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2007-01-31 (Wed)

2007年1月に読んだ本から

今日はちょっと忙しめで本を読んでない(読み切ってない)のですが、かわりに今月の読書を振り返ってみることに。この日記では、1月は26冊読んだことになっています。その中から特に印象に残っているものを抜き出してみるとこんな感じです。トップからこの順です。


西成活裕『渋滞学』

(http://d.hatena.ne.jp/ogijun/20070106/p2)

渋滞学 (新潮選書)

渋滞学 (新潮選書)

むちゃくちゃおもしろかったです。より掘り下げた専門書を読んでみたい。期待大。


畠山重篤牡蠣礼讃』

(http://d.hatena.ne.jp/ogijun/20070103/p2)

牡蠣礼讃 (文春新書)

牡蠣礼讃 (文春新書)

牡蠣だけでこれだけ書いてしまうというすごさ。新書なのにとても読み応えありました。今月は広島に行く機会があったんですが、これを読んだためにいてもたってもいられなくなり、おかげで牡蠣喰いまくり。宮城でもたくさん食べたい。


伊東乾『さよなら、サイレント・ネイビー 地下鉄に乗った同級生

(http://d.hatena.ne.jp/ogijun/20070102/p1)

さよなら、サイレント・ネイビー―地下鉄に乗った同級生

さよなら、サイレント・ネイビー―地下鉄に乗った同級生

一読後のショックをそのまま感想で書いたのですが、ブクマコメントによると読んでる間の息苦しさが伝わっていたようです。


他にもいろいろといいものがありました。URLだけ羅列しときます。

実はしばらく読書リズムを見失ってたんだけど、先月くらいから取り戻してきたかな、という感じ。このペースで続けたいところである。

iPod shuffleが5色に!

Apple Store(Japan)

あわわわ、いつのまに。これはうれしい。オレンジグリーンで実物見てから決めよう。でももし(RED)も出してくれたらそっちのがいいなあ。ほんとに出たら3つくらい買う。

AmazoniPod Storeでももう売ってる。

screenshot

2007-01-29 (Mon)

岩瀬大輔さんの『ハーバードMBA留学記』関係のアクセスが多い

なんか急にアクセスが増えたぞ、とか思ったらほとんどが「岩瀬大輔 ハーバードMBA留学記」で検索してこの日にやってくる人でした。該当の記事を書いたときからこの関連クエリでの誘導はそこそこありましたが、急に大幅に増えている。なんでだーと思って調べてみたら恐ろしいことにこのキーワードYahoo! Japanのトップになっている。おそらく27日の夜あたりから。私の日記は単なる読書記録でなんも面白いこととか書いてないんですけど..。なんかもうしわけないな。

このキーワードを検索する人が増えてるのは、岩瀬さんご本人のブログでも紹介されている東京新聞に載った記事を見た方などの影響かも知れません。

ところで、昨日ですが、「ネット生保、商機ありますか?」というタイトルで、東京新聞に大きく取り上げて頂きました:

東京新聞2007年1月24日7面掲載記事 (一応許可を頂いた上で掲載)

微妙なニュアンスまで含めて、僕らが考えていることを正確に書いてくださった桐山記者に、大感謝です!会社案内代わりにお読み頂けたらと思います。

ネット生保 立ち上げ日誌: ネット生保、商機ありますか?

ということですので読んでみてくださいませ。

関係ないけど、平常時にこの日記にいちばん多くアクセスしてくるブラウザSafariで次がFireFoxという一般からかなりかけ離れた傾向になってるんですが、検索から誘導される人が多いとIEの割合が増えます。

2007-01-28 (Sun)

金属のアレ

たつをさんとこから。

やべーーちょうほしい。すぐ逃げられそう。経験値稼ぎたい。

2007-01-27 (Sat)

須磨章『猫は犬より働いた』

猫は犬より働いた

猫は犬より働いた

すばらしいい本だー! いままで読んでなかったことが悔やまれる。あとで書く

2007-01-26 (Fri)

MacBook Pro(17inch) 調子悪い..

購入以来、常に持ち歩いて快調に使用してきたMacBook Proですが、なんか調子悪くなってきました。使用中、スリープ中に関わらず突然電源落ちる。バッテリー残量とかも関係なさそう。15inchとかMacBook(白黒)だとSudden Deathが話題になってるけどPro17inchでは聞いてないよなあ。でもとにかくちょっと困る。いま出先なので帰ったがGenius Barのお世話になるしかないですなあ。

やっぱこんなこととか、もっと前にもこんなこと書いてたからスネちゃったかなあ。最近だと青木さんが買ったときにも心の中でCore 2いいなあとかうらやましがりまくってたから察知されたかも知れない。

もしダメだったどうしよーー。まだ保証期間内だけどそういう問題でなく入院してしばらく使えなくなるのはイタい。ううーむ。

Apple Store(Japan)

(↑ここでこういうの貼るから機嫌がわるくなるのだー)

後日追記

このあと、Apple StoreのGenius Barで診断してもらった結果、実は本体ではなくバッテリの不良だったことが判明しました。詳しくはd:id:ogijun:20070202:p1に書いたのでそちらも参照してください。

2007-01-25 (Thu)

秋元裕樹『PHP×WebサービスAPIコネクションズ』

PHP×WebサービスAPIコネクションズ

PHP×WebサービスAPIコネクションズ

いつもお世話になっているサイボウズラボの秋元さんの著書。前日に一緒に飲んでいた人と話しててそういえばまだ買ってないじゃんと思って買ってみた。PHPタイトルに付いている本を買うのはいまの仕事PHPを触らなきゃいけなくなって最初に1冊買ったはじめてのPHP言語プログラミング入門』に続いて2冊目である。

ざざっと眺めたけど、たのしそうですね。いろいろやりたくなる。各種APIが合計26種類、海外の定番サービスを中心に割りと硬派に選択されて解説されてます。Amazon S3なんかも入っている。海外系中心なのはこの本の企画段階ではまだ国内にはそんなに公開APIの数が少なかったり利用制限などで使いにくかったりしたからなのかも知れないですが。サンプルソースはPHP5で、最近仕事で書くコードをせーので5に移行し始めたばっかりなのでちょうどいいかも。

求人情報

明日から山に籠るのであるがその前にてきとーに眺めていたらblogにすごそうな会社求人情報が相次いで載ってた。

http://reddit.com/blog/hiring

http://blog.omnigroup.com/2007/01/23/senior-cocoa-coder/

たのしそうだなー。こういうのにさくっと応募できるくらいになりたいものである。やってること(Web vs Mac)とか会社の場所(SF vs Seatle)とかぜんぜん違うけど、おもしろそうレベルでひとくくり。いいのか?

