怖い本

わたしが本を読むのは、知らなかったことを知るのが楽しいからです。それは知識であったり、物事の見方や解釈であったり、つまりは新しい世界を知るということで、手に取る本が小説であれノンフィクションであれ、同じです。歴史小説を読む場合も、現代に通じる処世術や生きる知恵といった視点は無粋だと思っています。

しかし、この本は明確に実用書と意識して読みました。

ヒトラーの演説の、使われる語彙や身振り手振りという技術的な側面、立場や地位に応じた変化、そういうものを知っておくことが大切という言葉ではまだ足りない、必須であると考えたからです。

とても勉強になりました。これから先、“そういう目”で見ます。

読んでいて怖いと思いました。

ヒトラー演説 - 熱狂の真実 (中公新書)

ヒトラー演説 - 熱狂の真実 (中公新書)