まりふのひと

Word(ワード)できれいな道路地図を描く

すぐ効くワード/活用講座7に「地図付きの案内を作る」があります。ここでは、「フリーハンド」で道路を描いていますが、この方法では凸凹道路になりやすいです。ならばどうするか? チョッとテクニックを使いますが、違う方法で、きれいな道路地図を描いてみましょう。

下書きを作る

  • 下書きを原寸大で作るべきです。
    「頭の中に入っている地図」を描くのは、未確定要素が多すぎ、なかなか完成しません。原寸大で作れば、画面上で見比べることができます。
  • 「案内図」ですから、誇張して作るのがいいでしょう。
  • この下書きをパソコンで使える*1 ようにすれば最高です!

Yahoo! の地図を引用する例

インターネット上にはたくさんの地図があります。これを使わない手はありません。これを下書きにするのですから、著作権の問題もないでしょう‥‥ ここでは、麻里府公民館付近の地図を取得します。

  • Yahoo! に接続します。
  • 調べる地図 をクリックします。
  • 郵便番号が判っている場合は、キーワード検索 欄に、郵便番号“742-1514”を入力し、[検索]するのが早いです。
  • 右図は検索した麻里府公民館付近の地図(旧郵便局の交差点を中央にしたもので、縮小してあります)です。
  • これをコピーしてWordに貼り付けられますが、地図は特殊な形式ですので、一度、ペイントに貼り付けるのがいいでしょう*2
    1. Yahoo! の地図を右クリック
    2. [コピー]
    3. ペイントを起動
    4. キャンバスを小さくする*3
    5. 貼り付け([Ctrl]+[V])
    6. キャンバスを大きくする警告が出たら[はい]
    7. 選択解除
    8. 全て選択([Ctrl]+[A])
    9. コピー([Ctrl]+[C])‥‥ その後、Wordに貼り付ける

ワードのヘッダーに下書きの画像を貼り付ける

直上の続きです。

  • Microsoft Word を起動します。
  • [表示]メニュー==>[ヘッダーとフッター]
  • 画像を貼り付ける*4([Ctrl]+[V])
  • 画像を選択し、
  • 【図】ツールバーの、[テキストの折り返し]==>前面
  • ハンドルが白色になったら、中央付近にドラッグするといいでしょう。
  • 【ヘッダーとフッター】ツールバーで[閉じる]

ヘッダの画像は「すかし」のようになります。地図を描いた後、ヘッダの画像は削除します。

道路を描く

§準備
§曲線を引く
  • 【線】ツールボックスの[曲線]をクリックします*6
  • (下書きの)道路に沿って、順次、クリックしてゆきます。
    • 少々ずれたのは、後で修正しますので、気にしません。
  • 最後は、ダブルクリック、または[Esc]キーを押します。
  • 曲線の色と太さを決めます。
    1. 引いた曲線*7 をダブルクリック。
    2. 【オートシェイプの書式設定】の[線と色]タブをクリック。
    3. 「線」の色や太さ等を指定し、
    4. [OK]をクリック
§曲線の修正

位置がずれたり、曲がり具合を変える場合です。

  1. 対象の曲線(注釈 *7 参照)を右クリックします。
  2. [頂点の編集]をクリックします。
  3. 曲線を引く時にクリックした位置*8 に■が付きますので、ドラッグして修正します。

§その他の機能
  • 頂点を追加するには、曲線上を[Ctrl]+クリックします。
  • 頂点を削除するには、頂点を[Ctrl]+クリックします。
  • 頂点を右クリックすると、他の機能(右図)が使えます。
  • [曲線]で閉曲線を描くと、閉曲線内を塗りつぶすことができます。海などに使えます。
    閉曲線にするには、最後の頂点の位置を開始点と重ねます(ダブルクリック)。
§重なりの順序を変える

後から引いた曲線が「上」になります。例えば、

    • 「道路」を引いておいて、
    • 最後に「川」を引くと、
    • 道路の上を川が通るようになります。

このような場合は、重なりの順序を変える必要があります。

  1. 曲線を選択します(注釈 *7 参照)。
  2. 【図形描画】ツールバーの[図形の調整]をクリックし、
  3. [順序]をポイントすると、右図が出ますので、この中から一つをクリックします。

順序ツールボックスを再三使用するときは、切り離しておくと便利です。

完成したらグループ化する

お互いの位置関係がずれないように、「グループ化」します。
グループ化するとそれが1っの画像になりますので、グループ化後は個別に修正できません。
グループ化を解除すると、選択した曲線が修正できるようになりますが、グループ化を解除したとたん、位置関係が崩れることがありますので、注意が必要*9です。

  1. これは任意ですが、グループ化する図形全部が見えるように、[ズーム]で調節しておきます。
  2. 【図形描画】ツールバーの、[オブジェクトの選択]をクリックします。
  3. グループ化する全ての図形(のハンドル)が入るように、マウスを斜めにドラッグして囲みます。
  4. グループ化する図形が選択されますので、【図形描画】ツールバーの、[図形の調整]==>[グループ化]をクリックします。
  5. [オブジェクトの選択]をオフに(クリック)します。
    • グループ化した画像と他の画像をグループ化することが出来ます。
    • グループ化後は、ヘッダーの画像を削除しましょう。


*1:例えば、イメージスキャナーで取り込む。

*2:ペイント(bmp)とワードは相性がいい。

*3:例えば、[変形]⇒[キャンバスの色とサイズ]で、単位:ピクセル,幅と高さを100程度にする。

*4:画像が保存してある場合は、[挿入]メニュー==>[図]==>[ファイルから]

*5:[表示]メニュー==>[ツールバー]==>[図形描画]にチェックが入っていない時はクリック!

*6:これは、[オートシェイプ]⇒[図]⇒[曲線]をクリックしたのと同じです。

*7:マウスポインタ になる位置

*8:これを「頂点」と呼んでいます。

*9:直前に[上書き保存]等で自衛する。