Omniは知らないうちにけっこうな大組織なってるのね。求人のページにも載ってるけど、この会社Googleができるよりずっと早くから専属シェフの食事サポート付き(昼も夜も社員全員で一緒に食べる)というのを売りにしてたことでNeXT系の人にはよく知られていますが、当時は社員8人とかだったのでそれもアリかな、て感じだった。20人以上いてもまだやってるのかー。すごい。あとRubyistに向けて瀧内式TDD三種の神器のひとつZenTestや、他にもいろいろとすごいものを作っているRyan Davisがかつて所属してたことのある会社であることも言及しておく。

2007-01-24 (Wed)

Introduction to Information Retrieval

http://www-csli.stanford.edu/~schuetze/information-retrieval-book.html

たつをさんのところで紹介されてた本『Introduction to Information Retrieval』がすごく読みたい。いまの仕事(へっぽこwebプログラマ、検索まわり)であんまりよくわかんなくて手探りでやってる部分の教科書になってくれそうな感じに見える。

といいつつ、どうだろう、きちんと読み切れるかなあ。SICPも未だにぜんぜん進んでないような状況だしなあ(ちなみに今日読書会行けず)。

ともかくいまはこういうタイプの頭(自分でもとらえ切れてなくて説明が難しいんだけど、計算機の基礎的ななにか)を鍛えたくてしょうがない感じ。簡単に言うと不安感。毎日わかってない感が激しい。逆に、一昨年くらいまではものすごく切実に必要だったある方面の知識(例えばPofEAAとか)はあんまり活用の機会がなくなってしまった気がする。

2007-01-23 (Tue)

ひさびさにBook1st渋谷店に行った

最近忙しかったのもあってしばらく行ってなかったんだけど、久しぶりに寄ってみたらしみじみとこう落ち着いた気分に満たされるというかなんというか。安心しますな。

渋谷店はかつて仕事場が渋谷だったころに毎日のように通っていて、その頃は今の2倍くらい読んで5倍くらい買ってた。いろいろタイミング悪くてかれこれ2ヶ月以上行ってなかったらしい。前回行ったときは4階で宮台真司さんが11月なのにTシャツ姿で本買ってました。どうでもいいか。4階はいろいろお気に入りである。書籍購入予算は決まっているので際限なく買うわけにはいかんのだが、読みたい本が山のように増えてしまった。

意外に思われる方もいるかも知れませんが、荻野が最も貢いでいる本屋さんはAmazonではなくBook1stなのです。渋谷店以外では大井町店によく行く、というか新刊で買うときはほとんど大井町かも。

Book1stの次くらいによく貢いでるのがたぶん青山ブックセンター。六本木に2店もあるから仕方ない。つまりリアル書店で行き当たりばったりに買うのがほとんどなのである。けやき坂のTSUTAYAはあの形態が広まってほしいのでもっと買って応援したいのだが、棚との相性でついついABCに行ってしまう。

2007-01-22 (Mon)

郷原信郎『「法令遵守」が日本を滅ぼす』

「法令遵守」が日本を滅ぼす (新潮新書)

「法令遵守」が日本を滅ぼす (新潮新書)

検事だった人が書いた本。序盤であろうことか談合けっこういいじゃん、みたいな話に読めてしまい一瞬それ以上読み進むのを止めそうになったが、ぐっとこらえて続けたら主張がわかってきた。まず、日本は法律の成立過程が独特なためもあり法令のみに即して物事を判断する土台ができていないという。その状態でも社会リスクを一定の範囲で抑えるために官民一体の談合システムは有効に働いていた。この状態では急激な制裁強化はリスクを隠蔽し、より大きな問題を引き起こす原因になる。

著者自身がマスコミから批判される対象となったライブドア事件(果たしてこれが事件なのか?)なども例に出しながら、アリバイ的な「法令遵守」の考え方には根本的に問題があり、またしばしば「コンプライアンス」が「法令遵守」と訳されることにも問題があると言っている。これらの問題をクリアするための「フルセットコンプライアンス」の必要性を説く。法関係者の巫女化という概念も面白い。

本も薄いしボリュームはないけどその分すぐ読めるので目を通しておいて損はないと思う。ケースによるこってりした内容のも読んでみたい気がするけど、それは別の本を待つしかないか。タイトルから想像して読めると思った話とは違っていたけどそれなりに面白かった。

青木さんがMac買ってる!

http://i.loveruby.net/d/20070122.html#p01

とりあえず、Terminal.appはデフォルトでanti aliasingがオフになってるので速攻でオンにしましょう。あとこのへんにも書いたけどopendiffとかで地味に感動してください。キーボード系は解決したみたいでよかったよかった。私はUS配列で買っちゃうのでよく知らないのであった。

でもなみいるhackerやrubyistがみんなMac買ってうれしいなっと。会長Mac持ち歩いてる*1みたいだしkitajさんも買ったし、あとひと押しの人もいるし。今年はさらに本格的に普及する年になることでありましょう。

*1:ただしMacBookではないところが流石という感じ

2007-01-20 (Sat)

一夜限りの復活放送『谷山浩子のオールナイトニッポン』の録音忘れちゃだめよ

http://www.allnightnippon.com/

どうせお前らは日曜Googleキャンパスの食堂見たさに嫌々受信料払ってるにも関らず録画予約に余念がないことと推察しますが、皆様いかがお過しでしょうか。『グーグル革命の衝撃』もいいんだけど、その前の日の今日は浩子さんのオールナイトニッポンが今夜一夜限りで復活(24年ぶり!!)するので、本日記読者諸兄におかれましてはぜひニッポン放送またはその系列局にtuneされたうえでそちらもきっちり聴いていただき、できれば録音していただきたく。27:00からのon airです。↑に書いたURLのページの下の方に案内があります(こういうときにperm linkないと不便だのう)。

既にハガキ(ていうかメール)の募集とかは大人の事情とやらで終了しているのは残念ですが。私ももちろん聴くつもりなんだけど、いま事情により出先でして、ラジオの受信環境に不安があるので誰か録音しとおいてよー。いまから書いとけば誰かやってくんないかなー。

