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2009-02-06

レポートコピペ問題の問題

小中学生の読書感想文に、ネットのサイト「〜児童、そして生徒のための〜自由に使える読書感想文」からのコピペが増えており、中には市の読書感想文コンクールで上位に入ってしまったものまであって、先生たちが頭を抱えている‥‥というニュースを昨日やっていた。

このサイトは2004年からあるもので、学校提出に限り著作権フリー(パクリ、コピペOK)としており、パクリがバレた時の反省文の書き方にまでリンクが張られているという親切設計。去年の夏休みにはアクセスが65万件とかで話題になっていたので、ニュースで取り上げられるのも初めてではないだろう。

読書感想文を書くのが苦手な子は少なくないらしい。国語の時間に、書いたものを何度か添削してもらうという経緯があればまだしも、いきなり夏休みの宿題で出たら困る子は多いかもしれない。「自由に使える読書感想文」はそういう小中学生の悩みに応えるもの。これは使っちゃうわなぁと思った。読書嫌いな子には本を読む手間さえ省けてしまうし。


全国の大学の先生が頭を悩ませているレポートコピペ問題もこれまで度々ネットでも話題になっていて、こちらのコメント欄にもいろいろすごい例が出されている。「映画を見てジェンダー観点から分析せよ」という読書感想文に近い課題を出している私も、この問題を毎期抱えている。

授業内ではドラマや映画を見て計4回ミニレポートを書かせ、次の時間にそのいくつかを読みながら、この着眼点は優れているとかこういう視点があるともっといいとかコメントを加え、単位レポート提出の一ヶ月前に細かい注意点や評価基準、参考資料などを書いたレジュメを配布し、レポートを書く心理的敷居を低くした上で、「ネットからコピペしても必ずわかるよ。特徴的な単語でググれば一発で出てくるから。これまでそれで何件も見つけたよ。いい?必ず見つけるからね?絶対やるんじゃないよ? 授業で書いてきたことをもうちょっと丁寧に膨らませて書けばいいんだからね。ジェンダーという言葉も無理して使わなくていい。私が見たいのは上手い文章や正解ではなく、その人の思考の跡」と口を酸っぱくして言っているが、それでも毎期のレポートで100人当たり必ず1人か2人は見つかる(少ない方かも)。


そもそも映画レビューはネット上に掃いて捨てるほどあるので、コピペもしやすい。短めのレビューは使えないが、ある程度まとまりのある長目の批評は適していたりする。

一読してコピペだと勘でわかるのは、授業の形式上だいたい把握している学生の文章力から見て、こんな難解な単語やカッコつけた言い回し知らないでしょ?これ本当に意味わかって書いてるか?というのが出てくるからだ。妙に文学的なのもある。「さてはさては‥‥」と思って検索すると案の定。授業内で書いたミニレポートと照合してみると、小学生の作文と一流大学の院生のレポートくらいの落差があったりする。

これまでで一番間抜けだったのは、「私」が主語のはずなのに、途中で「僕」に変わっていたもの(ちゃんと読み直そうよ)。いきなり「『○○』をご存知だろうか?」(○○は作品名)で始まっていたのもあった。単位レポートでそんな大上段な出だしはない。

微妙だったのは、どう見てもこのブログ内の映画レビューを参照したと思えるもの。着眼点と構成と語彙が、非常に非常によく似ている。しかし完全なコピーではなく、文章は少し改変されているし、自分の意見も入っている。うまいことポイントを押さえてまとめたとも言える。悩んだ末、まあそれなりに頭は使ったんだろうということで不可にはしなかったが、その学生の「度胸」には少々驚いた。


コピペを見破るノウハウはそれぞれ研究されている方が多いだろうし、発見ソフトもあるらしいが、コピペ防止については対策がない。せいぜいワープロ不可、手書き原稿しか認めないくらいだ。もちろんそれが防止にはならないが、手書きで写せば時間がかかる分、少しはその内容への理解が深まるかもしれないし、自分なりに言葉遣いを工夫しようという余地も生まれるので、コピペ一発で終わらせるよりはまだ幾分マシだろう。


しかしいろいろ参照したとしても、最終的には「自分で考えて意見をまとめる」という基本的なことが教育できない、その重要性すら叩き込めないとしたら、単に教育者や教育システムの問題だけなのだろうか?という疑問は湧く。それは、「自分で考えて意見をまとめる」ことが本当に大切なことだとは、世間では思われていないということの現れではないか。

