藍より青し〜縁〜 第3話 庭球

薫も葵もやたらとSEXを意識しながらも、ラストは2人のキッスで締めるという、非常に共同体的アニメらしい話であった。

いくら繭が薫とベタベタしても、葵が全く動ぜずニコニコしているところはこの作品を非常に象徴的に表しているように思う。これ、天地無用だったら一悶着あるところだぜ。薫に対する深い信頼を持っているからこそ、葵は何があっても動ぜずにいられる、ということなんだろうと思う。で、それは明らかに作り手側も意識している。(そうでなければ、葵が繭と薫がイチャついているところをニコニコと見守っているところを、アップで抜いたりはしないだろう)流石である。

あー、それと葵のアンダースコアを必ず下から舐め上げて撮って、それだけでは飽きたらず、ケツの部分に毎回きちんと一本線を入れていたのは作画的に非常に素晴らしかったですね。ケツに一本線があるとないのとでは大違いな訳ですよ。それをきちんと分かっていらっしゃる。

藍より青し〜縁〜 第4話 怪

とっても「シャイニング」なお話であった。

多少強引なきらいはあるし、ありきたりと言ってしまえばそれまでなのだけれど、私はこの完成度の高さ、志の高さを評価したいと思う。素晴らしかったです。

序盤で妙子ちゃんのドジっぷりをフューチャーしておきながら、後半はみんなを引っ張って妖怪退治に向かうという構成も効いていたし、また、ちかが薫と一緒に寝ているということを聞きつけた繭が桜庭家にやって来て、妖怪騒動に巻き込まれてしまうという展開も巧かった。

序盤に挟み込まれる、どう見ても「実在の」妙子ちゃんにしか見えないインサートは、ちょっとルール違反気味のきらいもなくはなかったのだけれど、まぁ、許します。それを言ったら、ブライアン・デ・パルマだって「ファム・ファタール」において、とんでもないルール違反をしているのだから。(回想シーンであるにも関わらず、「7年後」というテロップをいけしゃあしゃあと入れているところ)

うーん、何気に完成度高いなぁ、この作品は。積極的に誰かが評価しているのは余り聞いたことがないのは、余りにも典型的な「ハーレムラブコメ」だからだとは思う。そのくせ、「まぶらほ」のように浮ついたところがなく、妙に地に足が着いている感じがしており、それが逆にアニメファンには距離を置かれている部分なのかもしれない。そういう意味では、ちょっと損をしているかもしれないなぁ、この作品。