『谷山浩子のオールナイトニッポンR』

夜更しして聴いちゃいますよーー、と思いつつ、結局自分のいた場所ではどこもかからない。皆様の録音が頼りでございます。でもチャットmixiで実況してくれた人がいたのでなんとなくリアルタイムでたのしむことが出来ました。いちばん緊張の4:35くらいからの時間ニッポン放送は終了している時間東京の人はあんまり聴けてないのが残念。

これからがんばって音源入手します。

2007-01-19 (Fri)

森博嗣『ηなのに夢のよう』

ηなのに夢のよう (講談社ノベルス)

ηなのに夢のよう (講談社ノベルス)

Gシリーズ最新。このシリーズに限らず森先生のやつは数学者数学者らしくないですがそこはフィクションなので特に文句はないです。読み手が自分の専門に近いところの細部を気にしちゃうだけというよくあるパターンのひとつなわけです。いつも通り何を書いてもネタバレになるけど今回はわりとよかった。特に最後の方。泣ける。

2007-01-18 (Thu)

稲葉振一郎『「資本」論』

「資本」論―取引する身体/取引される身体 (ちくま新書)

「資本」論―取引する身体/取引される身体 (ちくま新書)

積読処理を意図してゴダール式。気に入らないわけではぜんぜんなく、むしろちゃんと読むなら今じゃなくてじっくり準備が出来てからの方がいいなあ、と思ったのでやめ。そのうち再読します。

2007-01-17 (Wed)

椎名林檎×斎藤ネコ+椎名純平『この世の限り』

この世の限り

この世の限り

この日記を継続的に読んでいる稀少な方でしたら、私が林檎好きであることは既にご存知のことと推察いたします。しかして、私はネコ好きでもあるのです。ゆえにこの作品は買わねばならない!!

来月にはアルバムも出るのでこちらもたのしみであります。

平成風俗(初回限定盤)

平成風俗(初回限定盤)

手嶌葵『岸を離れる日』先行発売!!

ネコさんで浮かれてたらさらにすごいものが出てきてしまった。

なななんと、手嶌葵の2ndアルバム春の歌集』から『岸を離れる日』がSingleでiTune Music Storeにて先行発売してます!!!

こ、これは!! 数ある2ndの楽曲の中から谷山浩子さん作詩作曲のこの曲を選んでくれるとは! ていうか元は浩子さんの歌で、猫森集会にゲストで来たときカバーしてくれたんですが。ともかく昨年の猫森集会の興奮が昨日のことのようによみがえります。

ぐあああ、いいわ〜。ライヴのときとはまた違った魅力があります。

浩子さんの提供はこの曲だけですが、他にも新居昭乃さんが何曲か提供していらっしゃいますし、残りの曲もはやくききたい! 発売は2月7日です。たのしみ。

春の歌集

春の歌集


さらに興味を惹かれた方は、谷山浩子バージョンとききくらべて見るのも良いと思います。このアルバムに入ってます。浩子さんの方が間奏も長くてテンポもゆっくりめ。手嶌さんのは淡々としてるかな。伴奏シンプルです。

カイの迷宮

カイの迷宮

もちろんiTMSにもあります

2007-01-16 (Tue)

naoyaさんとこに書いてあるはてなサーバ引越しの話を見て思い出したことをここにあとで書く

2007-01-15 (Mon)

オブジェクト指向の1/3を華麗にスルーする

葛藤してる人を見て思い出したけど、まだ買ってない。たぶんまだしばらく買わない。酒匂さんごめんなさい。1月の書籍予算がもう限界なんです。でもいつかは必ず買います。

しかも白状すると初版の邦訳読みかけ放置してます。熟成して10年物とかそんな感じ。これを読めば少しはdRubyの方から来る人の境地に近付けるかなあとか思うと読まなきゃいけない気持ちでいっぱいになるのだけれど。あ、なんか葛藤してるのでぜんぜん華麗じゃない。まあ私はオブ厨じゃなくてNeXT厨なので仕方ないのだ。

しっかし、オブジェクト指向の1/3(暴言)の半分で960ページですか..。膨大すぎる。

買ってないくせに聖幸さんオススメ原書も紹介メソッドも使ってみましょう(←いいのか)。

Object-Oriented Software Construction (Book/CD-ROM) (Prentice-hall International Series in Computer Science)

Object-Oriented Software Construction (Book/CD-ROM) (Prentice-hall International Series in Computer Science)

知り合い即席本屋さんリスト

koicの中の人のとこでkakutani-22なストアが書いてあったので、Amazonアソシエイトインスタントストアを持っているassamashiableなお友達本屋さんリストを作ってみようと思い立ったの巻。

ここに追加してくので知り合いの人はコメントとかIMでタレこんでください。

2007-01-14 (Sun)

内田樹『子どもは判ってくれない』

子どもは判ってくれない (文春文庫)

子どもは判ってくれない (文春文庫)

内田樹まつり。いろんなところで書いた文章を集めたものだが、引用して手元に置いときたいフレーズてんこもり

内田樹『態度が悪くてすみません 内なる「他者」との出会い』

態度が悪くてすみません―内なる「他者」との出会い (角川oneテーマ21)

態度が悪くてすみません―内なる「他者」との出会い (角川oneテーマ21)

さらに。先に読んだ『子供〜』と出版時期は違うんだけど、文章集積というのから受ける印象は似てる。

あと1冊読み中。そっちが本番。

2007-01-13 (Sat)

MWSF2007 Keynote Addess Podcast

Steve JobsKeynote AddressがiTunes Music Store配信されてます。(via お宝鑑定団)

おお〜、これで持って歩ける。今回、何回かストリーミングで見たんだけど(そういえばストリーミングにはiPhoneだけのバージョンもあります)、途中で止まっちゃったりして全部通して見るのはなかなか大変だったのでこれでもう一回見よう。

あらためて見てるとやっぱ見事だなあ。あと、今回のKeynoteJobsが使ってるKeynote(アプリの方、ややこしい)のeffectはKeynote 2に入ってないような気がするので、近々iWork '07が出るのかな。いつまでも'06ってわけにもいかんだろうし。

2007-01-12 (Fri)

日垣隆『天才のヒラメキを見つけた!』『頭は必ず良くなる』

天才のヒラメキを見つけた! (WAC BUNKO)

