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2007-03-31 (Sat)

河内孝『新聞社 破綻したビジネスモデル』

新聞社―破綻したビジネスモデル (新潮新書)

新聞社―破綻したビジネスモデル (新潮新書)

非常に面白かった。毎日新聞社常務取締役を歴任した著者が、現代の新聞社が直面するおもな課題やもっとも切実な危機について語っている。

新聞の構造的問題をひとことで言うと発行部数至上主義の歪みである。売上げの4割が販売経費にあてられていて、そんな業界は他にない。その部数も、各種統計はあるものの公称部数は実態とかけ離れているそうだ。近年、急速に広告費が落ち込んでいて戻っていない。

日本に独特の配達システムとそのための販売店網、部数獲得のための拡張団員などが絡みあって高コスト体質を抜け出せず、配達されない残紙(本来は業界全体で無いことになっている)が年間37万トンが販売店の経営を圧迫し、環境にもダメージを与えている。

著者は毎日新聞が既に「ナイアガラの滝の縁まで来ている」のが周知の事実だという。読売朝日は既に二強体制で生き残りをはかろうとしているが、それは旧体制の温存に近い。そこで、新聞業界全体を巻き込んだ改革を遂げるため、販売店も巻き込んだ産経・毎日・中日(東京)の包括的提携による「第三の勢力」作りプランを具体的に示すが、これがかなりアグレッシブ

また、これも日本に独特な新聞社とテレビとの系列化、メディア・コングロマリット化の歴史が解説されていて、これが 池田信夫さんの『電波利権』を読んだときと同様に私がこの分野に不案内なせいもあるが面白い。電波新聞も同様の症状により破綻しつつあることがよくわかる。ただ現実に未だ巨額の現金が転がり込むテレビにくらべると新聞の末期は近く、それだけに本書の内容が切実かつ具体的になっているのだろう。私自身も新聞は取っていないので*1新聞離れの一例であるが、今後の変化如何によっては読みたいメディアになるかも知れないな、という感触も持った。

『NANA (17)』

NANA 17 (りぼんマスコットコミックス クッキー)

NANA 17 (りぼんマスコットコミックス クッキー)

ようやく買ってきた。Cookie本誌で読んでるから復習みたいな感じだけど。

3月に読んだ本から

毎月末日恒例になってきました、当月の読書を振り返ってみる日。3月は17冊読んでました。なかなかたくさん読めないですが、その中から印象に残ってるものをもう一度紹介。


恩田陸『夜のピクニック』

夜のピクニック (新潮文庫)

夜のピクニック (新潮文庫)

夜のピクニック

夜のピクニック

2年越しの恋とでもいいましょうか。溜めに溜めて読んだので感動もでかかった。


田崎真也『接待の一流』

接待の一流  おもてなしは技術です (光文社新書)

接待の一流 おもてなしは技術です (光文社新書)

自分のなにかものごとの認識を変えてしまう本というのがたまにあって衝撃を受けるのですが、本書がまさにそれでありました。


バートン・マルキール『ウォール街のランダムウォーカー』

紹介するまでもなく定評のある教科書ですが、はじめて読んだらやはりそれだけの価値があるのだということを認識させられました。


あとはリンクのみ。

他にもたくさんいいものがあって、今月は読んだ冊数は少ないけど当たりが多かったです。

*1:ついでに言うとテレビもないのでNHK受信料も払っていない

2007-03-30 (Fri)

松ヶ下宏之さんのライヴに行ってきたよ!

今月前半にあった浩子さんのツアーサポートで来てくれてた松ヶ下宏之さんのライヴ南青山MANDALAであったので行ってきた。いやーすごかった。あとで書く

『ライブドアに物申す!!』

ライブドアが自分のポータルサイトでやってた特集記事書籍化したもの。様々な分野の著名人オピニオンリーダーメールFAXアンケートのような形で意見を募集し、編集したものです。書籍版は44人の意見が掲載、ネット版と人選が同じではありません(ネット版と書籍版の両方に出てきているのは23人)。

もう堀江さんに対する一審判決が出たあとなので、賞味期限切れぎりぎりくらいかな、という感じなのですが、ほっとくとタイミングは悪くなる一方なのでこの機会に読みました。

本書は意見集ですが、その意見の依頼は「会社としてのライブドアについて」「ライブドア事件について」「堀江貴文という人物について」「その他ご自由に」というような設問形式で行われて、それに対する回答という形で集められています。この形式でライブドアの要請に従って意見を送ってくる人、というフィルタがあるためなのでしょうが、44人通して読んでも驚くほど冷静というか、事件のあの報道はなんだったんだというくらい、なんというか簡単に言うと悪意を感じません。会計や金融の専門家であっても、容疑事実(一審有罪確定しましたが)については断罪しつつも、会社や人物の存在については好意的とも言っていいトーンが通底してる感じです。

事件当時、ネット版で記事が追加される度にリアルタイムで読んでいてそのときもだいたい似たような感想を持ったのですが、こうして書籍として一気に読み通してみると一層その傾向が強く感じられます。

この後、控訴審も続きますし一審終了後の関係者の執筆した書籍なども出てきていますが、それらを読み始める前の振り返りにちょうどよかったと思う。実は「本が好き」でもらったやつなので以下のその情報を。

livedoor BOOKS / 書誌データ / 書評を書く

2007-03-29 (Thu)

バートン・マルキール『ウォール街のランダムウォーカー』

ここ1週間くらい、平日の空いた時間はずっとこれを読んでました。今日は待ち時間が多かったのでなんとか読み切れた。

もともとはJoel Spolskyの課題図書リスト*1に挙がっててかつ邦訳があるものを全部読もうと思って買ってあったもの。

原書『A Random Walk Down Wall Street』はもう第9版まで出ていますが、この和訳は原書第8版に対応してます。新版の翻訳も近いうちに出るらしい。定評のある超定番教科書だけあって、読みごたえあります。それに語り口がユーモアあふれてて非常に読みやすい。私はまだそんな大口の投資をやったことなどないのですが、投資を行う前に本書を読んでいるのといないのとでは、結果も過程も雲泥の差があっただろうと思います。

前半では株価の決定について考察していて、特にバブル歴史を紹介しているのだけれど、60年代には「-トロニクス」株がバブルになってたとかいうくだりを見て人間のやることなんか全く変わっとらんのだなーと感じつつ、ついこないだの「ドットコム」バブルがこれまでで最強のバブルであるといったところまで、スリリングに読めます。

後半が投資戦略についての話題で、いわゆる「テクニカル分析」を「証券会社手数料収入を得るためには重要だ」とかってけちょんけちょんにけなしてる(それはもううれしそうに)のがたのしい。さらに標的は「ファンダメンタル」の人たちにも及び、結局のところ株式投資市場を上まわるリターンを得るのは長期的にはムリ、これは素人だけじゃなくてプロファンドマネージャでも検証してみるとやっぱりムリだから投資信託でも同じこと、だから普通の人は何も考えずにインデックスファンド買っとけ、みたいな感じになる。このインデックスファンド買っとけという結論は橘玲さんの本にも書いてありましたが、本書の中ではそれが膨大な研究データを参照した上での結果として提示されてます。

他にはリスクという概念の誤解とかその評価方法とか、とてもおもしろい。なるほど、必読文献になるのはよくわかるよ。もし将来この方面で本格的に活動する羽目に陥ったら、まっさきに引っぱり出してきて再読しなきゃいかんな、これは、という感じでした。原書(第9版)はこちら。


追記

新版の邦訳が予定通り5月に発売されたので、いまから読む人はこちらを買いましょう。

*1:もとのリストこれで、邦訳版はid:yomoyomoさんが作成されたもの。

2007-03-28 (Wed)

mixiの携帯メールアドレス登録必須化の件

しばらく前に発表されて話題になってた「mixiの新規登録時に携帯メールアドレスが必須に」という件について、ちょっと迷ったけど書いてみる。というかあとで書く

Macでmixiが使いにくい、という指摘

ひとつ前でmixiの話を書いたついでに、こちらも。アプレッソ小野さんのblogに、実際にWindowsからMacswitchしようとして四苦八苦しておられる方の様子が書かれている。

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Yahoo! 検索 のブログフィルター

ネットウォッチ系の記事を続けます。

本日、「Yahoo!検索」のウェブ検索結果からブログブログ記事を省く「ブログフィルタ」の機能を追加しましたのでお知らせします。

Yahoo!ブログ - Yahoo!検索 スタッフブログ

というわけで実験してみた。

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手嶌葵『春の歌集の会』at TFMホール

手嶌葵さんの招待者オンリーアルバム発売記念ライヴの行くことができました。三鷹に続いて今回も抽選。どうなることかと思って応募したら、幸運にも当選しましいた。とてもうれしい。

