気分は日記

あんまり調べずに書く、よくある感じの日記です。

簡単日記(20240411)

U-NEXTで『ポーカー・フェイス』を観る。おもしろかった!なぜか嘘が分かってしまうチャーリーが、カジノで人の死に関係してしまい追われる話。逃げた先々で事件が起こる巻き込まれ型倒叙ミステリーで、良いキャラクター造形と高品質な映像・演出が相まって、1話完結の満足感があった。アメリカ各地のいろんな暮らしが舞台になるもの良かった。荒野に立つロードサイドのガソリンスタンド、農場とBBQハウス、ライブバンドのツアー先のパブ、映画関係者だった男が籠る山小屋、どこにも行けない雪深いロッジ、その全てで人が死ぬ。

簡単日記(20240409)

My new gear... である。Logicool『G304』を買った。自宅のノートパソコン用にマウスが欲しくなり、デスクトップで使っているゲーミングマウスであるところのLogicool『G603』の具合が良いため、同シリーズで比較的安価なものを買ったのだった。カーソルがキレ良く移動して気持ちが良い。しかしながら生活の構成に比例するように「自宅で」「プライベートな目的のため」「ノートパソコンを開き」「マウスを使う」時間は微々たるものであった(適当なテキストを書くときはソファなどに座りノートパソコンを膝に載せており、マウスが接地する場所がないのだ!)。しかし新しい道具は使いたい。かくして日中ほとんどの時間を過ごす職場に連れてこられたG304には悪いなと思いながら、PowerPointExcelをカチカチしてもらっている。

簡単日記(20240404)

綿矢りさ『パッキパキ北京』を読む。主人公の菖蒲が単身赴任中の夫がいる北京に乗り込みガシガシと動き回る話。北京のポップカルチャーが固有名詞を交えて細かく描写されており、現代中国の様子が知れておもしろい。30代後半の菖蒲がめちゃくちゃに元気で、とても良かった。中国のパワーと渡り合える女。

「(…)私にとって知性とはムカつく相手をどれくらい早く言い負かせるかだし、教養とは狡い男に騙されず自分の好きなように生きるスキルのこと」

綿矢りさ『パッキパキ北京』(集英社)P.119

卑しさや刹那主義の綱渡りに対する自覚も含め、『嫌いなら呼ぶなよ』に続いて「悪いやつ」の描き方に血が通い、グルーヴがある。次作も楽しみ。

簡単日記(20240403)

異動していく人、異動してくる人と過ごす。会社組織では所属する人間に期待される機能が役割として定義され、それぞれの役割は機能を充足できる人間で担うことになるが、その席数は有限である。一方で人間が会社組織で役割を担うにはスキルを適用する必要があるが、スキルは昔ながらの日本企業であればあるほど特定の経験によって形成される。どんなに能力が高くとも特定の経験が掛け合わされなければ役割を担うスキルは発動しないが、経験は役割によってのみもたらされる。役割の順番がやってこなければ役割を担うスキルが形成されず、故に役割の順番はやってこないため、役割を担うスキルは形成されない。だから自己責任論はやはりおかしい、と憤りながら、自己責任論だけが死なない方法であったような気もして、こんな季節がいつまで続くのだろうと思う。

簡単日記(20240401)

職場のエレベーターに広告が導入された。階を移動する都度、ドアに投影されるCMを見ている。昼休みから戻ると「午後も100%の自分に!」とレッドブルを勧められる。小さく唸るプロジェクターのファンに、自分の数秒が資本の肥やしになる音を聞く。

簡単日記(20240323)

松江市内。ホテルでのんびり過ごし、11時の開店に合わせて『レストラン 西洋軒』でカツライス。デミグラスソースのコクでカツの脂と白米を食らう。常連らしきおとうさんはオムライスを食べていた。あれもおいしそうだったなー。

松江城。複数の木材を掛け合わせて大きな柱としたり、階層ごとに柱の立て方を変えて強度を得ていたりで普請上手だった。

明治6年の「全国城郭存廃ノ処分並兵営地等撰定方」a.k.a. 廃城令の際に城をバラして木材・鉄材として払い下げようとしていた行政に対し「入札価格と同額払うから城壊すのやめない?」とかけあった地元の名士のおかげで天守閣が残ったらしい。松江駅前から城下町だったであろう旧市街地エリアまではチェーン店が少ない印象で、個人店の元気を感じるのが地方都市としてかなり不思議だったのだが、もしかして地域側の政治が巧いのだろうか。

『冬營舎』へ。Google Mapに従って道に迷う。大通りから細い道を行くのが正解だった。袋小路に立つ一軒家で、中庭のある不思議な建物に靴を脱いで上がる。イノハラカズエ『松江日乗 古本屋差し入れ日記』、團伊玖磨『なおパイプのけむり』購入。

店主のイノハラカズエさんと少しだけ会話。出雲と松江に個性的な本屋さんが増えてきたのはこの5、6年のことらしい。10年前に冬營舎を開いてから、まず都会から帰ってきた若い人が町中に飲食店を開き始めて、それにつられて街歩きをする若者が増えた印象とのこと。

『ミートショップきたがき』でビーフコロッケを買い食い。がりっと揚がったころもの中に、ほくほくと控えてるお肉とイモがうまい。

出雲空港にたどり着くころにはさすがに疲労を感じ、でももう一食とチャレンジしたスサノオラーメンが思いのほかよかった。味噌がおいしいのかな、スープをぐいぐい飲んだ。溺れたサメみたいなやつは草薙の剣を模したカマボコだそうです。