2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

東京五輪はあり得ない

柔道の女子日本代表チームの、パワーハラスメントの側面を持つ虐待問題(あえて暴力問題とは言いません)は、柔道だけではなく、他の競技も含めた日本のスポーツの在り方に対する問題提起であり、それだけでも五輪誘致にはマイナス要素です。そして、それに…

公案

日本の仏教は「葬式仏教」と揶揄されます。自分の家の宗派も知らず、お寺と関わるのは葬式や法事のときだけとなれば、そもそも「仏教とは何ぞや」という疑問も関心も持ちようがありません。「禅」について書かれた本を読む場合には、その「仏教とは何ぞや」…

天邪鬼

村上春樹の新作『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』が売れに売れています。売れるものと売れないものの二極化と云われますが、短期間で一気に売れる、その様子を眺めながら、同じ村上春樹の『ノルウェイの森』の一場面を思い出しました。それは、…

螺旋

この動画を初めて見たとき、友人との会話を思い出しました。「視点の問題として、地球を中心に、その周囲を太陽を含む多くの惑星が動いているモデルも成立するのではないか」「とても複雑な動きになるだろうけれど、それも“あり”だろうね」太陽もまた、決し…

手応え

BOX

相手に「目の前から消えた」と言わしめた、あのバックステップを忘れるな。おおとも! あの感覚、この身体に残っているさ。

三島と司馬

司馬遼太郎は、三島由紀夫の割腹自決について「異常な三島事件に接して」と題する記事で、その死を「惨憺たる」と評しました。その二人を並べて論じるにあたって、著者は「陽明学」を起点にします。陽明学は“知行合一”を是とします。それを、三島は「革命哲…

人を評価するということ

サッチャー元英国首相が亡くなりました。彼女は、間違いなく世界史に名を遺す人物です。しかし、一方で、その業績の評価は是と非に二分され定まっていません。それは、彼女が首相を務めた時代が、現在と地続きで、まだ歴史というカテゴリーに分類されていな…

エクスキューズ

不甲斐ない試合が続く亀田興毅。ついに、試合後に土下座までするようになりました。彼は、何を詫びているのでしょうか。口が裂けても、自分が作られた世界王者であり、それに相応しい実力が伴っていないことの葛藤を吐露することはできません。その立場で、…