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2006-12-31 (Sun)

2006年のこの日記の記事アクセス数ランキング

去年までは絶対数が少なかったので統計取っても意味なかったんだけど、今年はわりとたくさんの人が見てくれるようになった*1のでこういうナル企画もやってみたくなりました(自分の日記アクセス数とか気にするやつキモいとかいう声は聞こえなかったことにして)。はてブ数で人気記事ランキングの方がいいかと思ったんだけど、それは公開された情報で誰でも見ることができるので勝手に見てもらうことにして、ここではPVカウントで集計してみることにしました。2006年1月1日から12月30日までの合計からのランキングです。ちょっとずつ引用もしてみた。


第1位 『あなたがMacを使うべき10の理由

こはぶっちぎり。オレニュ→はてブcomboでこの日記書きはじめて以来のアクセス数になってしまった。こうして並べてみると他の記事との被ブックマーク数の差に逆に悲しくなりそうな。要するにこれしかコンテンツがないとも言う。コメントtrackbackの数もすごいことになっていた。

私と同じようなwebとかインターネットとかプログラミングとかそういうことに関わって毎日過ごしている、というような人に対して、Macがいかにあなたにフィットしているか、ということを書いてみようと思う。

ogijunのあとで書く日記 - あなたがMacを使うべき10の理由

最後にiPodのところをあとで書くのまま残しちゃったんだけど、いろんなところでコピペで使われちゃったから書きにくくなっちゃって放置したままです(←他人のせいにするな)。


第2位 『Macはキャズムを超えるか?

何が言いたいのかというと、みんなもっとMac買え! と。

ogijunのあとで書く日記 - Macはキャズムを超えるか?

↑のやつの前哨戦みたいな感じです。これは3月ですが、その後も日本ではそんなにMac増えてない気配なのがやや淋しい。海外ではこのあとも着実に増えてるんですが。


第3位 『Re: もし今サーバーを立てるなら

もうMac miniしかないんじゃって感じで。積極的に推します。

ogijunのあとで書く日記 - Re: もし今サーバーを立てるなら

これはもうartonさんにMac miniを買わせたくて書いたわけですが、このあとで卜部くんにツッコまれたりそれへの返答を書いてなかったりしてます。Mac miniサーバにしたい人はたくさんいるみたいで検索エンジンからたくさん誘導されてました。結局artonさんはminiは買わなかったみたいだけど、かわりにかなり経ってから我らが会長が買ってたからまあいいか。


第4位 『Kiko auction is over

eBayでのKiko.comのオークションが終わって、$50,000から始まったオークション落札価格は最後の10分に突如高騰し、最終的に$258,100になった。

ogijunのあとで書く日記 - Kiko auction is over

このKikoオークションをやってたのはちょうどLL Ringの日の夜で、徹夜で飲んでるところを抜け出してマンガ喫茶eBayをのぞいたりしていたのでした。おおっぴらには書いてなかったけどmixiとかで話題にされてたみたいで、私からは読めないreferer経由のアクセスが散見されました。


第5位 『SICPの思い出

SICP読書会スタートが盛り上がっていた時期なんですが(2つ↓を参照)、会長のファンの方からたくさんアクセスをいただいたに違いありません。しかし真の会長ファンを自認する皆様方におかれましては、これよりもその続きの方が読んで欲しいかも。そして体験していただきたい。

ところで、そのヨドバシカメラでたかはしさんとばったり会ったときはもちろん初対面ではないのですが、その前はどこで会っていたのかというと..以下次号、割目して待て。

ogijunのあとで書く日記 - SICPの思い出

第6位 『Amazonが古書ストアをオープンしていた!

amazonくらい巨大なプレイヤがそれをやると今後ASIN古本インデックスのde facto standardになっていっちゃうかも知れない

ogijunのあとで書く日記 - Amazonが古書ストアをオープンしていた!

これは本当にすごいと思った。同じ手法で同人誌とかの扱いもいますぐにでも始まりそうです。いまの時期が時期だけに考えてしまう。いま思ったけどISBN13桁化と合わせてもうひとつ書けそう。11月に書いた記事なので統計上は不利なはずなんですが、興味を持った方がいるようでわりと喰い込んでます。


第7位 『素人っぽいSICP読書会準備会

読もう読もうと思いつつ途中で挫折したり放置されたりしているSICPこと『計算機プログラムの構造と解釈』を、Lisp geekとかがいっぱいいるところじゃなくて、もっと素人素人なりにマイペース読書しよう、というような感じで突如持ち上がった企画

ogijunのあとで書く日記 - 素人っぽいSICP読書会準備会

SICP読書会をやるぞ! と言ってるだけなんだけどなぜか上がってきている。そのSICP読書会も、前半はがんばって行ってたんだけど後半からガタガタに。うう。来年はもっとちゃんと参加したい。というか読み終わりたい。


第8位 『Kiko Affair

Paul GrahamのInfogamiのblog見てぶったまげた。

Y Combinatorの支援を受けていたAJAXカレンダーサービスkiko.comが既存のサイトドメイン名、コードなどなど全てをeBayで売りに出すことにしたそうな。

ogijunのあとで書く日記 - Kiko Affair

書くのが遅かったので第4位のところにある終わったあとの方がアクセスされてます。


第9位 『Apple Developer ConnectionサイトにMacでRailsの記事が!

Apple Developer Connection(ADC)サイトRailsMacで使うという内容のドキュメントが公開されました。MacRailsというコンビネーションは極めて良好なのですが、ついにApple本家でも紹介するに至ったという。

ogijunのあとで書く日記 - Apple Developer ConnectionサイトにMacでRailsの記事が!

