映画レビュー更新。ジュリア・ロバーツとキャメロン・ディアスのあれです。

サイゾーウーマンに連載中の映画レビュー『親子でもなく姉妹でもなく』第6回、アップされています。


年上女が小娘に負けるのは「若さ」ではない――『ベスト・フレンズ・ウェディング』に見る解


ベスト・フレンズ・ウェディング』(P.J.ホーガン監督、1997)は、ジュリア・ロバーツキャメロン・ディアスが共演したロマンチック・コメディの傑作。ご覧になっている方も多いと思います。
キャメロン・ディアスが、愛称キムで呼ばれる富豪の娘をチャーミングに演じて、コメディエンヌの持ち味を見せていたのが印象的です。この年はその後『普通じゃない』、翌年は『メリーに首ったけ』に主演して一挙にスターの仲間入りをしました。
しかし何といっても、ジュリア・ロバーツが素晴らしいですね。こういう、一見自信と余裕たっぷりのキャリアウーマン(死語)でいながら、肝心なところでダメな役が、とても巧いと思います。
エリン・ブロコビッチ』の評価が高い彼女ですが、私が好きなのはこの作品と、前に取り上げた『モナリザ・スマイル』です。


いろいろな歌が使われていて、一番盛り上がるのは親族のランチで全員が歌い出す場面ですが、物語の中で重要なのは「The Way You Look Tonight」。この大切な想い出の曲を、ジュリア・ロバーツが結婚する二人に贈るシーンで、私はいつも涙が出ます。


シナトラの歌でどうぞ。