭彦『カント入門講義』読了。副題「超越論的観念論のロジック」。これは刺激的な本だった。カントの『純粋理性批判』の中核を、きわめてわかりやすく整理したものである。自分のことで恐縮だが、僕はカントが好きで、二〇代のときから時々カントを読み返してきた。もちろん自分には(いまでも)難解であるが、カントという人はちょっとちがうと思い続けてきたものである。で、むずかしいなりに読み解いてきたところが、じつに明快に整理されてやさしく説かれているのを読むと、正直言ってガックリくるようなところもあった。まったく俗物であるが、それくらい本書はわかりやすく、しかもまったくレヴェルを落としていない本だと思う。さらに、まだ自分のよくわかっていなかったところも少なからずあり、頭のよい人はちがうなと思わされた。若い人が本書から学べば、『純粋理性批判』の最重要部分は最速でマスターできるということになろうか。
 なお、これほどブリリアントに『純粋理性批判』をまとめておきながら、著者の意見が述べられてある最終章は、自分には半分寝言にしか思えなかったのは奇怪である。たぶん自分がよくわかっていないのかも知れないが、著者はカントのカテゴリー(あるいは本書で言う「純粋知性概念」)が一定不変であると思えないというのだ…。これは自分にはまったく意外な意見であり、ではカントのカテゴリーがどう変容するというのか。また、「物自体」がカントでは完全に認識不可能であるというのを著者が否定するというのも、まったく理解することができない。たとえば著者は物理学は「物自体」の解明であるというようなことを述べているが、自分の考えでは物理学がやっているのは、いわば「数学を使った表象の再編成」のようなものであり、どれほど物理学が発展しても「物自体」が知覚不可能であることに変わりはないのである。そんなことは自明ではあるまいか?
 まあ自分の意見などはよいので、これからもカントが読まれ続けてほしいものである。本書はそのための捷径になるであろう。本書を読まれたら、是非カントのテクストに挑戦してもらいたいものだ。自分もまたカントが読みたくなった。

中沢さんではないが、僕は人間の「心」の作動メカニズムは、例えば縄文時代の頃(いやもっとその前)から何ひとつ変化していないと考えているし、人間が人間である限り未来永劫変化しないと確信している。それが変化するとすれば、それは既に「人間」ではない。

2017-05-13

リチャード・ブローティガン『ロンメル進軍』

| 08:14 | リチャード・ブローティガン『ロンメル進軍』 - オベリスク備忘録(跡地) を含むブックマーク

雨。

バッハのパルティータ第二番 BWV826 で、ピアノマルタ・アルゲリッチ。おばあさんになったアルゲリッチの生み出す音楽は瑞々しさの極みである。まるでいまその場で音楽が生まれているような感じがする。

バッハのパルティータ第一番 BWV825 で、ピアノはシプリアン・カツァリス。結構小細工を弄した演奏

ベートーヴェン交響曲第三番 op.55 で、指揮はゲオルク・ショルティ。ふつうの演奏といえばそうなのだが、これで充分な気がする。個人的に得るところが多かったので、聴いてよかったと思う。ショルティというのは異常なところがまるでない人だ。ポジティブで引き締まった音楽を作る。それにしてもこれはカッコいい曲だな。ベートーヴェン自分のシンフォニーでこの曲にいちばん自信をもっていたそうだが、さもありなん。

図書館。傘を暗証番号のロックがついた傘立てに入れたのだが、どうも番号をまちがえてセットしたようで錠が開かない。がちゃがちゃやっていたらある桁の番号が思っていたのと二つずれて開いた。アホやね。

図書館から借りてきた、リチャード・ブローティガン『ロンメル進軍』読了。高橋源一郎訳。ブローティガンは訳者に恵まれているなあ。本訳詩集には大胆なことに原詩も収録されているので、優れた訳者ってのがどうやるか、はっきりとわかることになる。まあ面倒なのでそんなに対照して読んだわけではないけれど、すごいものだな。読後感としてはあーよかったの一言。人生ってまったくさみしいものでかなわんなあと思う。独身ひきこもりニートのおっさんの感想です。市図書館のブローティガンはこれからも大いに利用させてもらうつもり。

Linux Mint 18.1 Cinnamon Release Notes - Linux Mint
Linux Mint 18 を 18.1 Serena にアップグレードする。