自分で考えることが大切なのではなく、そこはショートカットして自分で考えたかのように振る舞えることが(処世術として)大切、というふうになっているのではないか。それどころか、もしそれが他人の意見だとしても、少なくとも自分よりは頭が良さそうな人の意見に右に倣えで、何が悪いのかと。世の中そんなものではないかと。自分の意見なんかいったいどこで求められるんだ‥‥。


そういう認識が基本にあるとすれば、レポートコピペが蔓延するのは、書くのが面倒とか時間がないという理由を差し引いても、ある意味当たり前の現象だと言える。むしろ社会に出てからは、あらかじめある正解らしきものに飛びつかず、何事につけても糞真面目に自分で考えれば考えるほど、躓いたり回り道したり追い込まれたり苦しくなったりすることは多いのである。

個人的には学生にそうなってほしいと思っているが、きっと理解はされないだろう。



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relax_arelax_a 2009/02/08 03:05 コピペですんでいい時代だなぁ。
うらやましい。
高校以下の読書感想文は別にコピーでいいと思う。
所詮、学問ではなく、労働力をつくるための教育だからだ。
並以下の人間は従順に働けばいいと言うのが、この国の実態だと思う。


大学はコピーは取り締まったらいいと思う。
あと、気に入らないものは不可でいいと思う。
しかし、必修単位でそれをされると退学しかなかったりする人がでるけど。
学生時代はそういった暗黒時代だった。

momo 2009/02/08 07:20 大人の児童書ファンが集まって、子どもの感想文のコピペについて話したが、驚くほど肯定的だった。そして自分もその一人。趣味が趣味だから、「教師の、生徒から感想文受賞者を出したいがための見栄」に巻き込まれるヤツが多く、教師の気に入るような感想文を書き上げるまで、何日も遅くまで居残りをさせられ、「教師の思想」を自分の考えとして「自主的に思いつき」「自分の表現」で感想文に書かされた。なんてヤツが何人もいる。
そうした者が今大人になって、感想文サイトやってるんだよ。
感想文サイトを作ったのは、そういう教師だ。

そしてそういう教師を、自分はそうではない、と見てみぬフリを続けてきた、他の教師でもある。

ohnosakikoohnosakiko 2009/02/08 08:27 relax_aさん
>高校以下の読書感想文は別にコピーでいいと思う。
所詮、学問ではなく、労働力をつくるための教育だからだ。

別に読書感想文などでなくてもいいですが(というかむしろそうでない方がいい)、作文能力は高校までにある程度作っておかないと、大学に行ってから困る人は多いのではないかと思います。

moさん
>「教師の、生徒から感想文受賞者を出したいがための見栄」
>そしてそういう教師を、自分はそうではない、と見てみぬフリを続けてきた、他の教師

酷い話ですね。

b_h_c_y2b_h_c_y2 2009/02/08 09:19 小一の時に「みなさんあのね」とかいう前に出て何でも好きなことを話せという課題があったんですが「特に言うことが無い」というのがトラウマになってしまった身としては、このような感動しろ系の課題を何故に出すのかというのが気になります。
感想なんて無いのに何を書けばいいのでしょう。

>>大学に行ってから困る人は多いのではないかと思います。
むしろ何故大学に行くことが当然になるのを止めなかったのでしょう。

ohnosakikoohnosakiko 2009/02/08 09:47 b_h_c_y2さん
>前に出て何でも好きなことを話せという課題

ええ〜‥‥‥‥‥‥‥(絶句) 
‥‥私なら泣き出します。

>感動しろ系の課題

私事ですが、私は指定された課題図書ではなく好きな本で書いて出した覚えがあります。というのは、高校教師の父が「一律に課題図書を読ませるなどくだらん。教師がサボりたいだけだ。書きたいので書けばいい」と言ったので。担任は父が現国の教員なのを知っていたので、何も言わなかったと思われます。
ちなみに作文の基本技術は父に教わり、幸いなことに書くのが好きになりました。

>むしろ何故大学に行くことが当然になるのを止めなかったのでしょう。

まったくですね。大学行っとけばホワイトカラーの就職口が‥‥というのが信じられた時代が続いたからでしょうか。

CC 2009/02/08 21:48 はじめまして。分野は違いますが同業者です。
不出来レポートの腐海の海でもがいている最中にふとネットサーフィンをしたところ、この記事をきっかけとした一連のやり取りを拝見いたしました。

