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踰矩ブログ(耳不順を改め) RSSフィード

 2016年の新年に当り、弊ブログのタイトルを変えることとした。論語の「70にして心の欲する所に従い矩を踰えず(のりをこえず)」をもじり、矩を踰える趣旨で「踰矩」ブログに変える。音読みで「ゆく」、訓読みで「のりこえ」と読んでほしい。今までの「耳不順ブログ」にもそれなりに愛着があり、また、継承関係を示す意味で、「踰矩ブログ(耳不順を改め)」とかっこを付けた。  趣旨の詳細は、2016年1月1日付けの記事で説明してあるが、要するに、長いサラリーマン生活を終え、60歳、70歳になって気ままに過したいということだ。
 本ブログは、2006年頃から非公開で書き溜めていたものを2010年に公開し、その後諸事に関する私の雑感を綴ってきた。タイトルの「耳不順」、「踰矩」に従い、偏った視点でと思ってきたが、そのことより、長い、くどい、話題が固いと評判が悪い。
 本ブログにコメントが寄せられても、有難いことだが、かねての方針通り、原則として耳を傾けない(順わず)こととします。マナー違反にご容赦のほどを。(2016年1月記)
 似顔絵の経緯は、2011年12月11日のブログを参照。 [累計アクセス数統計については、2017年8月7日以降、はてなダイアリーのカウンターサービスが廃止となった。]

2016/04/13 (水)

[][] マイナンバーカードの受取

 本記事は、2本の弊ブログ公的個人認証の更新(1と2)」(id:oginos:20151203id:oginos:20151207 ) の後日談だ。昨2015年12/4に申し込んだマイナンバーカードの交付の通知がようやく3/29に来た。区役所として初めての業務のせいか、多忙のせいか、不都合が多い。以下、受取りに関するトラブルと、マイナンバーに関する事業者の混乱に関する私見を述べる。

1) 交付通知書が判りにくい

 「個人番号カード交付通知」という葉書は、葉書大の小さな封筒に入ってきた。封筒の中に、葉書(個人番号カード交付・電子証明書発行通知書兼照会書とある)と、他にA4の紙4枚が4つに折りたたんで入っている。これだけの量であったら、普通はA4を3つ折にして入れられる長形の封筒を使うだろうと思う。その方が入れやすく、読む方も開きやすい。見ていくと原因が推測できた。

 先ず、中の葉書だが、料金後納郵便のマークも印刷され、私の宛名も書かれている。裏面の通知書兼照会書には、一応交付の手続きがごく小さな字で書かれている。当初は、その葉書1枚ですまそうということだったのだろうと想像する。しかしあまりにも判りにくいので、説明の紙を4枚も作った。葉書に書かれている宛先を活かすために、葉書用の封筒(窓開き封筒)を使ったのだろうと推測した。

 問題の1つは、受取場所に行く前に、ウェブ(電話、Faxでも可)で6日以上前に、場所(区内に11か所用意されている)と日時を予約することが必要なことだ。面倒だ。

 書類の説明が判りにくいことについては省略。

2) 受取場所・日時の申込み

 3/31にウェブ申込みをトライした。受取場所は、標準が「世田谷区個人番号カード専用窓口」で、その他に、区の出張所等(10か所)での受取も可能とある。歩いて行ける近くの出張所を受取場所として申し込もうとすると、5月8日まで全て×か−で駄目とある(5月9日以降はまだリストが無い)。驚いて、電車で近い別の出張所に申し込もうとすると、可能なのは5月10日の午後のみだ。近くはあきらめて、前述の「専用窓口」に申し込むこととした。

 自分の都合と合せて、4/11午前10時半にとにかく申し込めて、確認のメールも来た。

 次の問題点をいうと、「世田谷区個人番号カード専用窓口」の場所が判りにくいことだ。こう書いてあると、世田谷区役所本庁舎の中にこの窓口があると思うが、そうではない。住所が「太子堂4-1-1キャロットタワー2階」と書かれてあるだけだ。しかし、最寄り駅も地図も無い。上述の通知書にも封筒にも無い。ウェブ申込みのページにも無く、ウェブ地図へのリンクも無い。

 キャロットタワー(にんじん塔)というと、知らない人は童話に出てくるお城かと思うだろう。実はこの名前は公募され、レンガ調外壁の色が赤く、人参色に見えたという中学生の提案が選ばれたという(wikiによる)。1996年に竣工した27階建ての商業施設だ。私はたまたま知っていたが、知らない区民が多いと思う。最寄り駅は東急田園都市線の「三軒茶屋」。

