Hatena::ブログ(Diary)

踰矩ブログ(耳不順を改め) RSSフィード

 2016年の新年に当り、弊ブログのタイトルを変えることとした。論語の「70にして心の欲する所に従い矩を踰えず(のりをこえず)」をもじり、矩を踰える趣旨で「踰矩」ブログに変える。音読みで「ゆく」、訓読みで「のりこえ」と読んでほしい。今までの「耳不順ブログ」にもそれなりに愛着があり、また、継承関係を示す意味で、「踰矩ブログ(耳不順を改め)」とかっこを付けた。  趣旨の詳細は、2016年1月1日付けの記事で説明してあるが、要するに、長いサラリーマン生活を終え、60歳、70歳になって気ままに過したいということだ。
 本ブログは、2006年頃から非公開で書き溜めていたものを2010年に公開し、その後諸事に関する私の雑感を綴ってきた。タイトルの「耳不順」、「踰矩」に従い、偏った視点でと思ってきたが、そのことより、長い、くどい、話題が固いと評判が悪い。
 本ブログにコメントが寄せられても、有難いことだが、かねての方針通り、原則として耳を傾けない(順わず)こととします。マナー違反にご容赦のほどを。(2016年1月記)
 似顔絵の経緯は、2011年12月11日のブログを参照。 [累計アクセス数統計については、2017年8月7日以降、はてなダイアリーのカウンターサービスが廃止となった。]

2013/07/30 (火)

[][] 映画「風立ちぬ

 宮崎駿監督のアニメ映画風立ちぬ」(2013年7月20日公開)を見てきた。宮崎駿のアニメを見に行くというのは、元来の私としては全く考えられないこと(後述)だった。見に行こうと思った主な理由は2つあって、第1は、たまたま半月ほど前に、零(ゼロ)戦パイロットを主人公とする小説を読んだこと(後述)。第2は、この映画が、実在の人物すなわち零戦の設計者として有名な堀越二郎の半生と堀辰雄の「風立ちぬ」とを一つにまとめたような内容ということで、宮崎監督の従来のファンタジー作品とは違うらしいことで関心を持ったからだ。その他、新聞の映画評でも割に好評のような気がしたことと、知人が見に行って好感を持ったようだったこともある。

 結論は、私の全く個人的な思いからだが、がっかりした。以下、1)小説「永遠の0」、2)堀越二郎、3)堀辰雄の「風立ちぬ」、4)宮崎監督作品に対するイメージ、5)今回の映画の感想等を述べる。

1) 小説「永遠の0

 私の友人があるSNSで、次の小説を読んで涙したというのを読んで、買いたくなった。

〇 百田尚樹永遠の0(ゼロ)」(講談社文庫、2009年7月1刷発行、2013年6月6日30刷、単行本は2006年8月太田出版から)(文庫本の帯には、240万部突破、本屋大賞受賞とある)

 友人は、単行本で泣き、文庫本で泣き、映画(2013年12月公開予定)でも泣くだろうとしている。余りの思い入れに釣られて私も買ったが、面白かった。天才的な零戦パイロットが、上官、同僚からの非難を浴びつつも、生きたいとの強い意志を示し、それが戦後60年経っても周りの人に大きな精神的影響を与え続けてきたという話だ。娘と妻に会うまでは死ねないと言っていたのに、終戦日の直前に何故特攻隊で死んだのかという謎が順次明かされていく。戦闘機の空中戦の模様と零戦に関する技術的な説明も詳細だった。

 印象に残っていることの1つに、主人公が「自分はこの飛行機(零戦)を作った人を恨みたい」と言っている場面がある。零戦は3000kmという当時としては驚異的な航続距離を有していた。そのためにラバウル基地から1050km離れたガダルカナルを長躯攻撃する作戦(攻撃後帰還)が立てられた。

 「片道3時間以上かけて飛行した後戦い、また3時間以上かけてラバウルに帰還しなければならない。合せて8時間も飛べる性能は素晴らしいが、そこにはそれを操る搭乗員(零戦は1人搭乗)のことが考えられていない。8時間もの間搭乗員は一瞬たりとも気が抜けない。いつ敵機が雲の蔭から襲うか判らない。特に帰りに編隊と離れたら、1000kmの洋上を地図とコンパスだけで帰還しなければならない。この8時間も飛べる飛行機を作った人は、人間が乗ることを想定していたのだろうか。」

 私が映画を見ようと思った理由の1つは、堀越が「人間が乗ることを想定していたのか」どうかを確かめたかったことだった。

2) 堀越二郎の「零戦

 三菱重工業(現)における堀越二郎零戦の開発話は2-30年前に読んだことがある。映画を見に行く前に読み直したいと思ったが、我が家の本棚を探しても出てこない。それでAmazonで探した。零戦の開発ストーリーを紹介した本は、本人の堀越二郎の他、柳田邦男吉村昭等が書いている。自分が読んだのは柳田邦男著かと思ったが、それの電子書籍Kindle版は無いので、Kindle版の次の堀越著をダウンロードした。読んでみると、かつて自分が読んだのはこの本のようだ。映画館に行く前にダウンロードして、電車の中と映画館席でコマーシャル映画上映の間に、スマホで3分の1ぐらいまで読んだ(便利だな)。

〇 堀越二郎零戦−その誕生と栄光の記録」(Kindle版は講談社文庫2013/7/26、講談社文庫1984年12月刊、初刊は光文社1970年刊)