今回は手嶌葵ソロコンサートとしては2回目、初のコンサートツアーで、名古屋、仙台、東京、福岡とまわる。1回目の三鷹でやって『ゲド戦記歌集の会』はジブリ企画モノという感じもあったので、今回が実質最初のコンサートツアーかな。サポートに、塩谷哲さんのピアノが入ります。

内容は2月に発売になった『春の歌集』を中心に、『ゲド戦記歌集』からも3曲、ジャック・プレヴェールの詩の朗読、好きな洋楽を春の雰囲気に合わせて彼女が選らんだ曲などなど。わずか10曲の短いステージでしたが、とても満足しました。塩谷さんのピアノもすごくよくって(塩が効いてる感じとでももうしましょうか)、彼女の雰囲気にとてもあっていた。浩子さんの曲も3曲やってくれたし、Louis Armstrongの2曲("What a Wonderful World" と "La Vie en Rose")はトリハダモノだったし、客席からの手拍子つきでやった『花びら』もとてもよかった。そしてラストは「運命的な出会い」の曲『岸を離れる日』で、9月から続いた手嶌葵が歌うこの曲をきく旅の最終章に立ち会えて感無量。アンコールは三鷹に続いて今回も彼女デビューするきっかけになったデモテープで「人生を変えてくれた」名曲『The Rose』でした。ああ、もうなんといったらいいのか。

東京会場はさすがにゲストがたくさんいらしてて、ジブリ鈴木プロヂューサーや新居昭乃さんや他にもたくさんの関係者ミュージシャンを見かけました。

このツアーでまた階段をひとつのぼったかな、という感じ。次はぜひ抽選ではない、チケットを一般発売するライヴを期待したいです。

春の歌集

春の歌集

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2007-03-27 (Tue)

日垣隆『どっからでもかかって来い! 売文生活日記』

どっからでもかかって来い!―売文生活日記

どっからでもかかって来い!―売文生活日記

タイトルが長いですが、本文によると略称は『どっかか』だそうです。WiLLの連載をまとめたもの。うらやましい買いものっぷりです。私の本代やメルマガ講読費がめぐりめぐってこのように活かされていると思えば少しは安心(?)する。みずほ銀行とか郵政公社とかに天敵がいるようで、本気で闘っているのがなんかかわいい。失礼。まあもちろんノートラブルの日なんかは日記に書いてもつまんないだろうし、ことさら非道いものばかりを取り上げているからこうなるのだと思うが、よくもまあこう次から次へと..、という感じ。参考にしたい。

関連

最近の私の日垣隆さん著書読書記録。

JALでマイルを貯めてるけどビジネスクラスに乗れてない(ので心得もない)人の話

なのだけど、日本から買う場合 エコ割スタンダード以上でないとアップグレードができないくて、これが強烈に高い。(エコ割14の倍近い) US から日本行きの場合は $100 ぐらいしか変わらないのだけどね。頻繁に行き来したりUSにいる期間が長かったりする人は、片道を1回買うか往復の帰りをすてて、US出発のフライトに切り替えてしまう手もあるか。僕はこないだからUS基本になったのでアップグレードがすこしラクになりました。

ANA でマイルを貯めてビジネスクラスに乗るための9つの心得: blog.bulknews.net

これ、JALも事情は似たようなもんで、JALエコノミーセイバーかそれより高い運賃じゃないとマイルアップグレードできません。これがやはりJAL悟空とかの安い運賃の倍くらいする。年に3〜4回くらいしか行かないのでmiyagawaさんの書いてるUS出発にする技も使えないしねー(はてなInc入りたい!)。去年(というか今年度だな)はprivilegeで無料アップグレードチケットが送られてきたんですが、結局ぜんぶWeb悟空とかで飛んでしまったので使わずに無駄になってます。マイルはどうしてるかというと、もっぱらホテルの宿泊に使っている。

来月からOneWorld加入なので、このへんが少し使いやすくなるといいなあ。なんか決算対策なのか今四半期は大判振舞いで、3/31までに4回搭乗で10,000 FLY ONポイントスタートダッシュキャンペーン、対象運賃限定ですが4回以上搭乗で8,000 FLY ONポイントからの国内線ステップアップキャンペーンという2つのキャンペーン、しかもこの2つは重複してカウントされるという、上級ステータスがいつになくカンタンに手に入る餌をまかれて、マイル修行者はまんまと釣られています。

それ以前に、そろそろANAに乗り換えかなーと思ってたんだけど結局囲い込まれたままだ..。

「Start Mac体験モニター」第2弾募集開始

あきやんのとこから。

http://www.apple.com/jp/articles/startmac_monitor_2/

screenshot

あきやんも参加してる「Start Mac体験モニター」の第2弾が募集開始されたようです。応募締切は4/15だそうです。

「Start Mac体験モニター」に選出された方にはMacを無償で貸与いたします。4ヶ月間ご利用いただき、Macを実際に使用しての感想等をご自身のブログ上で発信して頂きます。

Start Mac体験モニター業務を完遂後、アップルの承認を経て機材はモニターの方に譲渡されます。

ページが見つかりません - Apple(日本)

4ヶ月のモニター期間が終わったらこのMacもらってそのまま使っていいみたいなので、ものすごいお得ですね。機種はなにがくるかわからないらしいですが、たぶんMacBookiMacになると思われる。Mac使ってみたいーとか思ってる人には最適でしょう。

てゆーかこれ自分が応募したいくらいなのであるが、募集条件のなかにこういうのが書いてあって、

ふだんWindows PCを使用している方。(現在Macを使用していない方)

ページが見つかりません - Apple(日本)

流石にこの日記で、ふだんMacを使用していません! と言い張るのは相当無理があるので断念せざるをえない。

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2007-03-26 (Mon)

超かわいくて2進数の勉強もできるパスタメジャー

となりのインテリアでSUPER DUPIAのSpagetti Book(パスタメジャー)が紹介されてた。

Spaghetti bookスパゲティーブック)はパスタメジャーです。

となりのインテリア スパゲティーを本で量る。 Spaghetti book : SUPER DUPIA

(自分のやつ撮影して載せるまでは借り物写真で)

これ、すっごいかわいいよねー。コンセプトもデザインも。その昔にAssistOn紹介してたのを見てひとめぼれしたのだった。こっちの紹介の方が、買う気にさせられます。

さてこの本のページをめくってみてください。一人ぶんを作るときは、まるいひとつの円。恋人ができて二人になったら、ハートの形。そして家族の4人ぶんはお家の形。

スパゲティーの量を量るという機能性と、それを指し示すアイコンという指事性、そしてアイコン物語る楽しさ。とても単純なデザインの中で、それらすべてを包括的に表現してしまう。とても秀逸なデザインです。

AssistOn / Spaghetti Book

詳しくはリンク先に飛んでって読んでください。ほんと感動的によくできたデザインです。プレゼント用とかにストックしておきたかったのに、AssistOnではずっと品切れ欠品だったのです。と思ったら楽天にあっさりあるのね。

[rakuten:withstyle:772294:detail]

ああ、すばらしい。楽天えらい。はじめて本気で便利だと思ったかも。

2007-03-25 (Sun)

杉山経昌『農! 黄金のスモールビジネス』

農!黄金のスモールビジネス

農!黄金のスモールビジネス

めっぽう面白い。農業に興味がある人はもとより、農業以外でもなんらかのスモールビジネスを起ち上げたりこれから起ち上げたいと考えたりしている人にはオススメできる。

もともと同じ著者の前著『農で起業する!』を読んでショックを受けていたのだが、本書では前著で語り切れなかったスモールビジネスとしての具体例をたくさん紹介している。時給を自分で決めてそれ以下の仕事はしないとか、時間生産性を考えると土地を最適利用するより人間を最適利用する(要するに土地は多少遊ばせておく)方が有効であるとか、同じく時間生産性を計算したら割りに合わないことがわかったので米は作らないとか、そういった記述が満載されている。たしかに土俵は農業であるが、そこに至る考え方は本当にふつうのビジネスだ。ぶどう品質分布にアパレル業界などで使われるプロダクトミックス戦略を適用し、少量生産で最後のひと粒まで売り尽す計画を立てたりしている。

