オカリーナ、日々雑感

2013-11-19

オカリーナ、自分を見つめること

オカリーナに限らず、何か楽器を始めた最初のころは、
自分の音がなんとなく、頼りなく感じます。
不安定で、がさがさした音にしか聞こえません。
息が続かないで、苦しそうに聞こえる、そんな気がします。

タンギングって言われて、習ったとおりに舌をつけると、
「べっべっ」とその音がきたなく感じます。

どうしたらあんなきれいな音が出るんだろう。
とても遠く長い道のりを想像するでしょう。

ひとつ、知っておいてほしいことがあります。

自分で聞こえる自分の音は、本当の音ではありません。
他の人は、まったく違う音を聞いています。
自分の声を録音して聞くと、自分の声とは思えない。
そういう経験をしたことがありませんか。

客観的に音を聞くということはそういうことです。
もちろん、録音して聞くと、いい音だとは限りません。
また違った意味で失望することも多いでしょう。

それでも、客観的に音を聞くことは役に立ちます。
すかすか、がさがさに聞こえた音が実は人には
そういうふうに聞こえないということを知ることができます。

それ以上に音に影響しているのは、イメージです。

いやだいやだと思って出した音は、そういう音に
近づいていきます。頼りなく、迷った音になります。

必要なのは、いつも、いいイメージを持って音を出す、
ということです。

イメージが音を育てます。そして、よりいいイメージを
持つことによって、音がもっとよくなります。
さらにもっと深く自分を見つめることで、
音は人とともに成長していきます。

そんな気がしませんか?

2013-07-03

オカリーナ、いただきますの姿勢のままで

皆さん、ごちそうを目の前にして、手を合わせるとき、
これはもしかしたら世界中で同じようにするのかもしれませんが、
ごちそうをにらんだり、鼻息荒く、肩をいからせる人はいませんね。

もしかしたら、いただきますと手を合わせる習慣を忘れている方が
いたのなら、お祈りのときのことを想像しましょう。

神社の賽銭箱の前で、金額に見合わない願い事を思うときのことを。

ほら、素晴らしくステキな姿勢をしていると思いませんか。
合掌ではなくて、両手を組む場面もあるでしょう。
力まずに背筋がすっと伸びて、正面をしっかりむき、
人はこういうときの姿勢は実に自然でのびやかです。

こういう姿勢で歌を歌い、楽器を演奏してほしいのです。

いつもこの姿勢のことを想像してください。
そして、楽器に慣れないうちは、手や肩に力が入ってないだろうかと、
ひとつひとつ点検しながら、ゆっくり長い音から吹き始めてください。

2011-09-30

オカリーナ、楽譜は音楽ではありません。

皆さんは、「レシピ」そのものが「料理」だとは思わないでしょう。
また、「デッサン」やさまざまな「技法」がそれだけで、
絵画」ではないのと同様に、「楽譜」は「音楽」ではありません。

楽譜」は、何をどのように表現するかを再現するための
「レシピ」であり、「設計図」「地図」のようなものです。

楽譜」の書き方は、本当は自由にさまざまな方法があっても
いいものだと思うのですが、どうしたわけか、現代の音楽の世界では、
厳格にルールにのっとって、間違いのないように、
それはまるでコンピュータプログラミング
ようにこと細かく書かれているものが尊重されています。

時折、楽譜に書かれていないものは、「曖昧なもの」であり、
「意味のないもの」だと思われているような演奏を聴くことが
あります。

しかし、何より確かなものは、個性やアイデンティティであり、
じかに伝わる「音」そのものです。

決してそれは「曖昧なもの」でもないし、「意味のないもの」
でもないのです。そこを大切にしているかどうかというのは、
理屈ではなく、聞く人にダイレクトに伝わってきます。

楽譜は、「レシピ」ですから、何を準備すればいいか参考にしましょう。

楽譜は、「設計図」「地図」ですから、道に迷ったときに参考にしましょう。

楽譜に書かれていることは、本当に地図のようにおおざっぱ
なものでしかありません。

自分なりに解釈していただいてかまいません。まず、歌を歌いましょう。
はい。では、ご一緒に・・・。

2011-09-22

オカリーナ、綱渡りの息

オカリーナは、「支え」が必要な楽器です。

まず、「息」ですが、ストローをくわえてシャボン玉を作るくらいの
慎重な息が必要です。弱すぎると、ぼたぼたとせっけん液が垂れて、
シャボン玉が作れません。強すぎると、すぐに吹き飛んでしまいます。