 「…専用窓口」ではなく、せめて「世田谷区○○センター」とか「世田谷区○○事務所」とか、区庁舎とは別の施設らしい名称にした方が誤解も少ないのではなかろうか。

3) 受取り

 4/11の指定された時間にキャロットタワーに行った。サービスの悪さは覚悟していたが、キャロットタワーの1階の案内板に、問題の専用窓口が書かれていないことに苛立った。上記案内状に書かれていた「キャロットタワー2階」を頼りにエスカレーターで2階に上ると、紙の掲示があり、無事辿りつけた(2階の正式の案内板には記載されていない)。

 担当者は全て美人系の女性ばかりで優しかった。カードを受け取る人達は、私より高齢の人たちも多く、丁寧に説明していた。派遣の人たちだと思う。手続き自体は、待ち時間も含め25分ぐらいで終った。

4) マイナンバーによる中小事業者の混乱

 話はカード受取りとは別になるが、マイナンバーの通知で関係企業は混乱していると思う。例として、外部の専門家への講演料等報酬の支払いの場合を述べる。

 報酬を支払う事業者は、税務署源泉徴収額を支払うが、その場合、報酬支払先(受取人)のマイナンバーを当人から教えてもらって税務署に通知しなければならない(事業者の義務)。ところが、受取人は教えなければいけないかというとそれが義務ではない。マイナンバーが書かれてなくても、源泉徴収額は税務署では受理されるし、罰則は無い。講演料等の支払先から個人番号の提供を受けられない場合にどのように対応すればいいかという点に関し、国税庁HPFAQでは、「提供を求めた経過等を記録、保存するなど」すればいいとしている(Q2-10)。

https://www.nta.go.jp/mynumberinfo/FAQ/04kokuzeikankei.htm#a2-10 

 事業者側が支払先(受取人)からマイナンバーを教えてもらう場合に確認することは2つあって、第1はそのマイナンバーが正確なものか、第2はその人がマイナンバーの本当の持ち主であるか(本人確認)である。第1については、マイナンバーの通知カード又はマイナンバーカードを確認(多くはコピーを入手)する、第2は運転免許パスポート等で確認(多くはコピーを入手)する*1。受取人と事業者の何れにとっても、煩瑣な事務である。

 報酬等の受取人にとって、疑問が2つある。第1は、義務でないなら、マイナンバーを教えたくないと思う場合がある。例えば、小規模な事業者でとても適切な個人情報管理を行っているとは思えず、漏洩の可能性がある場合、また、悪徳業者でないかと推測できる場合などである。このような人に対しては、マイナンバーの無い場合の源泉徴収の率を通常の10%から例えば20%に引き上げるとのアイデアがある。確定申告して合理的是正できる道を用意すればいい。これでマイナンバー通知を拒否する者は減るのではなかろうか。

 受取人にとっての第2の疑問は、確認書類のコピーの手間が大変だから、本人の申し立てだけでいいのではないかということだ(従来の住所の申し立てのように)。本人や第3者の不正申告の可能性は、動機面から考えにくい。間違いは、どんな場合でも一定の率であり得る。本人のマイナンバーとの違いは税務署で判るはずだから、間違いが判ったらそこから是正手続きを始めればいい。

税理士との雑談でこの話をしたところ、確かに確認事務の手間の負担を事業者側に過大に負わせていると、同感してくれた。

 この申告は、今年内に本格化するが、混乱が増えるのではないかと危惧する。

*1マイナンバーカードであれば両方できる。ただし、写真、住所は表面、番号は裏面なので、コピーの場合、両面のコピーが必要で面倒。

2015/12/07 (月)

[][]公的個人認証の更新(その2)

 これは前回12/3のブログ公的個人認証の更新」の後日談。

 12/3に、3回目の区役所通いで電子証明書を更新し、その前の2回の区役所通いの間に書き溜めていたブログ予稿をアップした。ところが同日の夜6時に、マイナンバー通知書が配達された。このような事態(更新の後、通知が来る)は想定の範囲内で、マイナンバーの通知が来てもカードが来るのが何時になるか判らないから、電子証明書の更新を選んだ訳だ。それにしても更新の当日というのは笑い話だ。

 私としては、確定申告はもう問題ないから、マイナンバーカード(正式には個人番号カード)の申請は不要だ。しかし、通知書の説明書をバラバラと読んでいると、スマホで写真を撮って申請も可能とある。従来通りの紙の申請書で一番面倒なのは顔写真だ。街の写真屋は行くのが億劫だし、高い。手元のプリンターでの印刷は、トリミングや規定の大きさ(4.5cm×3.5cm)への縮小が面倒。しかし、写真ファイルの送付なら、先方でトリミングもやってくれそうだ(実際そうだった)。

