川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

ダブル通院

 今日は、出掛けたい所があったのだが、ちょっと断念。服部さん、ごめんなさい。

 昨日のこと。
 相方の内視鏡検査。絶食して、下剤を飲んで、フラフラしている。トイレに行って、フラフラしている。効くのが早い人だ。病院に行くまではまだ時間がある。ふらりと布団に横になる。
 しばらくして、起き上がった相方。

「びっくりした〜。」
「どないしたん?」
白身魚のフライ食べてる夢見た。」

 あれ?こんなん食べて良かったんやったっけ?と夢の中で焦っていたらしい。そんなにお腹が空いていたのか・・・。

 相方より一足先に家を出る。私は私で病院へ。音声外来。何となく、声の調子が良くない。声帯は、問題なし。ん〜、私の実感としても、喉ではなく鼻から耳。耳管のトラブル?とりあえず、薬で様子を見てと言うことに。

「次の公演はいつなの?」
「芝居は来年なんですけど、水曜日にライブが。」
「ライブって何するの?」

 と言うことで、ポエトリーリーディングだとか詩のボクシングだとかの話をする。

「へぇ。まだまだ知らないジャンルがあるもんだなぁ。」

 先生は、クラシック畑の人だもんなぁ。診察室には、ピアノのある防音室もある。歌うドクター。せっかく興味を示していただいたので、全国大会のチラシをお渡しして帰ってくる。お忙しいのにすみません。


 相方の方はどうなった?戸塚で合流。改札から出てくる相方は、ぼや〜んとした空気をまとっている。検査前って、軽い麻酔をするのですね。

「はい、じゃあ、麻酔入れますね〜。」

 次の瞬間、

「終わりましたよ〜。」

 な〜んも覚えてないらしい。どんだけ効きやすいねん。あかん、この人、昏睡強盗にあっさりやられるわ。
 
 
 お出かけをすると、どうしても薬を飲むのが不規則になる。水曜のライブもあるし、それまでは大人しく、規則正しく行こうと思う。高田馬場は、またの機会に。

あと、30分

 あと30分で、次のゲートが開く。その先には何があるのか。

「僕の前に道は無い 僕の後ろに道は出来る」高村光太郎

「私の前に道はある 私の後ろに道は無い 後戻りは出来まへんで」川島むー


 今日は行けなかったが、Ben’sCafeは「ぽえとりー劇場」の日。テーマは「手紙」。当初、行こうと思っていたので、このテーマで思いを巡らしていた。
 手紙、の出てくる詩を一つ、持っている。ここしばらく封印していた。私生活の詩はよく書いているが、それは、かなり私的な心情の詩。一度読んだ事で、ひと区切り付いたからと思って封印していた。が、今回、思い立って引っ張り出して読み直してみた。

 あれから、十年が過ぎてるんやなぁと思う。
 アトピーの悪化でどん底に居た私に「転んでもタダで起きる川島じゃないと信じている」と手紙をくれた友。友と呼んでも良かったのだろうか。むしろ、これから関係を深めていきたかったのに、彼女の時間は、あそこで止まってしまった。彼女の居ない十年。この先の十年にも二十年にも彼女が居ないと言うことが無性に口惜しい。
 タダでは起きへんかったよ。ちゃんと立ち上がって歩いてるよ。自主企画始めたよ。結婚したよ。話したい事が、聞きたい事が、たくさんあるのに。
 時が過ぎたことで、改めて思うことがある事に気が付いた。もう一度、新たに書いてみるか、と思う、節目の日。