コメント欄の、commiterが全員Macを使っている、というのにも注目。たぶん今もそう。


第10位 『"The Power of the Marginal"とYouTube

YouTubeがやろうとしていることは、Paul Grahamの言う"Marginal"に力を与えることに他ならない。もちろんこの後YouTubeが成功するかどうかはよくわからないけど。

ogijunのあとで書く日記 - "The Power of the Marginal"とYouTube

これを書いた時点では全く想像の埒外だったわけですが、4ヶ月後にGoogleYouTubeを買収することになってしまって、そもそもこの記事の発端だった「例外」がGoogleに取り込まれてしまったというのはいま考えると2006年の象徴的出来事と言えるでしょうね。このことが『ウェブ人間論』で言及されているに至って、やはり今年は梅田さんに影響を受けまくった1年だったなあと振り返ってます。


まとめ

他に次点として『Appleのサイトで37signalsのインタヴューvideoが! 』もわりとアクセス多かったのと、書いたのが年末なのでアクセスはぜんぜん稼げなかったけど『AppleによるNeXT買収から10年』とか、実はそれを思い出して書くきっかけにもなった『NeXTSTEP Release 3.0 Video』あたりもオススメしておきます。私にとっての(外から見える)2006年はこんな年だったのか。

やってみて思ったけど、こうやって自分の日記を読み返すというのは面白い。いままであんまりやってなかったんですが、時間が経っていろいろ変化していることがあって、その後のストーリを追いかけたいようなことも出てくるし。あと、書くときにどれだけ気合いを入れたかとかどれだけ時間かけたかというのは人気との相関関係はあるけどそれが全てじゃないわけで、さらっと書いたのに人気があるやつもある。日記なんで本来の読者は自分自身だけのつもりなんだけど、それ以外で通りすがって見てくれてる人の姿が透けて見えるようでたのしいです。またやろう。来年もよろしくお願いします。

やめたこと2006、やめること2007

昨年、梅田さんに触発されて書いたのに引き続き、今年も考えてみます。今年やめたことはなにか、と考えてみたのだが、よくわからない。あれ? そういえば去年も2005年にやめたことは書いたけど、2006年にやめることは書いてないじゃん。まあともかく考えよう。WWDCには行きませんでしたが、やめたわけではありません。おそらく来年は行くでしょう。決意してやめたのは、この日記にすら書きにくい極めて私的なことだけかも。来年はおそらくあのへんをやめるでしょう。あれのあのへん。そのうえでフォーカスを絞り、インプットの質を良くする。そのために今年やりすぎたこと(仕事で)はほどほどのボリュームに抑える。

*1:といってもはてなアンテナで90人、Livedoor Readerで200人超くらいで、あるふぁぶろがーにくらべたらぜんぜんたいしたことないが。

2006-12-30 (Sat)

2006年に読んだ本ベスト7

まとめ系の記事が流行ってるので便乗して(ちなみに去年のベストここにあります)。今年はまだ終わってないけどこのあと2日間で大きく塗りかわるようなこともないだろうし。この日記2006年中に読書記録を書いた本は今日までで93冊ありました。4日に1冊くらいのペースですか。昔に比べると読む量もスピードもなくなってきたなあ。買う量は意識的に下げてるんですが。その中で個人的な今年のベストを挙げるとしたらこんな感じかな。著者とタイトル、その後はこの日記で取り上げた日。


梅田望夫ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる』(id:ogijun:20060204:p3)

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

このあとに続いた『シリコンバレー精神』も含め『ウェブ人間論』に至るまで、やはり今年の印象はこれで始まってこれで終わったような気がします。この本(や著者の梅田さん)は日本のエスタブリッシュメントをはじめとしたこれまであまりネット世界になじみがない方々に、インターネットGoogleのなんたるかを広めた本(人)として取り上げられることが多いように思いますが、私見では(自分を含め)いま30才前後やそれよりも若い人たちへの影響力が絶大だと思う。直接間接を問わず梅田さんの影響で自分キャリアパスを見直した人はすごくたくさんいるんじゃないでしょうか。これが渡辺千賀さんの『ヒューマン2.0』なんかとも絡まって、今後もっと大きい流れになってくる予感がします。自分来年にも大きく影響しそう。そういえば今年は知り合いが次から次へと転職していった年でもありました。


Chad Fowler『My Job Went To India オフショア時代のソフトウェア開発者サバイバルガイド』(id:ogijun:20061016:p1)

My Job Went To India オフショア時代のソフトウェア開発者サバイバルガイド

My Job Went To India オフショア時代のソフトウェア開発者サバイバルガイド

プログラマエンジニアキャリアとは何か? ということを非常に真摯に問い直した本です。特に若い人に読んでほしいし、自分もたまに読み返して襟を正したいと思います。

10月に著者のChad本人に会ったときに、この邦訳版にサインを入れてもらいました。その時点では急いで読んだだけだったんだけど、その後パラパラと再読する度にChadのこの本に込めた思いがにじみ出してくるような気がして、もっと突っ込んでこの本の内容について話しておきたかったなあ、と思ってます。来年日本に来るらしいのでそれまでに英語で話せるように練習しとかなきゃ。

Chadには『Rails Recipes』という著書もあって、その邦訳『Railsレシピ』も(翻訳品質に一抹の不安はありますが)今年後半に出版されました。


今野浩『金融工学20年』(id:ogijun:20060122:p1)

金融工学20年?20世紀エンジニアの冒険

金融工学20年?20世紀エンジニアの冒険

詳しくは元記事の日のやや興奮気味で書いた内容を参照してください。こういう「研究の内幕モノ」はもとから好きなジャンルではあるけれど、それにしてもこれはすごい勢いで読ませます。あと、理系研究者による文系学問(とされている)である金融工学への貢献の歴史で、要するにこれは(やや飛躍するが)理系の復権の物語なのだなーと考えると、私が気に入ったのもわかるような気がします。自分のことながら。同じく今年読んだ、同じ著者の『役に立つ一次式』もオススメです。そういえばこのあとは本出てないのかな。


マイケル・コロスト著, 椿正晴訳『サイボーグとして生きる』(id:ogijun:20060903:p1)

今年に入って何回か今後「機械によって拡張された人間」は有りか無しか、みたいな問いを耳にする機会がありましたが、知覚でそれをやっている人が実際に自分対象にして書いた本で、しかも書き口も面白くて他に類を見ない本でした。↑に書いた問いはもちろん医療としてそういったことをやっている人(心臓ペースメーカーとか)を否定するものではないけど、治療のために機械コンピュータを使うというのはすぐに違う方向に転用されることが予想される。↓の本なんかと合わせていろいろ考えてしまう。


ラメズ・ナム著, 西尾香苗訳『超人類へ! バイオサイボーグ技術がひらく衝撃の近未来社会』(id:ogijun:20061125:p1)

衝撃的。人間の暮しを含めたこの世界をよくしたいという方向性はネットの発展と同じで、梅田さんの本で書かれていた、Googleが地理的な障壁を飛び越してしまう、というのと同じような意識ですごいジャンプ真剣に考えていて、しかもこっちは常に現実世界リンクし続けている。壮大な妄想だけど惹きつけられる。まじめに検討しないといけないと思うし、自分のやりたいことともリンクしてます。