 文庫本580円に比して電子版は420円だから安いが、口絵写真、図番、解説は割愛したとある。それなら、もっと安くすべきではないか。

 航続距離について映画では触れられていないので、この本で説明する。航続距離は当然ながら、発注者である海軍の当初からの仕様の1つだった。1938年4月に海軍内で、零戦(開発時点では「十二試艦上戦闘機」)計画の検討会が開かれた。その際に受注者としては異例なことながら、堀越は、航続力、速度、格闘力(空戦能力)の3つの能力の重要さの順をどのように考えているかと海軍側に質問した。これに対し、海軍内の少佐2名が全く違う立場で激論を闘わしたとある*1。結局結論は出ず、堀越サイドは全ての仕様を充たすべく軽量化に注力した。

 この海軍内の論争でも、また同書のどこにも、人間が長時間乗ることの是非についての論点は無い。多分問題点は戦闘機の性能だけでなく、日本のパイロットには十分な休養が与えられなかったことにもあるのだろう(米国パイロットは違ったらしい)。「永遠の0」によれば、ガダルカナルまでの往復8時間の激務は連日続けられたらしい。そのような現場での過酷な運用は、設計者の予想できなかったものだ、との堀越側に立った弁解ができるかも知れない。

 後述の映画では、堀越の悲運な婚約者・新妻は、基本的に山中のサナトリウムで療養している。実際は、奥さんと子供達は、会社のある名古屋にずっといらしたようだ(長男1937年に生まれたとの記載がある)。奥さんが病気との記述は無いが、本人の方が無理をして体をこわし、1941年の9-10月に休暇療養をしていた。事実と異なるということで批判する積りは無い。

3) 堀辰雄の「風立ちぬ

 堀越二郎堀辰雄がどう1つにまとまるかにも興味があった。「風立ちぬ」は確か中高時代に読んだことがある。その時は詰らなくて、名作に感動できない自分を恥じていた。内容も忘れていたので、電子書籍青空文庫から無料でダウンロードして、改めて読んだ。

〇 堀辰雄の「風立ちぬ(青空文庫版は2003年、初収単行本は野田書房1938年)

 結核を患って長野県サナトリウムで療養を続ける女主人公と、そのサナトリウムに一緒に住んで看病する婚約者との会話が続くが、半世紀前と同様、私は退屈で殆ど理解できなかった。何を考えているのか、何を悩んでいるのか、何故直截な言い方をしないのか、このような会話で両者間ではどのような意思の交流がされているのか、判らない。

 時代が違うのか、私の感性が鈍いのか。後述の映画での女主人公は、小説よりも情熱的で、言い振りもやや現代的だ。

4) 宮崎駿監督作品に対するイメージ

 私はかねて宮崎監督のアニメ映画が苦手だ。ファンタジーということで評価が高く、テレビで幾つか見る機会があったが、何を言いたいのか判らなくて好きではない。それに、「何時」、「何処」の話かが判らないのも嫌だ。

 昔、私の子供が小さい時、見てきた映画などの話をする際に要領を得ないので、「何時」、「何処」の2点だけ言えと注意していた。この2点が判ると映画の枠組が相当明確になるが、はっきりしないと落ち着かない*2。子供の方はそういう意識で映画を見ていないし、歴史や地理も十分学んでいないので、どうでもいいじゃないかと言って反発していた。それで、私の見た宮崎監督作品では、見事にこの「何時」、「何処」が判らない。

(日活 無国籍映画)

 私の小中時代(1960年頃)、日活のアクション映画で、「無国籍映画」と呼ばれたジャンルがあったのを思い出す。「現代日本なのに馬に乗り、田舎町なのに東京にあるようなキャバレーが登場し、西部劇まがいの衣装で現れる」(http://www.8107.net/akira/30nagaremono_2.html)。小林旭の「渡り鳥シリーズ」などだ。当時私は結構熱中して見ていて、新聞などの「無国籍映画」という批判には、何が問題かと反発を覚えていた。しかし、今だと、そういう無国籍映画はよくない、見ていて落ち着かないと言える。宮崎駿の抒情溢れるファンタジーを無国籍映画と言うと叱られるだろうが、落ち着かなさでは似たようなものかと思う。

 私は、史実に基づいた小説にしか価値が無いと考えている訳ではない。ただ、小説、映画で伝えたいメッセージが人の心を打つためには、何らかのリアリティの基盤が必要ではないかと思っている。今回の映画は戦前の日本ということで、時代も場所も明確だ。メッセージも理解できそうと期待して出かけた次第だ。

5) 映画の感想

 冒頭に述べたように、本当にがっかりした。何を言いたいのか判らない。反戦平和を暗示的に訴えていると言えればいいのかも知れないが、そのようなメッセージは無いと思う。兵器開発ストーリーだから戦争賛美かとも思うがそうではないだろう。結核患者との純愛物語かというと、男は飛行機開発にのめり込み過ぎている。

 情感に溢れる風景、場面が多くて印象的だ。しかし、それぞれのシーンの意味が判らない。また、不自然に思われる所が多い。例えば、結核なのにキス場面が多いが大丈夫だろうか(飛沫感染が怖い)。主人公が戦闘機開発で忙しい時に軽井沢に多分半月以上1人で避暑に行っているというのも信じられない。

