Microsoft Lync VDI 2013 Plug-in で VDI とビデオ会議の両立 - (2) 設定編
前回 の概説に続いて、
Microsoft Lync VDI 2013 Plug-in の利用条件や設定時の注意事項について触れたいと思います。
Microsoft Lync VDI 2013 Plug-in に対応した VDI 製品
最初に、要件として、このプラグインを利用できる環境をまとめます。
VDIソフトウェア
- Microsoft リモートデスクトップ*1
- 対応プロトコル: RDP7, RDP8 (RDP8 を推奨)
- Microsoft VDI*2
- 対応プロトコル: RDP7, RDP8 (RDP8 を推奨)
- VMware Horizon View 5.2
- 対応プロトコル: PCoIP, RDP7, RDP8
※ 現時点では XenDesktop などの Citrix 社製品は対応していません(→次回)
仮想デスクトップ
- Windows 7, Windows 8, Windows Server 2012
- 最新のサービスパックの適用を推奨
- Lync 2013 がインストールされていること(無償の Basic 版は不可)
アクセス端末
セットアップ手順
セットアップについてはとても簡単。
アクセス元の Windows デバイスに下記モジュールをインストールするだけです。
MS-VDI の場合、仮想マシン側は Lync 2013 がインストールされていれば、手を加える必要は何もありません。
ヘッドセットなどの音声デバイスや、Web カメラなどのビデオデバイスを用意し、アクセス端末に接続。これらのデバイスドライバと Lync サーバーの SSL 証明書をインストールします。
アクセス元の Windows 上でこれらのデバイスが正常に認識されましたら、通常のフローで VDI 環境へ接続してください。
仮想デスクトップ側で Lync にログインします*4。
メインウィンドウが表示されましたら右下のアイコンにご注目ください。
図のように、このアイコンに緑色のマークが付けば、Lync VDI Plug-in とのペアリングは正常です。動画や音声データは端末間で Peer-to-Peer で通信されています。
正常に動作していることは、オプション画面からも分かります。
、、、と、簡単に書いてしまいましたが、
コツと仕組みをある程度把握しないと実際はなかなかペアリングしてくれません。
下図のようにずっと「Lync はローカルのオーディオ デバイスとビデオ デバイスを使おうとしています。」のままになり、緑マークが付かないといった状況です。
長文過ぎて書き込みエラーになったこともあり、
この辺りの "コツ" や注意事項について 次回 に分割します。