 暇だからか、スマホ以外に趣味が無いためか、新らし物好きのせいか、スマホ申請に関心を持った。たまたま12/4から2泊の旅行に出かけたので、夕方ホテルに着いてから、家人にスマホでの顔写真の撮影を頼んだ。余談だが、私はスマホの自撮りがかねて苦手で満足に撮れたためしがない。それに、アンドロイドスマホの自撮りは、左右逆転して、少し気持ちが悪い。iPhoneは左右逆転しないのは立派だ(家人の6plusもそう)。もっともアンドロイドには左右を正常化するアプリがあり、私もインストールしてはいる。しかし若干の手間が必要。

 閑話休題。ホテルの部屋の広い壁は、無地の背景という条件にぴったりなので、それをバックにして撮ってもらった。次に、申請書に記載されているQRコードスマホのリーダーで撮影し、指定のURLにアクセスすることから始めた。途中若干のトラブル*1はあったが、全てスマホで割にすいすいと進み、夕飯前に申請が終った。直ぐに申請受理の確認メールも来た。旅先での夕飯前に、官庁関係の申請ができるとは便利な世の中になった。

 さてカードはいつ来るのだろう? 公式には、明年1月から送付開始だ。しかし、申請受付、カードの作成、システム運営等の業務は、国の機関「地方公共団体情報システム機構(J-LIS)」という法人が一手に行っている。住基カードの場合、市町村主体だった(実際は、J-LISの前身の地方自治情報センターが相当支援)のとは基本的に異なる。大量の申請を1機関で捌けるのだろうか、その後のシステム運用も大丈夫だろうかと気に懸る。J-LISのHPの「個人番号」のタグを開いても、現時点(12/7)時点では内容が薄く、心もとない。 https://www.j-lis.go.jp/personal/personal_number.html 

 マイナンバーカードの実際は、「個人番号カード総合サイト」という別のURLに行かないと判らない。 https://www.kojinbango-card.go.jp/index.html 

 私の確定申告は、既に更新した住基カード電子証明書を使い、早めにしておいた方が無難だろう。万が一、確定申告に間に合うタイミングでカードの交付通知書が来てもそのままにして受け取らず、住基カードで申告しよう。

*1:写真のアップロードの際の方法選択に戸惑う。結論から言うと、「ドキュメント」というボタンを選択しなければいけない所、別のボタンを押して失敗した。「保存ファイル」ぐらいの表示だと間違えなかったと思う。

2015/12/03 (木)

[][] 公的個人認証の更新

 世の中、マイナンバーの通知が遅れているので大騒ぎだ。当初予定は11月末までに通知ということだが、届いていないところも多いらしい。世田谷区の我が家でも12/3時点でまだ通知は届いていない。私の悩みは、電子証明書(=公的個人認証)の更新だ。いろいろ考えた末、住民基本台帳カード(住基カード)上の電子証明書を更新することとしたが、そのために区役所(出張所)に3回も通う羽目になった。以下、その顛末と私の不満を紹介する。

1) 問題の前提

少し複雑なので、先ず問題の前提から説明する。

  1. 私の公的個人認証は、多くの人と同じように、住民基本台帳カード(住基カード)に搭載されている。主たる用途は確定申告の電子申告で、ほぼ年1回しか使用しない(確定申告以外で使用したことも少しある)。
  2. 私の住基カードの有効期限は2019年(有効期間10年)だが、電子証明書の有効期限(3年)はさる2015年2月に切れている。従って、このままでは私は2016年3月15日までの電子申告ができない。なお、この電子証明書の更新申請は、マイナンバーカード制度が導入されることから、本年12月22日までとされている。
  3. マイナンバーの通知後に申請手続きして、(2016年1月以降に)交付されるマイナンバーカードには、電子証明書が搭載される。

 マイナンバーカードは無料だが、電子証明書の更新は500円かかる。ということで、マイナンバーの通知があれば直ぐにカードの申請をしようと思っていた。しかし、マイナンバーの通知がこれだけ遅れると、カードの送付も何時になるか判らない。

 選択肢は3つある。

  1. 通知が来た後、マイナンバーカード申請してその交付を待つ。間に合わなければ、止むを得ないが、紙で確定申告する。
  2. 端からあきらめて、面倒な申請はせず申告は紙とする。
  3. 12/22以前に、500円払って現行電子証明書の更新を行う。ただその後、マイナンバーカードの交付を受けると、住基カードを返還しなければならないので、無駄になる。

 どうでもいいことをいろいろ考えて、結果、3を選ぶこととした。500円は惜しいが、税務署に行く手間(往復440円のバス代も必要)や郵送の手間が面倒と考えたからだ。決めたら、締切り間際は混雑するだろうからと、早速変更手続きをすることとした。