そういえば、ビジネスを始める前にまず自分の労働の単価を自分で決めなさい、ということは、プログラマとしての私がフリーになる前にとある先輩に言われたことでもある*1。著者はこれを厳密に実行し、さらに生活に必要な様々な費用も農業経費として計上されることなども利用し平均労働時間で週給4日を実現しているという。しかも労働内容はコンピュータによる肥料設計や原価計算など情報技術を駆使した知的で楽しいものになっていて、休みなしのキツイものという印象はキレイに覆される。最も流動性が高い資産である時間に対して最適化されているのである。

年頭に読んだ牡蠣礼賛』もこの本も、漁業農業イメージが変わる。ホンモノのビジネスの手法を注入されたこれらの分野はおそろしく効率的になり(逆にいうと旧弊の環境が非効率的すぎる)、しかも効率が上がった分を大量に生産するのではなく(もしそんなことをすればゴミが増えるし価格も下がる)、自由と文化に投資しているところすごい。こういったことが自然地産地消などの環境負荷の低いライフスタイルにつながっているのも見逃せない。この動きが広がったら日本が変わるかも知れないと半ば本気で思えてくる。

前著と合わせて、強くオススメできる。前著を読んでからの方がわかりやすいかも知れない。

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*1:いまは他人の決めた価格で働く立場である。念の為。

2007-03-24 (Sat)

恩田陸『夜のピクニック』

夜のピクニック (新潮文庫)

夜のピクニック (新潮文庫)

夜のピクニック

夜のピクニック

とうとう読んだ、という気持ち。そしてすごい満足感。

恩田陸デビュー当時から読んでる本当に好きな作家さん。私は特に1作目2作目には非常に強い思い入れがある。その初期の作品などに典型的な作風から、ノスタルジー魔術師と呼ばれるのはご存じの通りです。ただし、専業作家になって以来は作品の幅がひろがってきて、それ自体は素晴しいことなんだけど最初の2作品で味わったような鮮烈な印象と同じものを求める人にはややさみしいところがあった。

さて、この作品は2004年7月にハードカバーが出ている。出版されたときから既に、タイトルを見ただけで直感的に初期2作品で味わったあれが戻ってきた気がして興奮したものです。もちろん即座に買ったしすぐに読みたかったのだけど、読み終わってしまうのがもったいなくて手をつけないようにしたのだった。

その後は本屋大賞取ったり映画化されたりして、いろんなメディアで紹介されたりして、一昼夜かけて80kmを歩く高校の行事が舞台というあらすじだということも知ったときにはもう、これはまさしく読みたかった本だという確信が深まってゆく、そんな中で読まずに取っておくのはものすごい忍耐力を要しました。なぜいま読む気になったかというとそういう気分になったからとしか言いようがないのですが。

ここから先はネタバレするので未読の方は気をつけてください。

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海外の「10の理由」記事『Ten reasons why you should buy a Mac』

http://www.reghardware.co.uk/2007/03/21/ten_reasons_to_buy_a_mac/

Reddit発見しました。海外にも、Mac買ったほうがいいよといって理由を10個並べてる人がいます。私はこういう口語英語が苦手なので訳しにくいんだけど、無理矢理超訳するか。あとで。

10項目を順番に抜き出すとこんな感じ。括弧の中は私のコメント

  1. Not-so-heavy metal (そうそう)
  2. Core Comedy Duo (ラーメンズだしね(←それは日本だけ))
  3. Firewire and Target Disk Mode (まあ便利だよね)
  4. Smart-phone smarts (日本ではあんまり流行ってないね)
  5. Intel Inside (これはわりとどうでもいい)
  6. Bundled apps good, nagware bad (そうそう)
  7. Sleeping and waking (そうそう)
  8. Bill Gates ate my GUI (まあしょうがないんじゃない?)
  9. Still need Windows? No problemo (いや、要らないし..)
  10. Smug-tastic (まあそうだね)

わりとどうでもいいことが多いような..(←とかお前に言われたくない、という声がちょっと聞こえた)。

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2007-03-23 (Fri)

Joyent Slingshot

Joyent Slingshot allows developers to deploy Rails applications that work the same online and offline (with synchronization) and with drag into and out of the application just like a standard desktop application.

Joyeur: Joyeur: Joyent Slingshot

あとで書く

Switch Pitch

何日か前に森先生のところで紹介されてたおもちゃ(下の方の「算数」のところ)、画像だけだとうまく想像できなくて触りたくなっちゃったのだけど、こういうものの探しようがなくて困っていたのだった。はてな人力検索しようかと思った。

ともかくすごく欲しくなってたのだが、blogチェックしてたら実は本棚狂人つながり(失礼)のsuchiさんがそれより前に取り上げてたのを今頃発見した。うーん、シンクロニシティ不思議なので、リンク先の動画をぜひ見てみてください。

ありがたいことにいろいろと調べてくださってて、商品名を特定してくれている。

ボールそのものにはコピーライトみたいなものが見あたらなく、 製品名も覚えてなくて苦労して調べたところ、ようやくChuck Hobermanという名前に行き着いた。 どうやら、変形技術の天才らしくて、他にもいろいろ面白いものがある。このオモチャSwitch Pitchはそのほんの一部のようだ。

suchi today | 手弱女、Switch Pitch、おれのYouTube

おおお、これで買えるぞーーー。これかな。ひさびさの楽天

[rakuten:naturum:10593862:detail]

[rakuten:naturum:10781622:detail]

先生のところでは200円と書いてあるのだが、それより高いな。まあいっか。

2007-03-22 (Thu)

id:t-wada has switched to Mac

やったー!!

前々から買おうかなと思っていたのですが、今日とあるきっかけで決心しました。

t-wadaの日記 - マカーになりました

とあるきっかけってなんだー。ともかくめでたい。

Introduction to Algorithms

データ構造とアルゴリズムの本で、家と職場の両方に置いておきたい物といえばやはりコルメンでしょう

Introduction to AlgorithmsIntroduction to Algorithms by Thomas H. Cormen, Charles E. Leiserson, and Ronald L. Rivest(第2版)

自宅とオフィスの両方にある本(データ構造とアルゴリズム) | 配電盤
Introduction to Algorithms, Second Edition

Introduction to Algorithms, Second Edition

この本私もほとんど座右の書にしてます。私はCLRと呼んでます。学生時代に研究室の第1版を借りっぱなしにしてて、第2版のペーパーバックが出たときに買った。それでその後、DDJから出てたCD-ROMを私も買ったんだけど:

実は私の手元には、原著日本語訳もありません。というのは、この本がHTML形式で収録されたCDを持っているからです。

自宅とオフィスの両方にある本(データ構造とアルゴリズム) | 配電盤

Now In HTML! Dr. Dobb's Essential Books on Algorithms and Data Structures Release 2 includes a powerful cross-platform search engine!

no title

私が買ったのはどうやらこの前のリリースのようで、HTMLではなく独自のフォーマットで収録されててWindowsの専用ビューアでないと見られないやつでした。くやしいのでがんばって解析して無理矢理テキストだけは変換して読めるようにしたんだけど、画像と数式が穴あきのままだったなあ。それでも読みながら数式を手で補完したりして、なんだかんだで重宝しましたが。そうかあ。今はHTMLで読めるのかあ。また買おうかなあ。

2007-03-21 (Wed)

AppleShop in 有楽町ビックカメラ、オープン、でも行ってない

Tシャツ欲しかったけど、事情により出先にいたので並べませんでした。まあ場所的には私はここまで来たらGinzaに行っちゃうのでそんなに行かない気もしますが、新宿なんかにも展開されていくならわりといいかも。ヨドバシカメラとの大きな差別化理由になるなあ。

行ってたんでしょ? ってあとで絶対聞かれるので、先に書いておきます。雰囲気を知りたい人はお宝のレポートを読んでください。

On『On Lisp』

かくたにさんがわくわくしてたので知ったのだが、オーム社Paul Graham著, 野田開訳, オーム社刊『On Lisp』の編集をされた森田さんのエントリがすごくアツイ。ここに引用してると全編コピペする羽目になってしまいそうなので直接読んでもらった方がいいかも。いずれにしても苦労がしのばれます。やっぱり1点だけ引用Paul Grahamについて:

今でこそ成功して後進の若者たちに出資する立場にいるけれど、この本を書いた当時はまだ無名の若手だったらしいことを考えあわせると、言っていることの確かさと、自分が言ったことをやってのける実行力にしびれる。

Error
On Lisp

On Lisp

さて幸運なことに今日、この日本語版『On Lisp』を見せてもらうことができました。前書きを読んで、その後、中身をパラパラと。本屋さんに並ぶのは月末頃だそうですが、これはもうとにかく買ってなにがなんでも読まねばならん。