 よく判ったのは、宮崎監督が根っからの飛行機好きなことだ。飛行機を作る人も好きなのだろう。それで飛行機作りの話を映画にしたかったのだと思う。映画で堀越が開発している戦闘機は、実は零戦ではなく、その前の九試艦戦(採用後は「九六式艦上戦闘機」)だ。何れも堀越の設計で、名機と言われている*3零戦のことは映画には殆ど出てこない。私の想像だが、「零戦」の開発を題材にすると、同機の実戦争での活躍、特に特攻との連想が強くなる。宮崎監督が伝えたかった堀越の飛行機設計の努力話が裏面に引っ込むことを恐れたのだろう。堀辰雄の純愛話と無理に繋げたのも、戦争への連想を避けたかったからだと思う。

 驚いたことの1つは、できた飛行機を牛車に乗せて飛行場に運んでいたことで、その場面が幻想的で本当とは思えなかった。しかし、前掲の堀越著によれば事実だ。すなわち、名古屋市大江町の工場から岐阜県各務原市飛行場まで48kmの道を牛車に実際に乗せていた。理由は道が悪いことにより、自動車や馬車では振動がひどいためだったらしい。時速3kmで1昼夜かけて運んだとのことだ。虚実取り混ぜた幻想的な場面が続く中で、一部事実もある訳でややこしい((イタリア人飛行機製作家カプローニが、三葉3セットの計9枚の主翼を持つ100人乗りの飛行機を作り、初回飛行で短距離飛んで墜落したという漫画のような場面が出てくる。しかしこれは事実らしい。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%8B_Ca.60)。)他に幻想的な嫁入りのシーンがあるが、これも事実だったかも知れないという気になる。

 宮崎監督が試写会で、自分の作品を見て初めて涙を出したというが、それほどの映画とは思えない。想像するに、自分の飛行機好きから作りたかった飛行機の開発ストーリーという地味なテーマが図らずも実現し、かつ戦争とのリンクが薄らいでいる出来栄えに満足したのだろうかと思う。私は、不自然な所も多かったし、涙など出なかった。

 ちなみに、冒頭で紹介した、友人が涙、涙したという「永遠の0」については、私も涙した。しかし、大感激というものではなかった。多分戦争もの一般への評価が私としては定まっていないためだろう。「涙」と「感激・感動」とは少し違うと思っている。涙腺を動かす神経は若干別系統ではないか。不覚にも涙するというのはそのためではなかろうか(異論もあろうが)。

*1:2少佐のうち、空戦能力の優位を主張したのは、終戦後、航空自衛隊から参議院議員を24年務めた源田実氏。

*2:例えば、「23世紀の〇×星」、「中世イングランド」などだけでも相当イメージが出てくる。

*3:九試艦戦は、沈頭鋲など新規の設計で有名。また1号機は「逆ガル」と言うユニークな形の主翼で、映画でもよく出てくる。

2013/07/27 (土)

[]スマホ機種変更

 今週スマホを新しい機種に変更した。昨年4月に機種変をして以来で、私としては3代目のスマホだ。1代目の使用期間は1年4か月余、2台目は1年3か月余だ。1年余経つと機種変をするという趣味が私にある訳ではなく、今回の機種変には仕方が無い事情があった。すなわち2代目が故障し、その修理の見積りが約1万8000円と言われ*1、それにかねて不満のある機種だったこともあり、そんなに高い修理費ならいっそ新しい機種にと考えた次第だ。

 以下、1)2代目の故障とかねての問題点、2)3代目の選定基準、3)新機種の特徴を説明する。

1) 2代目スマホの故障とかねての問題点

(私のスマホ歴)

 今までの弊ブログでも書いていたと思うが、私のスマホの選択基準は、a) au(2004年以来の長い付き合い、家族割、携帯のメールアドレスを変えたくない)、b)電子マネー(以上は携帯時代から)、c)Android(グーグルとの相性がいい)が3つの基本的要件で、それに時々の基準を付け加えてきた。話の前提として、私のスマホ歴は次のとおり。

(1代目) 2010/11/26から「IS03」 (東芝) (初めて電子マネー等に対応したAndroidスマホ。予約して発売当日に購入)

(2代目) 2012/4/3から「DIGNO」(京セラ) (3.5G*2WiMAXテザリング対応。2011年12月発売機種)

(2.5代目) 修理見積り期間中の代替機として10日ほど使ったのを私の「2.5代目」とする。機種は、「Xperia acros IS11S」(ソニー2011年6月発売機種)

(3代目) 2013/7/26から「ARROWS ef」(富士通) (4G LTE(後述)対応。半年以上前の2012年11月発売機種)

 1代目と2代目の選択の経緯については、弊ブログのそれぞれ、「利用者から見た携帯電話の変遷」(id:oginos:20110626)、「ネット環境の完全無線化」(id:oginos:20120408 ) に述べてある。

(2代目(DIGNO)の故障)

 今年の3-4月頃から時々、勝手に電源が落ち勝手に起動するという症状が出て、5月頃からは段々頻度が高くなり、ひどい時は1日に1-2度という風になっていた。また、週に数度くらい発熱して高温になることもあった。高温化対策としては、機内モードにして通信通話機能を切る(電力の消費を抑える)、また電源を切って冷すなどをしていた。

 7月に入ってから、致命的な症状が始まった、電源が突然落ちてそのままフリーズしてしまい、電源キーが全く効かなくなる。フリーズした際の措置として発見した方法は、ケースの蓋を外してバッテリーを抜き、暫くしてから入れ直すというものだ。連日に近く発生し、また1日2回生ずることもあった。これは駄目だ、完全に故障と思い、auショップに行って、早速修理の見積りに出すことになった。