まず大前提として、講義方法および内容は基本的に教員の裁量にゆだねられておりますゆえ、id:ohnosakiko様がどなたを招聘しどのような内容の講義をなさってもご自由なのは当然です。
私が嘴をはさむこと自体越権行為であり、私自身も気持ちが悪いです。ですが、近ごろ流行りのFD活動のようなものととらえて読み流していただければと存じます。

第一点、id:toled氏のブログの記事を配布することについて。
せめて担保可能な内容のものを厳選なさること、できれば講義と関係のあるものになさった方が無難かと存じます。
学生は(目的意識を持って来た人であれば)講義タイトルにふさわしい内容の講義を受けることを期待しているはずです。
余談的な内容は、脱線も良しとする関係が構築されていればよろしいでしょうが、それがなければ教員の自己満足・押し付けにすぎず、(目的意識を持って来た)学生は迷惑です。
印刷物配布は確かに「読むか読まぬかは自由」なので、迷惑度は低いでしょう。
しかし、在学関係においては教員は単位認定権限を有する一種の「権力者」です。プリント配布はその権力者の権力的行為であることを十分に自覚されたく存じます。

第二点、id:toled氏に話す機会を持っていただくことについて。
id:toled氏がどういう方か、私は全く存じ上げません。ブログを詳しく拝読するまでの時間が割けないのですが、少なくともアカポスについておいでではない方と拝察いたします。
講義で話すことは、たいていの方にとって想像以上に困難です。
その講義に継続的に出席しており講義の雰囲気や学生の様子をつかんでいる、学識十分・準備万端の院生でさえ、本番では往々にして空回りして終了後は涙目です。
失敗したり学生の感情を害したりなどのトラブルがあった場合、id:ohnosakiko様は対応するご用意はありますか。

このお話、id:toled氏にはブログ等の宣伝と講義体験ができてオトクですが、id:ohnosakiko様にとってはかなりリスキーなお話です。
すでに全てご了解のことかもしれませんが、穏やかにスムーズになされるやりとりを拝見し、そのあたり疑問に思いましたので、人生初の書き込みをいたしました。
学生からの抗議がキツイ予備校・大学経験がある、トラブル経験てんこもり社会科学系資格関連科目担当教員のバイヤスがかかった意見ですので(文学系・芸術系では許される土壌があるのでしょうか)、場違いなら黙殺してください。すみませんでした。

ohnosakikoohnosakiko 2009/02/08 22:14 Cさん、はじめまして。
ご意見、どうもありがとうございます。
ご心配なさっている点はもっともと思います。
実はブコメではつい軽いノリのやりとりで表面的に話が進み過ぎてしまったため、改めて私の方の詳しい事情説明と条件と、toledさんの意図についてお尋ねする旨のメールを送りました。そのお返事を頂いた上で、検討しようと思っています。

toledさんのブログは前から読んでおりまして、鋭い論考は参考にすべきものがあると常々思っております。フェミニズムについても書かれています。もちろん私の個人的興味と講義とはまた別の問題がありますので、慎重に対処するつもりでいます。
大変丁寧に親身にご忠告頂きましたこと、心から感謝致します。ありがとうございました。

yo_from-satsukiyo_from-satsuki 2009/02/08 23:23 小学生の時の、とても感想文が苦手だった自分ならば、他人の感想文を出して楽できるのなら…と思いつつも、出してしまったら後ろめたさが残り後悔しそう。

ただ、その小学生の自分は、たまたま国語の授業で書いた作文がクラスで発表されてうれしかったこともありました。
自分の考えで好き勝手書いたことが評価されてうれしかった。
その、うれしかったという経験があったから、今自然と文章を書くようになったのかなと思っています。
こういう体験があれば、いいというわけでもないのですが…。

それよりも、小中高と他人と意見を戦わせる環境がほとんどないから、自分の意見に意義を見いだせなくて、苦労がいらない他人の意見に向かってしまうのではないかと。

ohnosakikoohnosakiko 2009/02/09 00:08 yo_from-satsukiさん
好き勝手に書いたことが、思いがけず評価されて嬉しいというのはありますよね。ちょっとしたことが励みになったりするもので。
ただ褒められたことで、二匹目のドジョウを狙ってコケることもままありますが。