天才のヒラメキを見つけた! (WAC BUNKO)

頭は必ず良くなる (ワックBUNKO)

頭は必ず良くなる (ワックBUNKO)

TBSラジオの『サイエンスサイトーク』を下敷きにした対談本です。これまで2冊出ていて、対談の相手は1冊目の『天才の〜』が羽生善治、川島隆太岡野雅行養老孟司畑村洋太郎、2冊目の『頭は〜』は池谷裕二、岸本裕史、佐藤達哉、和田秀樹(全て敬称略)です。どちらも非常に面白い。例えば『天才〜』の冒頭でプロは棋譜をたくさん覚えているという話題(羽生さんは1万局以上覚えているという)からこんなことが聞けたりします。

羽生 将棋を覚えるのは、歌を覚えることと同じようなものなんです。

日垣 ああ、なるほど。

羽生 日垣さんや有村さんも経験があると思いますが、一つのメロディーが出てくると、次から次へと続けて思い出せますよね。それと似ていまして、ひとつながりの音楽を覚えるように次の一手、次の一手……と覚えるんです。

うわーー、これ、なんてわかりやすい説明なんだろう。我々(て誰?)は数百曲ある歌の中からその場でリクエストもらって歌詞カードさえあれば楽譜なしでも弾き語りで歌っちゃう人の実例を知ってるので、それと同じだと思うと(すごいということに変わりはないけど)、どういうメカニズムで成り立っているのかはあっさり想像がついてしまいました。これはインパクトありました。他の人のも(引用しませんが)それぞれすごく面白いです。いい人たちが選ばれてるなあ。

1冊目の後書きにこのシリーズの成立過程が書いてあります。サイエンスサイトークはかなり長く続いている番組で、以前にも新潮OH!文庫から本になって3冊出てたんだけど、その後止まってました。そのうちOH!文庫そのものがなくなってしまったそうで。そうだったのか。そういえば最近見てない。新潮新書が出来たから役割が中途半端になってしまったんですかね。ともあれWACのこのシリーズは続いて出て欲しいです。

2007-01-11 (Thu)

私のMacBook Proに802.11nが入ってない件について

Apple Store(Japan) MWSF2007で新しいAirPort Extremeが発表されました。Apple TVのおまけみたいな取り上げられ方だけど、それはいいとして。

Engadet Japaneseのこの記事見て。

ドラフトn対応AirPort Extreme発表を迎えて、すでに出荷したMac / MacBook802.11n対応でしたとアップルが認めました。

アップル:「実はもうドラフトn入れて出荷してました」 - Engadget Japanese

そうだったのかー(なんか周知の事実だったみたいだけど)。Apple TVは買わないけど(なにせTVがない)、AirPort Extremeは買うと思うしね。でもよく見てみるとMacBook/MacBook ProともにCore 2 Duoマシンだけじゃんかー。しくしくしくしく。これはやっぱほげほげしなさいというお告げでしょうか。まだ1年経ってないんですけど。Leopardも控えてるしね。仕方ないよね。

2007-01-10 (Wed)

Apple Reinvent the Phone with iPhone

Apple Store(Japan) すごい。Podcastle Nightの懇親会のあと、そのまま流れていってオールナイトになってしまったのでリアルタイムにはチェックしていなかったのだが、朝見たら驚くべきことになっていた。すごいすごいすごい。いままであったどんな噂も軽く飛び越えてしまうものすごい製品だ!! あとで書くよ。

だがしかしiPhoneインパクトありすぎなのに比べて同時に発表されたApple TVは思いつく限りもっとも面白みのない(良く言えば無難な)製品になってしまっている。はっきりいってどーでもいい感じ。いままでiTVと呼ばれてたわけだけど、筐体上部のリンゴロゴがiにも見えないこともないね。

Good Bye Apple Computer - ひとつの時代の終わり

1993年2月10日、ある会社プレスリリースを行った。大規模なレイオフと事業売却を含むそのプレスリリース中では社名変更も合わせて行うことが触れられており、その会社は、創業以来続いていた社名から"Computer"の文字を取り除くことになった。その会社の製品は、もはや"Computer"ではなくなったのだ。

続きはあとで書く

堀井憲一郎『若者殺しの時代』

若者殺しの時代 (講談社現代新書)

若者殺しの時代 (講談社現代新書)

たつをさんとこで見て読みました。書店タイトルだけ見たときは格差社会とか社会保障危機とかそれ系の内容だと勝手に思い込んでたので取り上げてくれてなかったら読んでないと思う。

クリスマス恋人たちのためのイベントになったのはいつからか? 初詣の参拝客数で明治神宮がダントツトップになったのはいつからか? 大学単位はかつて「取る」ものだったのにいつから「来る」ものになったのか? 大宅壮一文庫に通い詰めて週刊誌を読みまくった結果わかったこれらの症状から著者は、現代がかなり「終わり」に近い時代になっていると言う。1945年の終戦とともに始まった体制が、1995年頃にほぼこの形になった。社会寿命というのは50年くらいなのだ。

著者が「逃げろ」という若者殺しの状況についての考察をほとんどオマケのような議論だと思ったとしてもなお本書は面白い。自分たちが体験してきた時代は、緩慢で気がつかないけど集団ヒステリーみたいなものなのだ。著者が所属した大学漫研*1などはそのヒステリーにもっとも派手に振り回された部類で、その転機は1989年である。理由は当時中学生だった私も同人誌の真似事をやっていたの嫌でもわかる、というか忘れていたけど思い出した。

80年代論のように読める本なのだが、私にとってはいかに自分が過去を忘れていたか、というのを実感させられる読み物であり、例えば『ウェブ進化論』なんかを読んで素直によろこんでる自分のナイーブさが認識できた。あ、私は変な読み方しちゃったけど、単純に知識本としても面白いと思うよ。

*1:「サークルの2年後輩の町山智浩が」などという記述も出てきて(p72)クスリとする部分もあり。町山さん映研じゃなくて漫研だったんだ。

2007-01-09 (Tue)

Wiki小話 vol.7 『Podcastle Night』

http://wikibana.socoda.net/wiki.cgi?Wiki%BE%AE%CF%C3%2fVol%2e7

むちゃくちゃおもしろかったー。詳しくはあとで書くけど、id:brazilさんがすごいすごいすごい。あと、基礎研究重要。それを現実に利用可能かつ有用なシステムにする実装力も重要。文字で書いてみると当たり前のことに見えるけど誰にでもできることではない。関わった5人の開発者全員がとてもsmartそうに見える、というすごいprojectだと思った。