Justin.tv

江島さんに先に書かれちゃったけど、私もあとで書く

2007-03-20 (Tue)

有料で高品質なRuby on Rails Screencastを提供する『PeepCode』

これ、去年のRubyConfで教えてもらってから紹介しようしようと思って先延ばしにしてたんですが、百式RailsCast紹介されてたのでいい加減やらないといかんな*1ということで紹介したいと思います。

続きを読む

self.sigh

今日のことはきっと何年経ってもおぼえているだろうなあ、ことあるごとに想い出して、カッコ悪さにジタバタするんだろうなあ、という日が、何年かに一度くらいやってくる。あとでここを読んだら笑ってください。

*1百式が取り上げてたRailsCastはこのPeepCodeのsponsoredなのです。

2007-03-19 (Mon)

Mac OS Xのアプリケーションの登録・検索方法

たつをさんのMac体験サイトStart MacBookが着々と更新されてます。第6回アプリケーションインストールについてで*1ダウンロードしてから起動するまで、非常に丁寧に基本的なところを解説しているのですが、一部にマニアック記述がありますね。こんなの:

ターミナルから「open -a Skype」を入力して起動することもできます。 この方法は、 /Applications/ 以下にあるアプリケーションに対して有効です。 デフォルトで入っているアプリも「open -a Chess」「open -a iPhoto」などと 一発起動できますよ。

ホームディレクトリの下にディレクトリApplicationsを作って(/User/ユーザ名/Applications, ~/Applications)、 そこに入れておいても「open -a XXX」で起動できます。 open は起動するアプリを /Applications と ~/Applications から探すという仕様みたいです。 (id:ogijun談)

お探しのページは見つかりませんでした。

ちうわけで名前が出てしまったので、このアプリケーションを検索するときの仕様を(だいたいこれでいいんだけどより細かいことを知りたい人のために念のため)補足しておきます。

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BlogTVのシリコンバレー特集がおもしろい

渡辺千賀さんのとこ経由。

今回の放送はIT起業家やITエンジニア達が集まるITの巣窟の様な都市、シリコンバレーの特集です。

今週と来週の2週に渡ってお送りするのですが、今まさにシリコンバレーで活躍中の日本人エンジニアたちにシリコンバレーの魅力や仕事やりがい等の話を聞いてみました。

これを見ると、あなたも絶対行きたくなるはずです!

シリコンバレーで活躍するエンジニア達 (Blog TV 公式ブログ)

これがおもしろいっす。渡辺さんのほか、奥井一穂さん、江島健太郎さんなんかが出てきます。オタクのための街っていうのを力いっぱい肯定してくれる感じで、むっちゃうらやましくなる。前半に出てくるLinkedInのオフィスが、これまでにちょっとだけ触れたシリコンバレーの雰囲気そのままで、別に長期で行ったこともないのに何故か「帰りたい」みたいな変な気持ちになる。

続きももう公開されてて、2週目はサンフランシスコ特集です。

今回の放送は先週のシリコンバレーに引き続き、IT起業家やITエンジニア達が集まる、サンフランシスコの特集です。

今週はブログTVスタッフ、ついにGoogleに潜入です!その他、Technoratiや、このブログでもお馴染みのSix Apart等の企業を訪れ、エンジニアからブロガーまで幅広いインタビューをお届けします。

もうサンフランシスコに引っ越すしかないかも?!

ITの巣窟サンフランシスコ (Blog TV 公式ブログ)

いやもうほんとに。こっちはSixApartの宮川さんなんかも登場。

*1:あれ? 第5回がない?

2007-03-18 (Sun)

かずひこさん壮行会東京編その2

その1はこのへん。というか正しく(?)は「かずひこが渡仏直前という名目でみんなで飲みましょう宴会」らしいぞ。ともかく遅れて参戦、実はkitajさんと同じルート。知らない人の写真撮っちゃうKanji2.0のおかげで急な告知なのにたくさん集まってました。名目はどうあれ、話してる内容はいつもの飲み会と変わらん。Rubyモテるか? など。あとRubyKaigiにあわせて***さんの***を作って即売会

田崎真也『接待の一流』

接待の一流  おもてなしは技術です (光文社新書)

接待の一流 おもてなしは技術です (光文社新書)

いやもう、読むと背筋が寒くなるというか、逆にいうといま読めてよかったというか、私にとっては天と地がひっくり返るようなすごい読書体験でした。はずかしいからこの本読んで感動したとかあんまり書きたくない気持ちにもなってるんですが、そうも言ってられないので紹介します。

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2007-03-17 (Sat)

山川健一『「書ける人」になるブログ文章教室』

これはある意味でとても「読みたかった」本です。山川健一さんは好きな作家さんのひとり、多数の著書がある。そして現在アメーバブックス編集長として、blog書籍化をたくさん手がけていて、そんな立場からblogで文章を発表するとはどういうことかとか、そこから文章教室、そして書籍化について語っています。

この人は上にも書いた通りとても好きな書き手なんだけど、ひとつは自身で「キザ」と言っているその文体と自意識で、もうひとつはこの著者がMac好き、であるから。それも並大抵のレベルではない、Mac関係の本も何冊もあるのだが、特に、何年も前(正確には2000年6月28日という記録がある)に読んだ著書『日曜日iMac』がものすごく感動的なのだ! ちょっと横道にそれるけど先にこの本について語ります。

日曜日のiMac (I’M HERE books)

日曜日のiMac (I’M HERE books)

この本は本当に文章からiMacへの愛がにじみ出ていて、箱を開けてiMacに少しずつ触りながら、親しみを感じながら、1週間を過ごしていく、というとても素敵な本なのです。その中では、今はもう出会うこともなくなった「爆弾」との付き合いにも触れられていたり、まるでデキの悪いペットをいとおしむようにしてiMacとの時を過ごしながら、愛情をはぐくんでゆく。

そして特筆すべきは、その最終章において、iMacを表現のツールとして使って「小説を書く」ことをすすめているのです。これが琴線に響かないわけがなかった。

私はこの本を読んで、いつか自分の言葉でこれを書こうと、当時は山川さんはClassicなMac使いだったから、Mac OS Xでこれを書こう、そう『日曜日Mac OS X』を私が書こう、とずっと思っていたのです。実は私がこれまで書いた『あなたがMacを使うべき10の理由』『あなたがMacを使わない10の理由』はこれの影響を受けている*1。書きたいと思っていた『日曜日〜』の一部が投影されているのです。あ、あんまりネタバレしたくなかったのにうっかり書いちゃった。

もとの話に戻す。そんな著者が書いた、blogという現代における自己表現ツールでの文章をテーマにした本です。ブログ出版ちょっとビミョーとか思ってる人でも一度このキザさ加減に触れておく価値はある。そして『日曜日iMac』での「小説を書く」方法の増補改訂版も付いています。これは非常にうれしい。

なんでこの日記書いて公開してるのか、そんなことを思い浮かべながら、時に自意識に身悶えながら、読ませていただきました。すごいフレッシュな気持ちを思い出してしまったよ。

村井哲之『コピー用紙の裏は使うな! コスト削減の真実』

コピー用紙の裏は使うな!―コスト削減の真実 (朝日新書 37)

コピー用紙の裏は使うな!―コスト削減の真実 (朝日新書 37)

立ち読みしてたらそのまま読み終わってしまいそうだったのであわてて買いました。企業のコスト・ダウンは様々な動機で行なわれるけど、どんな事情があるにせよ、コスト削減や(本来の意味での)リストラクチュアリング現場が暗くなる後向きの行動とはとらえず、その企業の未来想像しながら主体的に前向きに行っていくものだと考えましょう、というメッセージの本。

実践内容としては、電気料金の削減についてかなり具体的に書かれていますがそれだけではなく様々なパターンアンチパターンが取り上げられてます。コピー用紙の裏紙を使うのは逆にコストが増えるというのもその一例。削減されたコストは売上げではなく利益に上乗せされるので、増益した分の一部を還元することにするといろんな人を巻き込みやすいとも。

読んでみて思ったのは、企業のコスト削減もプロファイリング重要で、最初にきっちり調べあげてかつボトルネック改善しなければならない、という点はプログラムと同じ。その際に憶測で判断せずにちゃんと計測することが必要、憶測の結果はしばしば外れているのも同じ。いつもやっているようにやればよいのだ、と気付けただけでもかなりありがたい。

あすなろBlog 1周年記念イベント『ワークスタイル×ブログ』

http://www.pasonatech.co.jp/blog_event/

渡辺千賀さんの講演をききたくてエントリーしたのだが、最初のトラックだったのでもたもたしてたら着いた頃にはもう終わっていた。2番目のトラックから参加。でもまあ2番目も3番目もそれなりに面白かった。

