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　■eBayとYahoo戦いの歴史と、その思わぬ勝因・最終回
　「eBayのおごり」
　
　遂に、2000年3月「イーベイジャパン VS ヤフオク」
　2回戦の火蓋は切って落とされました。

　Yahooは米国での敗因を分析して、
　日本では「先行出品者という最強兵器」を創りだす戦略で
　eBayを迎え撃ちます。

　その為に、Yahooは6ヶ月間の先行スタートを切り
　とにかく出品者の確保を精力的に行いました。

　かたや、

　eBayは（1998年米国において）
　大手インターネット企業群の大包囲網を制した
　「先行出品者という最強兵器」が敵のYahooにあることを
　重々理解しながらも・・

　特別な戦略も戦術も立てず、

　世界最大のネットオークションeBayというブランド力のみで
　Yahooに戦いを挑みました。

　出品料の無料サービスなどもなく王道の営業展開です。

　　　　　　↓　　　　
　
　　　　　　↓

　しかし話題性はあったものの・・
　Yahooの出品数、ユーザー数を脅かすことはありませんでした。
　
　また、翌年の2001年にeBayが出品料無料サービスという
　苦肉の策を取った際、
　
　米国のYahoo関係者は
　米国で見たNightmare（悪夢）を、立場を変えて見ている・・
　　　　　　
　とコメントしたほどでした。

　つまり、1998年（米国で）Yahooは、eBayの（有料サービス）
　に対抗して出品料無料などのサービスを打ち出してeBayに挑み、
　ユーザーの取り込みを図ったものの・・

　その効果はなくeBayに敗れています。

　出品料無料程度で、
（フィードバック実績を持った）先行出品者は動かない・・！

　ということをYahooは、嫌というほど思い知らされ、
　仕掛けられたeBayも「効果がない策」であることを
　勝者として認識した・・

　にもかかわらずeBayは同じことをしてしまったわけです。

　日本では通用するなどといった甘い考えがあったのでしょうか？

　結局、その後も、
　出品数、ユーザー数ともにYahooを一度たりとも上回ることなく、　　
　
　翌年の2002年3月にeBayは日本での営業を中止します。

　Yahooは米国におけるeBayの勝利をコピー＆ペーストして
　日本で勝利を収め、

　eBayは米国で貴重な勝利経験を持ちながら、
　日本では「それを全く活かすことなく」敗北を期すことになり、
　
　その敗因はeBayの驕り（おごり）でした。
　
　そしてeBayは、日本での戦いを経て、
　改めて（フィードバック実績を持った）先行出品者の
　大切さがわかったのでしょう。

　その後の世界戦略は、
　各国の（先行出品者を持つ）既存するオークションサイトの
　M&A（買収）にスイッチしました。

　その戦略は功を奏し、米国eBayの成長神話にも支えられて、
　今や世界27カ国に及ぶ地球規模のオークションマーケットを
　築き上げました。

　日本での敗北がeBay世界戦略の礎（いしずえ）になったと
　言っても過言ではないでしょう。

　残るは日本への再上陸です。
　You should come back,the number of fans has increased.

　eBayとYahoo戦いの歴史と、その思わぬ勝因・・・【終】　
　

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