ちょうどいい息というのは、どんな息でしょうか。

お腹に笑い顔を描いて、気付かれないくらいにそおーっと、
その顔が泣き顔になるようにするくらいの慎重さが必要です。

そおーっと、おなかを使うんです。
いわゆる腹式呼吸で間違いはありませんが、
トランペットのようにぎゅっと締める感じではありません。
オカリーナの場合は、体重測定のときにそっとおなかを引っ込める、
そんな感じでいいのです。

必要なのは、力ではなくて、慎重さです。

ある意味、オカリーナの音は、息の綱渡りなのです。

2011-06-09

オカリーナ、当てずっぽうでどんどん吹いてみよう

「楽器を吹く。」ということは、楽譜としっかり向きあって
真面目にきっちりひとつひとつやらなくっちゃいけない・・・。

なーんて、思っていませんか。

カラオケ屋さんに行くと、楽譜は置いてありません。
番号の付いた「タイトル本」しかありません。
あとは、歌詞が画面に出てくるだけ。

歌は楽譜を見なくても歌えるのに、どうしてオカリーナ
楽譜を見なくっちゃいけないんでしょうか。

「そりゃあ、ドレミがわかってないと吹けないから。」

そうでしょうか。

「ちょうちょ」を楽譜を見ないで吹けるか試したことが
ありますか。あれれ?そう。案外楽譜に頼らなくても
吹けるんです。「チューリップ」はどうですか。
小学校の時、リコーダーで、「ミ、ミ、ミーレミーファ
ソーソソーソミー」と遊んだことはありませんか。
「春の小川」は、ミソラソ〜♪、「たなばたさま」は、
レレソラ〜♪です。

「それぐらいだったら、簡単だから。」

実は、知っている曲だと、楽譜を見ないで吹くほうが
ラクで、楽譜を見ながら楽器を吹くというのは、かなり
高度な技術のいることなんです。楽譜を見ないで吹くことは
難しい、できないと思い込んでいる人が多いです。

コツを教えましょう。

「最初の音はな〜に?」です。

出だしの最初の音が問題なのです。低すぎてもダメ、
高すぎてもダメ、かんたんなドレミで演奏できる
最初の音を知っておけば、あとは、たいていの
曲は当てずっぽうで吹けます。特別な訓練は
必要ありません。

どんどん当てずっぽうで吹いてみましょう。

オカリーナ、息を吸うこと

皆さんは、ふだんは鼻で息を吸ったり、吐いたりしていると思います。
そうですよね。たいてい口は閉じています。いつも口を開けていると
ちょっと見た目が気になるかも知れません。

でも少し激しい運動をすると、息が足りなくなるので、口で吸ったり
吐いたりすることもあります。あるいは、鼻がつまっちゃったりした
ときなどは、これはどうしようもありません。

口で息をする、というのは、案外、意識しないとできないことなのかも
知れません。

口で息を吸うことに慣れていないと、ストローで飲み物を吸うように
口をすぼめて息を吸ってしまう人もいます。舌にも力が入るし、
何より、口の中の空間が狭くなってしまいます。

驚いたときに「はっ」と息を飲む。そういうイメージで息を吸います。

そうなんです。息を吸うというよりは、ざぶんと水を飲み込むように、
息が入ってくるのです。喉の奥の奥をじゅうぶんに広げて、
例えば、あくびをするときの喉の広がりをイメージしてください。
鼻でも息は入ってきます。鼻を止める必要はありません。
鼻も広げるようなつもりで、もうこの際、目の玉も飛び出るくらい
に目も広げましょう。額の辺りの毛穴も広げましょう。

あくまで、そういうイメージです。

口の中がじゅうぶんに広がって、喉も奥の奥まで広がると、
体から余分な力が抜けてきます。おなかの底まで、体の隅々まで
空気が充満してくるような感じです。

オカリーナを吹いていると、息を吐くことに意識が集中しがちです。
まず、息を吸うこと。この大切さを十分に理解してから
ゆっくりひとつひとつの長い音を味わってください。
体の隅々まで、その音の魅力を味わうことができるでしょう。

それから、息を吸うためにオカリーナを口から離さないでください。
少しゆるめるだけで、隙間からじゅうぶん息を吸うことができます。
下唇がべっこ(吹き口)を触ったままで息を吸いましょう。