白田秀彰インターネットの法と慣習 かなり奇妙な法学入門』(id:ogijun:20061003:p1)

これも面白かったなあ。この本はインターネットを撒き餌にして法を語ってしまったわけですが、逆にいまネット上で起こっているいろいろな法的な問題は法というものを根本から考えなおさないとわからないところがある、ということなのかと思われる。その後もいろいろな事件や判決があるにつれ。

新書ブームのおかげでこういうのが読めるとなるとありがたいような単価の安さがもったいないような。この他にもソフトバンク新書はいろいろとアタリがあってよかったです。最初に話を聞いたときはどうなることかと思いましたが。


ピーターモービル著, 浅野紀予訳『アンビエントファインダビリティ』(id:ogijun:20060505:p1)

恋人に贈りたくなるほどすばらしい本だと言ってる人がいますが、本当にその通りで、読むだけでうっとりしてきます。自分があと10才若くて、こんな本を誰かに贈られたら間違いなく惚れる。

大量に挙げられている参考文献を好きなだけたぐってむさぼり読むことが許されたらどんなにいいだろう。そんな時間を過ごしてみたい..。ちなみに実際に自分が学部の学生だったころにこんな感じで思いっきり影響された本が西垣通さんの『デジタル・ナルシス』でした。


これらの本は再読するだろうし、実際既に何回か読んだのもある。ベスト5とか10とかにしたかったんだけどうまくおさまりませんでした。来年はどれくらい読めるかなあ。良い本との出会いがあるといいなと思うし、今年買った本で読めなかったやつも手をつけなきゃいけないし、まあたのしみであります。

参考

http://astore.amazon.co.jp/ogijun-hatena-22 (Amazonインスタントストア)

森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』

夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女

おおおお、森見いいぞ。ぐはあ。はじめて読んだけど。ものすごく大ざっぱに言うと、うる星やつら小説にしたような感じ。と書くとちょっと褒めすぎかもしれない。でも全ての片想い男に深いダメージとともにある種さわやかな読後感を残す。癖になりそうだ。他のも読んでみるか。現在発売されている中ではこの本が最新作。なにげにこの本は装丁も素晴しい。

2006-12-29 (Fri)

手嶋龍一『ライオンと蜘蛛の巣』

ライオンと蜘蛛の巣

ライオンと蜘蛛の巣

インテリジェンス 武器なき戦争』がものすごく面白かったのでこれを買ってみた。こっちは流石に1つ1つのエピソードがなんていうかお話になりすぎてて、まあしょがないんだけど佐藤優との対談のときみたいに紙面から火花が飛び散って届きそうな感じが全くない。意図的にそぎ落としてる。装丁とか紙質とか書体の選び方も、絵本みたいな印象になるように選んでる(と思う)し。でもこれもカムフラージュだと思わないといかんのかしら。こういうやわらかめなのよりもっと硬派なやつを先に読めばよかったか。次行きます。たぶん次は「これを小説と思っているのは著者だけ」とか言われてたアレ

斎藤ネコ・ストリングスカルテット忘年会ライヴ at 南青山MANDALA

ネコかるライヴもひさしぶり。毎年最後のライヴは多数のゲストが入れ換りで出まくる忘年会ライヴで、ふだんよりより一層ゆるい。たしか去年は行ってない気がする。日付が違うので(1日だけだけど)例年よりお客さん少ない? と思ったけどその少なくても来てるお客さんたちは終電過ぎてもほとんど帰らない。ネコさんはこのあと椎名林檎さんとのアルバムが出るのでそのへんの話題も少し。

すげーハイクオリティでありました。結局1時くらいまでか? これに来ないと年を越えられる気がしない。

2006-12-28 (Thu)

驚異のblog『街でみかけた書体』更新終了

ひそかにファンだった『街でみかけた書体』が本日更新終了だそうです。さみしい..。はてなはfeedにinline画像入らないので平日の偶数日はちゃんと日記(blog?)本体まで見にいかなきゃいけなくて、それがまたたのしみだったりしたんですが。なんかイベントがあるみたいなので行ってみたいなあ。

screenshot

Aaron SwartzのGooglifeはコメントの方が長い

早熟の天才Aaron Swartzによる"The Goog Life: how Google keeps employees by treating them like kids"は、id:yomoyomoさんによる翻訳The Goog Life:グーグルが従業員を子供扱いすることでつなぎとめている件』で日本語で読めるようになって、はてブでも400以上になってるから、きっとみんなもう読んだよね。私も例によって原文をあとで読むつもりが放置してたので、yomoyomoさんどうもありがとう

それに対して、たかはしさんがAaronのコメントをひとつ抜き出してたので、ふーんどれどれ、と思って改めて原文を見にいったら...すごいことになってた。本文より(読者が投稿する)コメントの方が数倍長い。現時点で既に160個になってた。しかもけっこうなボリュームで。これ、その後の議論に興味あるんだけど読むのつらいっす。

TechCrunch日本版のベスト記事を勝手に選ぶよー

本年6月から開始され、破竹の勢いで超迅速に翻訳記事を載せまくってくれた日本版TechCrunchですが、日本版独自コンテンツアクセスランキングやってました。

TechCrunch日本語版立ち上げ以降、約半年間(6/20-12/26)にわたり最もアクセスされた人気コンテンツベスト10。どうぞお楽しみください。

TechCrunch Japanese アーカイブ ?? 日本語版:半年間の人気コンテンツランキング10

眺めてみてとりあえず、ポルノ強すぎ..。まあこの結果はいろんな会社変なランキング出してくるのに比べるとそれはそれで実態をあらわしてそうで誠実な気がします。

これで終わるとなんかかなしいので、僭越ながら私めが独断と偏見でTechCrunch日本版の記事ベスト5を選んで差し上げましょう。10個はしんどいので5個。5位から順に最後が1位。

ちょーーっとだけ偏ってる気がしますが。というかまあ私にとってはこんな印象の2006年下半期でした。来年nerdによる世界支配に一歩ずつ近づいていくことを期待する。あ、ピーナツバターベストに含めた方がよかったかな。

2006-12-27 (Wed)