昼から仕事。

古い PC に Debian 8 を入れてみたのだが、無線LAN がどうしてもつながらない。何をやってもダメで、明け方近くになってしまった。諦めてもう寝る。

2017-05-11

こともなし

| 09:14 | こともなし - オベリスク備忘録(跡地) を含むブックマーク

曇。

ブラームスの弦楽四重奏曲第二番 op.51-2 で、演奏は Jerusalem Quartet。よく知らないカルテットだが、これはすばらしいブラームスだ。柔らかい音とメリハリのある音楽作りがブラームスにぴったり。これほどのブラームスは滅多に聴けるものではなく、聴衆もよくわかっていて、各楽章間に拍手が起こっている。いや、これはいいものを聴きました。このカルテットで他にもロマン派弦楽四重奏曲を聴いてみたいものだと思う。

モーツァルトピアノソナタ第七番 K.309 で、ピアノは Alexander Yakovlev。知らないピアニスト。この演奏は終楽章をどう取るかであろう。第一、第二楽章は月並み。終楽章は否定的にも評せようが、自分おもしろいと思った。かなり速いテンポで、多少乱暴だが新鮮な演奏だと思う。まあそれ以上ではないのだが。

サン=サーンスの交響曲第三番 op.78 で、指揮はパーヴォ・ヤルヴィ。退屈で中身の少ないポピュラー曲。どうやったら聴衆が感動するか、計算しつくされている。もーかなわんという感じ。こういうのはカラヤンがやったらおもしろいだろうな。聴いてみたい気がする。しかし、曲が終って聴衆が興奮してブラヴォーを叫ぶのがわかり切っているのが何ともいえない。ま、いまのポピュラーソングなんかも多くが計算しつくされていますけれどね。まあそういうのに感動したっていいのだが。ちなみに You Tube のおすすめで聴いてみました。

シューベルトの「楽興の時」D780 で、ピアノはヴィルヘルム・バックハウス。バックハウスはよく精神性の人とかいわれるし、自分もそれにまったく異存はないのだが、ふつうに聴くとむしろ明らかにザハリッヒな音楽作りをするピアニストだと思う。だからこれはそっけない演奏だと思っても全然まちがいではないし、You Tube の視聴者で否定的な評価をつけている人が結構いるのも、たぶんそのあたりが原因だと思う。いわゆるシューベルトらしい演奏ではむしろない。自分も理性的には、全体的にテンポが速いと思う。けれども、特に第三曲や第四曲など、どうも深い感動を禁じ得ない。そのあたりがバックハウスのすごいところなのであろう。でも、決して万人向きではないような気がする。

何かプログラミングしたいけれど、このところやっていないので題材が思いつかない^^; 本当は数値計算でルンゲ=クッタ法とか勉強したいのだけれど、それはちょっといまは面倒だし。これ、いまの理系の学生さんならふつうに授業でやるよね。独学のおっさんだからなあ。ありがちだけれど、そのうち二重振り子のアニメーションとか作ってみるかなあ。もう既にやられていることばかりだけれど、なかなか Ruby でのドキュメントがないので、やってみれば誰かの役に立つかも。それと、あとは二次元迷路は作ったので、立体にするというのもアリか。しかしこれ、視覚化がむずかしいので、最初から OpenGL で 3D視するしかなさそう。いまいちモチベーションが湧かんな。

いわゆる「スライドパズル(15パズル)」もどきを Ruby で解いてみる - Camera Obscura
プログラミングしてみました。

SHADESHADE 2017/05/12 08:33 obeliskさんCD屋さんのクラシックコーナー担当でバリバリ出来そう^^

obelisk2obelisk2 2017/05/12 09:41 いやー、You Tube とかでテキトーに聴いているだけで、最近人気の音楽家が誰とか全然知らないんですよ。これじゃあダメじゃないですかね^^; 昔は「レコード芸術」誌とか買っていてこまめに情報を仕入れたりしていたものですが。

2017-05-06

インストールしてあった Ubuntu 17.04 を使えるようにする

| 11:09 | インストールしてあった Ubuntu 17.04 を使えるようにする - オベリスク備忘録(跡地) を含むブックマーク

曇。

午前中は Ubuntu 17.04 にかかりきり。以前インストールしたのはいいのだが、ネット接続できない不具合をようやく解決する(参照)。あとはもろもろのインストールやら設定やらで、三時間以上はかかってしまった。ふう。
Ubuntu 17.04 をインストール - Marginalia

何かこのところはてなダイアリーの投稿が失敗しがち。自動バックアップされているか確認してから投稿しないと。なお、「投稿に失敗しました」とポップアップが出てどうしようもないと思われるかも知れないが、慌てずスクリーンショットを撮れば何とか大丈夫。まあ、画像を見て復元しないといけないけれど。

