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okatakeの日記

2008-12-01 みちくさ市終了

okatake2008-12-01

12月になってしまいました。朝5時に目がさめ、新聞を取りに家の前に出たら(新聞はまだ届いていなかったが)、空にくっきり星ぼしの点在が見えた。

昨日は無事「みちくさ市」終了。スタッフのみなさん、出店者のみなさん、おつかれさま。前の晩、遠足に行く小学生みたいにあんまり寝れないまま、支度して家を出る。すばらしい天気だ。朝の電車も空いている。ほんとは副都心線雑司ヶ谷下車、というコースだが、行き慣れた山手線目白」下車で徒歩、で行く。学習院前の目白通り両脇のイチョウが色づき、しきりに葉が光を浴びながら落ちていく。うつくしい。

12月最後のこの日、おだやかで、日中はあまり寒くなく、おでかけ日和とあって、鬼子母神かいわいは「手作り市」もあわせ、大変な人出となる。ぼくはコウノと、二股に分かれた参道の一方のはじっこ「ギャラリー三愚舎」さんの軒下を借りたが、ここ、人の流れが途切れるところで、あんまり場所がよくない。こんなんでだいじょうぶかと思ったが、段ボールで一箱送り、当日、リュックに詰めたのと併せ、売れ残ったのがリュックに軽々と詰められるぐらい。50冊近く、2万5000円ぐらい売った。完売とはいかないが、まあよく売れたほうだろう。紀伊国屋書店の大井さんが助っ人として終日張り付いてくれて、休憩にも行けた。大井さん、ありがとう。

それにしても、立ち寄ってくださった方々にはお礼を申したい。「あのう、岡崎サンですか」「本、読ませてもらっています」「写真捕らせてください」「サインください」と、声をかけていただき、見知らぬ読者と次々会えて、本が売れたことよりも、そっちのほうがうれしかった。手描きの水彩看板も、「これ、ほしい」とかお褒めいただいて、でも、看板は大家の「三愚舎」さんにいただいてもらうことにした。

客のなかに、上品な年輩の女性と美少女と若い男性の三人が来て、北杜夫『ぼくのおじさん』新潮文庫を手にとり、これ、追分の古本屋さんで、うんぬんと喋っている。ちょうどこの日、旅猫・金子に追分コロニーで撮ってもらった写真をうしろの壁に張って商売していたので、「これ、追分コロニーですよ」と美少女に言うと「あ、ほんとですね」。けっきょく、数冊お買い上げいただいて、去り行く姿を見て、「あああああ」と思う。上品な女性は、女優の村松英子さんだ。兄は評論家の村松剛。そういえば、追分コロニーにときどき訪れると聞いていた。

黒岩「食道楽」比佐子さん、ナンダロウくん、直枝政広さんなども続々と姿を見せてくれた。

3時ごろから急速に日がかげりだし、風も吹いて寒くなってくる。「古本おみくじ」も楽しんでもらえたようでよかった。けっこう「凶」を引く人が多く、そこに「古書現世の向井くんのお腹をなでてください」(そうすると凶運が消える)と書いたが、ほんとにみんな、触っていたみたい。あとで向井くんに「あれ、なんすか、いきなりみんな、おれの「腹触らせてくれ」って来ましたよ」と言われる。悪い悪い。

現場を撤収し、打ち上げまで時間があるので、塩山御大と「北方人」さんと一緒に、三人で明治通を少し入った路地の赤提灯で下地を作る。顔にケンのあるおばさん一人できりもりし、野球好きが集まる、ちょっと変な店だった。

そして「世界の山ちゃん」で打ち上げ。長い一日が終る。帰り、同じ中央線の「ささま」野村くんと一緒だったが、野村くん、酔うと、答えられないような、非常に難しい話をする。頭がガラガラと音を立てて、酔いがぐるぐる回る。ちょっと悪いクセだなあ、いい奴なんだけど。野村くん、論文でも書きなさい。ぼくの頭じゃあ、何言っても答えられんから。

あ、そうそう、一冊だけ買ったんだ。魚雷くんの箱から、大原寿人『狂乱の1920年代』ハヤカワライブラリー、200円。これ、常盤新平が変名で出した、訳書以外の、初の著作だ。カバーは真鍋博。もちろん、魚雷くんはそのことを知っていて「いやあ、状態が悪いですから」と200円。その魚雷くん、朝、姿を見せないのでスタッフが10時(開始時間)に電話したら、まだ寝てたというから、豪傑さんだ。

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