今年度も残す所2回の読み聞かせとなりました。毎回自分の中でこれと思う本が決まれば、8割がた仕事が終わったように思えます。迷いながらでしたが先日ふと思い出したこの絵本にしました。15分をちょっと超えるようなお話です。今回は「さくら」という手話をはじめにやってみました。これは手の平をハの字にあわせて交互に2、3回表裏とかえして動かし、咲く様、散る様を表しているようです。
- 作者: 古田足日,福田岩緒
- 出版社/メーカー: 童心社
- 発売日: 2001/09
- メディア: 大型本
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あとがきを見ると、この物語は
- 作者: 酒井董美,野村純一
- 出版社/メーカー: みずうみ書房
- 発売日: 1984/01
- メディア: 単行本
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矮 ワイ•アイ•みじかい•こびと
声符は委(イ)。委は稲魂を被って舞う女の姿で、姿勢を低くする意がある。
矮姫(さくらさひめ)は稲と結びついています。また「さくら」という言葉の語源を見てみると、日本語の「さ」という音の響が、耕作(の神霊)を表す古語であり、「くら」はその神の「座」を現しているという説があり、この物語にもつながります。(サクラ・桜(さくら) - 語源由来辞典)さくらの花びらはそういえば、お米にも見えます。
今度「さくら」と発語する時には、ちいさな種神様を思いうかべてみましょう。音に宿る神さま。芥川龍之介のこの詩を、父がよく口にしていたのが耳に残っています。