サブ機の自分の ThinkPad T410i は一応 Core i3 なのだが古くて非力なので、Firefox が遅い遅い。どうしても Chrome を使わざるを得ない。ある程度パワフルな PC だったら Firefox でもまったく問題ないのだけれど。

昼から仕事。雨。

夕食後、甥っ子の中学英語を二時間半ほど見る。新中学三年生にはかなりむずかしいであろう英語の長文をみっちり二時間以上、集中して読めたのだから、なかなか頑張った。さぞかししんどかったことだろう。たぶん初めての体験だろうな。受験としてはのんびりとしている学校らしいので、母親(つまり自分の妹)も大変である。いやもう、受験って大変だなあといつも思う。大変ばっかりですけれど。何でこんな世の中になっているのだろうなあ。

2017-05-02

一日中 RubyPico

| 21:13 | 一日中 RubyPico - オベリスク備忘録(跡地) を含むブックマーク

晴。

一日中 RubyPico で遊んでおりました。よくできている。iPad mini で Ruby プログラミングができるとは! 色いろ試して遊んでいます。

2017-05-01

RubyPico で遊ぶ

| 09:08 | RubyPico で遊ぶ - オベリスク備忘録(跡地) を含むブックマーク

曇。

モーツァルトピアノ協奏曲第十八番 K.456 で、ピアノはスヴャトスラフ・リヒテル、指揮はルドルフ・バルシャイ。1994 Live. この曲が好きになったのはさほど前のことではない。モーツァルトにはどこか本気を出すことを諦めているようなところがあるというのは吉田秀和さんの仰るところだが、この曲はかなり本気を出しているように自分には思われる。特に第二楽章や終楽章短調に転調する部分など。演奏は、高齢にもかかわらずリヒテルはやはりすばらしい。無心で弾いているかのようだ。バルシャイも好サポート。日本でのライブ映像である。

ベートーヴェン弦楽四重奏曲第七番 op.59-1 で、演奏はアメリカンSQ。自分にはよくわからないな。聴衆の反応はいいのだが。

昼から県営プール。更衣室へ入ったらえらくゴツい兄ちゃんたちがいたので何かと思ったら、消防の人たちらしかった。たぶん若い人たち(20代だと思う)の訓練なのだろう。ガンガン泳いでいた。教官はたぶん自分と同じくらいの歳かと見えたが、見事に引き締まった身体でほーっと思った。いざとなったら体力頼みの仕事だからな。キビシイ顔つきだったね。

散歩してきた。

このあたりが市街化区域になってから、新しい住宅が雨後の筍のように出来るな。段々自分の故郷じゃなくなっていくかのようだ。過疎よりいいと思わないといけないのか知らん。

こちらの散歩写真もどうぞ。

まつもとさんの tweet を見ていたら、Ruby のえらい人たちは Ruby の将来を非常にシビアな目で見ているのだなと驚いた。PHP が使われなくなりだした(という兆候があるだけですよ)のを、他山の石とするような感じ。同じスクリプト言語でライバルの Python の勢いが猛烈だし。けれども、よくわからない素人からすると、Ruby みたいな書いていて楽しい、かつ優れた言語は、他に滅多にないと思うのだが。まあそんなのは素人の主観にすぎないわけですけれど。ただ、誰かの tweet にあったけれど、Ruby の上位互換、つまり Ruby の機能を備えてさらに優れた言語が登場したら危機というのは、それはそうなのだけれどね。実際 Ruby 自体が better Perl として使われてきた経緯があるし。むずかしいなあ。

iOS のアプリである RubyPico で遊んでいたらあっという間に明け方に。RubyPico は iOS で mruby(組み込み用軽量 Ruby)を走らせることのできるアプリで、なかなかよくできている。ものの試しに以前 Ruby で書いた、単純なじゃんけんゲームのコードを多少手直ししたら走ったので(参照)、おもしろくなって色いろ調べてしまった。いや、おもしろいですね、RubyPico。mruby にも興味津々。サイズがとても小さいので、色んな可能性がありそうである。ふつうに PC でも動くようなので、とりあえず環境を作ってみるかな。

RubyPico で iOS アプリが作れるくらいまでいくとすごいのだけれどな。今でも相当に頑張っているから。iOS の API ってどういう風に叩くのか知らん。Ruby 好きで iPhone か iPad をもっている人は、RubyPico おすすめですよ。

by obelisk 2009-2017.