流石に本職を呼ぶ仕事







で、最近のsibakuroの伐採や枝打ちの段取りやイメージ造りで、あれこれと思いめぐらすことなんかを少しだけ・・・・・・
ただし、この部分は、かなりその場そのば、、、、、、考えひらめきで動いていますので、もしかして今度の秋には、全然別のことを考えて口にしているかも知れません。
君子豹変す
と申しますが、
sibakuroころころ心変わり
ですのでねぇ(笑


まぁ、実際の流れは、
自分でイメージする → 施工する →イメージを修正して、次のイメージを膨らませる → 施工する・・・・・・
の繰り返しです。
まず一発では決まりませんし、おまけに、現場はひとつではありませんので、施工中もイメージの修正中も、常に余所の現場のイメージなんかを取り込んでいますので、いつまでも同じイメージのままでいられるはずもありません。
ですから、つくづく終わりのない仕事なんだなぁと――――――――






で、現場で、考えること。
これらはもう芝生管理上、コース管理上、当たり前のことなので、何をいまさら、、、、だよね・・・・・・、ということは潔く割愛します。
曰く――――――――

  • 日照・通風の確保は当たり前
  • 戦略やルーティングも当たり前
  • 景観の確保当たり前
  • 防球対策当たり前



まぁ、これらのどれか一つでも論じていくときりもありませんし、所詮は一人ひとりの感性や、その人なりの理論で武装し主張することですので、百人が百人賛同できるものは、極めて少ないでしょうが、大筋としては、考慮すべき重要な要素ですよね。
ということで、済ませましょ。






ここで考えたいのは、もっと大きなおはなし、、、、でして、全てはsibakuroの頭の中のこと。
文書とか、計画書で提出しなさい。
なんて、どこかの会社の偉い人が好んで使うフレーズの通用しない世界です。
――――――――まぁ、敢えて文書化してみているのが、この項の試みなんですがね。そうしてみることで、また新しいイメージとか〔キーワード〕が出来るかも、なんて心積もりも無いとは云えません






まず、いつも自分に言い聞かせていることは――――――――
焦らないで、少しづつでも進めてゆくこと。そのうちに見えてくるものが必ずある。
と云うのがあります。
林帯の伐採や枝打ちなんかは、手間と時間のかかる仕事です。
でも、だからといって手をつけなければ何も変わりませんから、
出来ることからこつこつ、、、、と、
の精神で良いのだと思います。


また、その反対で、せっかちのsibakuroはついつい暴走しがちですので、自分で自分を戒めないと――――――――






さて、とにかく焦らないで、少しづつでも進めてゆくこととして――――――――
ゆくこととしても、手間のかかる仕事ですよね。
特に、った ったの枝や幹なんかの処分は大変です。
sibakuroがところは、会社を脅迫してチッパーを買ってもらいましたから、枝の片付けはまだ何とかなりますが、焼却したり堆積したりしていた頃の効率の悪さといったら・・・・・・
もっとも、お金のあるコースさんは、業者さんに処分を依頼してしまうのでしょうが、相当な額になるのではないかと、sibakuro心配しています。
――――――――「余計なお世話」ですか。相済みません(笑
で、ともかくも手間も、場合によっては金もかかる仕事ですわね。


その反面、特に時間がかかること、ということに関しては、sibakuro意外と楽観的です。
主に間伐や枝打ちなんてのは冬場の仕事ですが、現場の片付けとそれなりの景観を確保できれば、途中中断して刈込のシーズンをやり過ごすことも不可能ではありません。
――――――――「うちは、それじゃぁ駄目なんだよ」って仰るキーパーさん。ご愁傷様です
そして、伐りすぎたら、何か目先の変わったものを植えてやるくらいのはらで、あまり迷わずに伐ってみることも必要なのではないかと思います。
――――――――「うちは、それも駄目なんだよ」って仰るキーパーさん。それもまた、ご愁傷様です。


ともかく、そうして出来る仕事を繰り返して行くしかないでしょ、と。
今回はあの一角を透かしてみようか、
とか、
十日ばかりかけてここの樹群を綺麗にしようか、
とか、そうした〔点〕の仕事を重ねて行くと、場所によっては〔点〕と〔点〕が結ばれて〔線〕になります。
――――――――「あそこの一角の木を伐った、枝を打ってみた」というのが、〔点〕の仕事。伐った・打ったが林帯の仕事であれば、〔線〕の仕事ですね。
そうして、仕事を続けてゆくと、幾つかの〔線〕が交差したりして、〔面〕が出来ます。
〔面〕が広がって〔エリア〕が出来上がります。
その頃には、プレーヤーからも、ハウスからも、
「何か、変わった?」
という言葉が聞こえてくるかも知れません。
でも、仕事自体は、〔点〕とか、いいところ〔線〕の仕事ですよね。
結局、地道に、繰り返してゆくしかありません。
最初から、〔エリア〕をつくるなんてことは、とうてい出来かねますので、
あたかも点描して大きな絵を描くように――――――――
〔点〕や〔線〕の仕事を組み立ててゆきます。
もちろん、組み立てるのは〔点〕・〔線〕のしごとでも、頭の中には〔エリア〕が、より具体的に描かれているようになればしめたもの、、、、、かと思います。
さらに〔エリア〕をイメージした〔点〕・〔線〕の仕事が組み立てられたらなぁ、と。
これは、sibakuroの願望でもあります。
そうして〔エリア〕が重なってゆけば、いつか18ホールのお絵かきが出来上がる。
といいう、やたらと気の長い話でもあります。






