ユニとリスペクト。

いつものtommyさんが、こんな話をポルトガルから書いて寄越してきた。このおやぢ、どうも酒が入ると真面目な話が冴えるようだ(笑)。もとい、彼は非常に僕のアタマを刺激してくれる、ありがたいご近所さんだ。
以下、真面目に書く。
僕も2002W杯のイングランドスウェーデンでは、イングランドのユニを着た。たまたま同行したのが英国からやってきたイングランド人であり、彼がユニをくれたからという理由ではあるが、それでも日本人である僕がユニを着たのは間違いない。。。あ、あとはカメルーンxサウジのときはレフリーの格好もしたが、それはまあ別として。
僕ら日本人が2002W杯で、その日その試合でヒイキにしたい色んな国のユニを着て応援をしたということ自体は、すばらしいことだと今でも思っている。しかしそれは、もしかしたら開催国にだけ許される「特権」なのかもしれないなー、とtommyさんが書いた「シアラー親父」の話を読んで思ったことである。
僕らがユーロやW杯などでA国xB国の試合を見に行き、そして片一方に肩入れすることは、いつでも許されることだろう。しかし、試合前も試合後も両国の人と仲良くしたい、両方をリスペクトしたい(いや、リスペクトを示したい)のであれば、僕らは少なくともスタジアムでは「私服」または青いユニを着るしかないのかもしれない。。。どれほどA国が好きでB国が嫌いであっても(あ、もちろんサッカー的な意味だ)。
サッカーはクラブ単位でも国家協会単位でも「ナショナリズム」を大いに刺激し喚起するスポーツである。であるからこそ、我々「ビジター」はリスペクトを忘れてはならない(この意味において、僕はtommyさんに100%同意する)。。。ただ、このリスペクトの表現方法は非常に難しいのも確かである。
サッカー特にタイトルマッチ(ましてやナショナルゲーム)は「戦い」である。が、同時にサッカーいやスポーツは常に「ノーサイドの精神」が発揮できるものでもある。そのバランスをどう取っていくのか。
それをtommyさんという目を通じて、シアラー親父に突きつけられたような気がする。