2009-12-22
手を洗おう!! 〜今季の感染症流行に見る手洗いの重要性〜
まずは、次の二つのグラフを見てください。これは、国立感染症研究所 感染症情報センターが発信している過去10年間との比較グラフの、インフルエンザと感染性胃腸炎(≒ノロウィルス)のグラフです。
インフルエンザの流行が8月以降爆発的であるのに対して、例年12月ごろから始まるノロウィルスの流行の立ち上がりが明らかに鈍いのが見てとれます。
今年5月に新型インフルエンザが国内発生して以来、マスクの着用や手洗いの徹底・せきエチケットなどが予防対策に有効であるとされ、学校や職場でも広く周知されてきました。現在では多くの企業や施設などで入口にアルコールスプレーが設置されています。私は予防対策の中でも特に手洗いの徹底が効果を発揮しているのではないかと考えています。*1
インフルエンザに限らず、手洗いは多くの感染症や食中毒の予防対策として重要視されています。それはノロウィルスについても同様で、先のグラフを引用した感染研・感染症情報センターでは家庭等一般の方々へとして、次のように注意喚起しています。
1. 最も重要な予防方法は手洗いです。帰宅時、食事前には、家族の方々全員が流水・石けんによる手洗いを行うようにしてください。
ノロウィルスの流行はまだまだ始まったばかりで、流行のピークが低くなるのか、それとも単に例年より遅れているだけなのかは現時点でははっきりわかりません。いずれにせよ、来年の3月ごろには結果が見えてくるでしょう。
もし、来年以降もインフルエンザの流行にかかわらず、手洗いの徹底が継続できるのならば、現在食中毒の発生数・患者数ともに1位となっているノロウィルスの被害を継続的に抑えることができる可能性があります。企業・学校・家庭での取り組みが継続されることを祈っています。
12月22日3時10分配信 読売新聞
国立感染症研究所が調べている14種類の感染症(定点把握疾患)のうち、感染性胃腸炎や水ぼうそうなど12種類の報告件数が今冬、激減していることが明らかになった。
最近では異例の現象で、新型インフルエンザ流行に備えた手洗いなどの予防策が、減少につながった一因と考えられるという。
定点把握疾患は感染症法に基づき、全国各地の指定医療機関が毎週報告している。最新週(11月30日〜12月6日)の報告件数を感染研で調べたところ、ノロウイルスなどが原因で秋冬に流行する感染性胃腸炎が、過去5年間の同時期の平均に比べ、73%も減っていた。水ぼうそうとマイコプラズマ肺炎はともに27%、突発性発疹も17%減るなど、計12種類が例年を下回っていた。
インフルエンザについては、新型が流行したのとは対照的に、季節性の報告件数は6日までの5週間でB型の1件だけ。Aソ連型とA香港型はゼロだった。
同研究所感染症情報センターの安井良則・主任研究官は「新型インフル予防のために手洗いやマスクを着用したことが、ほかの感染症予防にも効果があったのかもしれない。小さな子どもを持つ親たちが、医療機関で新型に感染することを恐れて受診をためらった可能性もあり、さらに分析したい」と話している。 最終更新:12月22日3時10分
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