Podcastle all-night

Podcastle Nightの懇親会からそのまま流れてはてながやまん幹事のもと新年早々から徹夜。すごい面白かったが書けない話大杉..。

あとで書いた

Wikiばな会場でartonさんに「最近あとで書くを書いてるよね」と褒められた(違)ので、気をよくしてここ最近にあとで書いたやつを載せておきます。はてなが用意してるfeedから外れたやつは書いても気がついてもらえないしね。

あとで書いた週報、とかって定期化しようかしらん。

2007-01-08 (Mon)

ダーマン『物理学者、ウォール街を往く。』

うーん、ごめんなさい。途中で挫折。ナチュラルゴダール式。ブキャナン読み終わったのに気をよくして、その後すぐ年越しの積ん読消化にいそしもうと読み始めたんだけど2日がかりで取り組んでもあまり頭に入ってこない上に進まない..。つまんなくはないんだけど。というかむしろ面白い。アインシュタインみたいになろうと思ってコロンビア留学して理論物理をやるんだけど挫折して、AT&Tベル研などを経てウォール街へ。クォンツとなる。ウォール街にいるけどトレーダーでもプログラマーでもないし純粋理論家でもない独特の職業。て感じで内容には引き込まれる。

が、しかし読みにくいのだよ..。なんていうか、日本語が。私のコンピュータ系のお友達は「あの感じ」を思い出してください。アレです。原書も悪文なのかなあ。そんなことはなさそうだ。金融を説明しているところはそこそこわかりやすいから。序盤の物理の話がつらすぎる。

というわけで読み終わってません。内容は気になるのでそのうちまた紐解くことにする。あとで読むメソッド。原書も買ってみるかな。

三崎亜記『となり町戦争』

となり町戦争 (集英社文庫)

となり町戦争 (集英社文庫)

2007年フィクション強化年間と致します。とかいま勝手に決めた。気になってた三崎亜記を。しかしはさまってた文庫案内に著者の写真が出ていて、男性であることを今ごろ知った。てっきり..。

新聞の案内でとなり町と戦争することを知って自分も巻き込まれるんだけど、不可避で、かつ淡々と、日常に組み込まれてく、というやつ。面白い。けどむちゃくちゃハマるというほどでもないなあ。プロットを聞くと『失われた町』の方がむちゃくちゃ好みっぽいのでそっちを読んでから判断するかなあ。

デブサミ2007で出張Shibuya系イベント

Shibuya.pmリーダーになったいつもお世話になりまくりの竹迫さんとこにこんなのが。

今年は今までとは違った開催形式を一つ試してみようと思います。

Developers Summit 2007(デブサミ2007)

[開発テクノロジー]【14-B-7】「出張Shibuyaイベント」

~ Shibuya.pm presents "Shibuya.js x Shibuya.pl mashup night" ~

日時:2007年 2/14(水) 17:40~19:10

会場:目黒雅叙園(東京目黒)夢扇(B会場)

定員:300人(無料

Shibuya.pmShibuya.jsイベントをそのままデブサミの会場の中で行なってしまおうという企画です。

TAKESAKO @ Yet another Cybozu Labs

デブサミ2007出張Shibuya系wイベントだそうです。うわわわ。デブサミは今年もスルー力発揮しようと思ってたのになあ。行かなきゃいけなくなってしまった。例年やんごとなき事情で参加できなかったのであります。今年はもろかぶってはいないので大丈夫といえば大丈夫なのですが。とりあえず、いまのところ300人が10分(=4分x300人/120人)で締め切り、とかいうことにはなってないみたいなので安心。

2007-01-07 (Sun)

マーク・ブキャナン『複雑な世界、単純な法則』

複雑な世界、単純な法則  ネットワーク科学の最前線

複雑な世界、単純な法則 ネットワーク科学の最前線

邦訳が出てすぐ買ったので、だいたい2年越しくらいの積ん読本です。こうなってしまうと時間と勢いのあるときじゃないと読めないのでえいやっと。この分野では、バラバシの『新ネットワーク思考』は読んでたけどはてなでこの日記を書き始めるより前なので記録がない。手元のメモによると、2003年3月3日に読んでいるらしい。ダンカン・ワッツの『スモールワールド・ネットワーク』は買ったけどまだ読んでない。スティーブン・ジョンソン創発』は2004年3月に読んでた。いまはすごくたくさんの人が研究してる分野です。あんまり詳しくないんだけど、日本でも安田雪さんらのmixiを題材にしたやつとかがキャッチーなので見たことある人もいるでしょう。

さて、この本はさすがに読み応えありました。前半でワッツ&ストロガッツ論文でこの分野が注目されたことの紹介から入りって基礎的なネットワーク構造を解説、ネットワークに非常に単純なルールをいくつか付加するだけでスモールワールド的性質を持たせることを説明して、ネットワークの成長のさせ方のひとつとしてバラバシも出てくる。面白さが加速するのは中盤以降で、これらの理論を下敷きにしてわかってきたいろいろな研究の成果をブラウズしてます。もともとの研究の発端の人間関係から始まって航空ルートとかインターネットとか脳神経細胞とか河川の流域面積とか生態系とかAIDS感染経路とかお金の貯まり方とかその他もろもろ。とにかくありとあらゆるものが対象で、読んでるとこれで考えられないものなんかないんじゃないの? とかいう気分になる。

とはいえ、邦訳の出版から2年近く、原著からは3年以上も経ってるのでその後の展開とかが気になるし、去年yucoさんが、6次の隔たりの説明としてよく引き合いに出されるミルグラム実験には根拠がないということを書いていてくれてこれがとても面白かったりしたのでこのあたりの現在の発展も気になる。このブキャナンの本なんかでは人間関係ネットワークより他の例の方が面白いし、理論的な構造が社会の様々な場所にあらわれて説明に使えるということが本の訴えてるところなんだけど、人間関係ネットワークに関する現在の話はそれはそれで興味あるよね。などなど。やはりいま読むといろいろと気になるところもあるのだった。次は何を読めばいいのだろうか。

2007-01-06 (Sat)

日垣隆『すぐに稼げる文章術』

すぐに稼げる文章術 (幻冬舎新書)

