アミール D.アクゼル『相対論がもたらした時空の奇妙な幾何学 アインシュタインと膨張する宇宙』

今年の後半戦から物理の勉強にはまっているのですが、これは今年前半に文庫化して買ってあったらしい、というか気がついたら本棚に2冊あった。まあ発見したついでに読みました。
タイトルからはミンコフスキー幾何をやさしく解説してくれそうな印象がありますが実際はそうでもなく、ごく普通の相対論にまつわる科学読みもの、といったところです。アインシュタインの人間像について多角的にというか、やや困ったところも含めて記述しているところが他書にないところかも知れない。
ちょうど現代の宇宙論の発展により宇宙定数が蘇るかも知れない、というような本を読んだばかりだったので宇宙の膨張についての説明が特に気になってしまう。そしてこれがけっこうややこしい。
しかしこれはやはり読んでよかった。文庫になってるということが素晴しいですね。科学啓蒙書はもっとじゃんじゃん文庫で出して欲しい。