『青空の手紙』奥井亜紀

世界はことばで創られる。
青空の手紙
先週発売された、奥井亜紀の最新アルバム。
あまり知られていないアーティストかもしれません。今年で活動14年目。アニメの『クレヨンしんちゃん』や『魔方陣グルグル』のテーマソングを歌ったことがあるので、どこかで歌を耳にされた方もいるはず。とはいえ、いわゆるアニソンが専門ではなくて、ナチュラル系のポップスやバラードが専門のシンガーソングライターです。歌い方は個性的。透明感の中に芯の通った美しい声。昔はメジャー活動をしていましたが、今はインディーズの形で活躍中です。ソロできちんとした形でのアルバムは、これで11枚目。
何が好きかといえば、何といっても歌詞!ことばの置き方、世界観の創り方がすごく綺麗で大好きです。
音楽に限らず、評論、小説、短歌、演説、法文でも、上手いことばの置き方を見つけると、自分は心底感動してしまいます。置かれたことばが繋がってくっきりと浮き上がる、真新しい世界。そこを突いてくるかぁ!という嬉しさと驚き。
文字を目にしただけでときには涙ぐんでしまうことがあるのを、最近発見しました。これは恥ずかしいことなのか何なのか分かりませんが、ことばへのアンテナが立っているのは、そんなに悪くはないかも。
 
今回のアルバムは、春らしくて明るい曲が多いです。暗い闇の中に光が射している感じの世界観が多かったけれど、元気な曲も素敵。このアルバムは全曲試聴可能(参照:LIVE MASTER RECORDS)なので、奥井亜紀に興味を持たれた方は、ぜひ買ってみてください!
 
青空の手紙
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