お昼寝マンボウの日記

温泉・花たび・お外でランチ、とにかく何でも興味ありのデベソおいさん。日々の、拙い出来事を記録しちょります。

コモケッチーな湯めぐり Vol.10『シャレー水光園』

おずおずと無料温泉本を差し出せば、フロントの方は快く迎えてくれました。
『ごめんなさいね、今日は露天利用だけなのよ。』
それを目当てで来たのですから、全然ОKです。(変な日本語)
ドワドワと流れる三隅川に、溶け込むような大きめの露天風呂がありました。
湯船には爺ちゃん・婆ちゃんのカップルと、3人の男性が入浴中。
川の流れをBGMに体を沈めれば、細かい湯の華がユラユラ漂い幸せな時間です。
頭に白いタオルを乗せたメガネの男性、そろそろお帰りのようですね。
彼は、胸にタオルをあてて立ち上がりました。えっ?ギョえ〜っ!
お湯でほんのり赤く染まったまあるいお尻が、目の前を通り過ぎました。プクプク・・・。



『あ〜ん、何じゃッたかな。あんた知らんかえ、あん唄』
この温泉の名前をお聞きしただけなのに、爺ちゃんの話はいつまでも止まりません。
『28年災害、天ヶ瀬温泉街の被害は凄かったんで。』『昔は、満州でも働いたきな・・・』
時折、湯船の外を眺めてはお話が中断します。嬉しそうな視線の先には三隈川と青い空。
優しい目がさらに細くなり、頬がいい色合いに染まってきました。
適温のお湯は少しばかり白く濁り、硫黄の匂いがホッとさせてくれます。
『爺ちゃん。その唄、柳ヶ瀬ブルースですか?』『それそれ、ここ柳ヶ瀬の湯ち言うんで』
あれ?古湯じゃなかったのかな、『うーん?S−MXさん、HELP!』
疑問を残したまま腰タオルでシャレー水光園の露天風呂に戻ると爺ちゃん、
湯小屋から身を乗り出して何度も大きく手を振ってくれました。いつまでもお元気でね〜。

(古湯は100円です。料金を支払ってご入浴ください)