野村進『千年、働いてきました―老舗企業大国ニッポン』

TBSラジオストリーム(きいたのはそのPodcast)で、永江朗さんが取り上げていたので読んでみました。日本には百年以上続いている「老舗企業」がたくさんあって、意外なことにこれが他のアジア諸国にはほとんど見当たらないらしい。それを日本の「職人の文化」、華人を中心としたその他の「商人の文化」と呼んで、職人の文化を担う数々の老舗企業に取材しながら現代にどう連なっているかを引き出してます。といっても伝統を大切にしなくてはいけません、とかそういう保護主義的なものではぜんぜんなく、たとえば金沢前田ゆかりの金属箔の技術がいまや携帯電話の基板に不可欠になっていたり、酒造りの技術アトピー治療特効薬を生んだりなど、現代になっても老舗の職人技術が常に進化しながら活かされていく様子が次々と出てきます。このへんに長寿の秘訣がある。

日本最古の現存企業(創業は578年、飛鳥時代!)である「金剛組」が倒産の危機に陥った際になんとかその事業と名前を存続させて残そうと地元企業などの有志が奮闘し、現在は再建途上にあるようです(このへんちょっと経緯がよくわからず)。こういう千年以上続いてきた老舗企業というのも、そのときそのときで時代に合わせて少しずつ姿を変えながら続いてきたのだけど、根底には伝統があって、その伝統の火を消してはいけないという思いが人を動かしてきたわけです。

日本にはこういった老舗企業で百年続いてるようなのが10万社以上あるそうです。日頃からほとんどが創業1,2年、10年続けば歴史的企業、みたいな業界にいるので、百年だの千年だの言われるとあまりの違いにクラクラしてくるけど、我々の業界もいつもと違う時間単位で考えてみると面白いだろうな。1万年後のコンピュータを考えていたダニエル・ヒリスとか、彼のアイデアを実現するモノを作るのはこういう「老舗」なのかも知れない。

2006-12-25 (Mon)

『ヤバい経済学』

ようやく読んだ。いろいろな噂に違わず、それ以上に、これはいい。素晴しい。訳も読みやすいしなにより訳者の解説もためになる。よい本だー。共著者はカジンスキー(ユナボマー)に関する本があるらしい。本書でも印象的な出現をするが、詳しく触れているわけではない。

岡崎倫典ソロ at 曙橋 Back in Town

超ひさしぶりの倫典さんソロクリスマスなのでクリスマスソング特集。バッハとかやってました。予約が遅かったせいで席が遠くて手元がぜんぜん見えない。だけどかえってその方が目を閉じて音に専念できるかも知れないちう感じか。ひさしぶりだったので体のすみずみまでしみわたる感じでとてもよかったー。あと会場でこれを買った。

5月に出た本をまだ買ってなかったあたりに今年いかにライブに行ってないかがあらわれている。今年はBack in Townでの倫典さんソロは4回あったそうなんだけど、余裕がなかったのでこの最後の回しか行けなかった。そろそろいろいろと復帰できるといいなあ。

2006-12-24 (Sun)

岩瀬大輔『ハーバードMBA留学記』

ハーバードMBA留学記 資本主義の士官学校にて

ハーバードMBA留学記 資本主義の士官学校にて

かなりすごい。もともと著者がHBSに留学してたときに書いていたblogがあってそれを書籍化したものなんですが、blogにあった日記的なところはずばっと省略されて、ケース分析中心ゲストがゴーカな授業風景や、ヘッジファンドNPOでのインターンでの体験、それらを通してのPE・ヘッジファンドや日米双方の資本主義への考察などなどといったMBA本的内容にまとめられていて、いわゆるblog本とは違ったとこを目指してるんではないかと思われます。

留学体験モノみたいなのは前から私の好きなジャンルなので見つけたら分野を問わずついつい買ってしまうし、この方の場合はどこで知ったのか忘れましたがblogの方もたまに読んでいたので、なんとなく内容が予想できるような気がして積んだままだった、にも関わらず順番待ちを昇格させて通して読んでみたのは梅田さんが取り上げていたからであります。

ということでこうして1冊の本になったものを集中的に読んでみると、かなりド迫力。本の記述は著者がHBSでも成績上位5%以内で修了というベイカースカラーなるものに選ばれてパーティに出席してるところから始まるんだけど、こんな感じでそもそもこの方自身が並の人物ではなくて、そういったこう、なんというか日本人離れしたところがblogパラパラ読むのよりもダイレクトに伝わってきておっかないわけです。実はここがこの本の最大の魅力で、要するに留学する前から投資銀行で活躍してたりするイヤミなくらい超優秀な人が、他にもハンパではなく優秀な人が掃いて捨てるほど集まってるHBSでばりばりと頭角をあらわしていくというのをすがすがしい気持ちで味わう、そういった楽しみ方ができます。

著者のblogは新しくハーバード留学記 その後になって本になった部分より後の話が書かれているのですが、いま見に行ってみたら上位5%の理由とかいってベイカースカラーに入るための戦略を実践をもとに冷静に分析していたりして、またこれがあっさり書いてるように見えて困る(なにがだ)。こんな感じで著者の経歴などから一見すると雲上の人になりそうなもんなんだけど、あまりそういったイメージが前面に出てこない(と思って読んでいくうちに強烈に感じることになるが)ところがなんとなく新しいインテリのかたちという気もする。

中川大地さんによる評論「『幻想浮遊系』ポップの時代」全長版

もう言及せずにいられない。

『PLANETS 01』に寄稿した「幻想浮遊系」についてのテキストを再掲しときます。誌面掲載できなかった全長版です。

暁のかたる・しす 〈はてな版〉 - 評論「『幻想浮遊系』ポップの時代」全長版

といいつつ続きはあとで書く

2006-12-23 (Sat)

橘玲『マネーロンダリング入門』

マネーロンダリング入門―国際金融詐欺からテロ資金まで (幻冬舎新書)

マネーロンダリング入門―国際金融詐欺からテロ資金まで (幻冬舎新書)

面白いです。前半はドキュメンタリータッチ過去マネーロンダリング事例を紹介して、新聞なんかに書かれる「巧妙なマネーロンダリング」の仕組みを解説する。この著者はほんと説明わかりやすい。しかもそれぞれの事例が公開情報のみでここまで読み解けるというのがびっくり。ただ、私がそれよりも面白いと思ったのは最終章で、インターネットの発展などに伴って昔なら敷居が高かった海外オフショア口座などが個人でもカンタンに利用できるようになったため、合法的な海外資移転がやりやすくなったといういわゆる「マネロンのカジュアル化」という話。これは著者の他の本でも言及されてる「永遠旅行者」とからまって未来像としてとても興味深いです。新聞のいうところの「巧妙な~」が実はリアルに身近な問題に感じられるようになる。オススメ