2) 更新手続

 世田谷区役所の支所は歩ける距離にある。しかし、冒頭に述べた通り3回も通う羽目になった。

(1回目) マイナンバーカードに関する案内文書や、区役所のHPの公的認証更新に関するページを見て、持ち物は現在の住基カードだけだということを確認していた。ところが、区役所では住基カードの暗証番号が必要だと言う*1。暗証番号が判らない場合は、申請書類をプラス2枚合計3枚書かなければいけないというのでひるんでしまい、出直すこととした。

(2回目) 3年前の更新時*2の書類を確認し、暗証番号が2種類メモされていたのでそれを持って行った。ところが、この2種類の暗証番号は、a)確定申告税務署用の暗証番号(英数字10数ケタ)とb)公的個人認証用の暗証番号(数字6ケタ)であって、今回必要なのはc)住基カード用の暗証番号(数字4ケタ)だという*3

 ひどい。公的個人認証の更新なのに何故住基カードの暗証番号が必要なのか。

(3回目) 改めて家の中を探したら、手帳に、住基カードの暗証番号がメモってあった。それで、暗証番号で無事簡単に更新できた。3年前の更新の時に、暗証番号をどうしたかは覚えていない。

3) 不満

 以下、若干の考察というか、不満を述べる。

(本人確認書類の必要性)

 暗証番号を忘れた人が更新するには、本人確認できる他の書類(運転免許証やパスポート等) を見せる必要があるとのこと(私は免許証を常時携帯していて問題ない)だが、非常に違和感がある。私の持っている写真入り住基カードの用途の1つは、かねて本人確認に使えるということだった。すなわち、運転しない人、海外に行かない人のための写真付き本人確認の決定版ということだ。それに、今回は住基カードの更新ではなく電子証明書の更新だ。写真入り住基カードは何よりの本人確認ではないか。

 と思ったが、wikiの「住人基本台帳カード」のページを見ると、住基カードは、不正使用や偽造の問題が過去にあって、本人確認の方法としては信頼度が落ちてきていると書いてあって驚いた(同項目中、「7.統一的な身分証明書としての実用性」)。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%8F%E6%B0%91%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E5%8F%B0%E5%B8%B3%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89 

例えば、大阪府の信用金庫では、過去の偽造カードによる不正使用事件のために、大阪府警察の要請により、住基カードを提示した場合は、更に別の本人確認を求めると公式に発表しているとのことだ。

唖然とした。本人確認に使えない欠陥商品を、1000円で販売しているということだ(電子証明は更に500円)。発行者(世田谷区)としては偽造防止対策に努め、所管内だけでも本人確認機能を通用させるのが、発行者としての意地ではないか。

(書類の持ち帰りの禁止)

 2回目の手続きの際、3種類の申請書を書いている途中で、時間が1時間くらいかかることが判り、予定があったので、また出直すことにした。再度書き直すのは面倒なので、書きかけの申請書を持ち帰ろうとしたら、それは駄目だと言う。他の申請と異なり、電子証明書の場合は、窓口で用紙を交付し、その場で記入してもらう決りになっているとのこと。用紙の取り合いになったが、先方に押し切られ(引き抜かれ)てしまった。非常に不満だ。

 区役所は、個人情報の取扱いは過剰に神経質だと思う。もう少し余裕をもって運用しないとマイナンバーカードも使いづらくなるのではないか。

(マイナンバーカードの利点)

 不満ではないが、マイナンバーカード電子証明書の方が、住基カード電子証明書より使い出があるとのことだ。すなわち、住基カードの場合は、署名用電子証明書だけだが、マイナンバーカードの場合、これに加え、利用者用電子証明書の機能があるらしい(詳細は次のページ)。今回更新した電子証明書は、あと3年間有効だが、マイナンバーカード申請することになるかも知れない(写真が面倒)。更新など無駄なことをしていたと思う。。

http://www.soumu.go.jp/kojinbango_card/kojinninshou-01.html 

 それから、小さな不満だが、12/19に使用期限の来る世田谷区のプレミアム商品券が残っていた。更新手数料500円の支払いに使おうとしたら駄目だという。区が発行した金券なのにと文句を言ったが相手にされなかった。

*1HPをよくよく見ると、持ち物の注意として 「住民基本台帳カードの暗証番号を忘れた方や写真なしの住民基本台帳カードをお持ちの方は、運転免許証・パスポートなどの官公署が発行した写真つきの免許証または証明書が必要です」とある。私のは写真入りの住基カードだし、免許証も持っているので、深く考えずに問題ないと思っていた(言い訳だが、判りにくい表現だと思う)。 http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/101/111/216/218/d00005353.html

*2:私の住基カードと公的認証は2009年に取得し、3年前に更新していた。

*3:3回目に行った時には、更に電子証明書の暗証番号も必要だった。