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2016-01-06

「嫁が欲しい」「頼れるのは娘」という母親たちの言葉

去年の夏前だったかいつものように、義父の家に行って庭の草取りをしていたら、近所の年輩の主婦の人がやって来て、垣根越しに「まあよくやってらっしゃること」と声をかけてから、「いいわねぇ、うちも嫁が欲しいわ」と独り言のように言った。そこの家の息子さんは実家を出て一人暮らしをしている。

こういう時に「嫁が欲しい」って言うのかと思った。「嫁」つまり息子の妻は、別に草取り要員ではないですよ。義父は高齢の独り住まいで、夫が単身赴任でこちらにいないので、私が時々来て手伝っているのです。私しかいないから、それは当然なのです。もちろん時間のある時しか来れません。別に「嫁」だから何でもする、できるってわけじゃないです。

‥‥‥と言いたかったが、私は曖昧に笑った。さすがにそういう時にムッとしないでやりすごす世間知はある。


年末にお歳暮を贈った伯母(亡き義母の姉)から御礼の電話が来た時も、義父の家に行っていることを感謝された。長男家族が遠くに住んでいる伯母は、独身の次男と二人暮らし。

「やっぱり男の子はあかんわ。女の子産んでおけばよかったって、つくづく思うわ。歳とって頼れるのは娘だねぇ」と伯母は言った。

女の子は嫁にしろ、娘にしろ、細やかに身の回りの世話をしてくれる。ガサツな男の子より頼りになると。伯母のように学校の先生として働いていた人でも、「家の中の女」の話になると、そういう考えを示す。


しかし、親と同居の中年独身者が増えている今、年老いた親の面倒を子どもが看ることにおいて、男女差はなくなってきている。介護職でも男性は少なくないし、「女性にはできるが、男性にはできない」ようなことはない。しなければならなくなったら、性別問わずせざるを得ない。

そういう時代なのに、”世話係”として「嫁が欲しい」とか「女の子を産んでおけば」という言葉がつい出てくるのは、世代ゆえなのか。


母も同じようなことを漏らす。「私、女の子産んで、本当によかったわ」。相談相手になってくれて、愚痴も聞いてくれるから。買い物も気軽につき合ってくれるから。男の子じゃこうはいかない。そんなことはさせられない。‥‥と思っているようだ。

もちろん「女も仕事をもち経済力をつけたほうがいい」という考えに、彼女たちは同意する。だが一方で、「家の中の女」として自分がしてきたようなことを、社会に出るようになった下の世代も大体するものだと思っている。そこで、娘や嫁である身内の女は、第一に「ケアをする者」として位置づけられる。


女が女の立場を、固定化してしまうような言葉。それを聞いても、娘や嫁の立場である私は、正面切って何か言うことはない。

ただ、「私までだろうか」と時々思う。こういうことをカジュアルに言われるのは、今50代の私の世代までだろうか? 私は子どもがいないけれども、同世代の既婚女性もやはり「嫁が欲しい」とか「やっぱり頼れるのは娘」と思っているのだろうか。

みやこみやこ 2016/01/15 01:26 30代兼業主婦、地方在住です。
「息子より娘ほしい」周囲でふつうに聞きます。
「かわいい服が着せられる」「一緒に出かけやすい」「結婚しても気軽に呼べる」確かに息子では全部無理ですね。(うちは息子のみ…)
もし男女産み分けが可能になれば、今の日本では、女の子の方が多くなるかもしれません。
50年前なら逆でしょうけど、子供に労働力を期待しなくていい豊かな時代ということかも?

ただ、「ケアをするのは女性」という価値観は、なかなかなくならないと思います。
高齢になると、どうしても身体が弱って、手助けがほしくなるので、
自分より下の立場の人(女性、若い→つまり嫁か娘)が一番頼みやすい…というのはあると思います。
ご主人や息子さんが介護している家も増えましたが、
もし昔のように、頼める相手(嫁や娘)が身内にいれば、進んで介護する人はあまりいないのでは。介護虐待も多いのは実の息子さんとご主人です(^_^;)

「(働き手として)嫁がほしい」は、さすがに一定年齢以上の方に限られると思います。
むしろ「(誰でもいいから)息子に嫁がほしい」の方が切実です!田舎ではそこらじゅうで聞きます……
(自力で嫁さん見つけてくる男の子は、さっさと家を出ちゃいますからね(^_^;)

ナシナナシナ 2016/01/15 21:23 お久しぶりです。女が女の立場を固定化ですか。
体験談ですみませんが、仕事場の掃除をしている時、職場の年上の女性同僚から、女性の気配りとして隅々まで整えていくこと、とアドバイスを貰ったことがあります。
正直ピンときませんでしたが、女性としてでなく、作業員として受け止めることにしましたが、男性だったらこうは言わないんだろうな、と今思うと少し複雑です。
あと、別の時に私は女性としての自覚があまりないと、軽く言ったことがありますが、それは人間として未熟だととも言われたことがあります。
女性の脳は脳梁が太く、マルチタンクで同時に複数の作業が男性に比べて得意、更に細かな所やちょっとした感情の機敏に気づきやすいという傾向もあるのでしょうが、
いわゆる"家の中の女"というのは昔から続く"理想の女性像"として根強いところがあるのでしょうか。
昔に比べて、選択肢は増えたとはいえ、モデルとしての見本は豊富ですし、そういう意味では楽なのかもしれません。
あとは共働き夫婦でも、未だに妻の方が家庭での役割を背負わせがちです。
夫に比べて時間に融通が利きやすい家庭ならともかく、仕事量が同じでも妻が負担します。
これは旧来のジェンダーの悪い所だと思います。
ただ、同性ならではの相談相手やら愚痴というのは、息子ではなく娘でないとできないのは何となく分かる気がします。
要は相手に負担をかけ過ぎないことですね。

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