 この機種には故障前からかねて不満があった。第1にバッテリーが持たないこと。その対策として、GPS機能などは基本的にオフ、問題無さそうと思われる時間には機内モードにする、バックグラウンドで自動的に立ち上がるアプリを1日の内に何回かオフにするなどを講じていても、夕方にはバッテリーが切れることがよくある。折角のスマホなのにその利用を大幅に自粛せざるを得ず、辛い。第2の不満は、操作勝手がいろいろ不便で、例えば家人に電話するのにも、7-8回キーを押さなければならない(ラブコールではないがよく架ける)。

(2.5代目のExperia)

 修理見積り中に提供された代替機は、3Gスマホの「Xperia」IS11S(ソニー)だった。発売時期は、私の1代目と2代目の間だ。10日間ほど使ったが、2代目(DIGNO)よりやや使い心地がいいと感じた。それより感心したのはバッテリーの持ちがいい。GPS機能をオンにしていても1日半ほど持ちそうだ。ということで、3代目の選定基準にバッテリーのことは最重点にはしないことにした。

2) 3代目の選定

(2013年前半のauスマホ新機種の特徴)

 2代目のDIGNOを修理の見積りに出した時から、修理費が高い場合は機種変という可能性を想定して、auショップパンフレットを入手し事前研究を始めた。

 パンフレットによれば、新しいauAndroidスマホは、4G(第4世代通信)のLTE*3が標準になっていて、2013年夏モデルが4機種*4、その前の2012年冬モデルが10機種もある*5。4G LTEは、最新2013夏モデルは公称下り最大100Mbps、その前の2012冬モデルは公称下り最大75Mbpsでやや遅い。ちなみに、私の2代目は2011年秋冬モデルという時代で、その時の最先端だったが公称下り最大9.2Mbpsだ*6

 この最新、次新(?)計14機種の特徴は、この4G LTEの他、全てテザリング電子マネーワンセグにも対応し、サブカメラ(自分撮影用)も付いていることだ。また、1機種(韓国サムスン製)を除いて全て赤外線対応だ。私としては驚くべきことで、ほんの1年前の2代目の時代(2011年秋冬モデルから2012年春モデル。合計13機種) *7 では、テザリング可能*8はわずか5機種で、そのうち電子マネーワンセグ赤外線に対応しているのは2機種しかなかった*9テザリング非対応8機種の多くは電子マネー等に対応していたが、非対応のものもあった(2機種)。サブカメラが無いものも13機種中4機種あった。

 驚くのはディスプレー・サイズで、1年前の13機種では、大勢が4.0-4.3インチ(9機種)で、3.2-3.7インチが3機種、例外的に大きいのが4.7インチ(1機種)だった。今年の14機種を見ると、5インチ2機種を含んで4.7インチ以上が10機種、4.3インチ3機種、4.0インチ1機種(台湾htc製)と格段に大きくなっている。これに応じカメラの画素数も1300万台が6機種、800万台が7機種、400万個が1機種だ(1年半前は1300万台が1機種あるが、大勢は800万台)。

(選定の考え方)

 先ず4G LTEのうち、最新の公称下り最大100Mbpsか、次新(?)の75Mbpsを選ぶかが問題だ。私としては、その違いが判るような気がしないし、4G LTEは元来3.9Gで、今後本来の4Gが出てくるのが予定されているので(何時かは知らない)、今回は75Mbpsでも構わないとし、他の機能を比較することとした。

 ところが、カメラや音楽に拘りを持たない私にとって、現在の新機種にはあまりドラマチックな機能、(価格は高くても)どうしてもほしいという機能が無いような気がしてきた。それで、次のような消極的なクライテリアを考えた。

a) ディスプレー・サイズは、大きなものはマイナス評価とする。理由は、大きいとポケットに入りにくい、片手持ち片手操作がしにくいということに加え、5インチに近くなると、7インチタブレットとのデマケがはっきりしなくなることだ(7インチの比較優位が薄れ、5インチスマホへの依存が高まると、バッテリーの持ちが気になる。)。

b) バッテリーの容量について、当初は多大の関心を持っていたが、代替機種を使ってみて、1日半持てばいいかと思い、あまり重点を置かないこととした。

c) かねて条件としていたことに、ストラップの装着のためのストラップ穴がある。ストラップは、上記の片手持ち片手操作の際の安定保持に必須で、一般の滑落防止にも有効だ*10

 ストラップ穴の有無は、パンフレットウェブ上のスペック、製品の写真を見てもなかなか判らない。今回auショップに並んでいるモデルをチェックした。iPhoneGalaxy(韓国サムソン製)とhtc(台湾)には無いが、その他の日本製スマホにストラップ穴は付いていた。1-2年前の日本製スマホにはストラップ穴が無いものが確か多かったと思うので、大変な進歩だと思う。

 補足すると、本体にストラップ穴が無くても、スマホカバーにはストラップ穴があるものがあり(無いものもある)、それにより一応対処は可能だ(スマホカバーを付けると若干かさばるので、私は好まない)。

d) ドラマチックな機能が無いと書いたが、個別には相当魅力的な機能はある。例えば、

 どれも魅力的な機能だが、各機種にはネガティブな所もあり、なかなか決めづらい。

3) 3代目「ARROWS ef」の特徴

 迷って結局選んだのは、「ARROWS ef」だ。決め手に近かったのは「富士通モバイル統合辞書+」で、24種類の辞書をダウンロードできる。魅力的なのは、リーダーズ英和、角川類語辞典現代用語の基礎知識、デイリーの各国語辞典だ。余り使うとも思えないが、見ているうちに衝動的にほしくなった。2012年冬モデルという半年前のモデルなので、価格が最新モデルより安いのも魅力の1つだ。なお、ディスプレーは4.3インチ。http://www.au.kddi.com/mobile/product/smartphone/fjl21/