すぐに稼げる文章術 (幻冬舎新書)

幻冬舎新書でいちばん最初に買ったはずなのに読むのは年を越えてしまった。

メルマガ読者対象にして行ったイベント(これ行きたかったけど文章で稼いでる身分でないので躊躇しました)でのQ&Aなどから編集された内容で後半が構成されてます。そのおかげでとても切実で実践的な気がする。前半よりも数段面白い。

本の感想からは離れるが、たつをさんが同じ本の書評やってる参考文献リストAmazonインスタントストアで作るという手法は新しいかも。他の本で真似しよ。

参考文献のひとつに挙げられている野口悠紀雄さんの『ゴールドラッシュの「超」ビジネスモデル』はすごくおもしろい。これ、2005年ベストに含めてもよかったなあ。年末ベスト選んだときに入れようと思ったら読んだの2006年じゃなかったのだった。シリコンバレーに惹かれる人は必読。数ある野口氏の著書でなぜこれだけが選ばれているのかはわりと謎だが。

西成活裕『渋滞学』

渋滞学 (新潮選書)

渋滞学 (新潮選書)

めっちゃおもしろかったー。日垣メルマガオススメされてたので買ってあったのですが、去年のうちに読めていたら年末のベストに入れてたと思います。買うべし。

もともと統計物理とか非線形とかをやってた人らしいんだけど、渋滞がキライだったそうで。それで、渋滞モデル化できそうだなと思ってやってみた、という報告。といってもそんな気軽なもんではなくて、10年以上考え続けて論文も書いてる。

交通渋滞による損失額は年間で12兆円になるという。そんな誰でも知ってて好ましくないと思っている渋滞という現象をいろいろつきつめているうちに様々なことがわかってくるという。例えば、信号のない高速道路で事故や車線減や合流地点などといった目印がこれといって見当たらないにも関わらず渋滞していることがある。実はこれはsagと呼ばれるごく緩くて体感できない上り坂において気付かないうちに車のスピードが落ちていることによって起こる。前の車が遅くなってしまった場合、十分な車間距離がないと後続車がブレーキを踏む。それが伝播していって渋滞が形成されるということが観察と計算からわかる。

車だけではない。インターネットの帯域、歩道橋を渡る人、アリの列などあらゆるところに渋滞がある。また、お金の流れを考えると渋滞というのはある場所にお金が溜まって動かなくなることであり、自分のところで起こると喜ばしい事態だし、山火事の火の流れを渋滞させれば延焼を防ぐことができる。渋滞を鍵にいろいろと考察を繰り返しているうちに「渋滞学」ができてきてしまったようだ。

渋滞学を研究するにあたって、様々な数理モデルを考案し計算やシミュレーションを行っている。性質のよいモデルの例としてASEPというものが紹介されるが、これはオートマトンそのものである。純然たる計算理論による数理解析によって、極めて実際的な交通渋滞などの問題に影響を及ぼすことができる。分野横断的な「渋滞学」をやるうちに、それらの理論と実用のはざまで専門的に研究を行うことが必要だと説く。そもそも上述のASEPもタンパク質の構造解析から生まれてきたものだそうだ。

研究の知的な刺激を、専門的になりすぎないように配慮して書いたという実にわかりやすい文章でゲームのようにたのしげに解説する。とても魅力的な本だった。自分がいまより10才若ければこれを専門にしたい! とか言い出しかねないおもしろさ。超オススメです。

2007-01-05 (Fri)

『ツイてる!ポッドキャスト新春2007』を聴いたよ

http://www.dhpodcast.com/tsuiteru/

いつもお世話になっている、たつをさん、橋本大也さん、聖幸さんの3人が今年も三が日にやってたpodcastをいまごろ聴いてみた俺が来ましたよ。

感想2006年のツイてたことですが、たつをさんが出てる新書橋本さんの本どっちも買いましたよ! 買っただけじゃなくアフィリエイトでちょっと売れてツイてました! 聖幸さんの本も出たら5冊買いますので..。あと2日目の話題はたまたまここ数日この日記でも似たようなことやってた。このへんをふまえて、中で触れられてた積読の本が読みたくなったので次へまわそう。自分も検索ビジネスにちょっとだけ関わってる人間なのでたつをさんが挙げていた2007年キーワードは気になります。というか常に意識してます。

本田直之『レバレッジ・リーディング』

レバレッジ・リーディング

レバレッジ・リーディング

ツイてる! ポッドキャスト2007でもイチオシされてたやつ。詳しくは聖幸さんが書いてるのを読んでくださいまし。この日記をわざわざ読みにきてくださる方は日常的に本読んでたり本代で家計が傾いたりしてると思うので1章は読む必要ないです。2章は本の選び方、3章が読み方指南。読むときも自分に必要なところだけ読めばいいとか、基本的に再読はしないと思って読めとか、このへんは永江朗さんのゴダール読書にも通ずるところがありますね。線を引けとか余白に書き込めとか言ってるんだけど、私は本に直接書き込むのは苦手というか精神バリアがあってどうも克服できないみたいなのであきらめてPostItでいいです。あとは抜き書きの読書メモを作れとか。こういうのを「本を使い切る」と表現しています。これもまあ読書慣れしてる人なら知らないってことはないだろうけど。最後の方で出てくる本棚の使い方がわりといいと思う。図入りで解説されているので気になる人は読んでみましょう。これも私は本棚からあふれてる本の方が多いのでそのままは実行できないんですが。

という感じで基本的読書スキルコンパクトにまとまってるのでこの手の本をあまり読んでない人はさくっと買ってもいいかも。これまで買った読書本だけで100冊はあるよ、という人は立ち読みいやなんでもありません、買いましょう。全体として、フォトリーディングの本に出てくる読み方とほとんど同じことが書いてあります。私自身はフォトリーダーじゃない(フォトリー本はいっぱい読んだが習ったことはない)ので印象だけで言ってますが。

ところで、上でちょっと触れたゴダール読書について、コトバだけはこの日記たびたび使っているものの、しっかり説明を書いたことがなかったと思うので解説しておきます。

ゴダール読書」とは、永江朗さんが著書『不良のための読書術』にて提唱している概念で、「本を全部読むのはアホである」というスローガンのもと、読み始めた本がつまんなかったらすぐ読むのやめてどんどん次の本にすすんでいく、という読書法のことです。これを使えば1日に何冊でも本が読めるぞー(←いいのか?)。でも実際、人生は有限なのでつまんない本を我慢して読む時間はありません。曰く「一冊の本を選ぶことは、同時に他の本を読む可能性を捨てること」なのです。ゴダール映画を見に行くと、最初の20分か30分くらい見てつまんなかったらすぐに映画館から出てきてしまった、らしいということに由来してこの名前がついています。

