書評のお知らせ

2013年に出た『女の数だけ武器がある。たたかえ!ブス魂』(ペヤンヌマキ著)という本が、書き下ろしコラム5本に雨宮まみのテキストを加えて、この間文庫化されました。その書評を、WEBスナイパー(18禁サイト*1)に書いてます。


女の武器は言葉だ/『女の数だけ武器がある。たたかえ!ブス魂』著者=ペヤンヌマキ(幻冬舎) 文=大野左紀子


現在は映像ディレクター、劇作家、演出家の肩書きをもつ著者が、若い頃、コンプレックスを克服するために、AV業界でスタッフとして働くことを選んだところから話が始まります。
私は文庫版で初めて読みました。タイトルは勇ましい中に自虐を感じさせますが、内省的でユーモアに満ちたやさしい文章にグイグイと惹きつけられて一気に読了。文章が上手くてとても読みやすいという意味での「易しい」と、笑わせながらも勇気づけてくれる「優しい」の両方があります。
雨宮まみさんとは同郷で同い年、上京した年も最初にAV業界を選んだところも同じだそうで、「自分のことを赤裸々に書く」というスタイルも共通しています。ただペヤンヌマキさんの方が少し抜け感があるというか、飄々とした持ち味が醸し出されている気がしました。
若い方におすすめ。男性が読めば、目から鱗なところもいろいろあると思います。


女の数だけ武器がある。 たたかえ!  ブス魂 (幻冬舎文庫)

女の数だけ武器がある。 たたかえ! ブス魂 (幻冬舎文庫)

*1:両サイドにエロ広告画像が出てきます。見たくない方はお手数ですが、紙か何かで隠してお読み下さい。スマホでは、エロ画像はかなり少なくなります。