 この機種は、バッテリー容量が他の新機種に比して小さい、動画カメラの手振れ防止機能が無い(静止画はある)などの問題はあるが、パンフを見ると、次のような面白い機能があって楽しみだ。

  • 「睡眠ログ」 枕元に置いておくだけで、加速度センサーとマイクにより、就寝・起床時間、睡眠時間、寝返りの多さ、いびきの状態等の睡眠情報を把握できる。同年代の友人間で近年何回か話題になった「SAS(Sleep Apnea Syndrome 睡眠時無呼吸症候群」の自己診断に有効と思われる。ただ、パンフにSASに有効かなどとは書かれていない。
  • 「あわせるビュー」 設定した年齢に合せ、ディスプレー上で青色を強調(高齢者青色への感度が低くなるらしい)。
  • 「あわせるボイス」、「ゆっくりボイス」 年齢に合せて音量を調節してくれるらしい。

  (以上の機能は、シニアの私向けか)

  • 「おまかせタッチ」 片手操作時に親指で遠くをタッチする際、タッチ座標を指先方向に補正。
  • 「あわせるズーム」 揺れを感知してブラウザの文字を自動的にサイズアップ。歩いている時など読みやすい。
  • 「高速レスポンス」 0.5秒でカメラが起動。シャッターチャンスを逃さない。
  • QRコードの自動認識」 QRコードも普通のカメラ操作で撮影し、認識してくれる。
  • 「キャプメモ」 スマホの画面をそのまま保存してメモも書き込める。
  • 変った機能は、「スマート指紋センサー」。指紋を登録すればその指でなぞらないとロックが解除できない。セキュリティ面では最高だが、かえって家人から疑われ、痛くもない腹を探られそうだ。怖くて私は多分使わない。

 auショップの手違いで機種変が遅れ、昨日になった。その間に事前研究をし過ぎた面がある。機種変をすると、再設定、従来のアプリの再インストール、新しい機能のインストールなどに時間が掛かる。追い追い事前研究の成果を活かして行きたい。

*1:月399円の補償サービスに入っていれば、5250円の支払ですんでいたが。

*2:第3.5世代移動通信システム。公称下り最大9.2Mbps。後述の4G LTEと対比の意味で、単に3Gと言われることも多い。

*3:4G LTEとは、「第4世代移動通信システムのLTE(Long Term Evolution)」の意で、元来は3.9G(第3.9世代)と言われていた。2010年12月にITU(国際通信連合)は、LTEWiMAXなども商業的に4Gと呼んでいいと認めた。これに沿い、日本では、auの4G LTEソフトバンクの4G LTEが4Gの名称を使っている。ドコモLTE Xi(クロッシイ)はサービス開始も早く(2010年12月)、速度も他の4G LTE並だが何故か4Gの名称は使っていないようだ。本来の「4G」とは、ITUがIMT-Advancedと呼んでいるもので、50Mから1Gbpsの超高速通信を可能にするものらしい。ITUは2012年1月にLTE-AdvancedとWiMAX2の2規格をIMT-Advancedとして正式に承認したが、まだ実装されたものは無いらしい。従って、現在の機種について「4G LTE」はいいが、単に「4G」とは余り呼ばれないようだ。

*4:2013年夏モデル http://www.au.kddi.com/mobile/product/selection/

*5:2012年冬モデル http://matome.naver.jp/odai/2134548609943146901

*6WiFiとかWiMAXとかの無線LANの利用で、公称下り40Mbpsも可能だったが、利用可能場面はやや限られる。

*72011年秋冬モデル6機種 http://getnews.jp/archives/142976。2012年春モデル5機種 http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/072/72700/。その間に他2機種(IS12F、IS14SH)発売された模様。

*8:説明は省略するが、1年前は4G LTEは無く、テザリングWiMAX(公称下り最大40Mbps)対応機種で可能だった。

*9:従って、私の1年半前の選定基準のテザリング電子マネーを充たすものは2機種のみ。

*10:私の息子夫婦はiPhone派だが、今まで床に落してディスプレーを破損したことが2-3回あると言っている。これはストラップが付けられないことも大きな理由になっていると思う。

*11:逆光の場合、顔に合せた露光の写真と背景に合せた露光の写真の2枚を自動的に撮影し、自動的に合成して、顔も背景もきれいな写真にしてくれるなどは驚愕。

*12:受話口が無く、ディスプレー部を広く振動させて耳に伝えるので、どのような状況でも聞き取り易い、らしい。

2013/07/14 (日)

[][][]電子書籍

 最近電子書籍を買って読むことが多い。理由は、a)入手が早い、b)若干安い(ことが多い)、c)多くの本を持ち運ぶのに便利、保管スペースが不要、d)検索可能等便利なツールがある、などだ。それから、家で老犬の側にいなければということが多くなり、本屋にのんびり行くことがしにくくなっていることもある。もちろん紙の書籍の方が便利なところが多い。a)書き込みがしやすい、b)ぱらぱらとページをめくって目的のページを探すなどしやすい、などだ。