不良のための読書術 (ちくま文庫)

不良のための読書術 (ちくま文庫)

書き初め

そういえば、週刊はてなとか梅田さんの年頭の挨拶とか見て、うらやましくなったので真似して書き初めしてみたやつを載せておくよ。

あとで書く  おぎじゅん - 書き初めくん - はてなセリフ

2007-01-04 (Thu)

新居昭乃 Live 2007 The Sweetest Winter at Zepp Tokyo

いわゆる仕事はじめの日だったんだけど、これがあるから早めに抜け出してきました。本年初ライヴは昭乃さんです。

今回は席もよかったし、いろいろ個人的ないいこともあってすごいよかったー。半分くらいは曲名も言わないし、新曲がたくさん、ゆえに曲名が不明なままの新曲が。しかし雰囲気がすばらし。うしろのいつもの人たち細海魚さんと保刈久明さん。だけかと思いきやあとで弦カルテットが。弦カルアレンジの『降るプラチナ』とかむっちゃキレイだったなー。またききたい。ピアノのみの『スプートニク』も涙モノであった。

3/2に東京国際フォーラムホールCで追加公演やるそうです。今回もSOLD OUTだったはずなんだけど会場では当日券売ってました。


今日はB面しかやらなかったけどこれをアサマシしとこう。

キミヘ ムカウ ヒカリ

キミヘ ムカウ ヒカリ

Cal Henderson『スケーラブルWebサイト』

スケーラブルWebサイト

スケーラブルWebサイト

仕事場に持ってきてた人がいたので日本語訳が出たのを(今頃)知った。訳してるというのはO'Reillyの中の人に聞いて知ってたんだけど。というわけでそのうち買わねば。

これはFlickrを作ったCal Hendersonの書いた『Building Scalable Web Sites』の邦訳で、原書id:naoyaさんのここらへんを見て即買いしちゃったやつ。ものすごくいい本です。書名を見て単なる負荷分散のknow how本だと思ってはいけない。Webアプリケーションをスケールさせるとはどういうことか? というのを、企画するところから入ってマシンの買い方、継続的にバージョンアップしていくための開発体制、ユーザを全世界に広げるためのUnicodeの使い方、などなど、本当に「スケールする」Webアプリケーションを作るためのbest practiceを、基礎から解説してくれているすごい本なのだ。しかもそれは元祖Web2.0アプリケーションとも言うべきFlickrの実績に裏打ちされている。全宇宙webプログラマ必読。日本語で読めるようになったのはとてもめでたい。

2007-01-03 (Wed)

Amazonアフィリエイト2006年Q4の売れ筋書籍と年間ランキング

毎度おなじみのやつ。データ確定したけどまだやってなかったので。Q3はぜんぜんダメだったんですがQ4は(劇的に伸びてもいないけど)Q2以前のレベルに戻りました。順位は冊数で、売り上げだと前後します。

順位的にはこのへんから下はどんぐりの背比べな感じ。

ついでなので2006年通算で年間ランキングも。めんどうなので3つだけ。

なるほどー。上の2つは息が長いですねー。新書+ベストセラー+絶賛レビュー三拍子揃ってるからでしょうか。冊数は圧倒的なんですが、新書は単価が安いので売り上げだと3位のAWDwR日本語訳が抜きます。これはほとんどQ1(本当によく売れた)の貯金が効いている。2006年Railsの年だったということを最後にremindできてよかったよかった。

畠山重篤『牡蠣礼讃』

牡蠣礼讃 (文春新書)

牡蠣礼讃 (文春新書)

すごい。著者は宮城県で牡蠣養殖業を営む技術者経営者プロフェッショナルである。著者はまた「森は海の恋人」運動というものを主宰していて、そちらでも数々の著書がある。この本は、本職ともいうべき牡蠣事情の数々。書き下ろしで、執筆には三年半かかったという。

宮城の牡蠣養殖ルーツを探る旅から始まって、牡蠣の生態や養殖の実際を描写しながら牡蠣を鍵にした交流で広島をはじめ日本各地、世界各国に飛び立って行く。ルーツを探る旅は沖縄を経てはてはシアトルまでたどりつく。それを通して牡蠣にまつわる様々なエピソードが語られる。良い牡蠣を作るためには海水と淡水が混じった汽水域も良い環境でなくてはならないため、海に流れ込む川の水質保全のために上流域に広葉樹を植林する「森は海の恋人」運動を展開して未来に続く牡蠣養殖を見据える。行く先々で牡蠣を愛する同好の志と出会って交流を深め、地元の子供たちには牡蠣養殖の現場を見せる。

牡蠣というひとつの生物にこんなに多様な顔があり、深い歴史があり、人間が動かされ、しているということを生産の現場と文献の研究の両方、さらに膨大なフィールドワークも組み合わせて、べらぼうにうまい文章で描く。牡蠣にかけるこの思いと志が圧倒的な迫力でほとばしります。すごすぎる。加えてこの本には牡蠣養殖事業の起業本でもあって、以前『農で起業する!』という本を読んで感動したんだけどその水産バージョンという面もある。

とにかくオススメです。これ、読むと強烈に殻付き生牡蠣食べたくなってくるんですけど..。ノロなんか知らん。安くなってるらしいから食べに行きたいなあ。

永富邦雄『年金無血革命』

年金無血革命 (文春新書)

年金無血革命 (文春新書)

年金歴史と、諸外国の年金の仕組みの紹介。現在の問題点の解説など。でもなんか解説を読めば読むほど「無血」革命は無理なんじゃね? という気分になってくるのですが..。日本はこれまでに3度、革命によって大きく変化する機会があった。大化の改新明治維新ポツダム宣言受諾がその3つ。年金はそれに匹敵する革命をやらないと解決できないよ、ということか。無血かどうかは今後のやり方次第ということで。そう思って読むとなかなか過激な本ではある。著者はこういった年金問題の解決に向かうために、専門のシンクタンクを設立することが有効だと説いてます。そしてそのシンクタンクは、満鉄調査部モデルにすべき、ということも。やっぱり過激な本なのかも..。

