惹湯報告Vol.143 『緊急配備 共犯者』
少し身構えながら、恐る恐る別の音がする方向へ進みます。
だんだん、辺りが薄暗くなってきました。
こんな荒涼とした人気のない場所にいると、人間の弱さを感じます。
先ほどの地点から、ガレ場を数メートル単位で繰り返し上り下り。
一歩づつ近づいて行くと、突然エイリアンガードに遭遇。
それは、自然の力強い姿でした。
どうすれば、こんな美しいものが創れるのでしょう。
地面に這う配湯管もあったので、てっきり同じ源泉と思ったのですが
噴射を受けた先は、焼けただれたように赤茶色に染められ
G32とは別の泉質を持つ、地底からの新たな使者のようです。
辛うじて手に受けた温泉は炭酸成分を多く含むのか白く泡立ち、
口に含めばジョワッとはじける強塩泉。共犯者をB108と認定。
思わず、全身に浴びたい欲求に駆られてしまいました。歳を重ねると、
煩悩も少しづつ削り取られていくらしいのですが、ま〜だまだ。
こんな素敵な出会いがあるんだから、止められません♪