結局いちばんの反響は娘の文章

今日は最高の日和でしたねえ、一日ずれていればよかったのに。一箱古本市の話ですがね。しかし、明日も3時ぐらいまでもってくれれば、どうにかかっこはつく。小学校の遠足の前の日の気分であります(こんなに「の」が重なる文章は悪文であります)。
今日、溜めておいた本に、一箱用のスリップに値段を書き込み挟み込む。大きめのリュックにぎゅうぎゅう詰めたが、用意した2割は積み残しだ。そのほか、「彷書月刊」特集号サイン入り、『気まぐれ』サイン、イラスト入りも持っていくことにする。えー、岡崎武志堂の出店場所は「青空洋品店」さんであります。あの「噂の犀」、すなわち晶文社さん勤務の方のブースと、いっしょ。ほか、ブックステンダーボタンさんと3組。みなさん、来てくださいね。午前中は、審査員なもので、あちこち回っていますが、午後はなるべくいるようにしますので。と、言いながらうろちょろするかも。明日、もしぼくを見かけたら、遠慮なく声をかけてくださいね。楽しくやりましょう。
今日は昼飯食いがてら国立散歩。ひさしぶりに谷川で『東京の橋』鹿島出版会700円ほか、均一でごちゃごちゃ買う。『古本屋残酷物語』に出て来た北公次『256ページの絶叫』があったので買う。ははは、これか。値段は20円。岡村喬生『ヒゲのオタマジャクシ世界を泳ぐ』新潮社も、世界わが心の旅を観てから、ずっと読みたかったのがあった。50円。そのほか3冊。「ブ」でもちょいちょいと買う。
ディスクユニオンで、加川良「親愛なるQに捧ぐ」と、おジャズのアンソロジーを一枚。それに「サンダーバード」のDVDを買う。デジタルマスタリングで、サンダーバード、きれい! 吹き替え版では黒柳徹子が声優をやっていたペネロープがめちゃくちゃかっこいい。
近くのタリーズでコーヒー。ここはBGMがジャズなのでいいのだ。田辺保『シモーヌ・ヴェイユ講談社現代新書を、メモを取りながら再読していたら、あとからドヤドヤ、おばはんがグループで押し寄せ、テーブルをくっつけ島をつくりだした。ああ、もうこれまで。ジャズもシモーヌ・ヴェイユもあったもんじゃない。コーヒー半分くらい残して、さっさと席を立つ。
天誠さんや、彷書月刊特集号に寄稿してくれた村岡さんから、感想のハガキが届く。天誠さんはぼく宛てと別に娘にもハガキをくれた。村岡さんのハガキも娘の文章を褒めたもので、なんだか今回の特集号は、いちばん反響のあったのは娘の文章、ということになりそう。
あ、高橋輝次さんの『関西古本探検』右文書院が届きました。装幀は林哲夫さん。最初ッから古本ぽい装幀だ。もちろん褒め言葉なり。目次をパラパラ見て、いきなり江口榛一の名が眼にとびこんでくる。先日、音羽館で江口の評伝を買ったばかり。その偶然にちょっと痺れる。まずそこから読む。身銭を切って本を買う、そのいかに本が好きかが伝わってくる、それが高橋さんの文章のいちばんよいところではないか。体感温度が伝わってくる文章なのだ。