2007-01-02 (Tue)

伊東乾『さよなら、サイレント・ネイビー 地下鉄に乗った同級生』

さよなら、サイレント・ネイビー―地下鉄に乗った同級生

さよなら、サイレント・ネイビー―地下鉄に乗った同級生

現在東大助教授の著者は、東京大学理学部物理学科在学中に豊田亨という学生と同級で実験ではいつもペアを組んでいた。その後大学院修士課程も共に進学し、長きにわたって親友だった。しかし豊田亨は博士課程進学直後に「出家」してオウム真理教科学技術省次官となり、その後地下鉄サリン事件の実行犯となる。親友がなぜ未曾有のテロ事件の実行犯になってしまったのか? という恐ろしく重い問いにこたえようとする本。いろんな意味ですごい。

豊田被告(二審死刑判決)はオウム公判関連の各種取材記録でも、寡黙で存在感がない人間像として報告されていることが多く、組織の命令に黙って従うだけの人間のように思われている。著者はその黙して語らずの姿勢は豊田責任感からくるもので、本来は豊田被告も語るべき言葉を持っているはずだ、という見解のようだ。これが本書のタイトルの由来なのだが、これだけでは説明難しいので読んでもらうしかない。また、公判豊田が「自発的に」出家したことになっていることについても違和感を示す。

豊田と著者の専攻は素粒子物理で、素人目にも理論物理最右翼みたいな感じなので、村上春樹が『アンダーグラウンド』や『約束された場所で』において豊田の専攻を「応用物理」と書き、エリート批判の型にはめようとするのを批判している。ここは私も違和感がある。素粒子を「応用」と紹介することは著者や豊田と専攻が近い人間には有り得ない。しかしその後に続く、豊田修士論文と、そこに彼が出家しなくてはならなかった理由が込められているという議論については反応に困る。ただこの無理っぽさも私には友人を助けたいという切実な意思がこの箇所から強烈ににじみ出してきたもののように感じられる。

なぜ? という疑問にこたえるために、実際に当時豊田が実行したとされるようにビニール傘を買って地下鉄に乗ってみたり、豊田本人に接見して話を聞いたり、自分のその後の人生ともリンクさせながらひとりで考えてみたり、聞き役をみつけて語ってみたりしている。本書は第4回開高健ノンフィクション賞受賞作なのだが、ノンフィクションらしくないセンチメンタル自分語りや、豊田本人にゲラを見せ、訂正を要求された箇所を紙面にそのまま残したりなどの読者が困惑するような部分が残っていたりする。

ともかく、落ち着いて読むのはとても苦しい本だ。自分は豊田になったかも知れないし、親友豊田になった著者になったかも知れない。そういった可能性に真剣に目を向けて、再発を防ぐための具体的な方法を考えたりすることはなかなかできない。誰にとっても他人事ではないのだ。少なくとも読んだ私は重い印象が残ったし、他では得られないものがあった。

島田裕巳『オウムと9.11』

なかなか重いモードから抜け出せなかったので去年買って積んであった中から引っ張り出してきた。

オウムテロリズムととらえて、なぜ可能だったのか、9/11との類似・関連、今後こういったことはまた起こる可能性があるのか、といったことを書いている。その中で、9/11の可能にした要因には赤軍経由で日本から自爆テロという手法が「輸出」されたからではないか? という可能性を検討している。

オウムについては、最初は単なる事故でありその隠蔽工作であったものがだんだんとエスカレートして歯止めがきかなくなった、フィードバックがない組織の不健全性が引き起こし大惨事であり、それを可能にしたのが宗教的な味付けだったというような説明。怒りを覚えるような矮小さだが、ひとつ前の『さよなら~』で語られている豊田出家の経緯と目的とはカンペキに呼応する。

2007-01-01 (Mon)

Happy New Year!

旧年中はたいへんお世話になりました。今年もいろいろとご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いします。

というあたりを前半戦の課題に。後半戦では、RailsConf, RubyConfあたりをふまえて英語blogをはじめたい。

森見登美彦『太陽の塔』

新年早々からこんな本を読んでいるあたりで既にこの一年の在り方に対し暗澹たるものを感じられぬといえば嘘にならない訳などないと言えよう。うぐぐ。

本書はデビュー作、それもファンタジーノベル大賞*1受賞作である。2冊読んでみて、森見登美彦はとりあえず未読の文庫なら即買い、ハードカバーはものによって評判等を見て買う、という立場に決定。

Skypeのリバースエンジニアリング資料『Silver Needle in the Skype』

http://www.blackhat.com/presentations/bh-europe-06/bh-eu-06-biondi/bh-eu-06-biondi-up.pdf

ぜんぜんタイムリーな話題じゃないけど、年越しでうだうだしてるときにitojunさんから教えてもらってSkypeリバースエンジニアリングしてみたという人の報告を読みました。去年のBlackHatで発表されていたらしい。

で、ざざっと眺めてみたんだけどこれがもうすごいのなんの。とにかくSkype開発者たちはタダモノではないということがわかります。コードプロトコルの隠蔽のためにあの手この手を尽していて、そこそこモダン暗号(解読)技術と古き良きプロテクト(外し)技術の両方がせめぎ合ってむちゃくちゃ面白い。それを解明しようとする発表者たちもすごいですが。

となると当然期待されるように、解析防止のためのトラップもそこらじゅうにちりばめてあります。例えばコードの実行時間を計測して、不自然に長いとdebuggerでbreakpointを仕込んであると見做す、などなど。プロトコルも解析していますが相当めんどくさい暗号化をやってます。もちろん私には全部は理解できません。

若いときにプロテクト外しに夢中になってた人はたぶん気に入るでしょう。PDFだけどslideから少し引用

Conclusion

  • Good points
    • Skype was made by clever people
    • Good use of cryptography
  • Bad points
    • Hard to enforce a security policy with Skype
    • Jams traffic, can’t be distinguished from data exfiltration
    • Incompatible with traffic monitoring, IDS
    • Impossible to protect from attacks (which would be obfuscated)
    • Total blackbox. Lack of transparency.
    • No way to know if there is/will be a backdoor
    • Fully trusts anyone who speaks Skype.
Silver Needle in the Skype

*1恩田陸とか佐藤亜紀とか酒見賢一とかを輩出した賞である。

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