私の弁当報告の例外

弁当箱は佐々木さんか柴田さんの曲げワッパで、中味は蓋で被われたレポートばかり。
それは内容物について報告したものでなく、二段に重ねたワッパに蓋を載せて、紐でどう縛ったかを記録したものだから。

中味は一様でいつも、二段とも飯が詰まっている。最近は自作の古代米を混ぜることは、少なくなった。籾保存とは言え古々米になっているから、有り難味は激減した。

飯はゴボウの炊き込みご飯が常、炊き上がってからワカメ・胡麻塩などを混ぜ混んで蒸らして詰めることも多い。
白いままの弁当であることは、ほとんどない。これにインスタント味噌汁があるだけで、別におかずがないケースを考えてのことだ。

しかしそんなことはほぼなくて、助手Nがオカズ担当だから。役に負けそうだからせめて、自前の漬け物を添える。一人身だが、ゆえに白菜は丸ごと買う。出が百姓だからか,白菜四分の一って買い方はできない。麺つゆ+酢だけの、なんちゃって漬けですが……。飯はそのつど玄米から精米して炊いている。

いずれにしても、主眼は外観にある。大館市の前出の二氏に作ってもらった四タイブの曲げワッパには、一本のヒモと百日分ほどの外観写真が栞になって入れて売ることになる。これが五年越しの取り組みデアルヨウニ、島に来て私がしているコトにはどれも短くない時間がかかっている。

私がそういう風に生きてきたわけでなく、締めくくりはこう生きようと思ったのだった。
それが可能な境遇に感謝しています。