 以下、1)私の電子書籍の使いかた、2)一般の電子書籍の説明、3)電子書籍と 他の本の購入方法との比較、4)電子書籍の今後への期待について述べる。

1) 私の電子書籍の使い方

 私は7インチ・タブレットを昨年春に買ったので、後述の専用リーダーは持っていない。専用リーダーは、軽くてバッテリーが長持ちするというのは魅力的だ。しかし、何時も電子書籍を読んでいる訳ではないので、更に投資するには躊躇する。

 パソコン上で読むことも可能だが殆ど用いない。もっぱら前述のタブレットに加えスマホだ。後述の電子書籍ストアに応じた専用アプリ(無料)をインストールして読んでいる。1冊購入するとタブレットでもスマホでもパソコンでも読める(これらを一般に「読書端末」と言い、読める台数には3台ないし5台等の制限はある)。素晴らしいのは、どこまで読んだかがクラウドに登録され、外出時に別の読書端末で読んでも、一発で読みかけの場所から読めることだ。また、マーカー機能、メモ機能もあって、紙の本と同じに書き込める(私は若い時と違って、最近は紙の本でも書込みが多い)。

 また辞書機能や検索機能も便利だ。例えば小説で、ある脇役が既に出てきたかどうかが気になった時も直ぐ判る。もっとも、常に登場人物をチェックするというようなしつこい読み方を何時もしている訳ではない。

 パソコンではあまり読まないということは、外出中にしか読まないということではない。家の中でも、ソファー上とか寝そべってとか、テレビを見ながらでも、タブレットスマホで読んでいる。ベッドの中で読めるのもいい。紙の本だとスタンドを付けなければ読めないので、隣の家人の睡眠の邪魔になる。タブレットスマホだと、場合によっては布団の中に潜り込んでも読める。昔、本をベッドで読むために、本に取り付けられる小さな懐中電灯もどき(確かクリップライトという名称)を買った。しかし、小さいといえども寝転んで読むには重いし、光が周りに拡がって叱られるし、使わなくなった。

 電子書籍のストアとアプリとは今のところ次の2種を使っている。詳細は後述。

〇 Book Live! (所有の東芝レグザタブレットの標準アプリ)

〇 AmazonKindle (Amazon会員からの流れで)

 これで電子書籍しか読まなくなったということではなく、私は紙の本も買う。買い分けについては、後の3)で述べる。

2) 電子書籍の概要

 電子書籍一般を説明する場合、書籍を提供する「書籍ストア」とそれを読む「読書端末」との関係を認識することが必要で少しややこしい。「読書端末」には、各「書籍ストア」に対応した「専用リーダー」と、どの「書籍ストア」にも対応できる「汎用タブレット」(実は通常のタブレットPC)の2種類がある。「汎用タブレット」で読めるものは、実はスマホでも、多くの場合パソコンでも読める(後述)。「専用リーダー」と「汎用タブレット」は、似たようなサイズと大きさであるから「読書端末」の代表的な2つのタイプと考えられている訳だ。以下、「500円でわかる電子書籍」(学研パブリシング、2013年4月発行、紙の書籍)を参考にして、例を幾つか紹介する。

 第1に、「書籍ストア」の(世界的)代表例はAmazon Kindleストアだ。紙の書籍と併せて電子書籍を販売し、Kindleという「専用リーダー」(Kindle Fire他各種ある)がある。Kindleは2007年米国で発表され、昨2012年10月に日本向けのKindleストアが開設され、日本語書籍も急速に充実している。Kindleストアの電子書籍は、この「専用リーダー」の他に、タブレット(iPadAndroid)とスマホ(iPhone、iPod touchとAndroid)向けに「Kindle無料アプリ」が提供され、それをインストールすれば、専用リーダーとほぼ同じ要領で読める。書籍ストアとしては、「Kindleストア」の他、紙の書籍の通信販売が主体の「Amazonストア」でも、電子書籍版があれば、(紙の)書籍の説明欄にその旨記載されている。大体1割から2割安い。Kindleの場合、パソコン向けのアプリ(ソフトというべきか)は何故か提供されていない。

 第2の例は、日本で最大手の書籍ストアと言われている「BookLive!」(以下、ブックライブ)だ。凸版印刷を母体とし、PCメーカーでは東芝日本電気が参加しており、16万冊という国内随一のタイトル数とのこと。専ら汎用タブレットスマホで、ブックライブ専用アプリインストールし(無料)、ブックライブ・ストアにアクセスして書籍を購入してダウンロードする。Kindleとは異なり、パソコン向けの専用ソフトもある。専用リーダーは無いと思っていたら、「ブックライブ Reader Lideo」というのが販売されていることを今回知った。

 この書籍ストア、専用リーダー、汎用タブレットアプリの系列は多く、競争が激しい。第3の例は、楽天が主導している「koboイーブックストア」で、専用リーダーは「kobo glo」、汎用タブレットスマホ向けは、Androidアプリ(iPad向けは無い模様)だ。

 専用リーダーは大半が、特定の書籍ストアに対応したものだが、第4の例として珍しく2つのストアに対応しているのが、ソニーの専用リーダー「Reader PRS-T2」だ。ストアは「ソニーReader Store」と「紀伊国屋書店Kinoppy」。汎用タブレット向けアプリもあり、ソニーのストアはAndroidだけ、紀伊国屋のストアはAndroidiPadと両者向けを提供している。

 第5の例は、専用リーダーが無くもっぱら汎用タブレットスマホ向けのストアだ。「honto」(丸善ジュンク堂文教堂など)、「電子文庫パブリ」(講談社小学館集英社など)がある。後者の「パブリ」の設立は2000年9月と古く、スマホの前の携帯電話向けに電子書籍を提供していて、私としても懐かしい*1。しかし、現在は他のストアに押されているようだ。