谷山浩子コンサート2006 at 江東区文化センター

江東区では毎年この時期にやることが決まってるような、半ば定番化したコンサートになりつつあります。

今年も去年に続いてソロ(AQさんなし)。今回は企画モノみたいな感じで、最初から最後までぜんぶ恋愛に関する曲で通す。最初にそれを発表した瞬間から、頭の中を様々な曲名がかけめぐる。すぐに出てきたものもあるし、意外な形で接したものもあった。泣ける。すばらしい企画。よかった..。

『PLUTO (4)』

コンサートの帰りにうっかり購入。これ、最初の1巻を豪華版で買ってしまったがためにそのあともずっとこっちを買い続けるハメに陥っている。

2006-12-21 (Thu)

梅田望夫, 平野啓一郎『ウェブ人間論』

ウェブ人間論 (新潮新書)

ウェブ人間論 (新潮新書)

やっと入手して読みました。もちろんもらってないです自腹で買いましたです*1。そして一気に読む。

なんていうか、もう会話の一行一行、それも両方の言ってることの一言一言になにか言いたくなってくる、という思いを抱きながらも、とにかく読み進めていた。この感覚はなにかに似ているな、と思ったんだけど、それはいったいなにかと考えてみたら飲み会で人がしゃべってるのを聞いててなにか自分もひとこと言いたいのだけど話を主導してる人の意見が面白いので聞き入ってしまうため、流れに乗れなくてずっとだまって聞き役になってる、というときの感覚なのだった。なんだそれは。

対談している2人は、梅田さんはやや年上だけど我々のような人にはもとから多大な影響を与えてくれている人で元からこっち側な感じ、対する平野さんは仕事やふだんのフィールドではあちら側だけど実は同世代(同年生まれ)で、時代性ではこちら側、この取り合わせで対論しているとその両方の主張にちょっとずつ賛成・共感してちょっとずつ引っかかってひと言はさみたくなる。ちょっと僭越な、というかちゃっかりした言い方をすると、自分が2人いて対談してるかのような気になることがあった。もちろんそれは錯覚で、そうやって読み手の琴線に触れることができるのが2人の技量なのであるが。てな感じで面白かったけど、延べ8時間以上にわたったという対談の、本に入れるにあたって捨てられた部分も気になってしょうがない。

前に『シリコンバレー精神』の文庫化出版について「あっさり文庫化権を筑摩書房にあげちゃう新潮社はふとっぱら」ということを書いたけど、やっぱりアレはふとっぱらだったわけじゃなくて単にマヌケ(失礼)だったのかという気がする。梅田さんはフォーサイトでもずっと連載してたわけだし。この本はそのリベンジみたいな感じですかね。対談の中で『シリコンバレー精神』(というかその前の単行本『シリコンバレーは私をどう変えたか』)の中の、Linux資本主義に飲み込まれる話が出てくるんだけど、梅田さんはそう書いたことを「間違っていた」と語っている。そこでオープンソースは負けたと思ったけどもっとしぶとかったと。そう梅田さん自身が否定してしまっているんだけど、それについては私には当時の梅田さんの方が正しいと思っている。これはいずれきちんと項を改めて書かなきゃいけないなあ。

TOEICスコア

今月頭に秘かに受けてたTOEIC(IPテスト団体受験)の結果が返ってきた。735点。うーーむ、昨年より85点アップではあるのだがまだまだだなあ。まあ今回は受験時に眠かったので次はもう少しマシになるかな。

結局英語勉強もだらだらで終わっちゃってるのでテコ入れしないといかんな。

*1:そいえば『ウェブ進化論』も『シリコンバレー精神』もご厚意で筑摩書房さんから頂いたのでした。

2006-12-20 (Wed)

AppleによるNeXT買収から10年

今日2006年12月20日(現地時間)で、あの電撃的な買収発表から10年が経ちました。下のURL(archive.org)では当時のリリースノートを読むことができます。

http://web.archive.org/web/19970412201122/http://www.next.com/Merger/MergerRelease.html

探してみたらその直後のNeXT Softwareのサイトトップページスクリーンショットがあったのでこれも貼っときます。

f:id:ogijun:20061221202155j:image:w276

この2つのロゴの間にacquireじゃなくてmergeと書いてあるのが当時も話題になったんだけど、これは実際とてもよく実態をあらわしていて、その後はNeXTApple屋台骨になって現在の隆盛を支えているのはご存知の通り。ただし当時からいずれそうなることを確信していたのはNeXTユーザくらいだったでしょう。NeXTOSであったNEXTSTEP/OpenStepはMac OS Xとして結実し、また当時のNeXTの主力製品だったWebObjectsiTunes Music Storeプラットホームになって絶好調の一翼を担っています。

10年経って、いまやNeXTよりもNeXTらしいといえる現在AppleMacの姿にはとても満足しているし、海外のイベントに行くとまわりがMacだらけになってるという事実はとてもうれしい。もちろんこれからもいま以上にもっともっと魅力的な製品を生み出し続けて欲しいと思います。

Mac World Expo SFも近いのでいろいろなうわさが飛び交っているけど、生まれかわってから10年目のAppleからなにが出てくるのかが、いまからたのしみでもあります。


ちなみにこの買収やそのきっかけ、影響などを詳しく知りたい人はAlan Deutschman『スティーブ・ジョブズの再臨(原題: The Second Coming of Steve Jobs)』を読みましょう。この本はSteve Jobs本人に直接取材していて、買収前後から現在Apple快進撃へ繋がるiMacの大ヒットくらいまでカバーしています。次点は『アップル・コンフィデンシャル 2.5J ()』かな。『iCon (邦題: スティーブ・ジョブズ-偶像復活)』は読んではいけません

日本かずひこの壮行会*1

オープンソースと愛を追求するために転職してフランスに行くことになったかずひこさんの東京での送別会をやろうという企画が瞬間的に立ち上がり、なんとかすべりこみで参加してきました。

