沖縄・・・
沖縄問題について、正面から読んでみた事がなかったので選んでみたのですよ・・・んがね・・・
- 作者: 仲村清司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/05/18
- メディア: 新書
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まず米軍兵士の年間犯罪発生数は載っていても、沖縄県全体の犯罪件数は載っていません。なので米軍兵士が起こした事件がどれほどの割合なのか、解らない。もちろん今の時代なのでネットで検索すれば解りますが、米軍兵士の横暴を強調する意図があるのではないかと勘ぐってしまいます。
それから米軍(抑圧的な植民地政策をかつてとっていた)と自衛隊(沖縄を捨て石にして全滅戦を企図した日本軍の末裔)に対する不信感はありあまるほどなのに、中国に対しては無防備といっていい信頼感を寄せるのは何故なのか?尖閣諸島の問題が大きくなる前の本ですが、あまりにも無邪気すぎる。これはアレですか、米軍や日本軍にはひどい事されたけど、中国軍にはされていないから信じるんですか?(えー
もちろん現状の不安、不満、失望を表現している本なのですが、なんだろう、どうしてこう建設的な意見はないのか、それはこの本の役割ではないという事なのですかね?
この問題に素人な自分でも、まず米軍兵士が基地外で起こした犯罪については日本の法律で例外なく裁き、日本の刑務所で服役させるべきだと思います。その法整備を国に働きかけるべきです。
それから暴風雨で与那国島は沖縄本島との連絡が断たれると物資が欠乏し、生きていく事ができなくなるといいます。台湾にいった方が入手できると。ならば沖縄全県を経済特区にし関税フリー、ビザフリーの地域にすればどうでしょう?かつて沖縄の繁栄は貿易中継地であったからできたという主張が正しいならば、日本国民のみならず周辺地域の国々から観光客を呼び、また取引を行う事で経済が活性化するのではないでしょうか?(もちろんそうとは限らないが
他にも抑止力としての米軍の存在意義を唱える日本政府に対して、空軍や海軍施設は理解できるが海兵隊はどうなのか、と疑問を投げかけるべきです。海兵隊は完全に攻勢の組織であり防衛向きの軍隊ではないと思います。
一律基地反対を唱えなければ基地の既成事実化が進んでしまうと主張されるが、すでに基地はあるのです。その上で県民の生命、治安を守る方法を少しづつ大きくしていかなければ、結局同じ不幸が繰り返されるだけです。
もちろん、あたしゃ左も右も、イデオロギーという奴には懐疑的で、そういう人たちは悲惨な現実を維持して現政権に対する非難を担保しようとしているのではないかと、いつも疑っているどうしようもない人間なので、そう思うのですがね。
沖縄の不幸は、非難の為に非難する左巻きと、肉から金さえ確保すれば政治目的が達成されると考える右巻きの政治勢力ばかりが今まで幅をきかせて、現状を少しでも良い方に変えようとする穏健な政治力力が目立たない事ではないか、と思ったりします。まぁ調子のいい事をいう政治家しか当選しないのは、どこも同じですがね。
先日の抗議デモも、論旨が一か月ずれているのが気になります。本当の県民の姿が見えず、日本国内の左巻きの人々が結集している景色しか見えません。
サイレントマジョリティの意見が聞きたいです。