藤田伸二引退

まぁ驚いたの一言。
いや、前日に噂にはなってたけど・・・まさか本当だったとわ。
まあこれも藤田伸二騎手らしいといえばらしいね、漢の引き際というべきか。
しかし引退メッセージがまた強烈・・・今のJRAに対する皮肉というか警告というか。
考えさせられるなあ、通称エージェント制度。
これに関しては当然賛否両論あるわけで。
モチベーションが下がったというのは事実だろうね。
昔よりこれぞ!藤田だ!という騎乗っぷりが感じられなかったし。
トランセンドあたりから下降線たどってる気がする。
ワシが初めて見たダービーがフサイチコンコルドの時だったから余計印象に強い騎手だったね。
今後はどうするのか、まあ相当稼いでいるから遊んで暮らせることも出来るだろうけどそうはならないだろうな。
1ファンとして言えるのは・・・今まで色んなレースを見せてくれてありがとうございました、お疲れ様。
ってとこだね。
で、印象に残るレースでも紹介しておこう。

やはりこれが筆頭だな。
競馬初めてまだ1年足らずだったワシにいきなりこんな衝撃を見せ付けてくれた。
キャリアたった2戦で3戦目でダービー制覇という離れ業。
当時ダンスインザダークイシノサンデーロイヤルタッチといったサンデー三従士がいたのにそれらを蹴散らしたのだから。
フジテレビ三宅アナの実況も良かった、このコンコルドコンコルド広場からつけられた名前なのだがあえてそこを音速旅客機コンコルドに例え音速の末脚と咄嗟に実況したのだから。

これも藤田伸二だ!といわんばかりのレース。
当時最強馬だったナリタブライアンに真っ向勝負を挑んで負かしたのだから。
フジ系列での杉本清さんの実況版のほうがいいかな?
スターマン!いやー藤田は怖い!という実況が印象的。
で、スーパー競馬ナリタブライアン関係者が出演しててお通夜状態になったのは有名。

最後の大逆転!というシルクジャスティス
クラシック無冠で有馬記念も伏兵扱い、そこからの制覇。
誰もが直線エアグルーヴマーベラスサンデーの一騎打ちかと思った矢先、ローゼンカバリーの影から猛然と追い込んで来る姿は強い印象として残っている。
そして家に帰って当時ギャロップレーサー2でシルクジャスティス有馬記念に勝てるかどうかひたすら練習したっけかな、これがなっかなか勝てないから藤田はどんな手腕を持っているんだと脱帽もんだったなあ。

最後にこれ。
世界の大舞台で通用した藤田の通称恫喝逃げ(笑)。
勝ったヴィクトワールピサもいいが、2着に粘ったトランセンドのペースが絶妙。
もしこれデムーロが藤田のペースに気がつかなかったら、もしデムーロじゃなかったら藤田が世界を取っていたということになる。
ぶっちゃけこれが藤田最後の輝きだろうね。
こういう確かな実力のある個性派ジョッキーがいなくなるのは寂しいねえ。
しかし藤田だからこそこのタイミングなんじゃないかな?
そしてこの引退を・・・あの男。
田原成貴はどう思っているか・・・聞いてみたいところだね。