でそのオープンソースと愛について、かずひこさんからは決意と理想をガチで語っていただいてとても感動しました。遠くに行ってしまうのは残念ですが、今後のご活躍もたのしみにしてます。*2

遅れてぎりぎりになっちゃったけどたのしいひとときでした。震源地のかくたにさんと幹事のid:thataさんもありがとう。私よりさらにすべりこみだったid:babieにもひさしぶりに会えた。ついでに技評のIさんから本もいただいてしまった。うれしい。

『Web+DB PRESS vol.36』

WEB+DB PRESS Vol.36

WEB+DB PRESS Vol.36

毎号買ってるんだけど今号はまだだったのでモノ欲しそうな顔をしていたらしく(?)、ご厚意でいただいてしまいました。ありがとうございます。

とりあえずひがさんを目の前にしてJavaDISりまくるDanさんは大胆だなと思いました。たかはしさんとmoriqさんの連載で1.2を取り上げてるのでキャッチアップしたい人はぜひ読みましょう。そして今号は新春特別エッセイTOPエンジニア日々の開発,仕事」ていうのが載っててこれが素晴らしいいい。スタンプラリー参加したい!! セレブな人のWeb Design Patternについての記事も必読。毎度ながら濃いです。

*1: (c)かくたにさん

*2:かずひこさんが関西Ruby勉強会であますことなく愛について語ったプレゼン資料はこちら。これもおもろい。

2006-12-19 (Tue)

TDDで「あとで書く」

http://idm.s9.xrea.com/ratio/2006/12/15/000567.html

ちょwww

ところでコメントで児玉さんにこんなこと言われてるわけですが。

あとで書くメソッドはあとで書かない罠。

* Posted by: kdmsnr at 2006年12月15日 13:56

TDDのogijunメソッド @ 2006年12月 @ ratio - rational - irrational @ IDM

ううう、たまに書いてるんだけど(←たまにだからダメなんだって)。書いたら最新の日付で「今日のあとで書いた」みたいなのをメモしとこうかなあ。

カンファレンスでもらえるTシャツをもっとカッコよく!

http://headrush.typepad.com/creating_passionate_users/2006/12/tech_tshirts_ar.html

Kathy Sierrablogで(典型的には技術系の)イベントとかカンファレンスでもらえるTシャツについて苦言が書かれてる。これがもう一目瞭然。素晴らし。

しかもこれは笑ってすませられる問題ではなくて、この人はすごく大事なことを言ってる。これを紹介しようと思ってブクマったあとで放置していたら、Joel on Softwareの翻訳などで知られる青木靖さんが訳してくれてました! さらに素晴らし。

http://www.aoky.net/articles/kathy_sierra/tech_tshirts_ar.htm

なのでこちらから引用します。

あなたはユーザクールにするためにどんなことをしてる?

私は「見た目良くする」のも「クールにする」ことのうちに含めている。

しかしこれは要点ですらない。要点は、Tシャツ制作費を何ドルか節約するよりも、ユーザを気にかけているところを見せなさいということだ。ユーザというのは、すべてのユーザ を指している。がたいのでかい男だけじゃなくて。そしてあなたがユーザのことを別に気にかけていないのだとしても、マーケッターなら気付くだろう。シャツが合わなきゃ、みんなおたくロゴの入ったシャツを着て歩いてただで宣伝してくれることもないってことに。

テックTシャツはセクシーじゃない

夏に着るもののほとんどをカンファレンスでもらうTシャツ依存している私としてもこれは無視できない(←いや、そういう人は無視されていいと思います)。ついでに女性参加者の比率をもっと上げたかったらこういうところをコツコツと積み上げていかなきゃいけないですよねえ。さて、RubyKaigiどうする? > Coreのひとびと

2006-12-18 (Mon)

城繁幸『若者はなぜ3年で辞めるのか? 』

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)

あちこちで感想書かれてたのでいちおう斜め読み。『内側から見た富士通』の人が書いた年功序列批判です。でも若者若者に辞められると困る大人の人も、この本に書かれている(批判されている)システムがもう無理っぽいことは周知の事実だと思うので、はやく他の方法を考えた方がいいと思います。例えばこれとか。

こういうタイトルの付け方(勝手に「さおだけ式」と呼ぶことにしたい)をする場合は、読者がこの疑問に対する回答をもらってカタルシスを得るということを期待していると思うんだけど、この本の場合は「なぜ~か?」「年功序列社会未来がないから」「ふーん…」というふうになってそれで終わりなのでわりとどんよりした気持ちになる。

あと『内側』とくらべるとこっちの方が日本語の読みやすさは上なんだけど、あっちの方が話が生々しい分勢いがあっておもしろかったかも、と思った。光文社ペーパーバックスが読みにくいhard to readのは別の原因issueな気がするけど。

内側から見た富士通「成果主義」の崩壊 (ペーパーバックス)

内側から見た富士通「成果主義」の崩壊 (ペーパーバックス)

2006-12-17 (Sun)

浅羽通明『右翼と左翼』

右翼と左翼 (幻冬舎新書)

右翼と左翼 (幻冬舎新書)

これも非常に面白い。そもそも学生さんから「右翼」「左翼」ってなんなんですかということを聞かれたというところから話がスタートするんですが、よくある辞書的な説明(フランスの議会ジャコバン派が、みたいなやつ)だけだと会話に出てきたり新聞にかかれてたりしてなんとなく形成されてる共通理解みたいなものをあんまりうまく説明できない。それは実は当然の話で、辞書記述は部分的にしか正しくなくて、本来はフランス革命前後の時代から何十年かの歴史をふまえておかないと右も左も説明できない。そこでまずは歴史から、ものすごくかみくだいて説明しています。実は右とか左とかは相対的な概念で、歴史を通じてその意味が徐々にねじれていく過程などがよくわかる。一例を挙げると、支那や韓国での「反日」運動は「右」か「左」か、という疑問は、こうした過程を頭に入れて考えるとすんなり理解できます。

そしてその考え方が日本にもたらされた後、その捕らえられ方が戦前戦後を通してどのように変化していったか、最終的にどのようにして「右翼」と「左翼」がわからなくなっていったか、といった内容で、いわば最初の学生さんがわからなくて疑問を持つのが当然なんだなーと思えてくるように話が展開していく。とまあこう書くと大雑把すぎるかも、なのでちゃんとした説明はぜひ読んでみてください。非常に読みやすいです。