その後、懇親会にも参加したのだが、そこで一昨日の楽天Ruby on Rails採用」のニュースなどをダシにいろいろと熱く語ることになってしまった。これは幸運だった。というか楽しかった。

*1:当然「〜10の理由」の文体も山川健一の影響を受けているのだが、それに加えてさらにガイ・カワサキ(とその小田嶋隆による翻訳)の要素もふりかけてある。

2007-03-16 (Fri)

ピエトラ・リボリ『あなたのTシャツはどこから来たのか?』

読んだ。アメリカ国内で販売されていたTシャツがどこから来たのかを遡っていったら、TシャツそのものはMade in Chinaで、その前のプリント、縫製、布、糸と戻って綿にいきつくまでは中国だった。さらに綿花を作っているところもそうかと思ったら、これは中国や他の新興国ではなかった。どこかというと、アメリカ(テキサス)だったという。これだけでも意外な、単純な市場原理では説明できない事態なのだが、調べていくとさらに意外なことがわかって、Tシャツトレースすると経済というよりはむしろ政治重要だったということが明らかになってしまう。

本書の中で、日本は繊維産業との関わりでもよく言及されてるんだけど、それ以外にソフトウェアオフショアとか最近話題になってる他の自分に近い話題にもついつい引き寄せて考えてしまいます。そういう意味でも面白い。

ついでに、法律規制を利用してビジネスの優位を築くというのは他にもいろいろな業界にあるのだろう、ということを想像してしまう。そういうのを人より早く見つけると儲かるんだろうなあ。前にTechCrunchに出てたAllFreeCallsとかが思い浮かんでしまった。

カラーユニバーサルデザイン

ナナオのカラーユニバーサルデザイン対応ワイドモニターが欲しい!

最初にことわっておくと、このキャンペーンがなければ、買うべきモニタなんて1つしかないのです。これ。

Apple Cinema HD Display (30インチフラットパネルモデル) [M9179J/A]

Apple Cinema HD Display (30インチフラットパネルモデル) [M9179J/A]

でも、AppleCinema Displayを出してひと目ぼれするまでは、モニタはNANAO派だったんですよ。敬愛する川崎和男先生デザインに関わっていらっしゃいますから。

キャンペーンリンク先にある動画はかなり興味深い。ひょっとしてMac OS Xウィンドウの左上に付いてる3つのボタンは識別できないのかな。これは試してみないとねえ。当たらなくても欲しくなってきました。

と思って見てきたんだけど、ナナオの製品ページによると

製品に添付されている色覚シミュレーションソフトウェア「UniColor Pro※」とモニター内部のASIC(特定用途向けIC)が持つ色域変換機能を使って、モニターの表示に色変換を行います。シミュレーション表示には「オリジナルモード」、「P型モード」、「D型モード」の3つのモードをご用意。画面上のアイコンクリックするだけで各モードを瞬時に切り替えてシミュレーション表示します。シミュレーション表示 (色の見え方)については、石川県工業試験場とNPO法人カラーユニバーサルデザイン機構CUDOの協力のもと、色弱者の被験者テストを重ね、見分けにくい色の検出精度を上げ、製品化を実現しました。



※UniColor Proの対応OSWindows XP/2000です。

FlexScan S2411W-U | EIZO 株式会社ナナオ

うああ。惜しいなあ。はやくMac対応ドライバも作ってくださーい。

ドコモのラジオCM

via http://www.lacrime.net/item_2000.html

古谷徹池田秀一が出てくるラジオCMというだけでかなりすごいが、脚本ベタさ加減がさらにすごい。ていうか脱力

http://www.nttdocomo.co.jp/corporate/ad/radio/#p01

一瞬ケータイ乗り換えたくなった。スーパーボーナスしばられてるからできないけど。

2007-03-15 (Thu)

楽天がRuby on Rails採用の話

楽天は15日、同社の提供するインターネットサービスの開発手段として"Ruby on Rails (以降、Rails)"の採用を開始したことを発表した。同社はネットワーク応用通信研究所からRailsトレーニングプログラムを受講した開発グループ"Ruby プロジェクトチーム"を組織、今後のサービス開発においてRails活用していく旨を発表した。

楽天市場のシステム開発にRuby on Railsを採用 - 楽天 (MYCOMジャーナル)

うわいつのまにこんなことに。

カフェで仕事するベドウィン族

via ウノウ山田さんのとこから

週末のSan Francisco Chronicle紙に面白い記事がありました。近頃サンフランシスコをはじめとして、決まったオフィスを持たず、カフェ等を移動しながらテクノロジーを駆使して仕事をする人が増えており、そういった人々は「ベドウィン族」として知られるようになってきたというのです。

tech venture business 遊牧民的起業家@カフェ

こういう記事を読むと真っ先に思い出すのが、Cafe Zokaで仕事してる(今も?)、Delicious Monsterについてである。

シアトル(行ったことないんだけど)でカフェというと、Cafe ZokaとDelicious Monsterについて書かずにはいられないのだけれどそれは違う話題になっちゃうのでまた別記事をあとで書く

『BEANS! 一杯のコーヒーがおしえてくれる、ビジネスと人生の成功法則』

とかなんとか書いたまま1年近く放置してるのであるが。とりあえずこのへんに出てるけどあとでまとめるかも。

http://seattlepi.nwsource.com/business/255532_macdelicious13.html

2007-03-14 (Wed)

池田信夫『電波利権』

電波利権 (新潮新書)

電波利権 (新潮新書)

買ったはいいけどなんか説教くさい本だろうと勝手に思って読んでなかったんですが、例の生産性論争がきっかけで著者のblogを読むようになったので、引っ張り出してきました。そしたら非常におもしろい。私はテレビのこととか全く知らなかったので、これまでの経緯はスリリング臨場感あって企業小説のように読んでしまった。もう少し詳しく書くと、私にとってあんまり関わりがないテレビと、メシのタネには違いないけどあまりなじみがない携帯電話と、それらよりはずっと親しみを感じる技術であるWiFiと、が電波というくくりで同じよう権力争いの対象になったり古い法律のしがらみを受けたりしているのが非常に面白い。この方面に目が離せなくなった気がする。(というのは詳しい人には何をいまさらという感じかも知れないですね)


関連

電波と言えばこれかな。アルバムだとこれ。7曲目です。

翼

『多読多聴マガジン vol.3』

多聴多読マガジン 2007年 04月号 [雑誌]

多聴多読マガジン 2007年 04月号 [雑誌]

出てた。買ってきたけど、実はvol.1も2もぜんぜん読んでないんだよなー。むうう。

See also

2007-03-13 (Tue)

あなたがMacを買わない10の理由

また前口上

去年書いた『あなたがMacを使うべき10の理由』を書いたら、おおむね好評とともに読んでもらえたみたいで(ほんとかー?)うれしい限り。実際あのあとも記事の影響ってわけじゃないと思うけど*1Mac買ってくれた人もたくさんいるし、ますます広まってきているみたいでこれも私設営業の人としてはとてもうれしい。

Macを買うべき理由はあのときからそんなに大きく変わっていないんだけど、あのあと一部の人からは「Macは買わない」とか言われてて、そんな人たちに「なんで? なんで?」って聞いてみてたらそういう人たちの言い分にはいくつか類型があることがわかってきた。そしてそういった「買わない理由」の中には私から見ると解決可能なものも含まれているわけ。

もし些細なことが原因でその人がMacを使えないとしたら、それはその人にとってとても不幸なことだと思う(←とか決めつけるのを妄想といいます)。ゆめゆめゆゆしき事態だといえる。そこで僭越ながら私がこの問題を解決するのを手伝うために、みんなの「Macを買わない理由」に反論してみようと思います(←おせっかい)。読み終わったころにはAmazonApple Storeで1 clickしてるんじゃないかと思います。

あと、そうはいっても書いてみて思ったけどやっぱネガティブオピニオンに対する反応なので主張が後ろ向きというか後手にまわってる感は否めない。もっとポジティブななぜMacがいいと言いたいのか? については去年のやつを読んだりしてください。

(例によって書きかけなので今後もいろいろ変わったりするかも)

続きを読む

武田邦彦『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』

環境問題はなぜウソがまかり通るのか (Yosensha Paperbacks)

環境問題はなぜウソがまかり通るのか (Yosensha Paperbacks)

