『ペスト』

  • 著者: カミュ
  • 出版社/メーカー: 新潮社; 改版版 (1969/10)
  • メディア: 文庫本
  • おーちゃんお勧め度: ★★★★☆
  • カバーより: アルジェリアのオラン市にペストが流行したという想定のもとに、人間を絶滅させる悪との闘争を寓意的に描く長編。ペスト防止に超人的努力を続ける医師リウーを中心に強い結束が生じ、市は開放される。ペストに象徴される暴力や不正、悪や抑圧に対する集団的な反抗、連帯性の必要が強調され、カミュはこの作品の成功により戦後世代の精神的支柱と考えられるようになった。
  • 感想: 死んだネズミが目に付くようになるけど、最初は誰かの悪戯だろうと思って誰も気に留めない。どんどんネズミの死骸が出てくるようになってから、ちょっとおかしいな?と思い始めた頃、病院には同じような症状の患者が運ばれ始め、まさか絶滅したはずのペストが・・・・?いや、これはペストだ。と医師が報告したあとの役所の対応。人々の反応。先日観た、NHKスペシャルで『鳥インフルエンザ』の話が頭に浮かびました。鳥インフルエンザはペストよりものすごい勢いで伝染するとのこと。NHKスペシャルを見た後に、『ペスト』を読むと、なんだかちょっとのんびり(?)しているなあ〜と思ってしまったほど。鳥インフルエンザが人に伝染するようになっちゃったら・・・・と今に置き換えて読むと、いやあ、ほんとに怖いぞ。。。