 改めて説明すると、どのストアでも、一旦書籍を購入すれば、汎用タブレットスマホの何れでも(多くはパソコンでも。多分専用リーダーでも。台数の制限はある)読め、かつ同期(読み進んだ場所の記録、マーカー、メモ等の記録)ができる。注意すべきことは、電子書籍で一般的な「リフロー型」の場合、読書端末のサイズや読者の好み(字の大きさ、行間隔等)に応じて1ページ当りの字数が異なることから、読んでいる場所はページ数ではなく、パーセントでしか表示されないことだ。場所も含めて引用する場合には注意が必要だ。これに対し「フィックス型」と呼ばれるものはページのレイアウトが固定されているのでページ数の概念がある。絵、写真の多い雑誌などの場合に採用されており、ページ内を移動したり、画面をズームアップして読むことになる。

 専用リーダーが汎用タブレットに対して有する利点は、a)安価、b)軽い*2、c)バッテリーが長持ちすることであろう。汎用タブレットの場合精々10時間程度しか持たないのに対し、1か月間程度はざらなようだ。

(雑誌のオンライン・ストア)

 このような本来的な電子書籍のほか、雑誌の場合、タブレット、パソコンを対象にしたストアがある。「電子雑誌向け比較サイトhttp://www.digital-zasshi.jp/service-hikaku/ というサイトもある。私は、最近たまたま見つけた 「Fujisanhttp://www.fujisan.co.jp/ を利用することがある。「雑誌2000冊以上が読み放題!! タダ読み」(http://www.fujisan.co.jp/signup/tadayomi/use)との触れ込みに釣られたが、タダ読みは、古いバックナンバーのものだけの場合が多く、余り大きな期待を持たない方がいい。また、電子版や紙版の雑誌の定期購読が多い。それにしても少し安価に買え、バックナンバーも入手でき、便利な場合がある。

 雑誌の電子版は「フィックス型」が一般で、絵、写真が入ったレイアウトをそのまま楽しめる。

 雑誌のオンライン販売は、通常の電子書籍ストアでも行っている。不思議なのは文藝春秋で、例えばAmazonでは、紙版が840円、Kindle版が1000円と、電子版の方が高い(2013年8月号)。これは昨2012年の発売開始以来で、紙の本より高い価格設定の理由については、http://www.j-cast.com/2012/05/15131801.html?p=all で解説されているが、腑に落ちない。

3) 本の買い方の選択肢

 私は今でも紙の本の方をよく読む。本(紙、電子)の買い方(読み方)の選択肢は、a)近所ないし都心の(大きな)書店、b)Amazonでの通信販売、c)電子書籍、d)ブックオフなどの中古本販売店、e)図書館、と昔から見ると多彩に、かつそれぞれ便利になっている。

 便利になった例として、公営の図書館(私の場合世田谷区図書館)の開館時間は、原則午後7時まで、土日祭日も開いている。2-3年前からインターネットでも予約ができるようになった。世田谷区図書館全15館から探し、希望する図書館に配送してくれる。借出しが可能になるとメールで通知が来る。この1年間でも運用が改善されたことがある。シリーズものを予約する場合、巻数順に準備してくれるというオプションができたことだ(予約本の確保の通知以降1週間内に受け取る必要がある)。1年半ほど前、私は全6巻の小説の第2巻から6巻までを1度に予約したところ、後の方から確保できたとの連絡が来て困ったことがあった。図書館の受付でも理解してくれたが、やりくりは面倒だったらしい。

 閑話休題。私の買い方の選択基準は、重要度(関心度)、緊急度、自分の暇度、価格、保存する可能性等だ。理想は、ゆっくり時間をかけて書店内をうろついて紙の本を選ぶことだ。しかし、理想通りには行かない。以下、価格と緊急度について補足する。

 電子書籍の利点の1つは価格だ(ただし、安くない場合もある)。新刊本に比して大体1割から2割安い。時にキャンペーンをやっていて、例えばKindleは、月替わりセールとして50タイトルの本を4割引きで販売している。もちろん価格の点でいえば、一番いいのは図書館の無料だ(ただし書込みはできない)。次はブックオフAmazon の紙の書籍の中古本だ。Amazonの中古本には100円程度のもの(送料250円がプラスされるが)もあって嬉しい(体裁が、良い、非常に良いとされているのしか買わないが)。図書館の本は若干汚れているのでカバーをかけて読むことが多い。

 緊急度の点は、電子書籍の登場で格段に改善した。このブログ執筆のための調査資料として、電子版を購入した時もある。真夜中でも注文してその場で読めるのは感激だ。私は、以前のある手続上のミスで、知らない間にAmazonのプライム会員となっていた(年額3900円)。お急ぎ便でも送料無料(通常350円)などのメリットがあるが、ややもったいないと思っていた。しかし、毎年自動更新となっていて、止めるのが面倒くさく、期限を忘れたと自分を納得させて何年か続けてきた。今後は電子版を利用することができるので、今月に期限到来のプライム会員自動更新の手続きを数か月前に止めることとし、今度こそ脱退する積りだ。

