みちくさ市です

okatake2009-11-22

本日、「みちくさ市」です。天気、なんとかだいじょうぶそうで、晩秋の雑司ヶ谷、ぜひ古本散歩と洒落てください。
ぼくも、ノンちゃん、石原くんと仲良し三人組で、商店街なかほどの駐車場に出ています。「おみくじ」も新作を作りました。
新国立にハプスグルグ家展を見にいったとき、会場を三階まで意味もなく散策したのだが、三階へ上がるとき、下りのエレベーターで太田治子さんを見た。それだけ。

▼会場

雑司が谷鬼子母神通り

東京都豊島区雑司が谷2丁目・鬼子母神通り周辺

Google地図 >> http://tinyurl.com/6xmc4y

主催/鬼子母神通り商店睦会  協賛/わめぞ http://d.hatena.ne.jp/wamezo/

昨日は「潜水服は蝶の夢を見る」だっけ? 「エル」編集長が植物状態になる実話を映画化したのがあるが、その本人が登場するドキュメントをCSで見た。「あった、あった。」は『阿佐田哲也の麻雀秘密教室』。
お昼は家族で「ブ」回りの外食。「ブ」でCD500円三枚1000円セールをやっていて、ボブ・ディランの輸入盤がたくさん出ていたので、未所持を4枚、ジャズの棚から2枚、ソニー・クリスウィントン・ケリーを買う。
夕方、外出。「音羽館」に本を売り、白井喬二新撰組(上下)』講談社大衆文学館、高橋康雄『夢の王国』講談社を均一で、『堀内誠一 旅と絵本とデザインと』平凡社を1000円で買う。広瀬くんと「赤レンガ」でお茶。西荻ブックマーク、「マーレ」で予定していた都筑饗一がすぐ予約で埋まり、あわてて「こけし屋」に変更した、という。すげえなあ。赤字にならないため、会場をどっちにするかは大事なこと。「マーレ」と「こけし屋」の中間ぐらいの場所があればいい、という話になる。「興居島屋」へも、「コクテイルライブ」告知チラシを置かしてもらいに寄ったが、澄ちゃんはせっせと、古い小さなトランクいっぱいの戦前の絵はがきを販売用に点検していた。なんだか楽しそうだぞ。
昨晩はまた「古本酒場コクテイル」へ。ナンダロウ・オヨヨのジェットストリームを聴きにいく。立ち見が出る盛況だった。オヨヨ書林が金沢へ移転する。その経緯と、オヨヨ書林の歴史が語られたが、オヨヨくんがいかに行き当たりばったりに生きてきたかがよくわかった。それはそれで素敵なことである。春日部リブロの荒木さんがゲストで来ていてひさしぶりに挨拶。なんだか、どんどんきれいになっていくような。


一昨日の話だが、午前中にコウエンジへ。昨年は神保町でおこなったJRAC古本講座を高円寺で。参加者は5人。しかし古本屋巡りをするには、これぐらいの人数でないと。一時間、高円寺北住民集会所の会議室で喋って、昼飯をたべて西部古書会館へ。ここでわさわさと拾い、都丸均一にとりつき、上島珈琲で休憩して、荻窪「ささま」を回って、また集会所で戦利品を見せ合うという約5時間の行程。前回、神保町では15人ぐらい集まり、古本屋巡りの時間が少ないという声があり、今度は少したっぷり取ったのだが、時間が長いのに恐れをなして人数が減った。難しいもんですねえ。
ちょっと買った本をいくつか紹介しておこう。
あ、昨日の和洋会では杉本秀太郎『まだら文』新潮社、500円。林光『ブロチェク世界歌劇場』晶文社500円(晶文社の未所持本、少し珍しい本はダブリでもなるべく買おうとしている)。
西部では森繁自伝の元本。谷内六郎装幀。250円。やっぱり買うならいま、だろう。
ポプラ社が昭和30年代半ばに出した新日本少年少女文学全集『川端康成集』200円。これは、京都で同じシリーズの『佐藤春夫集』を買ってよかったんだよねえ。装幀が武井武雄。挿絵もいっぱい入っている。ふつう、佐藤春夫川端康成の純文系の作品を挿絵入りで読むことはないから、意外に新鮮。再読する機会となる。
雑誌フロク漫画で堀江卓『ガン・キング』300円。
大阪商船「亜佛利加・南米 世界一周案内」パンフ500円でこれはいいもの。船内の写真が多く、三等船室から談話室、デッキにエントランスホールなど、映画「タイタニック」の世界なり。常田さんの出品で値段がついてなかったのを、レジで常田さんに聞いたら「あ、これは1000円つけてたんだけど、500円でいいですよ」と言われる。顔見知りの役得なり。
都丸では岡本喜八のパンフ100円と池波正太郎『よい匂いのする一夜』平凡社200円。
「ささま」では均一で思潮社新鋭詩人シリーズ『伊藤比呂美詩集』、店内で内外タイムス『ゴシップ10年史』三一新書。840円。この手の新書は、「ささま」ではたいてい105円だが、さすがだ。1954年から10年間のゴシップ記事に、各年のスター株式市場、ブロマイド売り上げ、それに創価学会に入信している芸能人、出演料など下世話きわまるネタが満載。100円で買える可能性もある本だ。見つけたら買うように。
夕方からは「ルノアール」でフジテレビ編成制作局が発行する社内報(でしょうね)「aura」から取材を受ける。ライターのHさんが、ほんとうにぼくの本に広く目を通している方で、安心して心を許してあれこれ話す。気持のいい取材だった。