Rubyの忘年会

うっ。ぼけてスルー力を発揮してしまいました。幹事のmoroさんごめんなさいー。たどりついたときは2次会も終焉を迎えていましたが、50人が集まったという一次会は見てみたかったですね。とにもかくにも今年はRubyが盛り上がった年でした。来年もさらにたのしいことがあることでしょう。

2006-12-16 (Sat)

手嶋龍一, 佐藤優『インテリジェンス 武器なき戦争』

インテリジェンス 武器なき戦争 (幻冬舎新書)

インテリジェンス 武器なき戦争 (幻冬舎新書)

いやもうとにかくすごい。圧倒される。そして中身は対談形式なんだけど、この2人ともまだそんなに本気は出し切ってないはずなのにハラハラドキドキ。おもしろい。幻冬舎新書もおそるべし。

『artificial heart:川崎和男展』

artificial heart:川崎和男展

artificial heart:川崎和男展

購入しました。今年の9/16から11/12まで金沢21世紀美術館で行われていた『artificial heart:川崎和男展 いのち・きもち・かたち』の目録本です。スケジュールの都合で行けなかったんだけど、金沢21世紀美術館想像以上にいいハコだということがわかって、無理してでも行かなかったことを猛烈に後悔しています(泣)。ううう。またこういう機会がないかなーと思うけど、同じことはもうないだろうなーとも思う。しかし残念だ。

2006-12-15 (Fri)

ティム・ハーフォード『まっとうな経済学』

まっとうな経済学

まっとうな経済学

何日か前に次は『ヤバイ経済学』だ、とか書いたくせにそれより先にこっちを読んでしまった。自分の部屋の中における本への到達性の問題による(訳:買ったはずなのに散らかってて見付からない)。あとで書く

2006-12-13 (Wed)

http://danblog.cocolog-nifty.com/index/2006/12/post_f6ca.html

金子さんへの判決が出た。これについてなにか言いたいんだけどうまく表現できないのだなあ。壇先生はじめ支援者の皆様は、これからもたたかいが続くことになってしまいそれはもう大変だとは思いますが、控訴審もがんばってください。私は私にできる手段で支援したいと思います。

2006-12-11 (Mon)

Chikaさん主催『ヒューマン2.0』出版記念イベント

ヒューマン2.0―web新時代の働き方(かもしれない) (朝日新書)

ヒューマン2.0―web新時代の働き方(かもしれない) (朝日新書)

無理矢理行ってきました。たのしかったなりー。とりあえず参加者は(献本してもらえるかわりに)1人5冊ずつ売らないといけないらしいので(ちなみに私は本はもらったけど事前に自腹でも買って読んでから行ったのですよーえへん)みんな↑のaffiliate経由で買ってください><

梅田さんの本のイベントのときなんかと違って、参加者geekだけじゃなくいわゆる"スーツ"の人もたくさん来てたのが新鮮でかつ微妙にびびっちゃう感もあり(でも居心地わるいわけじゃないよ)、新鮮な感じでした。でもそういう非geekな人たちとも延々と(Chikaさんちの)ネコ話していたので問題なし。

Silicon Valleyのコネクションだったりそれ以外だったりでgeek or notという分類以外でもいろいろと多彩な顔触れが揃っていて、てゆーかalpha bloggerてんこもり。おお、あの人が! みたいな。こういうのが本の中にも出てきた「緩いつながり」になってまとまっているのかなあ、などと感じていました。本を読んだ人の中には『ヒューマン2.0』はいいけど、それ日本でできるんかいな的な疑問を持たれたりすると思うんだけど、あの場にいるとそんなの当然で、確実に波が来ている、みたいな感覚。いい時間でした。

そいえばあきやんに「今日テンション高くないすか?」とか言われましたがいつもこんなもんです。田口さん系イベントのときは他にもっとテンション高い人がいるので相対的におとなしくなっちゃうのかも..。まあテンション高く見えるくらいにたのしんでた、ということで。

2006-12-09 (Sat)

関川夏央『「世界」とはいやなものである―東アジア現代史の旅』

「世界」とはいやなものである―東アジア現代史の旅 (集英社文庫)

「世界」とはいやなものである―東アジア現代史の旅 (集英社文庫)

これもハードカバーで買ってたのに結局文庫が出てしまったので買ってこっちを読む。ロシア、韓国、北朝鮮、中国、ちょっとベトナムやタイなどについて様々な媒体に書いた文章を集めたもの。なのだが初出時や単行本の発刊時よりもある意味で今の方がタイムリーな内容になったかも知れない。この文庫では後1/3が北朝鮮関係。それから、ロシア関係の記述がわりと最近読んだばかりの『白樺たちの大正』とクロスオーバーしてて、当時から現代までが連続しているところが実感できる。

Apple StoreのLucky Bag(福袋) 2007年版をオンラインで販売

毎年、直営店Apple Storeで大好評の福袋が、 オンラインストアに初登場です。

魅力的な音楽アイテム、合計11万円相当の商品がつまった夢一杯の福袋です。

The Apple Store (Japan)

毎年新年初売りのときに各店舗で売り出してもすぐ売り切れちゃうApple StoreLucky Bagが今年は12/7から12/26までの毎日10個ずつ早い者勝ちでオンラインでも販売するそうです。価格は52,500yen也。

これはこれとして各Retail Storeでも福袋企画やるんだよね。寒いの嫌いなので並んだことないんだけど。

2006-12-08 (Fri)

吉田武『はやぶさ―不死身の探査機と宇宙研の物語』

はやぶさ―不死身の探査機と宇宙研の物語 (幻冬舎新書)

はやぶさ―不死身の探査機と宇宙研の物語 (幻冬舎新書)

うおおおお、読むと泣く。すごすぎる。特にプロローグ、どの1ページを取っても泣く、ページをめくるたびに涙でくもって読み進むことが困難になってくる。そして第6章、次いでエピローグ、ここまで読んで涙しない人がいるとしたら、その人とはもはやどんな感情も共有できない気がする(←おおげさ)。読め。いま読め。

あと、これは入門書・啓蒙書であって専門誌ではないので、当時リアルタイムwebでチェックしていた人には目新しいことはないかも知れない。そのへんがもの足りないと書いてた人もいるけど、背景事情がよくわかると当時の出来事もより感動的なものになる。なので既にある程度はやぶさマニアな人にもより深く泣くためにオススメする。