強くお薦めする。というかこの著者の他の本も含めて1冊も読んだことない人は必ず読んでいただきたく。

ペットボトルリサイクルは資源の浪費である。回収も含め再利用にも石油エネルギーが必要であり、その量は新しく石油からペットボトルを作る際の3.5倍になる。現実に費用がかかるということなので、ほとんどの自治体では分別回収されたペットボトルを結局焼却することになる。このような状況であるにも関らずリサイクルという言葉だけが免罪符のように定着したため、ペットボトルゴミの量は著しく増えている。

なぜそんなことが起こるのかというと、行政側が科学的根拠の乏しいものであっても補助金などで利益誘導し、上述のような免罪符を売り歩くからである、という。膨大な税金を投入している政策なので科学的、理論的な根拠に基いて判断して欲しいのだが、現実としてそうなっていない。要するにリサイクル政治問題になっているのだ。そのために、家電リサイクル法などの問題の多い法律が制定されてしまう。

全体として本書ではその「お金が動くから」そうなっているという部分の批判の仕方が鼻につく感じなので、同じ著者の他の本『リサイクル幻想』などを先に読む方が主張はわかりやすいかも知れない。理論の基本線はほとんど変わっていない。それによって引き起こされている結果(資源の浪費)はその頃より数段ひどくなっているが。

他にもいろいろ言いたいことはあるがあとで書く

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*1:なんたってアフィリエイトは不調というか、アクセス数からすると無きに等しい感じだったんだけどみんな別ルートで買ってくれたんだよねそうだよね

2007-03-12 (Mon)

今週のAERAの表紙にChad HurleyとSteve Chen

http://opendoors.asahi.com/data/detail/7977.shtml

特集にYouTubeの記事、だけならこれまでもあったけど表紙にくるとは。Googleオファーを受けた理由は「食事だよ」とこたえていた。ウラヤマシス(←そこか?)。

岩合光昭『ネコを撮る』

ネコを撮る (朝日新書 33)

ネコを撮る (朝日新書 33)

写真しか見てないような気がしないでもない。基本外ネコ対象なので、内ネコバージョンも誰か書いて欲しいです。

といいつつ自分で撮るときはともかく写真集で見るのは外ネコの方が好きだ。外ネコ写真集の方がおとなネコが多いからかな。いかにもかわいらしい子ネコ写真集というのはそんなに持ってない。

ネコ写真集漏れなく好きな私ですが、いちばんお気に入りのネコ写真家さんは超有名だけどやはりHans Silvesterである。カレンダーも毎年買ってるもんね。

Amazonでは来年のも既に予約できるのね。

Cats in the Sun 2008 Wall Calendar

Cats in the Sun 2008 Wall Calendar

読むと咆哮したくなるクレイジー本

我らクレイジー☆エンジニア主義 (講談社BIZ)

我らクレイジー☆エンジニア主義 (講談社BIZ)

私があとで書くとかいったままもたもたしてたら「スゴ本」のDainさんが力の入った感想を書いてくれました。

読む… … →うっひょー!読むとアドレナリンが出てくるスゴ本だぁッ、ちうわけで痛勤電車内でエンジン全開になり咆哮したくて身もだえ

わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: ホンモノのエンジニアを見ろ!

そうなんですよ! 咆哮したくなるんですよ! というわけでとにかく買え!! 読め!!!

2007-03-11 (Sun)

Start MacBook の RSS配信開始と、トラックパッドの話題

スタートマックブック (Start MacBook)」(http://start-macbook.net/)

で新着記事のRSS配信を開始!

RSShttp://start-macbook.net/index.rss です。

[を

たつをさんのMacBook体験サイトスタートマックブック (Start MacBook)』のfeedが用意された模様です。できれば全文配信にしていただけるとさらにありがたいのですが..。

最新記事はトラックパッドの話題。このトラックパッドに抵抗があってMacswitchできないという方や不安を感じてる方はわりと多いみたいですが、心配無用です。

私も以前はThinkPad(でOPENSTEP)を使っていて、ノートPCの数あるポインティングデバイスの中でもThinkPadのあのぐりぐりに慣れ親しんでたのであります。なのでRhapsodyMac OS Xbeta版を出先で使うためにポータブルMacswitchすることになってPowerBookトラックパッドに触らなきゃいけなくなったときに、こんなもん使えるかっ、とか思ったものでした。

だがしかし実際に使ってみたら意外と悪くないんだなこれが。それであれ? と思って他社のノートPCトラックパッドも触ってみると、やっぱり使いにくい(苦笑)。Macだとそのへんの調節も絶妙に効いているらしいです。なので、あんななでなでポインティングデバイスは使えないのでMac買えないとか思っている人(一例)も、しばらく使ってみるとイメージが変わる可能性があります。

さらに今ならその頃はなかった2本指スクロール機能もあって、これがまた一度使うと手放せない。私は以前にも書いたように、中指と薬指でスクロールさせています。クリック人差し指タップは使っていません。親指がボタンの上でスタンバってる感じです。動画で解説した方がわかりやすいよなあ、と思いながらもやってない。

まあともかくなんだかんだでMacBookおすすめです。イチオシはもちろんPro17inchで。

新海誠監督『秒速5センチメートル』を見てきた

f:id:ogijun:20070310150600j:image

新海誠最高傑作。涙なくして見れなすぎる。正視できない。というか、中学生遠距離恋愛と、その後の邂逅を軸にされてしまうと、冷静に見ることができないのだ。新海監督、オレの人生見たんか? という感じである。ものすごい映像叙事詩っぷりである。あとでまだ書くかも。

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2007-03-09 (Fri)

Mac OS X で Felica を読むことができそうだ

MYCOMの海上さんの連載で、Windowsしか対応してなかったSONYUSB接続Felicaリーダ・ライタPaSoRiMacでも使えるようにするライブラリが公開されているのを(いまさら)知った。

今回はSONYUSB接続型ICカードリーダ/ライタ「PaSoRi(RC-S320)」について。長らくOS Xでは使えなかったUSBデバイスだが、データの読み取りを可能にするライブラリアプリケーションが公開された。

【コラム】OS X ハッキング! 第217回 もうすぐPASMOがやってくる - OS XでPaSoRiを使おう (MYCOMジャーナル)

Felicaは言わずとしれたSuicaEdyとか3月18日からサービスインのPASMOとかの各種ICカードで採用してる規格。Felica開発元のSONYからUSB接続のリーダ・ライタが発売されてたんだけど、Windowsからしか使えなかったのであんまり興味なかった。記事によるとSONY自身がMac対応してくれたわけではなく、通信を解析して作っているようだ。

紹介されているlibpasoriのページによると、いまはなきオープンソース・マガジンの7月号に記事も掲載されてたらしい。うわ、チェックしてませんでした。いかんなあ。あとで発掘して記事を読もう。

FelicaというかICカード全般って、challenge&responseでガチガチ暗号化されて動作してるんだと勝手想像してたんだけど、読み出しだけならあっさり出来ちゃうんですねえ。知らなかった。まあ書き込みをするにはオフィシャルな対応を待たなくてはいけないと思うけど、これだけでも十分興味あり。これならPaSoRi買ってみてもいいなあ。

SONY RC-S320 非接触ICカードリーダ/ライタ PaSoRi 「パソリ」

SONY RC-S320 非接触ICカードリーダ/ライタ PaSoRi 「パソリ」

AmazonにMac OS X 10.5 Leopardのページ

http://www.amazon.co.jp/Mac-OS-v10-5-Leopard-仮称/dp/B000J1R4U4

MacOS X v10.5 Leopard

MacOS X v10.5 Leopard

↑のMYCOMでも話題になってたけど、AmazonLeopardのページが出来てる。いまのところ(仮称)が付いてます。まだページがあるだけで予約もできないけど、予約可能になったらメールでお知らせしてくれるらしい。これもたのしみだねー。とりあえずそれまでにCore 2 Duoにするかどうかという問題があるにはある。あとWWDCをどうするか..という問題も解決してないし。

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2007-03-08 (Thu)

吉本佳生『金融広告を読め』

金融広告を読め どれが当たりで、どれがハズレか (光文社新書)

金融広告を読め どれが当たりで、どれがハズレか (光文社新書)

話題になってたので買ったのだが分厚いので敬遠して積読のままになってました。でも読み始めたらサクサク進むというか、非常に読みやすいし軽い読み物として面白い。前半は「こんな広告に引っかかるやつはアホだろ」的なものが続いてこの調子だったら読む必要なかったかなーとか思ったんだけど、敵(?)もだんだんと巧妙になってきて、あやうく買っちゃいそうなやつとかも出てくるのである。少なくとも、顧客ターゲティングの思惑にはぴったりハマってしまっていた。あぶないあぶない。とにかく金融機関は自分たちの儲けにならないような金融商品の宣伝はしない、例外なし、ということを確認。

Guy Kawasakiが『Founders at Work』を絶賛してる

Founders at Work: Stories of Startups' Early Days

Founders at Work: Stories of Startups' Early Days

買ったのはいいけどまだ1ページも手をつけてないY CombinatorのJessica Livingstonが書いた本『Founders at Work』なんですが、あのGuy Kawasakiがblogで絶賛してます。

It has broken my record for the "book with most stickies."