>それよりも、小中高と他人と意見を戦わせる環境がほとんどないから、自分の意見に意義を見いだせなくて、苦労がいらない他人の意見に向かってしまうのではないかと。

「他人と一緒なら安心」とか「目立つな」という同調圧力も問題だろうと思いますね。小中学校の頃、「じゃあこの意見に賛成の人」となった時に、回りを見て一番人数が多そうなところに挙手するとか、そういう風景はよくあった気がします。

CC 2009/02/09 01:50 id:ohnosakiko
ネットサーファーの誤解に基づく失礼な書き込みに対し、たいへんご丁寧なお返事をどうもありがとうございました。
杞憂だろうとは思いつつも、もっぱら私自身の精神衛生のために書いてしまいました。
400通超のレポート・600枚超の試験の採点で脳が疲れているようです。

コピペには私も手を焼いております。
(対策としては、手書きさせること、コピペできないような特殊なテーマにすること、文中でキーワードを用いさせること、あたりをケースバイケースで実践しております。)

しかしコピペを防止できたとしても、それによりさらにひどく露見する文章レベルの低さの方がより悩ましいです。今回のid:ohnosakiko様の記事をきっかけに書かれたレポート指導方法の提案をいくつか拝見しましたが、どれだけ指導を徹底するかの問題であって、新たに取り組みたいと感じるような指導法提案はなかった、というのが正直な感想です。
それに、「文章作成法」という講義科目ででもない限り、指導の徹底は専門知識教授の機会を減らしたり教科の性質をゆがめたり(deztec.jp氏の所説はそう感じました)しかねず、問題の少ない文章が書ける層の不満を溜めることにも繋がるので、匙加減が非常に難しいです。
だから指導しないとは申しませんが、多くを高校までの教育機関やリメディアル科目にぜひ委ねたいです。

もっと申し上げれば、アレなレベルの教育機関におりますと、レポートを書くことがそもそもしんどい、自分の意見は(批判されるとショックだから)書きたくないという層が、牽強付会の弁論や泣き落としで単位を要求するのをどうにかして欲しいと思う今日この頃です。

長々とすみません。そろそろ地獄さ行ぎます…。

toledtoled 2009/02/09 02:24 ごめん! ごめん! ごめん!
わーーーーーー、そんなに大変な世界だとは知らなかった! 自分がめぐまれているからといって、より厳しい状況にある諸君を助けてあげられるわけではない。それはハリウッド映画で学んだはずのことでした。なのに軽率なオファーをしてしまい、ごめん! キャンセル!

お詫びとして、別のオファー! 友だちになろう。東京に来ることがあったら連絡してくれ。新宿に和民という店があって、すごい楽しいぞ。そこで非モテ談義でもやりましょー。

ohnosakikoohnosakiko 2009/02/09 12:29 Cさん
いえいえ、私もあのブコメのやりとりを傍から客観的に見たら「大丈夫?」とは感じると思いますので、真摯なご忠告を頂けたことは有り難く思っています。
それにしても、Cさんも大変な数の採点をしていらっしゃるんですね。私は今期は約100人(×5枚)で済みましたが、前期はその倍以上の人数だったのでちょっと地獄を見ました。

>しかしコピペを防止できたとしても、それによりさらにひどく露見する文章レベルの低さの方がより悩ましいです。

ええ、コピペよりそちらが問題だと思います。
文章の指導も授業時間内では限界がありますし、おっしゃるように、文章の書ける学生にとっては無駄な時間となってしまいますしね。

私の行っている大学でも、普段の授業で書かせるものを読むと、これまで文章というものを書いたことがないのだろうかというような学生が一定数おります。これはもう仕方のないことだと思っています。
ただ一方で、非常に鋭い指摘をする読みの深い学生も少ないながらおりまして、それを読むのがこの授業をもつ楽しみだったりします。

では、お仕事どうぞ頑張って下さい。

ohnosakikoohnosakiko 2009/02/09 12:31 toledさん
こっちもちょっと悪のりしてしまいまして、すいません。それに、助けてもらおうとも思ってませんよ。toledさんの記事はせっせと保存しています。そのうち読みそうな学生にだけ配ろうと思っています。