幻冬舎新書、配本時に買わずに見送ったものを結局いちばん最初に読んでしまった。

2006-12-06 (Wed)

渡辺千賀『ヒューマン2.0 Web新時代の働き方(かもしれない)』

ヒューマン2.0―web新時代の働き方(かもしれない) (朝日新書)

ヒューマン2.0―web新時代の働き方(かもしれない) (朝日新書)

前に書いた渡辺千賀さんの本が(12/8発売だと言ってたのでフライングかも知れないけど)、仕事の帰りに青山ブックセンター寄ったらあっさり置いてあったのでうっかり買って、そのまま座れるところに駆け込んで一気に読んでしまいました。

前半は著者ご本人の紹介からはじまっていまネットから起きている変化やそれがどうやってシリコンバレーから生まれてきたかをざっくり解説、だいたいの背景を飲み込んだところで、現在のシリコンバレーで働く様々な人々の姿を紹介します。紹介の仕方もロールモデルとしてだったり珍獣博物館的にだったりいろいろ。

そして後半ではそのようなシリコンバレーで新しくおこってきた働き方(これがヒューマン2.0)を4つに分類して、それぞれのモデルについてどんな働き方か、どうやったらなれるか、などを解説してます。要するにChikaさんのblogをそのまんま凝縮したような内容です。ほんとに凝縮されててものすごくテンポよく進みます。なのでChikaさんのblogのファンの方はそのままたのしめるだろうし、blog読んだことない人はこれ1冊でblogで扱っている主要なトピックの非常にコンパクトな入門になると思います。

シリコンバレーは本当にtech野郎にとっては癒しの場所なんだろうなあ。出張なんかで肌で感じたこともあるけど、活字からでもそういった雰囲気がひしひしと伝わってくる。国内で窮屈な思いをしているエンジニアは読めばつかの間の心の平安を得られることでありましょう。その後どう行動するかはその人次第なわけですが。私もグラグラ動かないでもない。そういった感想とともにこれからやることを考えるいいきっかけになってくれる本だと思います。オススメです。

あ、あと私の要望通り(嘘)、ネコ話もちゃんとありました。素晴らしい。

2006-12-05 (Tue)

『ゲド戦記歌集の会』at 三鷹の森ジブリ美術館

f:id:ogijun:20061206174512j:image

手嶌葵さんの事実上初の単独ライヴゲド戦記歌集の会』がジブリ美術館で。昼夜合わせて120名限定という非常に限られた人しか参加できないところに運良く潜り込むことができました。昼の部に参加。

ゲスト谷山浩子さん、あと、宮崎吾郎監督がお祝いに駆けつけてました。これまでラジオの公録なんかで何回か手嶌葵さんを見る機会があってその口数の少なさが魅力だったわけですが、今回はさすがに自分がカンバンなだけあってたくさんしゃべってました。練習したんだろうなあ。内容はもう本当に素晴らしく、今後を期待させる出来です。

浩子さんは『まっくら森の歌』を自分でうたって、あとは伴奏が2曲。残りはあとで書く

2006-12-03 (Sun)

社会福祉法人さくら草創立記念 太田裕美 チャリティ・アコースティックコンサート(ゲスト谷山浩子)

さいたま市文化センターホールにて16時開演。太田裕美さんはjointとかでは何回も生でみてるけどフルサイズのコンサートに来るのは今回がはじめて。印象が昔から変わらない。

まとまった曲数をきいたらすごいよかった。木綿のハンカチーフと赤いハイヒールくらいしかやらない、という状態では絶対にわからない魅力。浩子さんとからむところもよかったなあ。ゲストのコーナー以外もたのしかった。

今回のもうひとつの拾いものは、サポートで来てた松田幸一さん。パーカッションとかベースとかギターとかいろいろやってくれてたけど本職はブルースハープだそうで、ものすっごいキレイだった。ご本人のサイトある。もしライヴとかあったらぜひ行ってみたい。

太田裕美『始まりは“まごころ”だった。』

コンサート終演後に会場の物販で買った。いまこれ。

セカちゃんが最近きいてたやつですね。11/22に発売したばかりで、22年ぶりのフルアルバムだそうです。参加ミュージシャンもやたら豪華。たしかにいいわああ。ちなみに若い人のために説明すると、太田裕美さんのデビューアルバムは『まごころ』というのだ(いまでも買えるのはこれね)。タイトルはこれに由来します、とMCで言ってた。

ウィリアム・イースタリー『エコノミスト 南の貧困と闘う』

今週の平日通勤時に読み始めて、今日コンサートのとき以外はずっとこれを読んでました。第一部、第二部は、援助は役に立たないよーとかいままで(執筆当時の著者の勤務先である)世銀は間違ってましたよーとかいう話で、急いでる人は飛ばして第三部から読んでもいいかも知れない。とにかく「人はインセンティブに反応する」というフレーズが繰返し繰返し出てくるのだが、おかげで書いてある内容自体はシンプルに感じる。

さて、次はいよいよ山形浩生さんも激奨の『ヤバイ経済学』にいきますかね。ちなみにこの山形さんのページを見て↑の本も読むことにしたのだった。

日本Ruby会議2007 公式サイトオープン

日本 Ruby 会議 2007 のテーマは「2007 年の Ruby が見える・2007 年の Ruby に会える」です。

日本 Ruby 会議 2007 - トップページ

がんばらなくちゃ。

2006-12-02 (Sat)

橋本大也さんの『情報考学―WEB時代の羅針盤213冊』

情報考学―WEB時代の羅針盤213冊

情報考学―WEB時代の羅針盤213冊

まだ読んでない本ばっかり載せるのもどうかと思うのだが、やはりこれは。遅ればせながらようやく買ってきて、前書きを読んで感動した、という話をあとで書く。ほぼblogで読んでるんだけどよい機会なのであらためて本で読もうと思います。そのうち。

2006-12-01 (Fri)

無印のニセMoleskineノート

前にこの日記でかなり好きであることをカミングアウトしてしまった無印良品(ネットストアは12/4までメンテで閉店中)ですが、こういうのを見るともう買うのやめようかな、とか思いますね。Moleskineは自分では使ってませんが周辺にはやたらたくさん持ってる人がいます。もし赤いiPod nano買ってたらついでにこれも買ってたと思う。

あわせて買いたい

Apple Store(Japan)

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