How to Change the World: Founders at Work

付けまくったstickiesが次の本のアイデアとかblogネタとかになるようである。15人のエピソードそれぞれにもコメントしてるので、自分で読むときの参考にしようー。

版権を求めて10社が競合したという邦訳(取った版元は名前は挙げないが河出書房新社らしい)もそう遠くないうちに出るだろうけど、自身もstartupに関する本をたくさん書いてるGuy Kawasakiが金鉱だといって褒めまくってるのでこれは早く読んだ方がいいよなーでも英語の本は読むのに時間と体力がいるのでなかなか取りかかれないんだよなーうだうだ。

Guy Kawasaki自身の本もいろいろあるが、私が読んでるのは2冊あってどちらも翻訳が(あの)小田嶋隆さんなのである。個人的には素晴らしいコンビネーションだと思う。

2007-03-07 (Wed)

Mail.app高速化の技に補足

いろんな人が話題にしてるのでどこが発端かわかんないんだけど、TigerのMail.appの作るファイルをvacuumして高速化しましょうという技について、いまさらだけど少しだけ。

それAutomatorでできるよとか言ってる人もいて面白いですね。ただ、ほとんどの人が書いてるコマンドが(それAutomatorの人も)

% cd ~/Library/Mail
% sqlite3 Envelope? Index
sqlite> vacuum subjects;

こんな感じなんだけど、SQLiteのvacuumはdb全体に適用されて、テーブル名は無視するので最後の行は

sqlite> vacuum;

だけでいいのです。どうでもいいことなんですが気になってしまった。ともかく、Core DataがSQLite使ってるからこうやって操作できるのですね。

ちなみに自分のでやってみたら110MBくらいあったのが105MBくらいになりました。あんまり変わんない..。あと、どうせだったらauto_vacuumすればいいんじゃね? というのについてあとで書こうかなあ。

(追記: Hawk Wingspostでもfollowupの方ではテーブル名付けないで書かれてました)

Webサービスをゼロから作ってすぐに百式に見つかるとどうなるか

http://blog.extracheese.org/2007/03/zero-to-slashdot-in-three-days.html

何日か前に百式取り上げられてた一発ネタサービスsucks-rocks.comについて中の人が書いてるのを発見したんだけど、これが面白いです。

サイト入力した単語の評判をratingしてくれるというものですが、仕組みはカンタンで「hoge」が入力されたとすると「hoge rocks」と「hoge sucks」をそれぞれ検索してその割合を表示しているというものらしい。思いついてからweb.py使って1日ちょっとで作ったそうです。面白いのはこんなところ:

Once we started getting a lot of traffic, it was very hard for us to keep sucks/rocks going because we kept running out of searches.

(中略)

We started with Google, but ran out of queries before we even launched. We then used Yahoo, but ran out when 100shiki.com linked to us, forcing me to add support for live.com.

Gary Bernhardt's Blog: Zero to Slashdot in Three Days

それぞれのrocksとsucksを検索するために最初はGoogleAPIを使ってたんだけど、これは1日に1000回までの制限があるのですね。公開したらこの回数制限を超えちゃったので次に(USの)Yahoo!APIを呼ぶようにしてこれで1日5000回まで呼べるようになった。ところがその後百式リンクされちゃったのでアクセスが跳ね上がってしまって(40,000PV/day)それでも足りなくなったので次に仕方なくLive.comを呼ぶことにしたんだけど結果がひどすぎる、とか。

これは大変だねえ。いろんなAPI使ってさくっとおもろいサービスを作って百式に取り上げてもらうのは魅力的だけど、あんまり急激にアクセスくると使用制限に達したりするのに気をつけないといけないわけですね。あと、もしこの人たちがYahoo! Japanのウェブ検索APIを知ってたら、こっちは1日あたり50,000回までOKなのでLive.com使わなくてもよかったかも、って思うけど無理かな。

もう1人の作者の人も日本からのアクセスが怒涛のように過ぎていったことを報告してます。おそるべし百式

2007-03-06 (Tue)

たつをさんがMacを購入して体験サイト「スタート!マックブック」をオープン!

たつをさんがMac買ってる!

MacBookを買ってみました。

とりあえずマックブックサイトも作ってみました。

- スタートマックブック (Start MacBook)

http://start-macbook.net/

[を

おおお、素晴しい。しかも専用サイトまで。

screenshot

アサマシ風味も含めてとてもらしいサイトになってますねー。てゆーか、

思い立ってMacにすることにしました。(2007.2.10)

スタート!マックブック (Start MacBook)

そんな、1ヶ月も前に買ってたならもっとはやく公開してくれてもいいのにーーー、と一瞬思いましたが満を持してのサイトオープンだということで。

しかし知り合いでMac買った人ほんとに多くなってきたなあ。これは知人相手の広報活動の賜物、というわけではぜんぜんなく、それよりはむしろ単に全体的なシェアが上がってきた結果と見るべきなんでしょうね。前田さんも意地はってないで買ってくださいw。マシンは同じでも使い方で差別化すればよいのだー。

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マリオ・リヴィオ著, 斉藤隆央訳『なぜこの方程式は解けないか? 天才数学者が見出した「シンメトリー」の秘密』

自然界に遍在する対称性と、その対称性を記述する言語である群論について、歴史芸術、その他の身近なたとえ話などを大量にちりばめて数学の専門書とは違った読み物に仕立てられてます。2次方程式の解の公式は中学生のときに習うし、3次、4次にも複雑ではあるけれど解の公式が存在します。しかし5次以上の方程式には一般的な解の公式が存在しない。多少は数学に興味がある人なら一度は見聞きしたことがあるこのことは、方程式の解の「対称性」を考えることによって群論への道が開けていった、その様を書いています。そこで決定的な役割を演じながら共に若くしてこの世を去った2人の天才数学者アーベルガロアについても(期待通り)ページを割いてくれています。

前半ちょっと読みにくいかなーと思ったんだけど(実際、週末にホテル読みかけたんだけどそのまま寝てしまった)、アーベルの話になった第4章あたりから読むのを止めららなくなりました。続くガロアについての第5章とともに、涙なくして読めない。その後は結婚相手を効率的に見つける方法とか心理学の話とかアインシュタインの脳とか対称性を軸にしつつトピックは様々に飛び移り、これはこれでたのしめる。それから、著者の専門である物理学の話題を扱った第7章は掛け値なしに面白い。

5次方程式の話については数学的な証明が書いてあるわけではないので、表題にもなってる「解けない」のがなぜなのかを知りたい人は別の数学の本を読む必要がありますが、専門書を読む前の魅力的な導入になっていると思います。ちょっとだけ難点を挙げると訳注がややうるさい感じがするんですが、それはまあ些細な問題で、ダメというわけではない。

些細な問題ついでに、本書の邦題は上記の通りですが、原題は『The Equation That Couldn't Be Solved: How Mathematical Genius Discovered the Language of Symmetry』で、素直に訳せは『解けない方程式』となる。私なんかはこっちの方がミステリアスな感じがして魅力的なように思えるんだけど、いわゆる「さおだけ系」ネーミングにあやかってこうなったのかなーなどと想像してしまう。原書ペーパーバックはこちら。

2007-03-05 (Mon)

谷山浩子作曲, 岩男潤子作曲『ここにいるよ』をきくためには

このエントリは、名古屋のライヴ感想はてダに書いてくれたid:kimagure2004さん(と他にもたくさんいるであろう3, 4日にライヴに来ていた人々)に向けて書いています。

アンコールの名曲『ここにいるよ』は、うたの前に浩子さんがおっしゃっていたように岩男潤子さんが作曲し、浩子さんがそれに詞をつけました。岩男さんの落ち込んでいる友達をはげますためにというコンセプトで合作された曲です。それが岩男潤子さんの1997年発売のアルバム『kimochi』に収録されています(もう10年も経つんだなあ。感慨深い)。

Kimochi

Kimochi

実はこのアルバムは「谷山浩子プロデュース」であり、浩子さんはプロデュースのほか、10曲のうち9曲の作詞、残る1曲の作曲もしています。楽曲も岩男さんの歌唱も素晴しく、谷山浩子ファンはチェックをはずせない1枚です。また、岩男さんのファンの方にもとても評判がよかったようでそれもうれしい。

そして、ライヴ中の説明の通り、浩子さんもその後、ご自身のアルバムに収録しています。こちらはわりと最近で、発売は2003年です。オリジナルアルバムとしては新しい方から数えて3番目のものです。

宇宙の子供

宇宙の子供

このアルバムがまた、すっごいすっごいいいのだあ。最初から最後まで、どーーんと正統派の谷山浩子アルバムで、スケールでかいし泣けるんだよう。買ってくださーい。こっちはiTunes Music Storeにもあります。1曲からでもOKだけどできればアルバムできいていただきたく!