で、そうした、〔点〕とか〔線〕の仕事を組み立てながら、〔一時いちどきに片付ける仕事〕にするのか、〔仕掛ける仕事〕・〔仕込む仕事〕・〔寝かす仕事〕のどれにするのかの〔色分け〕をしています。
この〔仕掛ける〕とか、〔仕込む〕とかも、まぁ、なんというか、所謂〔sibakuro語〕なんですが、決して、〔必殺!シリーズ〕ではなくって(笑
大まかに書くと、こんな感じです。

  • 〔仕掛ける仕事〕
    • 特に林帯の仕事などの場合は、一気に片付けるのではなく、何年か手をかけ続けて様子を見ながら仕上げてゆく仕事。


  • 〔仕込む仕事〕
    • 仕掛けるつもりで手をつけたが、たとえば植裁した花木の定着が悪いとか、イメージしていた花木が手に入らないとか、他に急ぎで片付けたい仕事が多い、等の理由から様子を見ている仕事。


  • 〔寝かせる仕事〕
    • 〔仕込む仕事〕との境は極めて曖昧。ただ、こちらは、いざ施工してみたら全然イメージ通りでなかったりして、改めて考え直しているような仕事。



なんて感じなんですが、非常に曖昧な区別でしかありません。
今年、もう少し手を入れるしかけるつもりが、ちょっと他に面白い仕事が出来ちゃったのでちょと置いておくしこんでおく様になっちゃった(笑 みたいなこと、いくらでもありますから。
これは〔仕掛け〕。これは〔仕込み〕。なんて札を貼っているわけではありません。


ただ、大きな作業のスケジュールを頭の中で組み立てながら、大まかに〔仕掛け〕の色合いのものと、〔仕込み〕の色合いのもの・〔寝かす〕色合いのものとを分けて考えています。
自分の中ではやっておきたいけど、施策的にはこっちの方がインパクトあるよなぁ
ってことは、やっぱり多少の無理があってもやっつけておきますしねぇ・・・・・・
思いつきと軽い気持ちで手をつけたら、どんどん話が大きくなって歯止めが利かなくなっちゃって(嬉しい悲鳴・・・・・・なんてことも結構ありますし。
そこはそれ、『急転直下』は世の常人の常、sibakuroなんかはいつものこと。ですが(笑






で、思いつくままに書きましたが――――――――
最近の伐採や枝打ちの段取りやイメージ造りで、あれこれと思いめぐらすことなんかを少しだけ・・・・・・
でした。
まぁ、一言で片付けてしまうと、一番大事なのは、
より具体的に、より広範囲に、鮮明なイメージを思い浮かべることではないかと。
ここのヒノキを伐って、こんな感じに林を透かせて、空いたこの空間にサクラのこのくらいのを植えると、こんな景色になるだろう。
そんなイメージをより具体的に思い浮かべること。
そして、大きな〔エリア〕の中の切り取られた光景として、それを想像できるか、と云うこと。
そのほうが、現場の施工の状態を見ながらの変更が、よりスムーズで。しくじり、、、、
が少ないような気がします。
これが、それこそ思いつきや、なりゆきでやっていると、後々まで、本当にがたぴしとまとまらないこと夥しい。


全然話がそれますが、小松左京さんが『日本沈没』の中で、
科学者に一番大事なものは、〔かん〕だ、
と、小説の中の田所博士の口を借りて喝破しておられます。
百万のデーターの中に隠れて姿を見せない何かを捉える〔かん〕だと。
確かそんなことを、書いておられました。
――――――――今度何十年かぶりに映画化ですか。小野寺役の男優を見て、いたく失望しましたが(笑 小野寺って、あんなに線の細い男ではないと思うのですが。まぁ、いいや。嫌なら見ないだけだ


余談が多すぎる――――――――
ともかく、グリーンキーパーに必要なものも、そういう意味からは〔かん〕なのでしょうが、これは、伐採や枝打ち、植裁にかんする仕事でも同様かと。
〔かん〕と云っても良いでしょうし、〔センス〕と云っても良いのでしょう。
まぁ、この場合ではsibakuroは、より具体的に風景や光景を思い浮かべることの出来る〔想像力ひらめき〕だと思っています。
理論や理屈で組み立てるのではなく、より〔直感的なひらめき、、、、〕が大事ではないのかなぁ――――――――
と、思うんですが・・・・・・。