じゃあ東京行く時は連絡しますね。個人的にはお会いしてみたいので。でも非モテ談義‥‥か(笑

CC 2009/02/09 15:51 id:toled
id:toled様のブログで私が突入してよさそうな場所が分かりませんでしたので、勝手ながらこの場を借りましてお詫び申し上げます。
気持ちよいやり取りに横槍を入れてしまいまして申し訳ございませんでした。
嘴をはさんだ後にようやく、本件は問題なく成果のみあげられたのだろうと悟りました。余計な事をしたと自らを恥じております。

id:ohnosakiko
採点すべき量も問題ですが、採点基準の精度という質をどの程度求めるか、および要領の良し悪しで労苦の度合いは違ってきます。
要領が悪い私にとっては扱いかねる量で、質に不満・不安な状態での苦しい作業を毎回強いられております。
1000とか2000とか採点する方は、いったいどのようになさっているのだろうといつも不思議です。TAは付けてもらえるんでしょうが…。

駄目なレポートを大量に見ると切ない気持ちになりますが、仰る通り、良いレポートは本当に励みになりますね。
ありがとうございました。頑張ります。

やはり慣れぬ事はするものではないようです。今度こそ本当に消えます。失礼いたしました。

nijuusannmirinijuusannmiri 2009/02/10 17:06 初めてコメントいたします。

ブコメにも書きましたが、「他人の意見や感想を、<それと分かるように断らず>自分の意見や感想のように書く」というのは単純にマナー違反ですよね。というような、文章作法と言うか一般常識的な話をしてもしょうがないのかもしれませんが。

それ以前に、義務教育か、せめて高校あたりで「文章理解」と「作文」をもっと徹底した方がいいのに、と、よく思います。(Web上の揉め事もこの2つの能力というか技術があれば、大分減るような気もします。)
「読書感想文」も「作文」の一種だろ、と思われる方も居らっしゃるかもしれませんが、あれは作文能力を付けさせるためと言うよりは「文学教育」とか「情操教育」に近いものです。なので、「文学」とそりの合わない生徒や児童にとっては、苦痛でしかありません。「課題図書」が主に文学方面に偏っているのも問題です。せめて、科学系の読み物やルポルタージュといった、「非文学」の本も課題図書に含めるべきでしょう。評価できる人が居ないかもしれない、というのが悩みどころですけれど。(最近は変わっているかもしれませんが。)
それよりも、「国語」という名の文学教育もどき(そもそも教えられる人が少ないので、通り一遍の解釈の押し付けになりがち)などやめて、文章を論理的に理解する能力と、他人に分かるように自分の言いたいことを書く技術を、きちんと身に付けさせるべきだと考えます。基礎教養としての文学も必要とは思いますが、この二つよりも優先すべきとは思えません。
「レポートコピペ」については、大学の時に「『よい論文』の条件は、1.締め切りを守っている、2.規定枚数に達している、3.他人の意見と自分の意見をきちんと分けている」ということを叩き込まれたので、「論外だな」としか思えないのですが、それにしたって「文章理解」と「作文」の基礎が出来ているという前提の話ですからね。

ohnosakikoohnosakiko 2009/02/10 21:41 nijuusanmmiriさん、はじめまして。
>「他人の意見や感想を、<それと分かるように断らず>自分の意見や感想のように書く」というのは単純にマナー違反ですよね。

参考にするならまだいいですが、文章をそのまま剽窃するのは、場合によっては著作権法違反になりますね。

>「国語」という名の文学教育もどき(そもそも教えられる人が少ないので、通り一遍の解釈の押し付けになりがち)などやめて、文章を論理的に理解する能力と、他人に分かるように自分の言いたいことを書く技術を、きちんと身に付けさせるべきだと考えます。

私もそう思います。文学作品の読解が意味がないとは思いませんが、授業がきっかけで文学を読むようになる生徒は少ないでしょうし、そもそも本の好きな子は自分でどんどん読んでいくものですから、それよりも小論文的なトレーニングをたくさんした方がいいと思っています。
以前、予備校の小論文添削のバイトをしたことがあるのですが、これは中学くらいからやるべきだろうなと痛感しました。

小学校の読書感想文では、こんな例を知人から聞きました。
夏休みの宿題で課題図書を読めというのではなく、その先生が選んだ数十冊の本の中から読みたいものを選び、毎日10分でいいから読んで感想を書き、次の日提出する。先生が文章を添削して返す。ということを一年やっていたそうです。読む時間も分量も書く分量も生徒の自由。
先生の方は大変だったと思いますが、その知人はそれで毎日少しずつ本を読む習慣がつき、文章を書くのも苦ではなくなったということでした。

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