2007-03-04 (Sun)

Programming Erlang from Pragmatic Bookshelf

http://www.pragmaticprogrammer.com/titles/jaerlang/

1年に1つ新しい言語を習得しようといってるPragProg的に2006年言語っぽかったErlangの本がPragmatic Bookshelfから出るらしい。

Programming Erlang

Software for a Concurrent World

Joe Armstrong

Pages: 550

ISBN: 978-1-934356-00-5

Date: July 2007

紙の本の発売予定は7月の予定みたいですが、Pragmatic Bookshelfなのでいつものごとくbeta bookPDFはもう買えます。むーんどうしよう。とりあえずPDFだけかな。

向谷実さんの鉄分がかっこよすぎる件

http://tbs954.cocolog-nifty.com/st/2007/03/31_e282.html via otsuneさんのdel.icio.us

3/1(木)ストリームコラムの花道は、“鉄道タレント”でもある日本のフュージョンバンドカシオペア」のキーボーディスト向谷実さんをお迎えして...

TBS RADIO 小西克哉 松本ともこ ストリーム powered by ココログ: 3/1(木)コラムの花道

てことでやや遅ればせながら興味をひかれて聴いてみたんだけど、すごすぎだよこの人。10分くらい延々と鉄トークしたあとで、スタジオに持ち込んでたシンセ発車メロディを生演奏してもらおうという企画になって、向谷さん自身が作曲したという九州新幹線の開業している5駅で使われているやつを弾いてくれるんですが、この曲がホントにすごい。九州新幹線に捧げられた愛情の深さがラジオから(ってpodcastで聴いてるからiTunesからだけど)あふれ出してくるんだよ。その後の向谷さんトークもさらに炸裂。雰囲気につられてめちゃくちゃ感動してしまった。ダウンロードして聴く価値あります。まじで。

2007-03-03 (Sat)

平野啓一郎『本の読み方 スロー・リーディングの実践』

本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP新書)

本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP新書)

非常に身につまされる本です。私自身、(読むのは遅いので速読ではないけど)多読濫読斜め読み飛ばし読みの人間なので、本書の提唱する遅読の対極のような、本書がまさに批判しているような、振り返ると後に荒野しか残らない読書スタイルを常としてます。しかも本書すらも斜め読みしてしまうという人の話を聞いてないのかお前は、みたいな。後半のケーススタディ部分はまだ読んですらいません。

ただ、私もスローリーディングがとても魅力的なことは本書を読んだからではなく、実感として知っているのです。本書の解説によって新たに強く意識化された部分は当然ありますが、ともかく議論の内容は納得・同意できることばかりです。けれども実践はしていない、できていない。スローリーディングはとてもゼータクな営みなのですよね。できれば余暇のたのしみにしたい。本書後半部分はその余裕ができるまで取っておきましょう、という感じ。

というわけで本書を読んだから明日から読書スタイルを変えるなどということはないが、自分にとってのゼータクなことというのを意識できたのはよかったのであった。前半部分は速読してしまいましたが、残りはゆっくり取り組もうと思いますです。

ところで平野啓一郎さんはこれまでに読んだのは『ウェブ人間論』とこの本だけ。小説は読んだことがない。さすがにこれはまずい気がしてきた。この方は私と生年が同じ(学年はたぶん私のが上)で前から名前は意識していたのですが(同い年なのになんと違うものか..)、読んでいなかったのには理由があるにはある。が、とりあえずいまは書かない。

関連記事

梅田望夫, 平野啓一郎『ウェブ人間論』

2007-03-02 (Fri)

Symbolics XL1200 Lisp Machine が買えるよ!

http://accordionguy.blogware.com/blog/Life/_archives/2007/1/27

たしかRedditで見かけたんだと思うけど、SymbolicsのLisp Machineを売りたいと言ってる人がいます。なにやら複雑な事情があるようです。

Five and a half years have passed since my deadbeat ex-housemate defaulted on paying the rent. I've accepted the fact that he's very unlikely to pay me, so it's time to sell off the last of his stuff. First up on the selling block is the XL1200.

The Adventures of Accordion Guy in the 21st Century :: Joey deVilla's Personal Weblog :: Life

要するに元同居人が家賃払ってくれないので借金のカタにとってあったXL1200を売ってしまいたいということでしょうか。うちは置き場所ないしなあ。Lispごはん食べてるわけでもないし。

それはともかく、これだけだったらわざわざ書くこともなかったんだけど、そのURLを見てたら見覚えが。これは、去年のRailsConfでアコーディオンでAC/DCやってた人のblogではないか! しかもこの人はtucowsの中の人で、去年Kikoを争ったときの相手でもあります(もちろんRailsConfのときはまだそんなことは知らない)。こんな話題で読みにいくことになろうとは、というのが面白かったのでありました。

TextMate: Power Editing for the Mac (Pragmatic Bookshelf) final release

Pragmatic Book ShelfTextMateの本が、長いbeta期間を終えてようやくリリースされたようです。紙の本もそのうち出荷されることでしょう。

Textmate: Power Editing for the Mac (Pragmatic Programmers)

Textmate: Power Editing for the Mac (Pragmatic Programmers)

去年の10月にbeta bookPDFを買って、その後final releaseまでの間に2回ほどアップデートされてました。AWDwR2ndなんかとくらべるとだいぶおとなしい感じ。

昭乃さん行けず..

絶妙なタイミングリリース&不具合対応やっていたために、チケット買ってあった新居昭乃さんの追加公演『Early in Spring』行けませんでしたorz。翌日に備えて万全の体制をとらざるを得ないのです。ムネン。

前回は来てないid:clonedさんが今回はいらっしゃることもわかってたのであるが、またすれ違いになってしまった。残念。

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2007-03-01 (Thu)

椎名林檎×斎藤ネコ『平成風俗』

シングルのときにやたらさわいでたわりには、こっちのアルバムは忙しくて買いにいくひまがなくようやく入手しました。初回限定盤の観音開きジャケットがやたらかわいい。そして参加ミュージシャンが豪華すぎる。いつも行ってるほかのアーティストたちとうっかりくらべちゃったりすると気が遠くなる。リンゴ好き猫好きの私としては非常に満足であります。

たくさん書くということ

森博嗣さんの日記から。落書きが偶然うまく描けてしまって、あとで同じように書こうと思ってもどうしてもその最初の落書きほどうまく描けない、という現象の話。たしかに身に覚えがある。それもしょっちゅう。その最後のところ:

同じものを何度も描くと、だんだん客観的になれる。1つだけ描いて、「これだ」と思っているうちは、主観的であることが多く、何日か経って頭が冷めてくると、「そうでもないな」と幻滅することになる。そして、この幻滅する能力が、客観的な目であり、これまた重要なものである。

MORI LOG ACADEMY: 落書きの完成度

これはプログラミングでも全く同じだなあ。1つだけ書いて大事にとっておくのだと書かれたプログラムのよしあしはよくわからない。だけど、大量のコードを山のように書き捨てていくと、だんだん自分が書いたコードでも突き放して見ることができるようになる。まわりを振り返っても、自分の経験からでも、コードをどれくらい消してきたかがそのままプログラマとしての基礎体力になっている気がする。

リファクタリングプログラマに歓迎されたのは、同じことをやるためのコードを何種類も書くことを正しいことだと主張していて、それによってコードの客観的な評価みたいなことをしやすくなるのがやがてはプログラマの力に結びつくことが期待されたからなのではないか。

とここまで書いてきて、37signalsの"Write less code"というキャッチフレーズを思い出したのだが、その続きはあとで書く


引用元の落書きの話は、これは脳の情報処理の問題であって偶然うまく描けたように思うのも錯覚の一種なんだけどその錯覚重要だと言っていて、それもまた面白いのでそちらも読んでください。

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