4) 期待

 電子書籍への期待を3つ述べる。

a) 多量にかつ安価

 電子書籍は、米国に比して普及が遅れていたが、近年出版社、書店側の関心も高まり、タイトル数が増えてきた。誠に結構なことでこの傾向が更に加速することを期待している。その中で、電子版の価格はもっと安くならないかと思う。紙の本に比して、一覧性、ページのあちこちをめくる際の容易さ等に難がある(例えば、離れたページにあるグラフ、イラスト等を何度も参照しつつ本文を読むのは非常に不便)。それを同じ価格にするのは不当だと思う。それに実際のコストも紙の本ほどはかからない筈だ。

b) 紙と電子書籍との複合販売

 電子書籍は読みづらいが、検索機能、辞書機能は素晴らしい。紙の書籍と電子書籍の両者を揃えたい場合があろう。その場合電子版が無料とか大幅割引というサービスを導入してもらえないかと思う。現在でも新聞には、宅配版と電子版の両者を利用する場合に大幅割引制度がある。

c) 部分コピーを可能に

 私の利用している電子書籍は、文章のコピーができないし、他も同じだと思う。著作権を意識しての制限であろうが、止めてほしい。友人への紹介、ブログ等への引用の場合に、著作権法も認めている「正当な引用」(詳細は省略するが、目的上正当な範囲、引用部分の明示、本文との主従関係があること、出所の明示)が可能な部分コピーを認めるべきであると思う*3著作物は利用されてこそその価値があり、それが人類の文化の発展に資するとの観点をもっと理解してほしいと考える。

*1:「biblio」という東芝auの「電子書籍用携帯」との触れ込みの携帯(スマホではない)を2009年から暫く持っていて、「パブリ」ストアから10数冊買って通勤電車内で読んでいた。

*2:例えば、ブックライブのLideoは170グラム、私の7インチ・タブレットは380グラム。上着のポケットに入れていると、そのうちポケットの底が抜けるような気がするので、上着の外からタブレットを支えて歩いている。

*3:弊ブログ著作物の無許諾引用について」 id:oginos:20110306 中「2) 引用についての一般的な解説」を参照

2013/07/03 (水)

[]サントリー食品の新規上場

 今日7月3日に、サントリー食品(正式にはサントリー食品インターナショナル(株) )が新規上場したということで、テレビ、新聞でも報道されている。実は私も買っていた。以下、1)非上場会社サントリー・グループの新規上場、2)公募価格と最小限の割当、3)初値と買い増し について述べる。

1) サントリー・グループの新規上場

 サントリー・グループは今まで非上場だったが、そのうちの1つ「サントリー食品」が新規に上場するということを聞いて、証券会社に購入を申し込んでいた。調べて見ると、従来のサントリー(株)は、2009年4月の持株会社サントリーホールディングス(株)」(以下「サントリーHD」)の設立と合せて再編された。すなわち、サントリーHDの100%子会社として、「サントリー酒類(株)」(ウィスキーワイン)と「サントリー食品インターナショナル(株)」(酒類以外の清涼飲料。「サントリー食品」又は「サントリーBF」と略されている)等が設立されている。今回そのサントリー・グループのうち、「サントリー食品」だけが新規に株式公開する訳だ。

 新規上場株式公開(IPO、Initial Public Offering)と言えば、直ぐ価格が上って大きく儲かるという期待がある。調べて見ると、かつてのNTTのようなうまい話は今では無いようだ。サントリーという大企業だから安心ということで、購入することとした。私としては初めてのIPO購入。

2) 公募の仮条件から公募価格、割当

 7月3日の上場に向け、3000円から3800円という公募の仮条件が6月17日に決まり、翌18日から21日までの間、ブックビルディング方式(需要申告で新株の価格を決める方式らしい)という形で公募が行われた。私も正式に申込み。

 24日に公募価格が決定したが、下限に近い3100円。公募前の想定価格が3800円とされていたし、公募価格は、仮条件の上限価格に近いと思っていたので、やや意外だった。私としては購入価格の低下は歓迎だが、少しびっくり。日経新聞(2013/6/25)によれば、PER(株価収益率)の業界水準を巡る評価が異なっていた(サントリー側が強気だった)ことによるようだ。

 買付価格が下ったことはよいことだが、驚いたのは、(ある償還金があったので)1000株申し込んだのに、最低購入単位の100株しか割り当てられなかったことだ。言い換えると、31万円しか投資できないということで、がっかりした。やはり人気が高く、みんなに100株だったということらしい。

3) 初値と買い増し

 7月3日の上場初日の初値は3120円と、公募価格を上回って始まった。2月以降の種々のIPO(RIETも多い)の初値を見ると、公募価格の10%程度高から2-4倍高というのもある。20円高というのは少し低いという感じがしたが、取りあえず公募価格を上回ったということで、サントリー食品の社長は、ほっとしたと言っていた。私の方は、初値がそれほどの高値ではなかったということで、思いついて市場で買い増すこととした。ネットで買えば、手軽だし、手数料も安い。9時半までの間に3130円と3150円で買えた。

f:id:oginos:20130703235903p:image:w360:right

 初日の株価の動きは図のとおり(日経電子版の画面から)。初日の高値は3195円まで行ったが、午後2時以降低下し、終値は3145円だ。明日以降どうなるかだが、嫌な予感もする。私の乏しい経験によれば、株を買えば株価は下る、買わなければ上る、売れば上る、売らなければ下る。この初日の3195円の時に売っておけばよかったか(冗談)。

 今の楽しみは、株主優待で清涼飲料のセットが送られてこないかということ。サントリー食品は、ペプシコーラの日本での事業も引き受けており、スターバックスと提携し、関連商品の販売も行っている。今後は、ペプシのゼロを飲むこととしよう。